July 15, 2009
マルグリットと一緒にラバンディンを刈るEさん。
5年前、この地に来たときと決定的に違う感じがしたのは、
ラベンダーのパワーです。
植物単独のサイズも小さいし、
全体の耕地面積も圧倒的に少なく感じ、
香りもどことなくパンチに欠けています。
というのも、ここ数年の高温で、
標高900m前後のマルグリットの畑でも、
真性ラベンダーの90%が病気になってしまったそうなんです。
温暖化の影響がこんなところにも!?と、暗澹たる気持ち。
それで、今回私たちが刈らしてもらったのは、ラヴァンディン。
以前は真性ラベンダーの畑がどこまでも続いていたのに、
香りはいいけれども、効能はファインラベンダーより弱く、
しかも、株もまだ小さかった。マルグリットも以前みたいに
「好きなだけ摘んで!」とは、いわなかった。
そうよね。500ヘクタールの畑の90%ものラベンダーが
ダメになったのだから。
それでも、遠慮がちに刈らしてもらいました…。
マルグリットのシャトーラガベルの周囲が
すべてラベンダー色に染まるのはあと6年後とか。
温暖化対策で熱さに強いラベンダーを現在試験的に育成中。
ラベンダーも連作ができないので、今しばらくは牧草地に。
でも、お店で買うのは、自由! とばかりに、
3株で6ユーロの真性ラベンダーを購入!すごくいい香りです。
ラベンダー街道の起点、SAULT(ソー)の村にて。
http://www.saultenprovence.com
買った苗と、自分で刈り取った苗を部屋に干しておきます。
窓の外はティユール(菩提樹)の大木。
窓からの風には、ラベンダーとティユールの香り。
ここでは、不眠症の私も毎晩爆睡です。
夜、窓の外でティユールの葉がさわさわとささやく音を聞いているうちに、
ふかーい眠りに入っていきます。
毎朝、5時ころにはおきて、朝はひとりで無限に広がる畑の花摘みへ。
ヤロウ、レースフラワー、スカビオサ、ルリタマアザミ、バーバスカムなど、
さまざまな宿根草、ハーブが牧草地に咲いています。
プロバンスでは、野菜料理が最高においしい。
このとき、私はトマトのファルシが食べたかったのですが
ランチで寄ったルールマランはメロンの産地。
名産の生ハムとシャンパンでご機嫌モードに突入です。
夏のプロヴァンスは、昼はなにもせずに、
日陰で冷たく冷やした飲み物を飲んで、
ぼーっとしているのが最高に幸せな時間です。
L’lsle−sur−la−Sorgue(イルシュルラソルグ)のマルシェへ。
この街は、趣味の良いアンティークの店が集まることでも知られています。
このラベンダーの屋台は、オーナーが自分で作った作品を売っています。
形がきれいだったので、私もひとつ購入。
作り手によって、形やデザインが微妙に異なるのが、
楽しいハーブクラフトの数々。
July 10, 2009
ニースにて、全員集合。すっごくかんかん照りですでに日焼けが!
グラースの香水博物館は、館内の香りが素敵!
そして、香水のパッケージを利用した壁面も素敵。
マルグリットの孫、ゼリアが初めて覚えた日本語が「ありがとう」
その後、「ありがとう。ありがとう」に節をつけて歌う
「ありがとう・リフレイン・シャンソン」は
美しい音魂に満ちあふれて、胸が熱くなってしまいました。
涙もろくなっている私たちは、感激の嵐で、
終始、目を潤ませていたかもしれません。
マルグリットとゼリアに収穫したファインラベンダーの
選定をみせてもらいました。
このあと、待望のラベンダー刈りに!
7月3日、ようやくラベンダーの世界に到着!
フランスのゴッドマザー、マルグリットさんの畑でラベンダー摘み。
この「思い出」が、どんなに、精神的、肉体的な疲労に
追いつめられても生きていく糧となります
マルグリットの畑で摘んだラベンダーを手に、
太陽に BISES!
メンバーは、私の希望に答え、
皆さま、美しいパステル色のお洋服で参加してくれました!
服の色彩が環境にあっているだけでこんなに楽しい!
皆さんとても素敵よ!
シャトー・ル・ギャベルのダイニングで
マルグリットの手料理に舌鼓のメンバー。
このあとは「飲めや歌えや」文字通りの世界へ。
染色ミュージアムにて。植物の有用性にあらためて気付く。
ここの庭に降り注ぐ太陽の強さに
熱中症寸前の私たちに対し、植物たちの元気なこと!
ああ、プランツエコロジー!
フランスで、2008年「今年の庭」に選ばれた
「レ・ジャルダン・ド・ヴァル・ジョアニ」へ。
モダンな整形式のスタイルが美しい。
モダンスタイルのステレオタイプに収まらず、
随所に個性も感じます。
私がもっとも感心したのは、古いスモークツリー。
スモークツリーは、南仏の原生植物です。森でも発見。
樹型をきれいに刈り込んで素敵です。
スモークツリーは、マメに刈り込み、
好きな形にするのがポイント。
樹型を楽しむこともできる木だったんですね。
カッコをつけている私は
フランスで最も美しい村に選ばれているルールマランの
ブティックで購入したお洋服で訪問。