ニゲラをルーフガーデンで(の夢)
ニゲラ、クロタネソウが大好きです。
花よし、種よし、葉っぱよし。
他の植物との(見た目)相性もよし。
ただし、ニゲラは、移植を嫌うので
種まきなら絶対に直播き。ゆえに
コンテナ栽培では、思うような結果が
出せませんでした。
風通しの悪い一階の庭でもうまくいかず
今年は、ルーフガーデンでトライ。
嫌光性(発芽時)、嫌酸性土、嫌移植、嫌多肥
ということでイヤイヤづくしですが、発芽しちゃえば
こっちのものです。耐寒性はかなりのもので
ロンドンの我が庭でも、イギリスの寒い地域でも
良く咲いていました。
この写真はベスチャトーさんの庭の
ドライガーデンです。前述の通り
嫌多肥なので、無化学肥料、無水道潅水の
この庭で、元気な状態を見るとこの植物の
癖がわかります。
撮影したのが7月でしたから
ニゲラはすでに種になっていましたが
アガパンサスとのコンビネーションが
素晴しく、ルーフガーデンを作ったら、これと
同じ組み合わせをしようと夢見ていたのです。
ストラクチャーのしっかりした
アガベに対してフワフワのニゲラ、
これがまさにアクセント・プランツ VS
フィリング・プランツ(間を埋める植物)
クラシックローズで有名な
モティスフォントアビーガーデンでは
バラの植わる隙間をニゲラが埋めていました。
ローブリッターでしょうか。
ころりとしたバラのフォルムに対して
フワリとしたニゲラのマチエールが素敵でした。
おや、嫌多肥といわれるけれども
バラとも共存できるのでしょうか。
やってみないとわかりません。
今年の冬は、ニゲラの夢を見て過ごします。
一袋の種から、さまざまな夢が広がる。
種まきは園芸家の夢の種でもありますね。