March 2010
March 07, 2010
沈丁花の香りが庭に広がると、うかうかしていられないと焦る。
ホスタを掘り上げ株分け、樹木の植え替え、今年は抜根したい木もあり。
沈丁花は思っているより生長が早い。花が咲いたら、剪定がてら切り戻すといい。家に持ち込むと家中いい香りに。今、特にわが家は子犬くさい(フレンチブルはとりわけ臭い!)ので、助かる。
朝のNHK教育の日曜美術館は、ご覧になりましたか?
今日は長谷川等伯展を紹介していましたね。夕べのNHK教育の放送
オペラ ”ボツェック”も、仕事の手を止めてしまいガンミ状態でしたが
これもまたヒントだった。知らないと損する。みたいな。
私がまだイギリスに住んでいたころの話ですが、たまに日本に帰ると
外人が日本に遊びに来たみたいな旅程を組み、京都を見て回ったことが
ありました。今は、京都造形芸術大学の教授でもある編集者
友人の後藤繁雄くんと、夫と3人で。そのとき、彼に連れられ行った
京都 智積院、長谷川等伯のふすま絵で、私、大感動でした。
宿根草の咲き乱れる日本の庭のイメージがそこで完成していたのです。
今日の放送では、国宝「楓図」が紹介されていましたが
「松に秋草図」も、東京国立博物館(東博)で展示中です。
ホリホックの咲き乱れる「松と葵の図」は、智積院に残っている模様。
京都へ行く機会のなかなかない方はぜひ、このチャンスに東博へ。
京都へ行くチャンスのある方は、京博と智積院。そして
細見美術館で淋派の草花図を。
やはり、時々、そういうものを見なきゃダメですよね。
March 06, 2010
今年5月に開催の第12回バラとガーデニングショウ。
準備は着々と進んでいます。
昨日は、早めに根回しの必要な樹木を決めに、今井氏と K 養樹園へ。
イメージ通りのモチの木を大発見。うれしかった。
今年の庭は「ニンフの泉」 をテーマに、野性味(ワイルド)と
現実の世界には見えない妖精の世界(ファンタジー)を表現します。
先日、バラの育種家、河合伸志氏が来宅。
河合氏に捧げていただいたバラの、私が名付け親となり、
これも、今年初めてバラショウでデビュー。このバラの似合う
スペースも用意して、ミステリアスな世界を作りたい。
これがその”ベルベティ・トワイライト” 名の由来は
私が一日で最も好きな光の時間とその質感から。本当は
夜明け時(dawn)と、たそがれ時(Twilight)両方好き。でも
トワイライトは一層、音魂がミステリアスでいいでしょう。また
トワイライトの意味が持つ、`The light between day and night'
の雰囲気が、このバラにぴったり、というのも、
実は、すごく花持ちの良いバラなのですが、
一刻たりとも同じ表情じゃないところが、変わりやすい光の時間に
似ている.....。そして最後は夜に繋がるところが大人向き。
ベルベットみたいなたそがれってどんな感じ? と思う方はぜひ
ビンテージの赤ワインを飲みながら(イメージしながら?)
想像上の恋人と夕暮れを過ごすかんじを想像してみて??くださいね。
なんだか想像だらけで恐縮ですが、とても丈夫なバラだそうです。
March 05, 2010
(カモマイルはヒーリングプランツとして知られますね。写真は
プロヴァンスの野生のカモマイル、ああ、野生の草の匂いが嗅ぎたい)
週末とはいえ、前の週にやりきれなかった仕事を片付けるため、
休むチャンスがまるでない。講演会か、隙間があれば子どもと遊ぶ。
正月明けからずっとそのペース。おそらく6月下旬まで。
いっぱい・いっぱい・になってしまって眉間に皺!まずいぞ!
そんな時のリフレッシュ法のひとつが、アロマセラピーです。
と、いってもエッセンスオイルをこめかみに一滴塗るだけ。
(エッセンシャルオイルは、基本的に直接肌に塗ってはイケナイもの、
しかし、ラベンダーだけはいいのよと、昔、イギリスで言われたが?
私は問題が起きたことはないけれども体質次第かもしれません)
やはりラベンダーは効く!正真正銘のトランキライザーだ。
いつか聞いたのは、ラヴェンダーの効能はひとつの個体で
約70年は効能が維持されるとのこと。
ま、そこのところは微妙だと思う。
しかし、植物の持つ力は、いうまでもなく素晴らしい。
私たちはいつも植物に助けられている。
ところで、今日は、植物のエッセンスオイルとフェアリーをテーマに
雑誌、BISESの撮影。この二者には密接な関係があります。
それは5月発売号で読んでくださいね。
それで、撮影用に出してきた、世界中で買い集めた植物の
エッセンスオイルを嗅いでみた。買ったことさえ忘れていたものも多々あり。
ラベンダーのエッセンスは、クロアチア、オーストラリア、イギリス他
さまざまな国で買い求めたけれども、やはり、
プロヴァンスのが、一番という気がします。
香りが記憶中枢に直結し、幸せな記憶が付随しているせいかな。
先日、エクサンプロヴァンスに住むミカちゃんからメールあり。
ミカちゃんは、私の実家の斜め前に住んでいた幼なじみ。といっても
私の方がずっと年上で、40年以上も昔の思い出の彼女は5歳のときのまま。
その子に、去年のプロヴァンス旅行で、偶然再会!
かわいい二人の子どものお母さんになっていた。
私の亡き父とミカちゃんの亡き父同士が仲良しだった、二人が結託して
会わせてくれたのじゃないかと、ふと、思った。
そのミカちゃんのブログが美しい。
http://francebeauxjours.blog54.fc2.com/
March 04, 2010
上の写真は、デザインのバランスを見るために、一度、既存パーツを
付けてみたところです。造形のバランスはまあ、良いのでは?
また、横糸の部分にビーズを付けたり飾りリボンを巻いたり。
上につくパーツのデザイン、大きさは、
「タッセルのヘッドの部分よりも、ボールならば小さめ」
そろばんのコマ型なら多少大きくても良いと思いますが、この
バランスと既存パーツを合わせるのが案外難しい。
ちなみに、パーツの穴に、ツイストコードを通すときの吉谷流は
短く切った刺繍糸の切れ端を二つ折りしてその先っぽを濡らして
固める。写真下(私はいつも針通しの時、糸をなめてますが)
細い針金があればそのほうが良いでしょう。後は、写真の通りに
ウッドビーズの穴に糸を通します。
これでちょっとでもコードが穴に入ったら、手でぎゅっと押していれます。
ちなみに上の写真は様子をみたところ、一旦抜いて、
さっそく、パーツに刺繍糸を巻きます。
ビーズの内側に接着剤を塗って、そこに刺繍糸の切れ端をそのまま貼る。
刺繍糸には針を通しておきます。竹串を使って接着剤を塗ると巧く
塗れるしビーズの穴の内側全体に接着剤を伸ばすことも簡単です。
糸が穴の内側に接着できたら、糸巻き開始。
一回ごとに6本ある刺繍糸の束をほぐしていくのですが、爪でしごくと
平になります。写真は2回巻いたところ。これを繰り返し全体をくるんだり
ストライプ模様にしたりします。最後の糸は、再度接着剤で止めて完成。
上の写真は一応の完成形ですが、正確にいうと、このウッドビーズの
素地全体に糸を巻いて隠したいのですが、恐ろしく時間に追われている
私は時間短縮のため、そこを省いていますのであしからず。
ウッドビーズ全体に糸を巻くときは、ウッドベースのほぼ全体に
スプレーボンドで接着剤をつけておくと糸がよれず、
より完璧な仕上がりに。
一応の完成写真。もっと時間があればビーズ装飾を加えたいのだけれども
もう確定申告の期限が!
また、タッセルの作り方も、さらにいろいろ編み出し中。
今後の夢は、このデクレックのタッセルに近づく事!
下の写真は
小さめのビーズに合わせて、刺繍糸を2本だけ使った場合
塩ビシートを使って、より簡便に、スピーディに。
よりシステマチックに。完成度高く。タッセル作りも日々進歩?
今後も徐々にバリエーションを増やしたいと思いますが
クロッカスが咲き、パンジーが溢れるように咲きはじめたので
「ガーデニング・ブログ」の文字通りに戻りたいと思います。
さあ、今月は、5年以上も続いた 読売新聞夕刊のガーデニング連載が
最終回の月。力を入れて原稿を書きたいと思います。
March 03, 2010
用意した厚紙(中心に折り目をつけたもの)に刺繍糸をまく。
好きに色を混ぜたりして、最終的に、刺繍糸2.5本分程度。
まき終わったら、二つに折って糸が崩れないように押さえながら
厚紙からはずす。
作っておいたコードに、刺繍糸を通した針を刺してしっかり固定。
(この糸はタッセルの完成の最後まで使うので80センチくらいの長さ
を二つに折って用意。色も目立つところに出てくるので、デザインして)
まいておいた糸の束の中心に針を通したコードを配置。そのまま同じ糸で
束を結束。次を作業に連動するため、次の写真もチェック。
小間結びの部分を裏面に残し、糸の束の中から、ていねいに
コードを表面に出す。先ほどの糸でまき止めていく。
まき止めたらとにかくしっかりと引っ張る。
きれいなタッセルのヘッドを作るために力を入れて繊細にぎゅっと!
止めたら、小間結びを中心に束を返す。
うまく行かない時は、なんどか写真の形になるように手で整えながら。
整ったら、針の先をタッセルのヘッドの1.5cmほど下から出す。
針を出したところで、てるてる坊主の要領で、糸を3重まき。
ここでも、きっちり絞って小間結び。小間結びをした
場所で内側に針を潜り込ませて糸の端をタッセルの中に隠す。
はみ出た糸の端をカット。
タッセルを切り揃えて、基本が完成。最初から1〜2ミリずつほど
切りそろえていくのがコツ。
一度にカットすると斜めになったり崩れたりしやすいので。
このあと、タッセルの糸を櫛がけ。髪をとくみたいに。
飾りの作り方と付け方は、明日に....。
作り方をわかりやすく写真で説明って、思っているよりも難しい。
これでも、わかりにくいかもしれないですね。
やはり、作り手、カメラマン、書き手、これを全部ひとりで、
っていうのに無理があるのかもしれないのですが。