January 2011
January 30, 2011
明日、31日に終了するガーデニングフェスタの、まだアップできないでいた写真を数点。実は、今年の寒波は、ここでも大きな影響をもたらし、泉緑化さんが用意していた250鉢のデルフィニュームがまったく咲かなかったり、ユリの開花も遅れた。
正面から向かって左、ピンクの濃淡のゾーンでは、ピンク色のユリの開花まで、あともう少し。本来ならピンクの濃淡でバラ、そして、ユリがそのアクセントになる予定でしたが。本日、日曜日には開花するのでは、といわれています。どうだったでしょう? しかし、ご覧の画面でも、花のないなりに植物のフォルムの違いの組み合わせをしています。
とかくフラワーショウは花が咲き乱れていないとショウでないように思われがちですが、植物のコンポジションにも目が行くよう、絵画的遠近感や、造作物の配置などもみどころです。それはまさに、生きた絵画の構図。花だけでなく葉や茎、幹などの個性で組み合わせをします。
ご指摘があった通り、ショウ会場の照明が酷いですよね。西武ドームもすべて然り。ここでは、黄色の植物がメーンになっていますが、実際は、青い植物が手に入りにくかったので、自然にこうなってしまいました。しかし、ライム色のパンパスグラスが手に入ってよかったです。数株を寄せ、幾つかのポットで大きな株に見えるよう構成。 材料ありきなので、組み合わせは、その場にあるものを「見繕う」ようにして組み合わせる。予定調和なんてなく、アドリブ調和。それでも、最初の大阪ガーデニングフェスタからスタートして、今年で15年目という体験を活かして現場施工をしてきた私の短時間造営には、ちょっとしたコツがあります。
先ず、(1)光と陰で色を決める。手前明るく、奥暗め。(2)大きな植物を手前、小さいものを奥に。この2点で、絵画的遠近感。
(3)花や葉、茎などのフォルムの違いで 絵画的メリハリ。(似たような形の花や葉でゴチャゴチャしないように気をつける)
まずは、この3点で、会場構成を大雑把に決めて行きますが、目に見えるものは皆、光に反射して初めて視認できるので、好きな色とか面白い色とかいうよりも、光の効果を考える方が先決です。
下の植栽は2年前の国バラですが、全ては、明暗と色彩の彩度の諧調で配置を決めます。これも、その時あったもので組むので、アドリブですが。このときは、原色を多用したので、男性に人気がありました。
同じ光の効果でもモノトーン(白系〜ワインレッド)で色の少ないコーナーは私の個人的好みで。バリエーションを持たせれば少しでも大勢の方に喜んでもらえるかと、さて!あと1週間で第13回国際バラとガーデニングショウのデザイン画をアップしなくては!
なので、しばらくお休みしますー!
January 29, 2011
ここ数年、文房具、クラフト売り場に行くと、さまざまなデザインのクラフトパンチが出回っています。以前はそれほど欲しくなるデザインがなかったのですが、最近はどれにしようか迷うほどいろいろあり。で、私が好きな使い方のご紹介。市販のポストイットにこのパンチで穴を開けだけでオリジナルな雰囲気。これを一筆戔として使う。宅急便に託したデザイン画とか、請求書(?)とか、ここにひとこと「◯◯様 よろしくお願い申し上げます。吉谷桂子」 と、手描きで。以前は鳩居堂の一筆戔などを使っていましたが、どうも私らしくないので、イギリスで買ったテイストフルなポストイットなどを使っていましたが、これも在庫切れ。また、カラフルな封筒に穴を開けても中身がチラと見えて、手作業の一手間が味わいになる。ちなみに、写真手前の雪の結晶は、マーサスチュワートクラフトのパンチ。デザインも簡素できれい。ハワイで購入。後方は日本製。近所の画材屋で。パンチのプロダクトデザインや色が、ちょっとイヤで買う時、迷ったのですが、見ないふりして買いました。パンチの模様は、ほかにもいいのがあり、つい、手がでそう。ものが増えるので、ここで打ち止めに(汗)。文具の世界も危険がいっぱい!
January 28, 2011
嬉しいメッセージをたくさんありがとうございました! みなさまの暖かなメッセージは、次なるブログの原動力です。仙台に行かれない皆様には、写真で追加報告。しかし、これが、自然光だったら、どれほど、美しいか。自然光で、夜明け前に、見てみたいです。本当に夢のような、生きた絵画になることでしょう。
いまのところ、次なる「妖精の庭」の計画はないけれども、各地で開催の可能性があれば、ぜひ、お呼びだてを...。ちなみに、この妖精の城のこの後は、制作してくださった、泉緑化さん、泉ボタニカルガーデンさんのもとに戻ります。実際の庭にしばらく設置していただけると良いのですが。もったいないので、再公開していただくチャンスが欲しいです。
January 27, 2011
27日から開催のガーデニングフェスタ「妖精の庭」が 本日、無事開催。見る価値あり!な世界が完成しました。近隣の方はぜひ!
しかし、当初の予定では、公開日前日、私が現地に伺い、今回新たに作った妖精の人形のみセッティングして終わり。と、思ったら結局、植栽も....。あれれれれれ? ま、いずれにしても、妖精の城も見事な力作!厳冬期だというのに、たくさんの美しく咲いた花に囲まれ奮闘開始でした。これだけの植物を集めてくれた泉緑化さん、凄い。
なにしろ、新幹線に乗って現地に到着してみると、土台はほぼ出来ていたのですが、このとき、すでに午前11:30。あの、私6時には帰る予定ですが、え?これを今日中に完成?ホントですか?さて、大変だ!ということで、まずは、植物の「まくばり(所定の位置に配置)」これをあっちへ、これは向こうへ。 指令開始です。
さて、深夜12時を過ぎてしまいました。当然家には帰れません。妖精の城の仕上げはもっともっといじりたかったけれども、それでも、残りの掃除や仕上げは皆様にお願いし、12:15に会場を後に、ホテルへ投宿。
ちなみに、すごくかわいかったのが妖精の小道具、これは現地スタッフの制作のたまもの。キャー!かわいい!
ということで、植栽どころか、人形の棲む空間づくりにも大変な力の籠りかたです。
実際に庭が完成し始めて妖精たちの世界が出来てくるとあちらこちらに物語が生まれる。
私の庭の作り方は、基本的にひとつの空間で色彩計画の統一をするところから始まりますが、妖精も不思議と周囲の草花の色に対し、カメレオンのように同化するほうが、もとからここにいたようなマッチングをします。
突然置かれたみたいに見えてはいけない。
植物の配置は瞬間で決められるのですが、妖精の場所決めは、何度も場所との相談で時間がかかる。
この子はここがいいのかな?
それとも?
事前にどんな花がくるかわかっていれば、その花と同じ色のドレスを着せることもできるので、今度は、こんなチューリップと同じスカートを用意したいと思うのですが、もう、妖精の庭を作るチャンスもないかもしれません。
さて、今時間がないので、このあと、写真だけ、アップロードします。ご観覧戴けたら嬉しいです。
January 25, 2011
仙台へ、出発寸前の8人衆。たくさんのメッセージ、ありがとうございます! 人形教室のお声がけもありがとうございます。人に教えたい!と、思うこの気持ちの原点は「この 楽しさを知って欲しい」と思う気持ちと「流行れば、この関連商品が増える!」ということです。今、人形の顔型は、どうも廃盤も多いようですね。先日、画材屋で聞いたら、もう扱っていないとのこと。でも、doll mold とか 英語で調べるとまた、面白いものも見つかります。ニューヨークの画材屋に注文したモールドが到着したら、また、実況報告をしたいと思います。
実はまだ完成ではなく、足のプロポーションなどをフェルトニードルで修正する作業に結構時間がかかります。新幹線のなかでニードルしながら仙台へ。仙台のガーデニングショウが終わったら、2月に箱根星の王子さまミュージアムへ。まだ、発売するほど技術が熟していないのでしばらくはディスプレィ専用です。でも、教室はやってみたいですね。実はこれ、技術的には結構難しいのですが、テクニックはそのうち上達する。人形作りで大事なのは、心の持ちようなんです。作っているときは、無心に。心のなかを無邪気な状態にするんです。文字通り、邪気のない状態。植物の根っこをいじったり、寄せ植えをしている時も、無邪気にならないといいものが作れないような気がしますが、人形は表情があるので、なおさらです。
で、そうした表現の究極はダヴィンチかなと。
マダム・ジョコンダ(モナリザ)もいいですが、受胎告知の聖母マリアの顔は、私の思う最高の顔です。この対向にいる天使の顔も素晴しいですが、こうした人間の理想の表情を求めていると終わりがない。雪が降っても、寒くても、暑くても、このことが念頭にあると、他者に振り回されない自分のアイデンティティがひっそりと守れるような。
妖精人形作りをブームに!
[ My Garden Fairy ]
すべてのガーデナーが心に持つもの。
ダメかなー。