吉谷桂子のガーデニングブログ

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March 21, 2018

ありがとうございました。その2 &20th国バラ

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前述していましたように、今年の 第20回国際バラとガーデニングショウのテーマは、自由でしたのでどんな内容にしようか。迷うところもありました。

DSC_1767

その昔は、テーマ自由で、眠れる森のプリンセスをテーマにしたり。

でも、その後、ガートルードジーキルというテーマをいただいたり

IMG_2425

オードリー・ヘップバーンさんだったり、モナコのプリンセスだったり、アンデルセンやナポレオンの妻でした。面白いテーマをいただいてやりがいたっぷり。



で、自由にできるとすれば。自分の基本の部分、若い時代から描いてきたデザイン仕事の原点はなんだろうということで、ずっと考えていましたら、最初にウイリアム・モリスがでてきて。モリスにちなんだアーツ&クラフツな庭もいいなあと考えていたのですが、

IMG_3197

本棚を探していましたら、ポロっとでてきたのが1946年と書いてあった父のスケッチブックでした。

IMG_3200

中をめくると、父の筆致で、庭のデザイン画がでてきました。あ!これだ。と、思ってからは、タイトルに悩んで。Felix Augenferd とあるのは、ミッドセンチュリーのアメリカのデザイナーの名前ですが、なにかインスパイアされていたのでしょうか。今、NHKの朝ドラでも放送中ですが、戦前から、アメリカや英国の文化を愛するか、憧れる日本人は少なくはなかったと思うので、父にとって、憧れの国が敵になるのは辛かったことと思います。世界大戦が終わってすぐに、描いていたスケッチは、どのスケッチも英文だらけ。(英会話はロクに話せなかった)このままのデザインを再現するのもよかったのですが、.......私は私のデザインでやりたいと思って。

それが My Back Ground 1950s 昭和30年代に生まれて....

attachment同世代のお仲間も少なくないし、逆に今の若い子たちにも興味深い世界観になるかと思って。
子供時代の実家には50年代の、こんな感じの布張りしてあるタイプのハーマンミラー風の椅子があったので、このなかでよく昼寝をしていました。

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この写真は、実家の庭にて。これはハーマンミラーじゃないかもしれないです。でも、ミッドセンチュリーのガーデンチェアですね。

今は、21世紀。でも、私は20世紀をどっぷり生きてきて、21世紀の価値観への転換はずっと模索していますが、変わらないものがあって然り。それが、草花への愛や癒しの感覚だと思うので、時代のレイアーを重ねながら、現代に通じる美への欲求を、すなおに表現できればと思っています。

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20世紀らしいジョン・ブルックスさんの庭。


今月でこちらのブログ終了のお知らせをさせていただいて以来、嬉しいコメントをいただいております。


私までぐっときてしまいます。

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さみしいです 胸がいっぱいになりました ありがとうございまし。

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ひとまずお疲れ様でした!お忙しい中でのブログ更新、色々御苦労があったかと思います。提案や情報など本当に楽しく読ませていただいていました。また新規の方も楽しみにしていますね。自分も気がつけば園芸に足を突っ込んでから随分年をとりました。ネットも園芸もスローモーになってきています。吉谷さんもお書きになっている様に、御自分や御家族との家の時間も大事になさって下さい。凄くハイテンポなので少し心配していました。うふふ。でもガーデニングショウ、楽しみにしています。どうぞご自愛下さい。

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長いことブログ続けてくださりありがとうございました。毎回楽しみにしていました。今年の国バラも期待してます。

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長い間ありがとうございました。いろいろと振り返り、いろいろあったなと。
吉谷先生の今後も目が離せません。楽しみにしていますよー


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本当にありがとうございます!!!おっしゃる通り、ハイテンポは本当に、自分でもちょっと心配でしたが、この春はやたらにしつこく人間ドックも行って、健康を確認。でも、ネットも園芸もスローモーになるのは事実です。それを素直に受け取って、スロウライフを平然としていきたいのが夢です。

でも、食べ過ぎに注意。特にあまり甘いものを食べるな。と医者にいわれましたので、注意します。(汗)
 そして、今後もたっくさんの花を咲かせたいと思っています!

あ、でもあと、今月は、まだ、10日ほどあるので、拙著の締切や、国バラや、なにより、母の介護のことで奔走中!こちらも「介護の常識」ほか、知らないことが多すぎて、慌てます。

あれ!?雪が降ってきました。車で仕事に行けないと困ります。





 



iris_garden_blog at 06:30   Tweet

March 20, 2018

長い間、本当に、ありがとうございました!その1

お片づけ
最初にこちらのブログをアップさせていただいたのが、2009年5月11日。

かれこれ、九年近くこちらのガーデニングブログを続けさせていただいたことになります。

写真は九年前の写真。国バラの頃に始まったので、ちょうど国バラに始まって、国バラ直前ではありますが、今月末で契約が終了。3月31日をもって、こちらのガーデニングブログを卒業させていただくことになりました。

BlogPaint

まずは、見に来てくださった、たくさんの みなさまと、アイリスガーデンブログのスタッフほか、皆様にたくさんの感謝を!


本当にありがとうございました!!!


思えば、感動的なこと。いっぱいありました。こちらのサイトを通じて、さまざまな方との交流があったり、素敵なコメントをいっぱいいただいて感動したり、勇気づけられて大変な時期を乗り越えてくることもできました。
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園芸、ガーデニング以外の話題にもおつきあいくださり、本当に嬉しかったです。

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フェアリードールも随分盛り上がりました。
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仙台のイベントで作ったフェアリーの庭。

仙台の泉緑化さんの絶大なるお力で素敵な庭ができましたが、この後、震災。

その後、しばらく厳しい日々が続きました。
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さまざまな海外ツアーのルポもさせていただきました。この写真は南仏のシャガール美術館から。

この絵を見て、庭の植栽の色調に生かしたいと随分影響を受けました。
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ニューヨークのグラウンドゼロでの衝撃。
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このときは、息子がまだ小さかったけど、今年20歳。

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種まきのこと。
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イングリッシュガーデンのこと。
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Piet Oudluf さんの設計した庭。写真は、ハウザー&ワース。素晴らしかったですが。今年はその新・宿根草の本丸になっているオランダ・ガーデンツアーへ。ピートさんの影響もあり、今、オランダの宿根草が面白い!

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しかもオランダの気候での絶頂期である、8月下旬に「オランダ、最新ガーデンツアー」を計画しています。(写真は、新・宿根草ムーブメントの英国の庭)

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現在は、オランダの素敵なレストランやホテル、美術館も含めて、庭を中心に素敵な景色、建物、食事を含めて、捜索中です。

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5月18日に、開会式を予定している第20回国際バラとガーデニングショウはあと二ヶ月後。
写真は第19回の。淡々と準備が進んでいます。
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今回は、「My Back Ground 1956 」と題して、第20回にちなんで、20世紀のモダンガーデン、私が生まれた時代へのオマージュをこめて、1950年代のミッドセンチュリーガーデンを計画しています。

完成図がまだ描き終わらないので載せられないのですが、私自身の実際の幼少期の風景(といっても和風ではなく、北欧かアメリカンな私の原風景)を題材にした、バラと宿根草の庭をテーマにします。

乞うご期待!
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今年は、私にとって、本当に、大きな変革の年になります。

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ガーデンデザインと園芸にますます、本腰を入れていきたいと考え、それを本格的に実行していきます。

それは、新たな地域の庭作りもスタートするのですが、なにより、いままでおざなりになっていた自分の「庭と家」を、本来の「エデン」にするべく、家の時間の確保を優先に。この数年は、なかなか家を思うように維持管理ができないのがすごいストレスでした。
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徐々にそれを本物にするべく。

そんな状況報告は、今後4月以降は、ygs yoshiya gardens & studio のギャラリーサイトのブログで続けてまいります。以降よろしくお願い申し上げます。http://www.ygs-gallery.com/blog/?p=741

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もちろん、3月31日までの日々は、今まで通り、こちらのガーデニングブログを続けさせていただきます!桜も開花が始まって日々花盛りになっていくので!
こんごとも、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。



iris_garden_blog at 11:51   Tweet

March 19, 2018

ジョン・ブルックスさん

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20世紀後半のモダンガーデンを代表する、John Brookes 氏がご逝去さみしいです。



3月16日の朝、84歳だったそうです。


昨日は、北海道から銀河庭園のヘッドガーデナーさんが来て来春の庭のミーティングを。やっぱりメールでは限界あり。同時に今日の撮影でガーデン誌の編集者さんも我が家で撮影の準備、夕方終わって、3人でグリーンギャラリーさんにちょっと寄ってみることに。

吉田さんとお茶でもとなり、そこで出た話題がJohn Brookes 氏のご逝去でした。

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今朝、イギリス在住の白井法子さんからも知らせが...。
HORTICULTURE WEEK のニュースを添付してくれました。

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20世紀後半を代表するガーデンデザイナー。

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ツアーでは2014年に伺った、ジョンさんの庭。学名がずらりと並んだ参考書片手に植物名を教えてくださいました。

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そして、自邸や書斎までご案内くださった。実は、このイメージ。今年の国バラの私のテーマとも密接な関係があります。

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このカーブの美しさ。芝生のエッジの美しさはもっと日本の芝生もここから学んでいただきたく思います。神経の届き方が、芝生の庭の歴史の浅い日本とは比べものにならず。

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ジョン・ブルックス氏の本をお持ちのかたも多いと思います。

今一度。温故知新、は正確な言葉ではないかもしれませんが、20世紀のモダンガーデンから学べることがいっぱいあるので、本を開いてみて。

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ありがとうございました。故ジョン・ブルックス氏のご冥福をお祈りもうしあげます。


白井さん情報では、現在、ロンドンのガーデンミュージアムにて、ジョン・ブルックス氏の展覧会を開催中(偶然らしいのですが)。
https://gardenmuseum.org.uk/john-brookes-mbe-1933-2018/


展示は今のところ、3月25日までだそうですが...。

さて、まさに、今年の私がデザインする国バラのテーマが、My Back Ground 1950

私が生まれた時代背景のなかのモダンガーデン。をテーマにしていたので
ジョン・ブルックス氏のデザインがトリビュートにもなりそうです。

書き足らずで恐縮ですが。



iris_garden_blog at 07:09   Tweet

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プロフィール

吉谷桂子

(よしやけいこ)

東京生まれ。英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。

7年間の英国滞在経験を生かした、ガーデンライフを提案。TV番組や雑誌等での企画、出演、講師を務める。また、国際バラとガーデニングショウや東京ミッドタウンのコンランレストラン「Botanica」の植栽デザインを担当。

「吉谷桂子のコンテナガーデニング」(主婦の友社)他、著書多数。

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ありがとうございました。その2 &20th国バラ
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