吉谷桂子のガーデニングブログ

April 2011

April 30, 2011

Self Seedling & Perennial

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昨日のロイヤルウエディング、テレビでご覧になりました? 綺麗でしたね! キャサリン妃のドレス、素敵だった。そのドレスのような花が今わが家で次々に開花中です。一年草のオルラヤです。(写真上方がオルラヤ、下はニゲラ、右端はカラミンサの白斑/全体像は来年発売の園芸ガイドで!)

自分好みの花が、実生で自分の庭で勝手に咲いてくれる姿や、夏越し冬越しを経て今年も元気に生長するのは、感動するやら、嬉しいやら。得をした!そんな気分にもなり、春は嬉しい発見が多いものです。
実は去年のバラショウで使ったオルラヤ、もうすっかり弱ってダメになりかかっていた苗を屋上に植えておいたものが、私の庭では、今年あちらこちらで実生で発芽し、今はもう花芽をつけています。写真は先日の寄せ植え撮影で登場した株の一部です。先日の星の王子さまミュージアムでも大株をたくさん植えましたので、これが開花すると見事な景色になると思うし、来年はこぼれダネで増えてくれることを期待しています

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それから、夏越し、冬越し、した植物シリーズで、私が愛するのが キンギョソウ’ソネット’ 

写真は、同じく去年のバラショウで弱っていた苗です。もうダメかなと思っても植えてみるのが私の流儀。

乾燥に強い丈夫な花です。

私、花の先端が尖って咲く花が好きなのですが、このソネットシリーズはきれいに尖るのが嬉しい。

花色も豊富で、淡いアプリコット色とか、深紅とか、ピンクもさまざまな色調があるので、バカにしないで上手に花壇に植えてみてください。

値段も安くて、先日、ご紹介した昭島園芸さんでは150円くらいだった気がします。

300円だったとしても、この花の価値は高いと思います。

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ガートルード・ジーキルの10年前のカラースキーム・レシピにもよく登場していました。

星の王子さまミュージアムにもたくさん植えました。地植えはもちろん、乾燥に強いので(根が張るまで少しケア)コンテナでも、夏も冬もほったらかしでサバイバルしています。(現状、東京と箱根にて)

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わが家の屋上、とにかく乾燥は厳しいのですが、今年1月、1ヶ月間も雨が降らなくても、一度も水やりをしませんでした。それでも、他にも元気にカノコソウ、レーマニア、バーベナボナリエンシス、カレンデュラ類が実生で、宿根草/多年草は数えきれないほどですが、ノコギリソウ、サルビアのいろいろ、ユーフォルビアのいろいろ、球根類もいろいろ。

これからが本格的な見頃を迎えるので、また写真をアップしたいと思います。






iris_garden_blog at 07:20   Tweet

April 29, 2011

この春ついに debut !

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ご紹介します! 1年以上をかけてやっと完成! 私がデザインした  レザーポケット・エプロン(上)とエプロン・バッグ(下)が、この5月ついに発売開始!です。(と、言っても各限定20点だけなのですが...)自分がこれを欲しい一心で、作ってもらったのです。でも、一点だけ作るのは難しい課題でした。

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それで、こんなのが欲しい、ずっと思って友人のグリーンギャラリー、吉田氏に相談。なので、構想5年以上、そしてデザイン図面を出して製品化に至るまでは、本当になんども試作を作り長い時間をかけて作ってもらったものです。 

さて、先ず最初のお目見えが、5月2日(月)に開催される千葉県京成バラ園での講演会にて。(なにせ全部で20点づつしかないので )ちょっとご紹介という感じですが。

とにかくこれは、かっこよさと実用性の両面が欲しかった私の念願のスタイルでした。気になるお腹やおしりの周辺を隠しながら、レギンスや薄手のパンツの上に巻き付けて着こなすと、スタイルをカバーアップしながら、ハサミや携帯電話、お財布などをしまっておける構造です。ガーデニングだけでなく、てぶらで犬の散歩、山歩き、着こなしによっては街歩きにも!もう、手提げのバッグなんて持てなくなりそうです。上のレザーポケットがブラック一色。下のエプロンバッグがカーキ色とブラックの2色、またバッグの下に見えている巻きスカートもブラック一色です。

京成バラ園のあとは、5月11日から始まる国際バラとガーデニングショウの星の王子さまミュージアムのブースでも少し発売していただく予定です。よろしく!

詳しいお問い合わせは、制作協力&発売元の八王子のグリーンギャラリーガーデンズまで。






iris_garden_blog at 16:34   Tweet

星の王子さまミュージアムの庭/これから春

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IMG_87424月27、28日、箱根仙石原の星の王子さまミュージアムで春のガーデンワークをしてきました!
春の訪れが東京に遅れること3週間、この違いはとても大きく、冬越しをしたパンジーはまだまだこれからだし、ソメイヨシノやシダレ、他の桜も、私が昨日見たものは八分咲き。箱根はこのゴールデンウィークが百花繚乱の春本番といったところです。ミュージアムの庭もこれから毎日がどんどん変化して発見が一杯といった感じ。どうぞ自粛を解除して花見に出かけてください。日本の経済を活性化しなくちゃ!ということで、個人的に毎日行きたい箱根です。温泉もいいし、周辺の新緑の美しいことといったら! 私、新緑が大好き!一年で一番好き!新緑の森を歩くと生き返るような気がします。

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英国王立園芸協会コンテナマスターの沼尻さんにお願いしている人気のハンギングバスケットは、去年の12月初旬に作ったもの。本来は今回の作業日予定で全解体して初夏の寄せ植えにするところでしたが、いままでの寒さでじっと耐えていた苗たちがようやく伸び伸びできそうな気配。急遽予定変更で現状維持にすることに。こうした判断は難しいです。観光庭園では少しでもきれいな状態で植物を見せたいので思い切った処分変更も必要なことがあります。その植物をじっと眺め、心と体で感じて「うん、きっとまだ大丈夫ね。もすこし頑張って!」と、パンジーたちに目配せ。色調が少し冬っぽいのはご容赦願い、度重なる降雪、マイナス5度以下の冬を耐えてきたハンギングを見てください。
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我が家ではとっくに終わってしまったラナンキュラスもまだ美しい。乾燥には弱いけれども案外寒さに強いので頼もしい球根花です。


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赤がテーマカラーのローズガーデンで大人気なのが一年前に植えたアネモネ。ひと株ひと株がそれぞれに夏越し冬越しを経て撩乱です。これを見るとすごく元気がでます。

厳しい条件を生き抜いてたくまし
く咲く花たちがこれからどんどんでてきます。

この環境(湿気が多い、寒冷地でもともと湿地帯)ではどうしてもバラがうまく育たないので、今年の夏以降はこの環境で気持ちよく育つ植物をさらに模索していいます。

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おなじく、一年以上前に植えた、プリムラ ’アラカルト’ も大株になって元気いっぱいです。

私は特にこの黄色い品種が好きで、このエネルギッシュな姿をじっと眺めていると、疲れが吹き飛びます。

寒冷地の箱根では楽々の夏越し。関東以西の暖地も夏越しは可能とのことで、夏に土が乾いてしまわない場所を選んで私も今年はプリムラの夏越しに再挑戦します。

去年は土が乾きやすい木の下で失敗しました。

通気の良い半日陰、しかし、腐葉土などを混ぜて湿潤で水はけのよい土にしっかりと深く根を張らせるのがコツなので、いまのうちに活性剤類やハイポネックス微粉を使って根っこへの栄養活性援助をしておきます。

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去年植えたシリーズで嬉しかったのがプルモナリア。同じ株を自宅にも植えたのですが、わが家よりも3倍くらい大きく立派です。やはり夏の間に弱ってしまわないことと、この株は日あたりの良い場所にあるせい。わが家では日向では夏越しできないので、どうしても夏は日陰になる場所に植えてありますが、箱根なら、ギボウシだってリグラリアだって日あたりでも元気。
ところ変われば条件変わる結果変わる。その違いに気づきながら方法を考えていくのが園芸の醍醐味。

プランツエコロジーのおもしろさに夢中になるきっかけとしていえるのは地域性の違いだけでなく、小さな家やベランダにもある、さまざまな条件の違いの発見。

ベランダの小さなスペースでも、ベランダの床や隅っことテーブルの上では、環境がドラマティックに違う。壁から30センチ離れただけでもまったく違う。

どの植物がどっちを好むのか。

ベランダガーデニングにもダイナミックなプランツエコロジーガーデニングがあるので、そこを「発見の楽しみ」として「絵になる庭づくり」をしてほしい。

続きは明日へ! 仕事漬けのGWですが、ブログの更新だけはこれから毎日したいと思います。


iris_garden_blog at 06:30│ガーデニング   Tweet

April 24, 2011

花盛り2

IMG_8373もう、花盛りで大変!ではありませんか? いつもこの時期お花が咲いて、きれいすてき!だからこそ、今の季節にだけできる仕事を一気に詰めよう!と思う気持ちと、いやもう、せっかく気持ちのいい春の日曜日の午後なのだから、昼間からシャンパンでも飲んで優雅に。思う自分が拮抗して、とても複雑です。生きている時間は有限。ラブリィな気分で花を眺める時間も欲しいのに、花盛りならではのガツガツ。って、花や緑を生業をする人間が今暇でどうする?ということでしょうか。まだまだ先の見えない峠が続きます。そして連休なんて関係ないまま、国際バラとガーデニングショウ!

IMG_8378ところで、春の花木の花盛りですが、不格好なシュートや樹形を整えるなら、今が一番!と思っています。切り花にして花を室内に飾ることもできるし、今、切り戻す限り、来年の花芽を落とすということはないから。アジサイだって、バラだって、クレマチスだって、その花が咲いているときに、それを室内に「飾りがてら」切り戻すのが一番手堅い、と。この感覚は私の20年に及ぶ園芸経験上の切り戻しセンスで、プロの庭師の感覚とは少し違うけれども...。そういうわけで、我が家ベランダ写真奥に咲くベニバナトキワマンサクも、左上に見えているカロライナジャスミンも切り戻すなら今!もちろん、植物の品種によっては、梅雨前、盛夏、落葉後などなどそれぞれのタイミングがありますが、花を楽しみたい植物は、やはり咲いているときが、その価値の高い時、集中してその美を評価、考えるチャンスです。

IMG_8445撮影用の寄せ植えも、ほんにまあ、たくさん作っています。上の写真はその一部。今日数えましたら、全部で30以上あります。どれも、これから数ヶ月後か来年の春に誌上デヴューの新人さんたちなので、まだブログ上での説明や公開ができないのですが、問題は、カメラマンや編集者と約束した撮影日が必ずしもその寄せ植えのベストなコンディションではないということ。「今日がいい!」なら、自分で撮っておくほかありません。それで、今日、日曜日、昨日の大雨が上がって早朝から晴天。6時半から起きて一人カメラマンな朝でした。来春の園芸ガイドです。もうヘトヘト。


IMG_2074そういえば、今発売中の園芸ガイドをご覧になったでしょうか?
東京昭島市にある、昭島園芸の富田さん、名付けて「寄せ植え王子」の作品。彼の仕事。私、今注目しています。株分けして挿し芽、枝を編み込んで花を散りばめる。寄せ植えにもさまざまな考え方があって、ロングライフな方式とは別に、切り花よりは長持ちのする3週間くらいは楽しめる「根付きのフラワーアレンジ」という考え方もありやと思います。先日も昭島園芸で、彼の新作を見てワクワク。とにかく、とてもかわいい。私はどうしてもグラマラスにしたくなるのですが、彼の作品はとてもプリティ。

IMG_2075思えば、今から1年以上前の冬のある日、彼の作品を見ておもしろい!と、思ったその場で「シャメ」園芸ガイド編集部にメールしました。その後、撮影依頼決定。その撮影日が丁度一年ほど前の事でした。最初はコラボレーションの計画でした。でも、私はアイスランドの噴火で撮影日にイギリスから戻れなかった。で、今の園芸ガイドのページが完成したわけです。とにかく彼の作品には常に彼の個性がある。岡本太郎先生もおっしゃっていますよね。「個性には普遍性がある」と。今、注目の新星です。西東京にお住まいの方には昭島綜合園芸センター、苗の価格がとっても安くてフレッシュ、お勧めです。



iris_garden_blog at 20:11│ガーデニング   Tweet

April 20, 2011

花盛り

一年でもっともたくさんの花の咲く時期です。新しいお花、何か植えましたか?
花がたくさん咲くほど忙しさに歯止めが効かなくなる。それは私だけではないと思いますが、つらい時期でもあります。寝たい.....。
それで、どうにかここを切り抜けるべく、ブログはしばらくお休みします。で、ないと気になってしまって、こっちに気持ちが来てしまうのです。励ましのコメントありがとうございます!嬉しくなって書きたくなっちゃいます。
以前、お知らせしていたミセス、ガーデニング特集号は震災の影響で一ヶ月延期、6月売りの7月号になりました。
訂正とお詫びです。全部で30ページ以上の撮りおろし総力特集。体力の限界に挑戦の大特集です。年末進行という言葉がありますが、雑誌の世界にはGW進行もあり、任務遂行バラショウも、雑誌も寄せ植えも、4/27には星の王子さまミュージアム公開ガーデニングワーク、5/2には京成バラ園のトークショウ、とにかく頑張ります! 
BlogPaint
園芸ガイドで作ったお気に入りの寄せ植え。ポピー、ユーフォルビア、ミオソティス(ワスレナグサ)セキショウ。点、線、面、飛び出して見える暖色、引っ込んで見える寒色の教材的な組み合わせ。

iris_garden_blog at 08:39│ガーデニング   Tweet

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プロフィール

吉谷桂子

(よしやけいこ)

東京生まれ。英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。

7年間の英国滞在経験を生かした、ガーデンライフを提案。TV番組や雑誌等での企画、出演、講師を務める。また、国際バラとガーデニングショウや東京ミッドタウンのコンランレストラン「Botanica」の植栽デザインを担当。

「吉谷桂子のコンテナガーデニング」(主婦の友社)他、著書多数。

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▲壁紙のプレゼントもあります。

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本当にありがとうございました!!!The Last
いままで、ありがとうございました!
3月の気温じゃありませんよね!?
3月の 星の王子さまミュージアム
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星の王子さまミュージアム 2
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ありがとうございました。その2 &20th国バラ
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