吉谷桂子のガーデニングブログ

August 2009

August 27, 2009

8月のルーフガーデンで咲く花 その2

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左、バーベナボナリエンシスはルーフガーデンを代表する花。
実生で勝手に増えてるのがかわいい。
そして、赤い花は、ミムラスオーランティアクス
バラショウの5月からたまに休んで断続的な開花。
両方とも、根が張ってしまえば、乾燥に強いのが嬉しい。


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花ではないけれども、屋上用のアドバース土の明るい色彩に合わせ
シルバーリーフ(ラムズイヤー、シロタエギク”シリウス”)
斑入りアガパンサス、ジャーマンアイリスなど。


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以前から私がうっかりルドベキア!と叫んでしまう、エキナセア。
典型的なピンク系ではなく、最近はクリーム色系で
バリエーションが増えて来たのが楽しい。
これも屋上向き。


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ツルバキアは夏の球根花のなかでも、
ダントツにおすすめだ。
斑入り葉の”シルバーレース”も常緑で花期が長いが
これもバラショウで満開だったものが、
今もまた咲いています。これは、香りもいい品種。


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アンゲロニアは珍しくないけれども
美しく群生するので、夏に欠かせない花となりました。
定期的に活力剤や液肥を与え、大きな株にしておくと
東京なら12月まで咲いています。
霜が降りたら枯れ始めます。「今までありがとう」
寂しいけれども潔く抜いて、新たな花を植える楽しみもあります。
地上部の消えてしまう宿根草は地面に印を残して
来春までブランクを空けておく事が大切ですね。

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● YOSHIYA`S LATEST PLAN (吉谷近日のイベントプラン)
9月18日(金)箱根 星の王子さまミュージアムにて、
公開ガーデニングワーク ”秋の植物100選”

10月3日(土)長野市 ガーデニングイベント 講演会
10月8日(木)”カフェドイシス”にて、フランボワーズ・イベント
10月15日(木)箱根 星の王子さまミュージアムにて
イベント予定
10月23日(金)丸の内ガーデニングショウ ガーデン審査会

 


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August 26, 2009

8月のルーフガーデンで咲く花 その1

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8月も下旬になると、朝夕の風や気温に季節の移ろいを感じます。
変な気候の夏だったけれども、5月のバラショウ以来
ショウのダメージを乗り越え炎天下の屋上に
植えてからもずっと咲いてる花があります。
黄色い花は、大きめが帝王貝細工、小さめがカレンデュラ”まどか”
本当に、素晴しい。ずっと咲いている。
比類なき耐候性は本当だと思う。
左端は、ガイラルディア。これも暑さに強い宿根草。


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ガイラルディアは夏のイギリスでよく見かけた花だけれども
実は日本でもうまく育ちます。ちなみに、箱根の星の王子さまの庭でも
話題の的です。下の写真は番外編で箱根。


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星の王子さまミュージアムに咲く
ガイラルディアは話題の的。わが家のルーフガーデンと違い、
水はけ悪く湿気の強い箱根でどうかと思いましたが
案外丈夫に育っています。


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ガイラルディアはあまり、売っている姿も見かけないのです。
蒸れには弱いからかもしれませんね。
風通しの良い場所、
ベランダやルーフガーデンなら風に揺れて
気持ちよさそうに長生きしています。姿形、色彩が大好きな花。


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箱根から、わが家に戻ります。
以前、5月に掲載したメカルドニアも、疲れ知らず。
ずっと4月から咲き続けています。太陽が大好きなので
箱根では、花が少ないのですが
わが家の炎天下ですごい元気。
これはもう本当にかわいくて、眺めていると
愛情がこんこんと湧いてくる。花期は....
間違いなく、11月頃まで咲きそうです。
繁殖力が旺盛で、5倍くらいに増えたように思うけれども、
コンテナではすぐに根が詰まるほど。
コツは、根を張るスペースを存分に与えること、
それが出来ない場所では逆にストレスかもしれない。
地覆植物として、目下最注目。


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3年前に、京阪園芸の小山内氏から譲ってもらった
”ジェネラスガーデナー”(”気前の良いガーデナー”と解釈している私)
は、私のバラの中でも最優秀株。
バラショウの時も大輪でジェネラスに開花し続け
花持ちの良い品種。農薬類は一切かけていません。
梅雨の間は休んでいたけれども、わが家のルーフガーデンで
今、たくさんの蕾をつけて、葉もびっしり。
これも繁殖力が旺盛で地植えするのが怖かった品種。
でも、ルーフガーデンなら、いくらでも繁殖して結構。
根を張る場所をたっぷり用意できればの話ですが。


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コレオプシスも、次から次へと咲いています。
やはり、風通しの良いルーフガーデン向き。
今、さまざまな色が出ているので
見つけたら増やしたい。



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August 18, 2009

夏の庭 一掃 ...... In my garden

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ようやく自分の庭へ。しかし......ここ数日
口からでてくる言葉は「暑い!」それだけ。
この非常事態のような蒸し暑い日々に、
ヤブ蚊や蜂に刺されながらも庭仕事を楽しむなんて
とてもできない。しかし、ついに
自分の庭に大々的にメスを入れる日が....。
その無謀ともいえる企てを最初に提案してくれたのは
ナカハラガーデニングの中原社長。


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5年前、わが家の庭の施工時に、小林養樹園さんと共に
大型樹木を植えてくれた方です。
目にも留まらぬ早さで、桜木に登りつめ
凄い早さで、混み過ぎた大木の枝を巧みに落とす。
やはり、プロは凄いのであります。
写真は2階のベランダから撮影。あんな細い枝に
吸い込まれるように登るなんて、憧れてしまいます。


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あっという間にわが家の道路前は剪定枝の山。
朝10時から午後5時まで、それでも足らない庭の時間。
サクラ、スモークツリー、ソヨゴ、枯れてしまったライラック他
風通しの良い状態になり、
庭が、まさにホッとするような空間に...。


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「癒しの庭」とは、庭が自然に帰りかけた状態ではなく
人の手が適度に入った状態をいうはず。
「時に人生は、すこし距離を持って」
自分や庭を見つめることも必要だということ。
日常の煩雑なことに追われていると、
人生も庭も、要素が増え過ぎ、煩雑になるばかり。
人生の引き算は、むしろ足し算より面倒で
エネルギーが必要だということを
忘れないようにしたい。.....写真は5年前の状態。

これからの課題は引き算だ。


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とか、いいつつ、屋上ガーデンが徐々に完成中。
屋上に合いそうな植物を見つけると買ってしまう。
まだ、実験段階で、全面公開は来年以降の予定。
写真は、3階にある屋上、すぐ下が、2階のベランダ。
日差しが強い時間帯は、気絶しそうに暑いけれども、
日暮れ後は風が心地ち良く、ヤブ蚊もいないので
屋上は、見事に快適な空間です。
そんな生態環境だからこそ、
うまく行く植物もいろいろあることを知る。


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さてと花よりダンゴ。庭は未完成ですが
さっそく、友人たちを招いて屋上開きのパーティを...。
総勢13人で「イベリコ祭り」と銘打ったイベリコ豚のBBQ
とっても美味しい赤坂のイタリア料理屋リアナさんより、
遠路はるばるシェフとイベリコ豚が登場。
ここでも、プロの威力に心底感心。

今年の課題は、引き算なのに、
美味しすぎて食べすぎ、また太ったような気がする。



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August 16, 2009

カフェドイシス完成〜4〜

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2階個室には、とても珍しい斑入りでフリル付きのアンセリウム。
紫色の素敵なシェードや壁紙はイギリスで
夫、博光が買ってきたもの。他の照明は夫のデザインで
日本でハンドメイドされたものがほとんどです。


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大好きな地下のフロア。
ここでは、京風のアフタヌーンティを.....。
ものすごく美味しいエスプレッソもどうぞ!
しかし、インテリアに、どんなに素敵な家具が入ろうと
花と絵のない空間は「がらんどう」も同じ。
先日、ようやく花を飾りに行ってきました。


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とっさの思いつきで作ったこの作品は
開店祝いでたくさんいただいたフェレノプシスを使ったアレンジ。
英国製のコンテナに植え込み
そこへ、アートフラワーのフェレノプシスを
追加で挿し芽(???)豪華に見えるし
花のないファレノプシスも活かすことができました。


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トクサと斑入りハランの寄植えパティオ。
植物のフォルムの面と線の構成。グラウンドカバーはリュウノヒゲ。


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この部屋にも、もっともっと花が欲しい!
今日、アレンジしたのは、煖炉の上。
ここから見るとまだ小さいので
いつか、四谷の東京堂へ買い付けに行き
もっとたくさん仕入れ、クリスマスも素敵にしたいと思っています。


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ここではバラの造花をアレンジしました。
こうしたアートフラワーは
昨今、ますますリアルで上品になりつつあります。
アレンジや、センス次第で一層ゴージャスで本物に見えます。
工夫のしがいがあるので、ガーデニングとの垣根を外し
室内で楽しむ花の景色として取り入れても良いのではないでしょうか。


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さて、お料理のことに触れていませんでした。
料理長、堀江隆雄氏のコースメニューは
クリエイティブでお得なランチコースが(¥3500)おすすめ。
今なら、冷やした白ワインが合う夏のメニューで元気挽回。
ここで過ごす時間は、日常を忘れさせ、リフレッシュにぴったりです。
ヨーロッパでは、ミシェラン星付きレストランのメニューが
まるで和食のようになっています。逆に
カフェドイシスでいただく京料理は
西洋の雰囲気の京料理というのが個性。ぜひ一度
ヨーロッパのシェフをお招きしてみたいです。



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August 14, 2009

カフェドイシス完成〜3〜

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普段は公開していない、一階の庭を横から眺めたところ。
一見、明るく爽やかな感じですが、
通気が悪く植物の選択肢が限られています。


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これはビフォーの写真、去年の8月で同じ場所。
枝振りの悪い樹木とツツジがぎっしり。
辛いけれども、全部撤収を決定。
地元、熊野神社の宮司さんに、ここにある全ての植物を
抜いてしまうことへの”お祓い”をしていただいた。
地鎮祭を済ませ、デザインの作業は、白紙からスタート。


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「点.線.面」いつもの構成方法ですが
植物の生態系を把握したあとは、
葉の造形の違いを「点.線.面」で組み合わせ、
最後に花のアクセント。


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室内は、私の、押し葉刺繍の作品。
今後、少しづつ、その内容を変えたいと思っています。


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これらは私の庭から来た植物か旅先で拾った植物など。
次は、プロバンスで収穫してきた植物で制作したいです。
これは、スタキス・ビザンチアナ。



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プロフィール

吉谷桂子

(よしやけいこ)

東京生まれ。英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。

7年間の英国滞在経験を生かした、ガーデンライフを提案。TV番組や雑誌等での企画、出演、講師を務める。また、国際バラとガーデニングショウや東京ミッドタウンのコンランレストラン「Botanica」の植栽デザインを担当。

「吉谷桂子のコンテナガーデニング」(主婦の友社)他、著書多数。

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▲壁紙のプレゼントもあります。

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いままで、ありがとうございました!
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3月の 星の王子さまミュージアム
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ありがとうございました。その2 &20th国バラ
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