September 14, 2009
周年花を絶やさないようにしておく店舗の庭では、
盛りの過ぎた一年草の草花は
思い切ってリニューアルする必要があります。
たっくさんの花を咲かせ
大きくなっていたペチュニア「ブリエッタ」におつかれさま!
秋の草花に植え替えました。
実は何を植えるか、かなり悩んでいました。
秋といえども、9月は丁度端境期。10月下旬までの花期を期待して
今年は小振りの可憐なスプレイギクに注目です。
ここのカラースキーム、ペールピンクにもぴたり。
カワラナデシコとスプレイギク、花の形が
細かい「点」ばかりなので、斑入り葉ゼラニウム(ピンク花)
とフォロミウムで「線」と「面」、フォルムの違う植物を合わせます。
さあ、これで数日後に太陽の向きに合わせて
全体のフォルムが調和してくれるよう期待。
植え終わったら、活性剤液を葉面散布します。
カワラナデシコは花期が長い訳ではないけれど、
葉の色と形に風情があるのがすき。
ニチニチソウはまだ元気。パンジーが出荷される時期まで
持ってくれると良いのですが。
September 11, 2009
芸術の秋、先日、二日続けて美術館を訪ねるチャンスがあり
エネルギーチャージをしました。やはり、無理にでも
機会を作って展覧会は観るべきだと痛感。
ひとつは、渋谷 BUNKAMURAで開催中の
ベルギー幻想美術館展。
私が大大好きな、ジェームス・アンソール
(この絵は、アントワープの国立美術館で撮影)
.....BUNKAMURA の展覧会は
今までに見た事もなかった版画の小品シリーズが魅惑です。
実はチャンスあって、計3度も行ってしまった。
好きな庭をシーズン中何度も観にいくように
展覧会も繰り返し! 行けたら幸せです。
すると、少しばかりその描写が
自分の中に植わった感じがするものです。
デルヴォーの絵には、その時代のその世界に
観るものを、のめり込ませる力がある。
しばし、日本にいることを忘れるひとときでした。
そして、 もう一カ所は、家族で訪ねた横須賀美術館。
(冒頭の写真)
開催中のパウル・クレー展が思いのほかすっごく良かった。
「情熱の庭」 ほか、版画の小品にのめり込み!
ここは初めて訪ねた美術館で、本当に気持ちのいい場所です。
次は、家族ですぐ隣のホテルに泊まって
(観音崎京急ホテル)夕方、美術館併設のレストランで
海を観ながら、冷えたシャンパンを飲みながら過ごしたいと
思いました。
イギリスを代表するガーデンデザイナーで歴史家の
ペネロプ・ホブハウス氏の
ガーデンズ・イラストレイテッド誌上での
インタビューで素敵な回答を発見しました。
「シリアスにガーデンデザインを学びたいなら
たくさんの美術に触れること」
秋はその、またとないチャンスですね。
余談ですが、今月号の
ガーデンズ・イラストレイテッドの表紙
素敵です。
さらに付録で素敵な花の種が入っていて、今週は
IRIS GARDENING のワイルドフラワーの種もゲット!
来週は、仕事を終え次第(ここが問題)種まきWEEK!か?
September 10, 2009
コーラルバインの群生地。
山火事のあった森は、それまでの日陰に光が燦々と降り注ぎ、
その結果、花の咲き乱れる世界が出現する仕組み。
焼け焦げたグラスツリーが見事なアクセントになっています。
マーガレットリバーの地域は、
美しい自然に乗馬のアクティビティやスパなども勢揃い。
馬上の景色は、歩く目線とはまた違った視点が楽しめます。
ホースライディングが自由にできるのは大変な魅力です。
ただ、地面の低い場所で生えている野生ランを見過ごしてしまいがち。
そんな森のなかで見かけたドンキー・オーキッド。
ロバの顔に似ているからですね。
実にさりげなく森の半日陰で咲いています。
自然のカラースキームが補色対比になっていて美しい。
カットリーフ・ヒバーティア(黄色)とホヴィア(紫)
森のなか全体にこの色で覆われていた。なんて、おしゃれ!
カラーの花を手にしていますが、
これは現地のガイドさんによると
自生種を蝕む外来種だそうで、見つけたら抜くべきとか...。
抵抗があったのですが、
確かに車窓から時々見えていた
カラーの群生地がなんだか不気味でした。
巨大な木々の森にて。