秋に植えたい宿根草
寒冷地を除き、春や初夏に見頃の植物も、秋に植えて
環境に慣らし、冬を越し株を充実させたほうが
見事な花が楽しめるはずです。
球根もいろいろ。新たな品種をついつい購入。
イギリスのガーデナーが
「現代人にとってのガーデニングは
快適な気候に屋外で過ごすための見事な口実だ」
と、話していたことを思い出します。
イギリスの夏は快適ですが、日本の夏は過酷。
ガーデナーだって、植物の生命維持管理で精一杯。
植物も、猛暑の時期に根を切られたり
新たな新天地に根を下ろされたら
たまったものではありません。
しかし
気持ちの良い気候になれば、こちらのもの。
先日、園芸店で念願の植物を発見し植えました。
ディエラマです。別名エンジェル・フィッシング・ロド。
日本語なら、天使の釣り竿。常緑性です。
この写真はイギリスのものですが、
この写真とほぼ同じように、ご近所の友人宅で
毎年咲くようになり、羨ましくて...。
しかし、最初の2年ほどは、ただの草でした。
今回、私が購入したのも、ただの草。
将来は、写真のように咲いて欲しいとの...
夢を植えたというわけです。
傾向的に、植生はグラジオラスにも似ている感じ。
最初に植えたのは
星の王子さまミュージアムの庭。
現在「秋の植物100選」 をテーマに
公開中ですが、実は今が見頃の植物だけでなく
1〜2年後に見事な景色になることを期待しての
植栽もしています。でも
高価だったので、ひと株だけ買って
植えることにしました。
気になるのは耐寒性。
RHSのエンサイクロペディアA-Z
によると-10度までは大丈夫と
ありますが。
植えたのは、画面中央からやや右側の
マウンドの頂上(土が高く盛り上がっている個所)です。
水はけの悪い仙石原では、地面に高低差をつけ、
高い場所には水はけを好む繊細な植物。
低い場所には水が好きな品種や丈夫な植物を
植えるようにしています。
箱根は寒いので、土が凍らないように
たくさんの完熟肥を土に混ぜ込む必要があります。
ただ、100%の保証はないので、これも賭け。
さて後日....どうしても
自分の庭にも欲しくなり、再度お店へ。
当初から二株しか売っていなかったけれども
あった!残っていました。
このディエラマは粘土質で水っぽい友人宅の庭で
うまく育っていました。しかし、多分
私のルーフガーデンでもうまくいくような気がして。
単に、株を見た時の直感。
水持ちの良い屋上用土で、完全に乾燥させなければ
今のうちに、うまく根が張れば良いわけで...。
週に一度のハイポ微粉で、根を張らしてと....。
植えて十日経ち、順調に大きくなっています。
ほかの種まきベビー達も日々生長。
常に、ガーデニングは
やってみないとわからない事が多く
そのチャレンジが楽しいのですよね。
いくつになっても......。