August 2009
August 12, 2009
高温多湿に強い植物
8月に入り、暑さも本格化。しかしはっきりしない天気。
先週今週は、まめに自由が丘へ。
うんざりするほど高温多湿の関東地方です。
昨今の天候で光合成のチャンスが少なく、
植物の体力も今ひとつという感じです。
しかし、こんな時期でも
元気に育ってくれる植物がいるとホッとします。
自由が丘は住宅密集地。
風通しの悪い環境ではうどん粉病が心配でしたが
それも、いまのところは大丈夫。
写真にある斑入りマサキも元気です。
夏の植物、ブリエッタとイポメア。
通気の良い個所では元気です。
(ここは地面から1m位高い場所にある花壇)
天候のせいで、花数こそ少ないけれども、
これから太陽がでれば咲く気満々のブリエッタ。
数えきれないほどの蕾をつけてスタンバイです。
スタッフが毎朝、花殻摘みをしてくれてありがとう!
イポメアは巨大化するので、切り戻しが必要ですが
切り戻し後は、水に浸けておくだけで発根します。
テーブルに飾っても。
ここの景色の植栽計画で迷ったのは、
夏の間、元気に花咲くガウラをどのていど入れるかということ。
8株ほど植えましたがここでは目立ちませんね。
確かに片付いて見えるので良いのですが…。
ガウラを入れすぎると、庭が散らかって見えるので要注意。
でも、全体で24鉢くらい植えても良かったかと、
少し後悔しています。
余談ですが、ガウラの花、フランスのロワールにて
この写真は、友人が撮ってくれた私。(目をつぶっている!)
ガウラが実に見事です。
散らかってみえても、風に揺れて本当に素敵でした。
来年はもっと取り入れたいと思います。
ちなみに、プロヴァンスで買ったこのラベンダー色の帽子。
市場で3800円くらいで購入。
とても気に入っていたのにパリで紛失!(悲)
フランスから、自由が丘に戻ります。
ここ2〜3年、私がぞっこんで惚れ込んでいるのが
この、斑入りキキョウラン。
オーストラリアでもよく見かけました。
日向も半日陰も大丈夫、暑さ、寒さ、乾燥にも強い
ベランダや屋上ガーデンの味方です。
しかし、あまりお店で見かけません。
花は、小さなブルーの小花がちらり。
常緑フォリッジが魅力の植物です。
脇にあるのは、ニチニチソウ。
August 06, 2009
自由が丘、カフェドイシスの庭も完成!
雨が多く作業も難航しましたが、
この一ヶ月の不遇な天候が幸いしていた面もあります。
本来、庭の工事は植物が休眠中の2月までに完了し、
生長の始まる3月から養生しつつ
4月から本格始動。というのが望ましいのですが、
現実はそうもいかないのが常。
だから、6月の工事、そして7月の雨模様に
自由が丘は救われたかもしれません。
植えたばかりの植物は、直射日光には弱いものですから。
いずれにしても.....
雨にも負けず風にも負けない植物の選択が必須の庭づくりです。
写真はベランダ。花はニチニチソウ”タイタン”とアンゲロニア、
ブリエッタなどですが、この長雨でブリエッタはかなり難しい状況。
ニチニチソウは雨にも負けずどうにか。アンゲロニアはそこそこ。
地下のドライエリアの庭は、
パリでも大流行していたトクサにシダ。
日当り、風通しの悪い場所の生き残り植物で。
船の飾りは、夫・吉谷博光のデザイン。
パリで購入したクリスタルが見ものです。
一階、メインレストランは、
庭の眺めを楽しみながら食事をしていただくために、
一年を通して見応えのあるよう常緑植物をメーンに植栽。
花色のテーマはホワイトで清潔感のある庭を第一に目指しました。
施工工事と同居したので、植えたものがかなりつぶれてしまった。
植物のポイントは、植物の色調を同系色にしてフォルムの違いを
意識して丸い葉、尖った葉、こんもりとした形や、
葉の大小の違いに気をつけて配置しています。
白く見えている花は、ニチニチソウ”タイタン”とインパチェンス・セミダブル。
半日陰、風通しの悪い中庭で、どうにか花をつけてくれる頼もしい味方です。
銅葉は、キミキフガと、リグラリア。
手前の花は、アメリカアジサイ”アナベル”。
地下にある、私の好きなカフェの一角。
ルドゥーテの版画を眺めながらアフタヌーンティをどうぞ。
空間全体は、夫・博光のデザインです。
店内、右側の部分にも、ドライエリアの植栽。
インテリアに目が行ってしまい、庭は二の次になってしまった。
トクサを背景に、斑入りハランをアクセントにした植栽。
私はスケッチだけを残してフランスへ。
優秀なスタッフが、絵とまったく同じように植え付けてくれました。
絵を描いておくことの重要さを再認識。
昔、舞台美術やデパートのショーウインドウのデザインをしていましたが
完成した仕事が「プレゼン・スケッチと同じ!」になるよう
常に神経を集中していました。今もそれは同じですが
スタッフがそれを見て同じにしてくれると、
これまたありがたさがひとしお。
外観は、常緑灌木の斑入りマサキで
明るい印象になるよう仕上げました。
この外観のベイジュのタイルに似合うピンク色の花が難しいのです。
ここには、黄色も、紫も似合わない。
ピンクか白か、ワインレッドのようなシックな色のみ。
今後、秋は、コスモス、冬は、サーモンピンクのパンジーとストック、
さて、初夏は、アンゲロニアとニチニチソウ以外にもっと.....
なにか良い花がないものかと、捜索中です。