July 2010
July 25, 2010
昼は40度を越す猛暑の今年ですが、5時以降は最高に爽やかな、わが家のルーフガーデンがついに完成。夫のデザインによるテーブルも入って、納涼打ち上げも済み、ヤレヤレです。
それにしても凄い太陽下で植物の水やりについては心配がありますが、夕方に基本の水やりをする以外は、水やりも控え気味にローメンテナンスで夏を過しています。(屋上の場合、朝与えるとその後の気温の上昇について行けない)以前にも書きましたが、自動潅水器は付けていません。水の無駄とムラがでるし、とにかく、それほどの水を必要としない植物を植栽。夏は、ローメンテナンスで機嫌の良い植物を選ぶが勝ち、価値でしょう。2〜3日の留守では水やりナシ。
写真はアスクレピアス、ゴールデンブロッドフラワーですが、素晴しく丈夫で、夏の間ずっと花が咲く宿根草です。今年はイギリスでもたくさん見かけました。やはり、イギリスの庭にも温暖化の影響が多いにあるからでしょうか。暑さに強い植物に注目が集まっていました。
さて、テーブルが入って、暑かった一日の終わりに用意したのは、先日英国で買ってきたPIMMS のフルーツポンチ。
ピムス1:レモネード3で割った なかに、ベリー類、レモン、オレンジ、バナナ、 キウイ、ミントなどを入れて乾杯!実は私はもう、一日中肉体労働でヘトヘトでした。
疲れている時は、あまりストレートにアルコールを摂らないほうが良いと思う。実は、イギリスで知った飲み物がマイブーム。ビール、ワインなど、すべてのアルコールを、別の飲み物で割って、爽やかにしたサマードリンクです。たとえば、白ワインをソーダ水で割ったり、ビールをトマトジュースやオレンジジュースで割る。シャンパンをエルダーフラワーソーダジュースで割ったりと、とにかくアルコールを弱めて水分補給しながら夏を乗り切る飲みものたち。汗をかいた後は、いきなり濃いアルコールを接種しないほうが良いし、爽やかな口当たりに期待して、先入観を無くしてお試しあれ。
左は桃のネクターとビール、サンペルグリーノで薄めたピーチペルグリーノ(私の命名)。ライムでコップの内側をぐるりを回せば香りも爽やか。庭仕事の後に、一人屋上でのんびりする用に。わずか15分でも生き返ります。酔っぱらいたくはないので、あえて薄めます。
テーブルに合わせて4メートルの長さのテーブルクロスをミシンで縫いました。このカーテン生地はロンドンのイアンマンキンから。庭では、植物柄よりもストライプやチェックなどのシンプルな柄が似合います。
パーティの準備中、まだかなー、まだかなー。と、ひたすら待ちの体制の息子。今回は
ルーフガーデン用に風でも飛びにくいどっしりとしたイタラのグラスをラインナップ。普通のシャンパンやワイングラスだと風が吹いた時にかなり危険だからです。
さああ!これで庭の基本が完成。別世界を感じる夏の庭のユートピアができました。あとは来年、これらの宿根草がどのように成長していくのか、年毎の変化が楽しみです。植物名や配置図は9月発売のミセス10月号にイラスト入りで詳しく書きます。お盆進行でその入校まであと5日。(慌)ぜひ、見てください!
July 24, 2010
ここ数日凄い満月ですが、月の満ち欠けによって、害虫の発生や卵の産卵期などを見極め対処するガーデニングに注目です。
害虫対策だけでなく、植え付けのタイミングなどを知っておいて損はないはず。以前、知り合いからこのことを聞いて興味はあったのですが、それきりになっていた。
で、この本を見つけたのは、今年の4月、ロンドンのハチャーズ書店。夕方の閉店間際でどうしようかと思う間に店内の照明が落ちてしまった。7月に行ったときは売り切れで、店で訪ねてみると、次は来年の分を待って。毎年変わるので、次に買うなら2011年度版を買ってくださいといわれた。ああそうか、月の満ち欠けは毎年変わるから、今買ってももったいないわけね。
さて、欲しいと思って買えなかった本はよくあります。本屋さんでは絶版の本は買えないし。私の本もだいぶ絶版しました。英国ガーデン日記も、LIFE & GARDEN も、庭からの贈り物も、ガーデニングスタイルもそのほかも、かなりすでに絶版。でも、最近の世の中って凄いです。タイトルさえわかっていれば、アマゾンや楽天などですぐに取り寄せができる。
イギリスから本を送ってもらうその手数料も、ネットだと300〜500円内外。今日は、執筆上、どうしても 欲しかった3冊の本をイギリスの業者に注文。重たい思いをして海外から買ってこなくても良いので、ありがたいことです。ちなみに、チャールズ皇太子の庭の写真集、The Garden at Highgrove 庭に付随している売店で見た時、厚みがあり重たかったの買い損ね、その後、ずっと後悔していたのだけれども、自宅にいながらにして、新品同様の中古本を¥583ーで買えた!
Gardening and Planting by the Moon 2011 は、もうすぐ発売される見込みで今は予約受付中。そのうち、日本語版がでるといいですね。
July 23, 2010
先日イギリス大使館で主催されたパーティの招待状に「ドレスコード:セミフォーマル」とありました。行き慣れないと誰でもそうでしょうが、悩みました。今回はお世話になっている英国企業の主催。いろいろな方にお会いするチャンスということもあり、ゴードンラムゼイのお料理も楽しみで、うだる暑さの中で身支度。
ところが猛暑の連日。シルクの洋服がべたべたに汗染みを作りそうで、体感気温と相談すると、何を着るべきかわからない。思いつくのは、夏のリゾートみたいなスタイルばかり。
今回はおもにビジネスマンも多そうなパーティ。男性は皆ダークスーツのはず。で、去年、パリでセミフォーマル用にと購入した、一度も来ていないラクロアの白いスーツを試着。息子にこれどう?と相談すると
「入学式のお母さんみたい!」と一蹴り。
「本当にそうだわ」と、素直に納得。数着試着の繰り返し。
で、こういう時のために、自分のコーディネイトを、写真にしておくと便利です。
写真は自分のあり方を「客観的に選ぶ」手段になるから。
自分の体型の欠点も周知の上で、わかって選べます。本当にこれ、おすすめですよ。今年着たい洋服を一通りコーディネイトして写真に納めておく。私は写真を全部11歳の息子に頼むのですが、オートシャッター機能でもいい。ちなみに散らかった部屋で撮っているのはリアルライフということで....。それでもって、写真に登場しないような服は、引き算の対象に。それに20年後に見たら「アラー面白い!こんな服持ってたけ?」ってことにもなりそうだし。
じゃ、これでと、最終的に決まったのは、定番アクリスのジャケット。今回はロンドンで買ったアイオナのショールも添えて。パーティの前には、ボタニカでもうひとつ、インタビューと撮影。そのためのコーディネートと合わせて無難なところで押さえたつもり。
夫と大使館入り口で待ち合わせ。そこへ古い友人、ジュエリーデザイナーの八巻多鶴子さんとその友人ライターの森綾さんにばったり。
森さん着用の英国デザイナーのドレスも素敵でしたが、多鶴子さんの着物姿には、目を見張った。着物って、やはり素晴しい。私も60歳になったら着物を着こなしたいと、考えていますが。実家の桐ダンスでは私の着物が眠ったまま。永久の眠りから覚めないのでは、と思い悩みます。でも、こうして印象に残る着こなしができれば、面倒でも、着物を着ることの価値の高さを感じます。
そして、私が撮影した多鶴子さんと夫。英国大使館の芝生の美しさも余すところなく表現したとこにもご注目。多鶴子さんのご主人、ファッションデザイナーの永澤陽一氏とは先日、雑誌のインタビューで夫婦揃ってご一緒したばかり。私たちは出会いから30年近くが経過し、少年少女がおじさんおばさんになったが、大人になるのって、ダイナミックで素晴しいと感じるひと時でした。
ところで、真夏の夜のドレスコード。おしゃれしてお出かけしたいのは山々なのに、ドレスコードといわれただけで妙に身構える自分がいる。肌を出しても寒くない、暑い夏にしかできない服装で出かけたいのに、日本ではなかなかそういうチャンスに恵まれない。ヨーロッパなら、ちょっとした劇場通いでもラメラメドレスでGOGOなのに。つまんない。そんなこと日本でしたら浮いてしまう!
左は、6年ほど前、雑誌の取材の地中海クルーズで、10日ほどのドレスコード三昧取材旅行をしたときのスナップ。(なぜガーデニングの私がファッション取材を?と、思われるかもしれませんが、私の視点を理解してくれるエディターの粋な計らいで夢の乗船が叶い、そのためにアニヴェルセル表参道で調達したのが下のドレス)
クルーズ中、毎朝、部屋に配られる船内新聞に、その夜ごとのドレスコードが掲載される。それに合わせて1000人近い乗客が毎夜ドレスを楽しむのでありますが、おそらく人生でも、最上級に楽しかったこの旅の思い出は、ひたすらにおしゃれすることにあった。用意したドレスは10日分。またとない、自分磨きの大いなるチャンスでもありました。
しかし、ひとつ問題が...。私は二の腕が太く腕を露にする服装に自信がない。トホホな私はいつも肩に何かを掛けそれを隠す。真夏のドレスコードはまさに「輝く二の腕」を露にできてこそなのに。
そんな女性の美しさを発揮するチャンスを逃したまま、このまま日本でおばあさんになりたくない自分がいます。何とかしたい。いつか二の腕を解決し、必ずやまた地中海クルーズの旅を実現するべく、仕事を、生活を、しっかりと頑張って行こうと、猛暑の中、未来への希望を繋いでいるのであります。
多鶴子さんのブログも楽しいです
http://blog.excite.co.jp/detiti
July 21, 2010
箱根仙石原といえば、もう少し涼しいかと思いきや、炎天下は(熱)!文字通りの汗だくガーデニング。わが家の庭の39度に比べればマシだけれども、作業していると通りがかりのお客様に「ボランティア?好きじゃないと勤まらないわね」と哀れみの言葉が。それでも、庭作業をした一日は清々しい!などと言えるのは箱根だからか。そして、帰りに箱根温泉でひと風呂浴びれば、その後2時間の運転も上機嫌で夜9時帰宅。前の夜、あまり寝ていなかったのに、実は庭から元気をチャージできたのだろうと思う。体力気力の補充は、良く眠ったり、おいしいものを食べたり、人から優しくされたり、それ以外に、場所や植物から力をもらうことってあると思う。
ミュージアムのスタッフブログもあるので、よろしくお願いします。
http://tbs-blog.com/l-prince/12616
湿気で溶けてしまった植物も多かったが、すごく元気だったものもあり。写真上は、記念写真の名所になっている王子さまのフィギュア。両サイドのハコネクロア(フウチソウ)とホスタ(共に黄斑)、ヒューケラと赤花インパチェンスの寄せ植えは、元気全開!日本の夏はこういう寄せ植えに限りますね。ロングライフでストレス知らず。来年の夏も楽しむことができます。次、8月には、この植木鉢を王子さまの台座と同じブルーにペイント予定。
「植物はフォルムで組み合わせる」というテーマでいうと、点(花)、線、面(共に葉)のバランスで、要素を盛り込みすぎないのもコツだ。
しかし、写真左のようになってしまったコンテナも多く、なかなか厳しい。土の見えているところだけを掘ってそこに何かを植えても良いのだけれども、この場合、西洋式原則でいうと、コニファーが左右対称、真ん中にいないとならない。一度全部抜いてコニファーを中央へ、隙間に均等に一年草を植え直し。日本人のDNAは左右「非対称」を好むので、誰も気にしないかと思いつつ。しかし、フランスがテーマの庭なので、少し面倒だと思う気持ちを押さえて全面仕立て直しを。完成形の写真を撮りそびれたので、また8月に撮影しようと思います。スミマセン。
去年植えたルドベキア、これでひと株。大きく育った株と生き延びなかった株がでている。また、いままでふっくらと繁茂していたヒューケラ’キャラメル’が小さくなっていた。成長するものあり、退化するものありで、なかなか難しい。私の計画ではこのルドベキアの下に、ふっくらと繁茂した植物が満杯になるはずだったが、かなり土が見えている。この写真にも見えているアンゲロニアは、熱帯の植物だけあって猛暑と湿気には強いが、乾燥にはあまり強くない。一度根付いてしまえば良いのだが、絶好調になるのは8月下旬か。
去年の工事の際、ここには、トラック一杯のパーライトを混ぜるなど、もっと徹底的な土壌改良が必要だった。相変わらず、土壌に悩まされている。
発芽時に霜が降りたり雪が降ったり、アジサイの開花率が悪かったなかで、アメリカアジサイ’アナベル’は絶好調。
まだまだ、この土地への生態適応を観察している感じもあり、宿根草で花壇を作る際の定番「3株でひとグループ」で植えてもそのうちのひと株が欠けたりするので、絵にするのが難しい。先日、見事なイギリスの庭を見てきただけに、ジレンマもあり。それでも、いつものことながら、チケット売り場から入って来られたお客様から「まあ〜綺麗!」と、歓声があがると嬉しいものです。ただ、月に一度の作業では、やりきれないのも事実。ああも、こうも、と、思いつつ、できることは、一日という短い時間でも、エネルギーをそこにつぎ込むこと。
この写真は、去年植えたエキナセア、箱根の冬を越して無事開花して嬉しいが、同じものがわが家の屋上ではサバイバルできず、アメリカ原産なら行けると思ったのだが、案外乾燥には弱いのか。
July 19, 2010
ついにエアコンを入れた部屋。なるべく温度を27度程度に設定し、それでも暑いので、扇風機を回してすごしています。
暑さ寒さが苦手なフレンチブルのカブは、ダイソンのエアマルチ(この虫眼鏡みたいなところから気持ちのいい風が吹いてくる)の前でぐったり。私も同じ気分です。
そして、明日は!
7月20日
箱根 星の王子さまミュージアムの公開ガーデンワークの日! 梅雨の間湿気に負け、溶けてしまった植物も出た模様。以前、イギリスに住んでいたとき、日本に住んでいるガーデニング友達から、夏の庭で、植物が煮えてしまった話を聞いて怖じ気づいたことがありますが、箱根は猛暑ではないけれども、凄まじい湿気に溶けてしまう植物があるのは事実。それでも元気に生き伸びることのできた植物は何だったか。あらかじめ「これなら大丈夫」と、予測はしていても、やはり、何があるか、わからない。明日はその検証でもあります。明後日にはそれをアップの予定です。よろしくお願いします。いつもコメントありがとうございます。全部のお手紙拝見しております。