January 2011
January 24, 2011
27日から始まる、とうほくバラとガーデニングフェスタで「妖精の庭」の展示、いよいよ仙台へ。
庭で展開される妖精のお城、3mですって!大きいですね。楽しみ。現地の方々によって、妖精の椅子とか楽器とか、インテリア小物とか、かわいいものも一杯できています。
そのあたり、27日には東京に戻り写真をアップするつもりです。今年は異例の寒さで注文を入れていた250本のデルフィニュームの花が上がって来ないとか、諸々問題即出で泉緑化さんは大変だ。私は人形に専念できて、花の調達は一切お任せで楽をしていますが....。
というわけで、私が今回作った新作は全部で8点。
1 顔に始まって
2 手を作り
3 ボディを針金で
4 原毛フェルトで衣装+体。
5 羽根は、浅草橋や釣り道具屋に探しに行った。背中に羽根がないと妖精っぽくならないから。
6 最後の楽しみは、王冠とかアクセサリー。
ちなみに今、夜中なので撮影ができないので失礼。
ちょっと撮ってみた緑色の「ベルデ」ちゃんは実際の色とは違う緑色に写っています。
30年くらい前に買ったビーズを付けてます。
横の小さなおじさんは主人が以前作った。 ちゃんとドールアイを入れて型を使わずにちょこちょこと作ったもの。笑える顔付きですが、なんだか凄い存在感がある。
あー!それにしてもクラフト作業がもっとも自分にあっていると思うのです。これでは食べていけないけれど。
しかし、庭仕事、実はこの人形作業の合間も、庭じゅうの古い枝を処理したり、年末から忙しく手が出せなかった草花の最終植え付けなど、力仕事をしていたのですが、やはり、肉体的にキツいですね。
寒いとか、暑いとか、ズバリ、自然のあるがままに振り回されてそれがキツい。
周囲の友人知人で、この春、定年退職する人々も少なくありませんが、やはり、なかなか60歳からの体力は、本人がその年齢になってみないとわからない。
で、本日のキーワード「好きこそものの上手なれ」
中途半端に手を出すのではなく、もう、とことん好きな出来ることをやる。と、いう点で、無理はしないで、突き詰める。ここです。無理はしないけれど、突き詰める。ストレス少なく長生きできると良いのですが。
まあ、いずれにしても、5年後のことはわからない。
January 23, 2011
妖精を作るうえで、ちょっと楽しい作業なのが、着せ替え人形のように衣装を合わせること。衣装の素材は原毛フェルトでベースを。装飾として、シルクフラワーのパーツ。これは、浅草橋で購入したもの。原毛フェルとはネットで購入。ネットだと、実際の色がわかりにくいので、本物を見て買いたいもの。ここではちょっと色が子どもっぽくで不満が残るが、インパクトという点で妥協しています。バラショウって、地味なのはウケないので。派手目。派手目で。以前は麻ヒモをほぐして髪の毛にして、素朴な感じをだしていた。今は巻き毛がマイブーム。この『クリクリ原毛』は、頭頂部に塗った接着剤に馴染ませるために手で押さえ、このあと、上の写真と同じようにワイヤで固定しておくと、しっかりと毛が接着。
接着に使うのは大抵、木工ボンド、ただ接着までに時間がかかるので、一番上の写真のようにワイヤなどで軽く押さえておく。
1時間もすれば、空気の乾燥する今の時期、完全に接着完了。後でここに小さなビーズ製のティアラや髪飾りを付ける。
人形の表情はヘアスタイルで全然変わってくる。その子の顔を眺めて、どんなスタイルが似合うか、あらかじめイメージを持たないと失敗することがあります。今までに。何点捨てたことか。
こうして、少しづつ、完成していくわけですが、これらの作業に終わりはなく、感性の赴くままに手を動かしていると、時の経つのを忘れます。一人暮らしだったら朝も夜もなく続けてしまいそう。しかし、そろそろ家事に戻らねばー。脈略のないプロセスで恐縮です。
妖精の人形の作り方、たくさんのご希望をいただき、ありがとうございました。
先にタネアカシをします。私は PADICO というメーカーの「お人形の顔型」と、粘土は La doll という材料を使って作っているのですが、このプロセス写真が、どうやっても両手で作るために、シャッターを押すのに必要な右手が足らず、撮影が難しい!!!という事実に直面中。
やはり一人二役は難しい。
なので、またおりを見て挑戦してみます。ネットで探すと、丁寧な作り方を説明しているHPもあり。リンクが許されるのかどうかわからないので、興味のある方は、どうぞ検索してみて下さい。「かんたんかわいい粘土のお人形」です。
基本の作り方は同じですが、私が違うのは、型に粘土を入れるときに、シャネルか、クレドポーの粉ファンデーションを使う点。今の私は LA MER の粉に執心中なので、もう使わなくなった粉ファンデを人形専用にしています。あらかじめ、肌色のパウダーファンデーションを使うことで自然な肌色が出来ます。要は人形の顔型に粘土をいれるときに、粉をまぶす。それをファンデにするのが不思議なテクスチャーになるコツ。
とにかく「市販の顔型を使う」。コレで顔の基本が手に入るので、自分流に手を入れることで味わいがでます。センスも。顔型はいろいろなタイプが市販されています。ネットでチェックできます。以前、ドイツ製の顔型を見かけ、欲しかったのですが、今は見当たらない。やはり日本製はほりが浅く日本人顔。ebay でアメリカ製の妖精の型(モールド)を注文したのですが、まだ未到着。送料込みで¥1000程度でした。アメリカ製はバービーみたいな顔が多いので、これまたそのままは使いたくない感じ。でも低い鼻を高くするより、高い鼻を低くするのは技術的に簡単。
とにかく、型を抜いた後が肝心。顔の造作は、自分で変えてしまいます。なので、PADICO のお人形とは全然違う顔が完成します。同じ顔も2度と創れない。ここではデッサン力が必要かも。微妙に鼻を高くしたり、顔を細くもします。口も大きくしたり。立体感もつける。この作業には、メノウ棒を使います。市販の粘土用ナイフでもできるけれど、瑪瑙でできたメノウ棒は古典技法の仕上げに使う画材です。
この繊細な作業ばかりは、お教えしにくいもので、絵を描く技術と同じです。自分流でいいと思う。顔を描くときは、シャープペンシルのB2使用。
何も見ないで描くことも多いのですが、参考にしたい絵や写真を見ながら描くのもおすすめです。全ては控えめに描くこと。心を無にすること。などがコツです。写真はクラナハの絵を参考にしていますが、輪郭が全然違いますね。
で、髪の毛とボディがちょっと大変「ひとり」を作るのに、かなり時間がかかります。
アルミワイヤーで体の芯。髪と衣装は、原毛フェルト。フェルトはひたすらクルクル巻いてフェルト用の針でチクチク。フェルトも扱いやすいのとそうでないのがあります。下絵を描いておくと、手や足の長さのバランスが作りやすいし、動きも出せます。私は古典絵画の人体が好きなのですが、現代的な写真でも良いでしょう。人の体のプロポーションを確認しながら作ります。
さて、表情を創りだすために顔の次に大切な手の作り方、これはまだちょっと試行錯誤中です。手のモールド(型)を見つければ簡単解決です。改良すべき点が残されていて。やり方もそのつど違う、どの方法がベストなのか、まだまだ試行錯誤。
さて、この続きはまた後日に。毎回少しづつ、作り方が違う。こうしたクラフトワークって、その時の気分でどんどん変わる。良い方向には行っていると思うけれど。「過ぎて行く時間を形に留める」のだから、それも然り。 never same again
January 22, 2011
東京、青山で開催されたダイソンの新製品発表会イベント。夫と私の同時出演トークショウは初めてだったので、どうなることかと心配でしたが、夫の話で会場が盛り上がったとの感触を得て、ひと安心でした。私はねー、用意していた大事な言うべき事を話ソビレたりしてマヌケだったかな。しかし!ご参加くださった皆様、ありがとうございました! 結果的には500名様を上回るご応募をいただき、嬉しい悲鳴が上がるほどでしたが、なんといっても盛り上がったのが、本日発表されたコードレスクリーナーの抽選!20名の方に当たるとあって、(確率は4割くらい?)誰もが自分に当たると期待したはず。プレゼンテターとして、クジを引いた私と、ダイソン社のアレックス・ノックス氏(ハンサムでヒューグラント似ともっぱらの評判)から、20名の方々に新製品がその場で渡された。これ、もらったら本当に嬉しい!ものすごい性能だから。
「庭づくりは絵になるように」は、いつも話す台詞ですが
「掃除で絵を作る」- Making a picture あるいは
A picture is made by cleaning
は、庭も、インテリアも同じこと。
優れたクリーナーはそのための、画材みたいなものだとお伝えしたかった。掃除とは、その場所のゴミを吸引するだけでなく、生活の更新。テクノロジーの力を借りて、毎日少しづつして手直しをする行為であると。
そのために、忙しい日々も、私は「今、15分だけ」と決めて掃除するわけですが、この コードレスクリーナー、15分間、きっちり働くメカニズム。ずばり! なのでありました。
それにしても、本日お集り頂いた紳士淑女の皆様方、とてもおしゃれな方が多かった。やはり、ちょっとしたお出かけでも、気合いを入れておしゃれすると、その場の雰囲気が盛り上がる。大切なことだと思いました。それに、東京・青山、って、やはり、洗練された街だなと。郊外に住んでいるので、ちょっと憧れます。帰りは、スイスの建築家、ヘルツォーク&ド・ムーロンの設計したプラダブティックを眺めて帰ってきました。たまにはこういう空気に触れないと....。もっとも更新されているのは、ファッションの世界。やはりサイクルが一番早いので、アイデアのインスピレーション源は、古典絵画に加えて、最新のファッション。そして美しい大自然。
January 21, 2011
今月27日から開催の「とうほくバラとガーデニングフェスタ」
戴いたテーマが「妖精の庭」だったので、自動的に、我が妖精たちも出演決定。
今までに作った40作ほどの妖精のなかでも、出来のよい子たちが、ずっと、箱根星の王子さまミュージアムに居たのですが、ミュージアム・スタッフにお願いして、引っ越し。来週から仙台へ。
しかし、私のなかで、実は妖精の制作に関し、まだ不満足な点も多く、実はこれまでの日々に、時間の合間を見ては、新作への熱意を燃やしていたというわけなんです。
誰にも頼まれていないのに、やってしまうところが私の病気所以であります。
今回の新たな進展は、立派な手がついた事。
いままでも適当な感じに手は、ありましたが、表情のある手は今回初めて。
原毛フェルトもコレクションが増えていたので、衣装の色も幅ができた。
人形に使う粘土も、この世界、日々、進歩しています。今回新たに使っているやつがなかなかいい。
ラファエッロの絵を見ながらイメージを作るのに、どうしても漫画っぽくなってしまう。
で、まだまだ、自分として満足が行くには時間がかかりそう。それでも、写真で撮ってみるとさまざまな表情があり、手前味噌で恐縮ですが、かわいい。
今後、造園の仕事には年齢的、体力的限界を感じているので、近い将来は、卓上の手作業に主力を置きたくもあり。
将来は妖精人形を売って暮らせたら?いいかしらと。
これまでも、どうしても売って欲しい!と、殊勝な方が少なくなかった。まだ、売ったことはないけれど。
顔を作るのが最も楽しくて、体を作るのはまあ、まあ。ちょっと面倒で時間がかかる。でも、顔だけですと、丸坊主となり、これはちょっと商品価値がないですね。
最後には、写真の人形にはまだ装着できていないのですが、アクセサリー等の装飾を付けて完成。
日本の創作人形の世界は、フィギュアも含め、技術的にも凄いものがあって、とても太刀打ちできないけれど、
まあ、私は私で、作ることが、とにかく楽しい!
で、いつものクセで、その作り方を人に教えたくなるわけ。
秘密にしておいても良さそうなものなんですが、なにせ、どこかで教わった技術でもなく、自分で勝手に開発した方法なので、ネタばらしというか。
でも、人形を作ってみたいって人が....。
世の中にあまり居ないのではないかと、思えて、二の足を踏んでいる。
そこのところはどうなんだろうか。
と、それを世に問う、というブログでもあります。ご希望が多ければ、2月の少し仕事に余裕のある日々にトライしてみます。
ただし、プロの方々のような基礎がないので、超簡単に作る適当マニュアルですがね。
小・中学生の頃から好きだった人形作りでありましたが、子どもの頃に大好きだったことを大人になってから、再度、手にするのって、とても幸せなレシピではないかと思います。あなたは子どもの頃、何が好きだった?