September 2009
September 30, 2009
順調に育っています。
そのままで、良いのもあるのですが
混み合って育っているものは、元気な方を残し
抜かなければいけません。これもかなり葛藤です。
さて、さまざまな品種の種が発芽しましたが
今回、トレー蒔きしたホリホックが
蒔種からたったの5日で発芽。
一カ所に3〜4粒の種を蒔いたので
そこから競い合うように発芽しています。
種はこの「競い合う」ように発芽する
のが大切なのだと聞いたことがあります。
しかし、競争に負けた苗を捨てることができず
抜いた双葉も別の場所に植えてみます。
茎を持つのではなく
双葉を葉を畳んでそっと掴みます。しかし、
それがうまく育った記憶がありません....。
トレー蒔きした種に2日ほど遅れて
地蒔きした双葉も、雨降る本日、頭を見せています。
プロヴァンスの農家でもらって来た
真性ラヴェンダーや野草の種は、まだ発芽せず。
発芽適正気温がもっと低かったのかもしれず、
これもダメもとの挑戦。
風に揺れる白い花に、心が癒されます。
(この写真は7月のシシングハースト)
白いコスモスが好きで、私は白い花の種だけが
欲しいのに、日本で買えるコスモスは皆ミックスです。
種が欲しくて、白花のコスモス苗を購入。
ところが種をつけると次の花が咲きにくくなるので、
ついつい花殻摘みをしてしまいます。
矛盾と葛藤が、日々続きます。
September 27, 2009
ニゲラ、クロタネソウが大好きです。
花よし、種よし、葉っぱよし。
他の植物との(見た目)相性もよし。
ただし、ニゲラは、移植を嫌うので
種まきなら絶対に直播き。ゆえに
コンテナ栽培では、思うような結果が
出せませんでした。
風通しの悪い一階の庭でもうまくいかず
今年は、ルーフガーデンでトライ。
嫌光性(発芽時)、嫌酸性土、嫌移植、嫌多肥
ということでイヤイヤづくしですが、発芽しちゃえば
こっちのものです。耐寒性はかなりのもので
ロンドンの我が庭でも、イギリスの寒い地域でも
良く咲いていました。
この写真はベスチャトーさんの庭の
ドライガーデンです。前述の通り
嫌多肥なので、無化学肥料、無水道潅水の
この庭で、元気な状態を見るとこの植物の
癖がわかります。
撮影したのが7月でしたから
ニゲラはすでに種になっていましたが
アガパンサスとのコンビネーションが
素晴しく、ルーフガーデンを作ったら、これと
同じ組み合わせをしようと夢見ていたのです。
ストラクチャーのしっかりした
アガベに対してフワフワのニゲラ、
これがまさにアクセント・プランツ VS
フィリング・プランツ(間を埋める植物)
クラシックローズで有名な
モティスフォントアビーガーデンでは
バラの植わる隙間をニゲラが埋めていました。
ローブリッターでしょうか。
ころりとしたバラのフォルムに対して
フワリとしたニゲラのマチエールが素敵でした。
おや、嫌多肥といわれるけれども
バラとも共存できるのでしょうか。
やってみないとわかりません。
今年の冬は、ニゲラの夢を見て過ごします。
一袋の種から、さまざまな夢が広がる。
種まきは園芸家の夢の種でもありますね。
September 26, 2009
宿根草が、宿根ヒマワリ
ヘリアンサス”レモンクィーン”です。
肥料の効果も大きいのですが
株の分枝、花付きが良く
優しいレモン色が秋の光に映えます。
花期も長く、徐々に背が高くなり、次から次へと
たくさんの花が咲いて目を惹きます。
ミュージアムショップでは、セレクトした
バラや宿根草を売っていますが、
レモンクィーンは、入荷した日に完売してしまいました。
カクノトラノオ(ここでは白花)
は良く増える宿根草。株間を空けて
来年の群生を期待。左端の草が
ディエラマ。
私は宿根草を植える時、年ごとに丁度良くなるよう
最初の季節は、一年草を間に植えるなどして、
見た目の隙間を埋めておきます。
自宅では、種まきも続行中。
ホリホックはトレイ撒きと直播きの両方で。
横の棒は、1.5cm の深さに種を埋めるためのゲージ。
トレイに蒔いた方は、乾燥防止に果物の
プラスティックケースを再利用した簡易温室。
色々蒔くと、何を蒔いたのか忘れてしまうので
必ず、プランツタグを。
ブラックホリホックの周囲には
黒繋がりで、ニゲラ(クロタネソウ)も。
ああ、しかし、秋は時の経つのも忘れて
庭仕事に打ち込みたい季節ですが
トークショウや文化イベントも多く
外出も楽しい時期ですね。
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● YOSHIYA`S LATEST PLAN (吉谷近日のイベントプラン)
10月3日(土)長野市 ガーデニングイベント 講演会
10月8日(木)”カフェドイシス”にて、フランボワーズ・イベント
10月15日(木)箱根 星の王子さまミュージアムにて
大野耕生さんとバラをめぐるイベント予定(要予約)
10月16日(金)箱根 星の王子さまミュージアムにて、
公開ガーデニングワーク
10月18日(日)千葉ガーデニアイースト講習会(要予約)
10月23日(金)丸の内ガーデニングショウ ガーデン審査会
11月4日(水)箱根 星の王子さまミュージアムにて、
公開ガーデニングワーク
11月7日(土)大阪京阪園芸クリフトンナーサリーにて講演会
11月18日(水)たまがわガーデニングクラブ講習会
11月 21日(土)ミッドタウンでBISESトークショウ
September 25, 2009
寒冷地を除き、春や初夏に見頃の植物も、秋に植えて
環境に慣らし、冬を越し株を充実させたほうが
見事な花が楽しめるはずです。
球根もいろいろ。新たな品種をついつい購入。
イギリスのガーデナーが
「現代人にとってのガーデニングは
快適な気候に屋外で過ごすための見事な口実だ」
と、話していたことを思い出します。
イギリスの夏は快適ですが、日本の夏は過酷。
ガーデナーだって、植物の生命維持管理で精一杯。
植物も、猛暑の時期に根を切られたり
新たな新天地に根を下ろされたら
たまったものではありません。
しかし
気持ちの良い気候になれば、こちらのもの。
先日、園芸店で念願の植物を発見し植えました。
ディエラマです。別名エンジェル・フィッシング・ロド。
日本語なら、天使の釣り竿。常緑性です。
この写真はイギリスのものですが、
この写真とほぼ同じように、ご近所の友人宅で
毎年咲くようになり、羨ましくて...。
しかし、最初の2年ほどは、ただの草でした。
今回、私が購入したのも、ただの草。
将来は、写真のように咲いて欲しいとの...
夢を植えたというわけです。
傾向的に、植生はグラジオラスにも似ている感じ。
最初に植えたのは
星の王子さまミュージアムの庭。
現在「秋の植物100選」 をテーマに
公開中ですが、実は今が見頃の植物だけでなく
1〜2年後に見事な景色になることを期待しての
植栽もしています。でも
高価だったので、ひと株だけ買って
植えることにしました。
気になるのは耐寒性。
RHSのエンサイクロペディアA-Z
によると-10度までは大丈夫と
ありますが。
植えたのは、画面中央からやや右側の
マウンドの頂上(土が高く盛り上がっている個所)です。
水はけの悪い仙石原では、地面に高低差をつけ、
高い場所には水はけを好む繊細な植物。
低い場所には水が好きな品種や丈夫な植物を
植えるようにしています。
箱根は寒いので、土が凍らないように
たくさんの完熟肥を土に混ぜ込む必要があります。
ただ、100%の保証はないので、これも賭け。
さて後日....どうしても
自分の庭にも欲しくなり、再度お店へ。
当初から二株しか売っていなかったけれども
あった!残っていました。
このディエラマは粘土質で水っぽい友人宅の庭で
うまく育っていました。しかし、多分
私のルーフガーデンでもうまくいくような気がして。
単に、株を見た時の直感。
水持ちの良い屋上用土で、完全に乾燥させなければ
今のうちに、うまく根が張れば良いわけで...。
週に一度のハイポ微粉で、根を張らしてと....。
植えて十日経ち、順調に大きくなっています。
ほかの種まきベビー達も日々生長。
常に、ガーデニングは
やってみないとわからない事が多く
そのチャレンジが楽しいのですよね。
いくつになっても......。
September 20, 2009
今が絶好の種まき気候になっています。
実は上の写真、17年ほど前にロンドンの自宅で
撮影したもの。あのころは仕事も子もなく、
どこまでも自分の時間を独占し、
ありとあらゆる種をまいては園芸本来の
「栽培の楽しみ」にふけっていましたっけ。
しかし、育苗箱のSowing は発芽したあとの
移植など、手間がおもしろいのですが、大変です。
そして今は、そんな時間はありえない。
そんな私の種まきといえば!
直播き! Seedling こそが私の種まきです。
チャンスはやるから、あとは勝手に実生で育ってくれ。
という「他力本願蒔き」。
(文字通り、そのように願をかけてまくのがコツ)
ということで、直播きで育つ植物の種を
ゲットするのもポイントです。
一回目の直播きが 9月12日(土)
これは、例のIRIS GARDENING.COM の
ワイルドフラワーミックスです。
ここには、帝王貝細工や矢車草、ポピー、ハナナなど
私の好きな花がたくさん!
そして、なんと律儀に1週間後の
9月19日(土)には、もうはや双葉が!
なんと発芽率の良いミックスでしょうか。
これ以外にも、小さな双葉があちこちに。
あとは、パープルアーティチョーク、
ローダンセ、今咲いている花たちの種いろいろを蒔種。
もうこうなるともう、どんなに忙しくても毎日の
観察が楽しくて!この五連休はもちろん
混んだ観光地など行かず、双葉ちゃんたちと
つかのま、癒しの時を過ごすのです。
混んだ双葉の選抜が、ちょっと辛いのですが。
同じ日の同じ庭、目を転じれば、いつのまにか
こぼれ種のアサガオが.....。見事な藍色の花色。
これは宿根アサガオなので、さて、この後
どのように展開すべきかは悩むところ。
これもこぼれ種のカレンデュラ。
あっちこっちで根を張っています。この晩秋には
咲くかもしれず、今は根を張らせてやりたいので
チッソ、リンサン、カリのうち、
カリ分のバランスが多い肥料(たとえばハイポネックス微粉など)
を週に一回散布しています。
種まきだけでなく、挿し芽にも適した季節。
これは例のメカルドニア。株を更新するため
新しいステムを土に埋めておくと、
さりげなく新たな根がでます。ふふふ。
この時期、種まき、挿し芽が楽しいのは良いのですが
そんなに増やしてどこへ....??? つづく。
*種まきを展開したのは
屋上の人口土壌アドバース土のため
特徴のある見た目となっています。