December 02, 2009
今年最後のガーデンワークでした。
これまで庭を賑わしていた花たちが姿を消し、
庭は今、寒さで紅葉した葉とパンジーたちが主人公です。
写真上、秋は黄色かったイレックス
ヒューケラ界で最も丈夫な(だと思う)”キャラメル”が
大きく生長し色づいて、そこに植えた多花性パンジー
”晴れたらいいね”が、補色対比で咲いています。
”キャラメル”と”晴れたらいいね”のコンビは私の定番です。
しかし花といえば、パンジーやカレンデュラなどがメインで
グラマラスな花がなく....と、思っていたら、なんと
庭の奥にあるクリスマスローズガーデンに花が立ち上がっています。
「喜び!」季節の変わり目に、以前から植わっていた宿根草が
開花し始めたときは、なんとも嬉しいものですね!
ニゲラもオリエンタリスもです!狂い咲きなのかもしれませんが。
とにかく嬉しい。この写真も昨日撮ったものです。(2009,12,1)
このヘレボラス(クリスマスローズ)を植えたのは全体工事の最中の
7月でした。当然、花の色も確認できずに植えています。
開花株を植えるのと違い、バランスが見えず仕上がりが不安ですが
私としては、今後珍しい品種を増やし、見応えのある
ヘレボラス・コレクションの庭にして行きたいと思っています。
このニゲラは花が上向きに咲くよう改良された品種です。
花とバチバチッと目が合います。花好きにはたまりません。
この日は、このブログをいつも見てくださっているという方が
遠く北海道から訪ねてくださいました。
ありがとうございます。
しかし、華やかだった夏の花を抜いてしまったあとだったので、
せっかくの訪問なのに、申し訳ないようにも思いました。
ぜひまた、来年の初夏〜晩夏のころに、おいでいただけると
嬉しいのですが。
今年以上にたくさんの花で皆さんをお迎えしたいと
思っています。(意気込み!)
実際、今の庭は、寂しくなってしまったようにも思うけれども
創造のイマジネーションが膨らむのも今です!
来春は「こうして、ああして、」すでに私のなかでは
やりたいことのアイデアがいっぱい!
アイデアの断片はまた明日書きます!見てくださいね。
November 28, 2009
アネモネは球根から育てるよりも、
冬の芽出し苗を買ったほうがお得です。
関東以西の気候なら12月〜4月ころまで次々に咲き続けるから。
球根からだと、発芽から開花まで、春を待たなければいけませんが
芽出し株なら、冬の間から大きな花が繰り返し咲き、楽しめます。
私がいつも購入するのは、ブルー・パープル系です。
この写真のような、濃いピンク、マゼンタ色は苦手です。この色は
ガーデンデザインの現場では「なるべく使わない」
その理由は、葉っぱの緑色や他の花との相性が難しいから...。
色彩構成で庭を考える時に常々思います。
濃いピンクのペチュニアも同じ理由で避けます。
あのようなベタなピンクのシャツに
こんな緑色のスカートを合わせないでしょう。という感じで。
インテリアもエクステリアも、生活における色の効果や
組み合わせは大切です。生理的な気分さえ左右します。
明るい気分になったり、落ち込むことさえあります。
特にまた、東京の黄味を帯びた空気の色との相性が悪い。
色彩が濁って見えます。逆に
北海道や八ヶ岳、箱根・仙石原のように、色温の低い地域なら
クリアでスカッとした色味がでるのですが。
実際、上のアネモネの写真は早春のロンドンで撮影したので
少し透明感があり、写真では勿論、綺麗だと思います。
下の華やかなガーデンシューズは今年の夏、パリで撮影したもの。
一つ間違えると悪趣味になりそうに派手な色ですが。
多色の組み合わせも、良い趣味ならパワフルです。
それを見た人は、そのほうが楽しい気持ちになるんじゃないかな。
ファッションデザイナーのC・ラクロアの色使いは参考になります。
シックなモノトーンやアースカラーの集合は間違いなく
エレガントですが、「インパクトがない」ので
不特定多数の人々に感動を与えられない。とは大げさかしら。
でも、気づいてもらえないことがあります。「地味ね」と一蹴り。
何度か、そういう目にあっている私は、悔しくて・・・
反省もしているのです。
来年は、派手でベタなピンクにも挑戦する。
以前嫌いだった黄色の花を、今年は贔屓にしたように。
結局、花のある景色を作ることの最大の意味は
それを見に来てくれた人々の「お褒めの言葉」
花のある景色は、美しくて当然だけれども。
それが一層美しく見えるように工夫するのが
ガーデナーの生き甲斐。とはイギリスで体得した感覚です。
「自分だけが楽しい」のではダメ。
どうしたら、喜んでいただけるかの切磋琢磨。
来年のバラとガーデニングショウのプランが始まりました。
日程も5月12日からと正式決定して
いよいよ本格的に稼動します。
November 26, 2009
昨日の続きです。
それまで植わっていたアンゲロニアなど夏の花を抜き
その個所に肥料を加え、土の耕し直しを。
自宅での作業など、時間の許される場合は、一度植物を抜いて
開いた穴にミリオンやコフナを加え、植え穴の倍程度を掘り返すと
土の再生、中耕がわりにもなりますね。根の張りがずっと良くなるはず。
幅の狭い花壇でも、手前がシクラメン、次にパンジー
奥にハボタンとアネモネを植えています。色彩はパステル全般。
しかし.....この一ヶ月、 土を掘っていると
ボタニカでも、このカフェドイシスでも、わが家でも、
ネキリムシが続々登場。2匹いたら20匹は絶対にいると思った方が
いいですね。とくに植物を抜く時にするりと抜けてしまうなら
絶対に犯人が下にいる! 今年はコガネムシが多かったですから。
農薬としては、デナポンが効くようです。
あまりにも被害が厳しいようでしたら、少量まくと、やはり被害は減りますね。
そのあと、土を掘ると死骸がでてきます。
ヨトウムシにも効きます。少量というのがポイントで、
全滅させようと思わない方がいいと思うのです。
徹底するのではなく、そこそこに。
わが家では先日、20匹以上を30センチほど掘って回収し、
農薬はまかず、変わりに根っこが立派に伸びるよう、その場所に
活力剤(バイタル剤)をまきました。次の週にはハイポネックス微粉を。
しかし、根が張って手がでない個所にデナポンを少量まきました。
今年のマイブームでもある、パンジー”ムーランルージュ”が
ひと株でパステルカラーの何色分もあるのと、ハボタンも
同じようにパステル系。
淡い色なら、ピンク、ブルー、パープル、クリーム色と
「メロウ・カラフル」にさまざまな色調を組みます。
濃い色(紫や赤など)は、
日暮れ後見えなくなってしまうけれど、オレンジ色や
黄色のカレンデュラなどと組み合わせると華やかに映えますね。
仕事では、よその夏花をずいぶん抜いたけれども
実は自宅のアンゲロニアはまだまだ元気。
後ろに生えているオーストラリアングラスと一緒に植え
根が絡んでいるので、このまま冬を迎え枯れたら抜く予定。
新しい植物を植え替えするなら、今のうちです。
外気温が5度以下になってしまうと、根が生長しなくなるので...。