September 03, 2009
バラ園に植わっているわき役は
(光と風の通りを阻害しないために)
葉や枝をなるべく横に広げない植物がおすすめです。
ここでは、細長く縦に伸びる宿根ロベリア(サワギキョウ)や
セロシアなど。グラウンドカバーにはヒューケラ。
1.5m 以上もの高さに伸びた宿根ロベリア(サワギキョウ)は
銅葉×赤花で、来園者にも人気があります。
もともと湿地でもあった箱根の土地に、まっさきに植えたいと
願っていました。見つかったときの嬉しさときたら!
生態環境にあった状態を見て、なおさら嬉しい次第です。
バラ園からアジサイの庭を振り返って眺めるとこんな感じ。
白花はアンゲロニアです。黄色の見事な葉は
プリペット”レモンアンドライム”
この眺めは、進行方向でいうと逆なので、
振り返らないと見ることのできない景色です。
ここでの作業中、前ばかり見てさっさと歩き、振り返るどころか
立ち止まりもしない来園者がおられると、ちょっと寂しい私です。
アジサイの庭で立ち止まると、このような”草花模様”が楽しめます。
左側の黄色の葉も、プリペット”レモンアンドライム”
今注目のプリペット!
他はコリウス、ルドベキア、アンゲロニア、ニチンチソウ など。
さらに入り口まで、戻っていくと、
光と陰をテーマにしたアプローチの庭へ。
右端は、枝振りにほれて選んだフジザクラ。
晴れた日の夕方の美しさは、高原ならではの
クオリティ・オブ・ライトです。
ルドベキア”プレイリーサン”が文字通りに光を反射。
夏の間、繰り返し咲いて一輪の花期も長くて偉い。
マリゴールドやアンゲロニアもそのコントラストのわき役です。
マリゴールド....。
昔は嫌いだったけれど、今は好きな花のひとつ。
組み合わせ次第の花、特にアンゲロニアとのマッチングが見事です。
September 02, 2009
8月28日、快晴の箱根。開園中に、私たちが植え込み作業をする、
公開ガーデニングワークデイがありました。
6月の工事で植えた植物がすくすく育って元気いっぱい!
これから10月まで。今年最後の見頃を迎える作業で
27種類の植物の植え足しです。
朝夕が涼しくなり、星の王子さまミュージアムの庭には
バラが咲きはじめ季節の花々も数を増して、感動的!
ガイラルディアもふんだんに咲いています。
東京の気候では、9月は観賞適期といえないけれども
箱根は、気温の低さから、恐れていた植え付け期の遅れによる
傷みも少なく、植物が美しい季節を迎えていました。
星の王子のバラ園では、耐病性、繰り返し咲き性に優れた品種を選抜。
気温が下がり過ごしやすくなると同時に
秋バラの美しいシーズンが始まっています。
星の王子さまのシンボル・ローズともいえる
フランス、デルバール社のサンテグジュペリ。
8〜9月の秋バラは、初期の蕾をつまむなどして
開花抑制をしたほうがよいのはわかっていても
小粒でもいいからずっと花を見ていたいのですよね。
とはいいつつ、かなりの大輪、ディープカップから.....
咲き進むと、クォーター咲きに変わり、花心が見える。
サンテグジュペリは、別のバラのように表情が変わります。
こちらは、ルージュロワイアル。
数々のコンクールで受賞してきた美しく丈夫なフランスのバラです。
香りも素晴しく、上向きに咲いて目立つので、写真が撮りやすい
うつむき加減に咲く花は、ロマンティックですが
(...うつむき系が好きなバラ愛好家は多いですね)
写真写りが難しいのと「庭の景観」的見地から見ると
NGな場合が多いです。
それは他の花にもいえること。こっちを向いてくれる
花の方が断然絵になります。
景観向きのバラ、ラ・セビリアーナ。
蕾を含め、みんなでこっちを見ているのが良い。
初心者むけのバラといわれますが
6、7、8月と、繰り返し良く咲いて、実に優秀です。
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● YOSHIYA`S LATEST PLAN (吉谷近日のイベントプラン)
9月17日(木)箱根 星の王子さまミュージアムにて、
公開ガーデニングワーク ”秋の植物100選”
10月3日(土)長野市 ガーデニングイベント 講演会
10月8日(木)”カフェドイシス”にて、フランボワーズ・イベント
10月15日(木)箱根 星の王子さまミュージアムにて
大野耕生さんとバラをめぐるイベント予定(要予約)
10月23日(金)丸の内ガーデニングショウ ガーデン審査会
August 27, 2009
左、バーベナボナリエンシスはルーフガーデンを代表する花。
実生で勝手に増えてるのがかわいい。
そして、赤い花は、ミムラスオーランティアクス
バラショウの5月からたまに休んで断続的な開花。
両方とも、根が張ってしまえば、乾燥に強いのが嬉しい。
花ではないけれども、屋上用のアドバース土の明るい色彩に合わせ
シルバーリーフ(ラムズイヤー、シロタエギク”シリウス”)
斑入りアガパンサス、ジャーマンアイリスなど。
以前から私がうっかりルドベキア!と叫んでしまう、エキナセア。
典型的なピンク系ではなく、最近はクリーム色系で
バリエーションが増えて来たのが楽しい。
これも屋上向き。
ツルバキアは夏の球根花のなかでも、
ダントツにおすすめだ。
斑入り葉の”シルバーレース”も常緑で花期が長いが
これもバラショウで満開だったものが、
今もまた咲いています。これは、香りもいい品種。
アンゲロニアは珍しくないけれども
美しく群生するので、夏に欠かせない花となりました。
定期的に活力剤や液肥を与え、大きな株にしておくと
東京なら12月まで咲いています。
霜が降りたら枯れ始めます。「今までありがとう」
寂しいけれども潔く抜いて、新たな花を植える楽しみもあります。
地上部の消えてしまう宿根草は地面に印を残して
来春までブランクを空けておく事が大切ですね。
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● YOSHIYA`S LATEST PLAN (吉谷近日のイベントプラン)
9月18日(金)箱根 星の王子さまミュージアムにて、
公開ガーデニングワーク ”秋の植物100選”
10月3日(土)長野市 ガーデニングイベント 講演会
10月8日(木)”カフェドイシス”にて、フランボワーズ・イベント
10月15日(木)箱根 星の王子さまミュージアムにて
イベント予定
10月23日(金)丸の内ガーデニングショウ ガーデン審査会