September 2009
September 18, 2009
と、いっても、晩夏の剪定をさぼったせいで
早めに咲いてしまったのかもしれず
バラの管理、栽培知識、栽培の勘は何年やっても
不明な点が多いのです。
今日も月に一度の施肥をあたふたと終えましたが、結果はいかに?
そこで、10月15日(木)
星の王子さま=箱根サンテグジュペリでは
ローズグロワーの大野耕生さんを招いて、
バラ育ての質問攻め(?)トークイベントを行います。
写真は去年の春、たまたま大野さんが仕事のついでに
我が家に立ち寄ってくださったときに撮影したもの。
バラでなく、チューリップを抱えているのは
この日たまたまチューリップの撮影をしていたから
実はこのとき、冬剪定を怠り
だらしなく延ばしてしまった私のバラのシュートを、
剪定、切るのではなく
「1/3あたりで、折っておく」半剪定の
方法を教わり、葉っぱの光合成を蓄えながらも
わき芽を出す方法を大野さんに教わったのです。
その結果、花数が増え大成功!
そんなちょっとしたコツを今回は、さらにたくさん
聞き出そうという訳。
この写真は、今年のバラショウ 最終日、大野さんや小山内さんが
遊びに来てくれたときのもの。有島さんも含め
バラの三銃士は、ホントにかっこいいですよね。
当日は星の王子のバラ園を、バラの貴公子と一緒に歩き
実際のバラを見ながら具体的なアドバイス
一期咲きと四季咲きの剪定の違いなど
(実際に剪定もしていただきたいなー?)
と、私が勝手に図々しいことも考えていますが、
みなさまも、バラの質問状を手に、ぜひ箱根へ、
秋の午後、香しいバラの時間を、大野さんと
ご一緒に過ごしませんか?
バラのお話だけでなく、実際のバラを前にお話を
伺うのは、実際的な経験になりそうです。
詳しいことは HPまで。
http://www.tbs.co.jp/l-prince/event/090908.html
September 17, 2009
公開ワークデイの9月17日は、爽やかな快晴
湿度も低く、庭仕事が幸せに感じられる一日でした。
6月下旬に箱根「星の王子さまミュージアム」での
ガーデンデザインワークが始まって以来、
今日の庭は、これまでで最高に美しい一日でした。
6月に植えた草花が順調に育ち、植え込み時に与えた肥料が
完璧な状態で効いているという実感。
3ヶ月後に出る結果の、なんて正直で如実なこと!
イギリスの庭でも見事な庭は、肥料対策が万全でありましたが
ここも、その点で成功しているといえます。
そして、来園者の方々の「綺麗〜!」「素敵!」といった
歓声が聞こえた時の嬉しさは、私たちスタッフ以外にも
庭の草花が誇らしげに胸を張っている様子にも現れます。
センニチコウの見事な群生。地植えパワーが全開です。
(黄色はコリウス、白花はアンゲロニア)
夏の太陽を浴び、気温や湿度が安定する秋
昼間暑くて、朝晩は気温が下がることで
花色が濃くなり、花径が大きくなる傾向があります。
もちろん花数も増えに増えました。
これは、丈夫な夏の花、ヘレニウム。
バラたちも、秋バラと思えないほど花径が大きく、
秋らしく色濃くなっています。
これは、ルージュロワイアル
そして下が、黒蝶。8月からずっと咲いていました。
さて、バラ園もこの五連休が最初の見頃といえそうです。
本日は肥料を追加投入、なんとか11月まで
綺麗でいてくれますようにと、願いを込めて...。
秋のガーデニングシーズン、いよいよ本番ですね。
September 14, 2009
周年花を絶やさないようにしておく店舗の庭では、
盛りの過ぎた一年草の草花は
思い切ってリニューアルする必要があります。
たっくさんの花を咲かせ
大きくなっていたペチュニア「ブリエッタ」におつかれさま!
秋の草花に植え替えました。
実は何を植えるか、かなり悩んでいました。
秋といえども、9月は丁度端境期。10月下旬までの花期を期待して
今年は小振りの可憐なスプレイギクに注目です。
ここのカラースキーム、ペールピンクにもぴたり。
カワラナデシコとスプレイギク、花の形が
細かい「点」ばかりなので、斑入り葉ゼラニウム(ピンク花)
とフォロミウムで「線」と「面」、フォルムの違う植物を合わせます。
さあ、これで数日後に太陽の向きに合わせて
全体のフォルムが調和してくれるよう期待。
植え終わったら、活性剤液を葉面散布します。
カワラナデシコは花期が長い訳ではないけれど、
葉の色と形に風情があるのがすき。
ニチニチソウはまだ元気。パンジーが出荷される時期まで
持ってくれると良いのですが。
September 11, 2009
芸術の秋、先日、二日続けて美術館を訪ねるチャンスがあり
エネルギーチャージをしました。やはり、無理にでも
機会を作って展覧会は観るべきだと痛感。
ひとつは、渋谷 BUNKAMURAで開催中の
ベルギー幻想美術館展。
私が大大好きな、ジェームス・アンソール
(この絵は、アントワープの国立美術館で撮影)
.....BUNKAMURA の展覧会は
今までに見た事もなかった版画の小品シリーズが魅惑です。
実はチャンスあって、計3度も行ってしまった。
好きな庭をシーズン中何度も観にいくように
展覧会も繰り返し! 行けたら幸せです。
すると、少しばかりその描写が
自分の中に植わった感じがするものです。
デルヴォーの絵には、その時代のその世界に
観るものを、のめり込ませる力がある。
しばし、日本にいることを忘れるひとときでした。
そして、 もう一カ所は、家族で訪ねた横須賀美術館。
(冒頭の写真)
開催中のパウル・クレー展が思いのほかすっごく良かった。
「情熱の庭」 ほか、版画の小品にのめり込み!
ここは初めて訪ねた美術館で、本当に気持ちのいい場所です。
次は、家族ですぐ隣のホテルに泊まって
(観音崎京急ホテル)夕方、美術館併設のレストランで
海を観ながら、冷えたシャンパンを飲みながら過ごしたいと
思いました。
イギリスを代表するガーデンデザイナーで歴史家の
ペネロプ・ホブハウス氏の
ガーデンズ・イラストレイテッド誌上での
インタビューで素敵な回答を発見しました。
「シリアスにガーデンデザインを学びたいなら
たくさんの美術に触れること」
秋はその、またとないチャンスですね。
余談ですが、今月号の
ガーデンズ・イラストレイテッドの表紙
素敵です。
さらに付録で素敵な花の種が入っていて、今週は
IRIS GARDENING のワイルドフラワーの種もゲット!
来週は、仕事を終え次第(ここが問題)種まきWEEK!か?
September 10, 2009
コーラルバインの群生地。
山火事のあった森は、それまでの日陰に光が燦々と降り注ぎ、
その結果、花の咲き乱れる世界が出現する仕組み。
焼け焦げたグラスツリーが見事なアクセントになっています。
マーガレットリバーの地域は、
美しい自然に乗馬のアクティビティやスパなども勢揃い。
馬上の景色は、歩く目線とはまた違った視点が楽しめます。
ホースライディングが自由にできるのは大変な魅力です。
ただ、地面の低い場所で生えている野生ランを見過ごしてしまいがち。
そんな森のなかで見かけたドンキー・オーキッド。
ロバの顔に似ているからですね。
実にさりげなく森の半日陰で咲いています。
自然のカラースキームが補色対比になっていて美しい。
カットリーフ・ヒバーティア(黄色)とホヴィア(紫)
森のなか全体にこの色で覆われていた。なんて、おしゃれ!
カラーの花を手にしていますが、
これは現地のガイドさんによると
自生種を蝕む外来種だそうで、見つけたら抜くべきとか...。
抵抗があったのですが、
確かに車窓から時々見えていた
カラーの群生地がなんだか不気味でした。
巨大な木々の森にて。