March 17, 2018
ここ数年、特に力を入れて、愛培(愛し栽培の意)してきた ラナンキュラス・ラックスの株が、ベランダで開花してきました。
最初に咲いたのは、輝くような黄色のディオネ。
今朝の写真です。ディオネ、ギリシャ神話の女神の名前ですが、このシリーズ、みんなギリシャ神話の名前で、すてきです。
さて、我が家では4年ほど 、このラックスを多年草のように育てています。
(この写真は、去年の12月。このような青々とした葉っぱで冬越しをするのですが、寒冷地では暖房のない温室か霜の当らない南向きの家周り、暖かな場所を選んだほうがよさそうです。中之条町の庭の吹きっさらしでは耐寒性の点で負けてしまいましたが、箱根仙石原では、常緑樹の影で冬を越えました。)
(はままつフラワーパークでもここ数年、繰り返し、同じラックスが花数を増やしながら再演中)
暖地では夏越しが難しいとされる普通のラナンキュラスは、花後、植えっぱなしにしておくと夏の間の高温多湿で、腐ってしまいます。
全うに栽培するなら、花後、葉が黄色くなったあたりで、堀りあげ。乾かし。
冷暗所で通気して保管。秋にまた植え直し。とか、私には、そのような余裕がないので。一年草扱いとなってしまいます。
がしかし、このラックスは、植木鉢に植えっぱなしにしておいても、秋になって緑の葉っぱが復活してくるので、最初の年は驚きました。
二年目三年目と大きく育つので、コンテナも大きめにするほど花もたくさん咲きます。
水はけの良い土。肥料はしっかり固形の有機肥料を元肥にして。が基本。
フラワーパークでは、晩秋、あるいは早春に株の張ったラックスを地植えしています。これで花が終わるとまたポリ鉢に掘り上げて、次の秋までバックヤードへ。
それで毎年、徐々に、たとえば、お店に売れ残っていたセールのラックスをレスキューのつもりで 買ってきては、去年の6株ほどの植木鉢を
「1、軒下/雨のあたらない場所」
「2、雨はあたりほうだい、時々日も当たる庭のすみっこ」
というように、環境を分けて、夏越しさせてみました。
すると、高温多湿でしかも、長雨の続いた去年の9月に、これでは休眠中のラックスが腐ってしまったかも。
と、不安になりつつ、一部をそのまま放置(するとどうなるか知りたかったので)。
ほかの一部は、雨のあたらない場所に避難。
そして、逆に雨のあたらない株は、土もなにもかもがカサカサに乾き、それが、どういう結果になるのかも想像がつきませんでした。
10月になり、まずは、しょっちゅう雨に当たっていた株が青々とした葉を吹き出し。慌てて、乾燥でカラカラの株には、VRNA活性剤を入れた水を与えました。
すると!そっちも一ヶ月後には息を吹き返してきたのです。結局、どっちの方法でも、株は夏を越し。
そして、今は、去年の秋にキープしていた6株が全部花芽をつけています!
この春も、まだお店でラックスが売られているので、見かけたら、欲しいなあ。と思っています。
昨日は雨でしたが、東京目黒区Shade駒場ガーデンでもこれからラックスの満開が楽しみです。
こちらは現在地植えしていますが、花が終わったらコンテナに鉢あげして、来年の春のために庭の隅で休眠させます。そうしないと、夏の間に休眠中の球根に気づかずシャベルなどで傷つけてしまうことがあるので!
March 15, 2018
本日の東京は4月中旬並みの気温とか。それって、桜が咲き終わった後くらいの温度です。
スルト、それを真に受けた連中(方々)が、どっと湧いてくる、咲いてくる。慌てる園芸家。
もっとゆっくりでいいから!と叫びたくなるほど、急に咲いてきました。
虫もでてきました。
さて、話はちょっと逸れますが、ムスカリの葉が、「ゴーゴンの頭」のごとく、荒れ狂う数千匹の蛇みたいに、のたうち回るのがいやだな。
と、思っていました。このムスカリの開花前の葉が 頼んでもいないのにどっと湧いてくるのをどうにかできないかと。
わりとすぐ横にパンジー、ビオラを植えておくと目立たなくなります。
え?パンジー、ビオラの花が繁茂して、ムスカリの葉っぱが光合成しにくくて、案配悪いって?
そんなに心配しなくても、ムスカリ。最終的にビオラたちより、丈夫だし。ただ球根が混み合ってくると良くないので花後、葉っぱが枯れ戻ったら、一挙に抜いて、秋まで保存して植え直すのがよいのでしょうね。でも、それがめんどうでやってません。すみません。 あんまり良い話でもなかったですね。
あと1週間で、5月発刊。拙著「花の楽しみ、育て方、飾り方」の締め切りです。