July 2009
July 31, 2009
さて! 本日の、メインイベントが、パスメントリー。
エチエンヌマルセルにある、憧れの「デクレック」訪問です。
ずっとずっと憧れてきた
1800年代からある、
カーテンのタッセルやトリミングの専門店で
日本では見た事のない種類の専門店です。
http://www.declercqpassementiers.fr/passementerie.php?niv=2
あまりの美しさに身動きできない。お店の方に了解を得て
写真だけはたっくさん撮らせていただきました。
ここのお店の作品が、フランスの数々のお城やお屋敷の
ディテールを飾っています。
ベルサイユ宮殿ももちろん。さぞかし、マリーアントワネットさんの
お目にも叶っていたのでしょうと思います。と、お店の方に聞いたら
「フフフ…」という笑いだけでした。
最近は、シルクの国、タイにも工房があるそうですが
今でも、ほとんどは純然たるフランス製の手作りだそうです。
やはり、ニュアンスが違います。
日本の機織り機に似ているし、
帯留めにも基本が似ています。
3時間近くも店に張り付いて、結局、買ったのが「キータッセル」6個。
カーテンタッセルは手がでなかった。
カーテンタッセルなら同じ物を4つは買わないといけないけれど、
一見さんの私にはとても手が出ません。
本当に高価なので、「キータッセル」だけでも、息切れが…。
ひとつが大体、90ユーロくらいですが、それぞれ美しすぎるのがまずい!
また、いつか、覚悟を決めて訪ねたいお店です。
脇に写っているのは、クリニャンクールの蚤の市で買った
ビーズやシャンデリアパーツです。
クリニャンクールの報告はまた次回に。
昼間食べ過ぎたせいか、夜になってもお腹が空かず、
夜はレストランへ行かずに、早めに寝てしまいました。
July 29, 2009
ツアーが終わり、朝7:30、日本に帰るメンバーを送ったあと
私は友人Oさんと二人、パリに残ることに。
いよいよ本当の休日の始まり。
いえ、今作っている作品(のちに書きますね)の材料集めなど
課題が満載の研究旅行を続行…。
ツアーで宿泊していたモンパルナス近くのMホテルからタクシーに乗り
コンコルド広場のホテルCへ移動です。
街は今、パリ祭の準備で盛り上がっています。
今回のツアーにも同行してくれた友人、Oさんと一緒。
さあ!チップの小銭をポケットにたっぷり用意して、いざ!
荷物が多いのでポーターに5ユーロ。
いろいろと案内をしてくれて部屋の便宜を計ってくれた
コンシェルジュに10ユーロ。
部屋への届け物を頼んで2ユーロ etc…。
近くの郵便局で両替機を見つけたので、盛大に小銭を換金。
私はロンドンもパリも、特に定宿はなく、
無数に存在する大都市のホテルのさまざまな等級や
デザインやサーヴィスが経験したくて、
なるべく毎回違ったホテルに泊まってみることにしています。
パリへは、20代のころから通算、何十回目か?
本当は、定宿があるほうが良いのでしょうが、人生は経験と勉強の繰り返し!
ホテルの予約も自分でしないと気が済まないので、
部屋のタイプや料金なども自分で確認します。
今回は、インターネットで、ホテルが提示している
季節ごとのスペシャルオファーを選び、
お得な料金の、朝食・税込みの部屋を予約しました。
コンファメーションもメイルですぐに届きました。便利な時代です。
昔は、ファックスを送ったり、国際電話でヒヤヒヤしながら予約してましたっけ。
さて、まだ、午前中なので、ホテルに荷物を預け、
近くのフォーブルサントノーレを散歩。
本当は、この通りにある、ブティックHで欲しいものがあったのですが
訪ねるてみると欲しい色の品がなく、諦めることに。
ブティックHでは、ショーウインドウに陳列していないものについて
具体的な商品名と色やサイズをいうと、探してくれます。あれば即刻!
で、ないと、10秒単位で売れて行ってしまいます。
がっかりしつつも、いいえ、他の色でもよかったかなーと
ブツブツいいながらずっとぶらぶらと歩き、
お腹が空いたので、時計を見ると丁度12時
こんどは、ロワイヤルのラデュレへ。
またしても2階のサロンドテで、こんどはランチをすることにしました。
ヨーロッパのお昼は1時ころから始まるので、
12時頃なら、まだ席が空いています。
有名店でも、こんな感じで早めの時間なら予約なしで席をとれる場合がありますが、
本当は、予約をした方が無難です。
昨日行ったのは、シャンゼリゼのラデュレ。
いずれのお店もいまや、オンラインブッキングもできる時代です。
お店のインテリアもネット上でみることができるので、
お時間のある方は見てみてください。とてもきれいです。
http://www.laduree.fr/public_en/maisons/champs_accueil.htm
前菜は、白身魚のカルパッチョに薄くスライスして
乾燥させたグレープフルーツ添え。酸味がよく合います。
このように、ラデュレのランチはフルーツの組み合わせが本当に素敵!
メインは、鴨肉に赤いベリー類のソーズがけ。
これも、美味しくて完食!
さらに、デザートは、待望のタルトタタン! 大きいけれども、ペロリ。
これがスリーコースのムニュでした。
食後、ホテルの部屋に入ると、ウエルカムシャンパンならぬ、
ウエルカム・フルーツが、素敵なアレンジ!
ヤツデの葉っぱがパーッと開いているデザインなのがいいですね。
でも今は、お腹が一杯!
庭のヤツデは一度根付くと増えて仕方ない植物ですが
あらゆる場面で装飾的に使うと良いですよね。
いつか、あらゆる場面に使える
ヤツデの効果的なアレンジをご紹介したいと思います。
今までが本当に忙しかったので、昼寝がしたくなりました。
居心地の良い部屋。横に長い間取りの右壁全部が窓なので、
明るいうえに、壁の色がマスタード色でさらに明るく穏やかな印象です。
アクセントのクッションやカーテンの挿し色はくすんだ紫色。
私たちおばさん二人、いえ、マダム二人は
しばらく部屋で過ごしましたが、あ!ここはパリ!
限られた時間でしなければ行けない事がたっぷり。さあ!出かけましょう!
July 27, 2009
ツアーが終わり「パリ最後の一日は自由行動!」のはずでしたが
なんとメンバー全員で団体行動をすることに!?嗚呼。
一人旅が好きな私には酷な一日かもしれないけれども
メンバー全員が愛おしく離れがたくもあった。つまり一緒にいたかった。
しかも、全員でメトロやバスに乗るのは心配だったけれども、実はそれも楽しかった。
移動のたび、スリリング。メンバーの人数を数えたりするときは
自分が牧羊犬になったような気がして…。(失礼!だってみんな可愛い!)
パリ歩きは、シャンゼリゼから始めて、さまざまなカフェの
植栽コンテナと椅子のコンビネーションを観賞したり、
カフェごとに植物のテーマカラーも異なり
トレンドやテーマ性のあるのが面白く、勉強になりました。
上の写真は、カフェドフーケ。
私がパリでもっとも好きなサロンド・テ・ラデュレの2階でお茶を。
少し早めに行ったので11人で座る事もできました。
お目当てのタルトタタンは、まだ作り中で、なかったけれども…。
実は、私のカメラが壊れたので、Oさんよりカメラを借りました。
レンズの出てこないタイプのカメラ、ソニー・サイバーフラッシュが優秀。
露出の調整はしにくいけれども、こういうときは、
他のお客さんにも気づかれないで、こっそりこんなふうに店内の記念写真も…。
(しかし、どこへ行っても、フラッシュ撮影はNGよ!)
フラッシュで撮影って、迷惑なだけでなく、美しくないですよね。
並ばずに、マカロンも買えました。
日本で有名になる5年以上も前から
マカロンを買うには、並ぶ必要があったシロモノですが朝はすいすい!
う〜ん、美味しい!日本への持ち帰りは難しいので
その日のうちに食べちゃいました。(湿気と高温で溶ける場合あり)
ラデュレーの植栽は浅葱色一色で気品がありました。
私だったらここに、白い花をアレンジして加えたいけれども…
とは思いましたが。このように「ミニマル」なのが
エレガンスの極地なのだと思います。
フランスはロンポワン(ロータリー、英国でいう、ラウンドアバウト)の
花壇が華やかで素敵です。フランスらしく、
ピンク〜赤の一年草をうまく配置しています。
もっとも、日本の夏だと、こうした金魚草は、こんなにきれいに夏中咲かない。
あくまでも色彩のトーンを参考にしたい一例です。
July 23, 2009
4つ目の庭のあとは、
プロヴァンスの街並が再現されたミュージアムの街路。
建物のファサードに合わせて、
それぞれ植物の色や形をコーディネイトしました。
教会の前のコンテナ。
日陰の場所でうまくいく種類ばかりを選びました。
ともかく、雨や霧が多く、
場所によっては真っ暗で日当りが悪いうえに
日照時間も平地に比べ極端に少ない。
しかも、湿気の多い場所。
活躍を祈りながらのエラチオールベゴニアやインパチェンス。
フクシアもこういう場所では良いようです。
今回、制作したコンテナガーデンは
結果的に全部で60器以上!
今後も増やして行きたい所存です。
常に背後に見える構造物とのコントラストで
花の色彩を決めています。
フランス式整形庭園では、
フォーマルなシンメトリースタイルの寄植えが似合います。
園内で活躍するキャラクター達も庭の世界に、とけ込んで。
さて、まだまだありますが、
きりがないので、ここで中締め。
自宅屋上ガーデンも、自由が丘も
この暑いのに、庭づくりのネタが尽きないので、
今後も、つづく......