吉谷桂子のガーデニングブログ

October 2010

October 20, 2010

ウールフラワーの作り方

R0016202ウールフラワーの作り方ご紹介です。とても評判がよくて嬉しかった。ありがとうございます。でも、これ実は作り方も何もない、ただ市販の道具「花あみルーム」を使っているだけです。スミマセン!

R0016184R0016207アメリカのマーサ・スチュワート誌で見かけてずっと前から欲しかった道具、あるとき手芸店にあっさり似たようなものが売っていて、喜び勇んで買ったものの、実に長い間、作品制作には至らず。今、ネットでも安く売っていますね。段ボールに、楊枝などを差して作る方法も考えてたんですが、道具を買ってしまった方が、俄然早いでしょう。ちなみに私は説明書を無くしたので、自分の思いつきで作っています。このお花をいくつか作って羊毛フェルトのニードルでフェルトに打ち込み、マフラーを作ろうというのが最初の動機。でもその後色々思いついてしまい、この完成R0016216作品はまた後日に。この毛糸はハンドメイドで、もう同じものが手に入らないので、ひたすら出会いに頼るほかないようです。

たまに手芸ワールド。アメリカやフランスのハンドクラフトの世界、ウェブや雑誌でチェックするR0016217のですが、センスが良くて可愛くて、見ていてカアーッとなります。

Danielle Thompson のサイトにR0016167かわいい花あみルームのモチーフの可愛いものが見つかりましたが、この世界、またまた奥が深すぎ、首を突っ込むと立ち往生しそうで、ビクビク。あまり深入りしないように気をつけています。子どもが成人するまでは.....。

そして余暇が自由になったあかつきには
「楽しみは、自分で...」


ところで「楽しみは、自分で見つける」ものです。少なくとも、大人になれば、当たり前と思う方も多いでしょうが、若い頃の喜び楽しみは、おもに誰かに依存していたように思うのです。誰かとどこかに行くのが最高に楽しかったような。

子ども時代は親に。その後は友達、恋人。誘われて外の世界へ。そしていつも「何か面白いことがおこらないかな」棚からぼた餅みたいに(自分が努力しなくても)おもしろい、何かが起こることを期待していた。また、テレビを見てぼうっとするのは、その感覚に似ていると思う。受け身の楽しみってありますから。

しかし今、半世紀以上を生きて強く思うこと「楽しみは、自分で、身近なところで」

R0016107庭で過ごす時間や手芸、家のなかをきれいにする楽しみも、これは誰にも依存しないで楽しめる「セルフサーヴィス」

先日消えてしまったウールマニアの項目で、ユザワヤやドログリに行くとワクワクすると書きましたが、単純素朴な話、楽しみはそこでも見つけることができます。同じように大型の園芸店に行くとワクワク。お花も適度に肥料を与え、きれいにたくさんの花が咲くのが楽しみで手入れが楽しい。これからも小さな”ワクワク”をご紹介したいと思います。




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October 19, 2010

シクラメンの寄せ植え

IMG_4551シクラメンのハンギングはいかが? 気温の高い日が続いているので、冬ものの植物が店頭に並んでも、ピンとこないかもしれませんが、寄せ植えデザインのアイデアを練るには良い気候です。これから先の季節、気温の下降と共に夏は見かけることのなかったパステルカラーの花が徐々に出て来ています。園芸店にはきっと欲しいものが見つかるはず。しかし、欲しいと思った植物だけで素敵な寄せ植えは完成しない。ポピュラーな脇役が必要です。

今年のおすすめはシクラメン・ハンギング。シクラメンは花の美しさもさることながら、葉っぱの色やフォルムが美しく、葉の表情を生かすだけでも素敵な寄せ植えが作れます。散らかって見える植物が苦手な私にとって、この片付いて見える植物の代表のようなシクラメンは、人目に付きやすい場所に飾るコンテナに欠かせません。

IMG_4491_2ガーデンシクラメンは、関東以西の冬の庭には欠かせない彩り。次回はシクラメンだけで作ったハンギングもいいかなと思っています。最近は色々混ぜた寄せ植えよりも「ばっかり植え」の方がスマートな気のするオケージョンも多いので、一度やってみたいシクラメンだけのハンギング。

さらに詳しいシクラメンの寄せ植えが満載、アイデアソースは、今発売中の園芸ガイド(主婦の友社刊)を見てくださいネ! 今月号はレイアウトも新しくなり、ほかの先生方の作品も力作が満載です。必見!(勿論、買ってくれるとなお嬉しいけれど.....)

R0016168ずっと手作りの話が続いたので、今週は本業に戻りましたが、コメントをたくさんいただき、近々にお返事したくてウズウズ。失礼しました。 応援ありがとうございます!  評判の良かったウールのお花の作り方など(超簡単!)ご紹介したいです。



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October 18, 2010

手作りシェード

R0016176手作りカーテン、お金をかけずに自分らしく。

自慢ではなく、こんな方法も、あんな方法も。壁に絵を飾るみたいに、カーテンに豊かな気分を見つける暮らし。まだまだ日本では定着していないこの楽しい布の世界を広めたいと思う気持ちから。 実は、いつもはとっちらかった部屋。プロの撮影が終わった後に撮っておけばよいものを、裏方をしているだけでヘトヘトで写真を撮る余裕なし。ミセス誌で雰囲気を。アマゾン中古で注文してくださった方、かたじけない。

R0016154木綿生地はイアン・マンキン IanMankin。ロンドンのプリムローズヒル(住んでいたハムステッドに近い素敵な住宅街)で見つけたお店。今や、シンプルでイギリスっぽい色合いで、きれいなストライプやチェックといえばイアンマンキンが定番。日本でも一部手に入るようですね。

23072010(003)カブと一緒に写っている背後の生地もイアン・マンキン。これもはすべてミシンで縫いましたが、すごく縫いやすい。チェックやストライプの生地は裁縫しやすく、カーテン制作の時は、わが家にミシンがなくて、全部手縫いそれでも簡単だった。手縫いも楽しいものです。まっすぐ切ってアイロンかけて縫うのに、曲がらないで済むし。

写真だけではわかりにくいでしょうか。

R0016155ホームセンターで売っている突っ張り棒(300円)に、輪にした布を通し、
真ん中の共布リボンを垂らして、ギャザー調節。

リボンを結わく場所で長さ調節。もっと高くも低くもできる。

ほどけば完全にシェードになる。タッセルのノウハウのないときで、苦肉の作で松ぼっくり。でもこれが案外いい。

家ができて5年間、ずっと寝室さえカーテンが付けられず(デザインが決まらずに)しかもほかの部屋で予算が偏ったので、ローコストで
いかに自分らしく作るか。

で、一瞬の思いきで作ったもので、かなりいい加減。しかし、2年ほど使っていますが、未だ飽きず、案外いいものです。飽きないというとは結構いいものかと。


時短で安上がりで便利、というシロモノでした。

おそまつでした。


R0016157R0016160最後の写真は、夫の好み。

ベッドのヘッドボードによく使われるドレープのスタイルです。上手にドレープをして感心したもの。

素材は、25年ほど前にインド・ヒマラヤを旅行して手に入れたチーズクロス。ファッションデザイナーの故トキオクマガイ氏と夫と私、三人で中央アジアの布探しの旅にでたことがある。その時の出会い。

その後、えもいわれない質感に惹かれ、チーズクロスは世界各地で見つける都度、買ってしまう。農家の方が使う実用品なので、値段が安いのがその理由。

R0016178壁には木製のロゼット。そこに布地を掛けるだけ。布は安物だしドレープも自分で作るからお金はほとんど掛かっていないけれど、心意気の表現というか、一種の布を使った眠りへのオマージュというか.....。



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October 17, 2010

好きのスキルアップ

R0016168今日は「ウールマニア」の記事を書いたのですが、いつのまにか消えてしまった。そういうことってあるんですね。力作だったのだけれど。今日の3時ころまでに見ていただけた方のみの内容になってしまった。ちょっとがっかり。ドログリやロンドン編み物クラブの話はまたいつか。同じ事を書くエネルギーがないので、写真だけアップすることに。ウールで編み物や刺繍、フェルト作品を作るのが今週の大仕事でしたので。

IMG_0127IMG_0473skillとは、教養や訓練を通して獲得した技術や能力のことで、生まれ持った才能に技術をプラスして磨きあげたものをいう。好きのスキルアップは、ただ漠然と好きなのではなく、その「好き」をギリギリまで磨き上げると、自ずと何かが生まれるような感じ、とでも。

今の私にはそれほどゆっくりとした手作りの時間がないけれど、たとえばターシャチューダーさんもまさに、素人ワザのスキルが磨き上がり終いには自分も磨き上がった。しかも60代の半ば以降に始めたという。だから目指せ健康な60代後半!

手作りは目にも留まらぬ早さで過ぎて行く時間を、形にして残してくれます。

今はこうしてウェブがあるので、個人の手作り作品の発表も容易になりました。私も徐々に体力が続かなくなったら、庭仕事から室内の手仕事に移ることも視野に入れ、今から年金暮らしが楽しみ。

それでも、どんなに年をとっても大切なのは、センスを磨くことだと思う。


引き算も足し算も上手に洗練されたい。洗練こそが、大テーマ。



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October 16, 2010

立冬に球根植えは正解

IMG_4087チューリップの花色が、ピンク系のカーテンの色柄やランプシェードと同じで素敵だったオランダの農家。このカーテンの色彩はおそらく、この外装レンガの色から決まったものだと思われます。関係性、関連性があることで、美しくまとまって見える。コツです。


434B87C0819F4DE3以前、ハドスペンガーデンの馬蹄形ボーダーのグラデーションの法則をどのように決めたのかをオーナーのノリさんに聞いたところ、背景のレンガの色とのコンポジションとのお答え。「なるほど!」と、感心しました。この写真のレンガも16世紀のものだそうですが、ハドスペンも中世のレンガ、何百年も風雨太陽にさらされ色彩が変化します。朝日、西日、光の強さで、もともとは同じ色だったレンガがオレンジ〜アズキ色さまざまな諧調に変化しています。それに合わせ花色もオレンジ色から赤になり、それがチョコレート、ピーチ色と変化する景色はまさに圧巻でした。ノリさんは必要な花色が見つからないときは、自分で育種していましたから、今もハドスペンと名のついた品種がたくさんあります。でも、もうあのハドスペンはないと思うといまだ深い喪失感。写真は今から15年前のノリ(右)とサンドラ(真ん中)、左は手伝いのガーデナー。
先日、コテージガーデン梅木さんのブログ、社長室にハドスペンの話がでてきて懐かしかった。ので、今度、ハドスペンの特集をしようと思います。まだまだ文献からも、学ぶべきこと満載なので。


IMG_5419話題を戻し。

立冬にチューリップの球根を植える。

とコメントをくださった方がおられます。毎年の決めごとにしていらっしゃるところがまた素敵。それはぜひ、一年の家事暦に入れたいですね。

IMG_4379私も新月の日に植えきれなかった球根も先日、すべて植えました。今年初めて東京で試す エレムスルスを10球(コテージガーデンさんから:上)と、今年イギリスで買ったアリウムの大玉3球、中玉6球を。アプリコットとひよこ色。高温多湿に弱いはずのなで今まで諦めていましたが、考えてみれば、梅雨前に花が終われば掘りあげればいい。今年、千葉のアルバガーデンで見てすっかり気に入った。深さ10センチに植えた。超水はけのいいルーフガーデンで。

IMG_1498屋上では、すでにトリテレイア(ブローディア)の葉っぱがかわいらしく出て来ていて、今年で3年目。植えっぱなしでよく咲くので、アリウムよりも、もしかしたらいいかもと思います。秋の球根植えを急ぐのは少し暖かいうちに根っこや芽をださせて成長させておきたいからで、もちろん寒くなってから植えた方が安心な品種もあるので、一概にはいえませんが、どうも寒くなる前に球根をうえなきゃ。と、焦ります。

球根を植えるとき、総動員するのが想像力と創造力。全体のバランスがどうみえるか。一緒に植える仲間の植物の選択にも悩みます。

たしかに今年はパンジーの出荷量も遅れているようなので、関東以西の球根植えは立冬あたりがベスト。私はちょっと早すぎた。そして、次の新月は11月6日(土)立冬は11月7日(日)、もう、その週末に植えるしかないですね!

写真はトリテレイア(ブローディア)’スターライト’。案外丈夫なので驚いています
。やはり、植えっぱなしで毎年咲く品種が、一番好き!



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プロフィール

吉谷桂子

(よしやけいこ)

東京生まれ。英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。

7年間の英国滞在経験を生かした、ガーデンライフを提案。TV番組や雑誌等での企画、出演、講師を務める。また、国際バラとガーデニングショウや東京ミッドタウンのコンランレストラン「Botanica」の植栽デザインを担当。

「吉谷桂子のコンテナガーデニング」(主婦の友社)他、著書多数。

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