June 2011
June 25, 2011
23日に開催された、ヴァージンアトランティック航空主催のチャリティイベントは 無事終了。ご参加くださった皆様に感謝です。こればかりはあと数日を費やしたかったけれども、持ちうる時間のなかで、頑張ったとは思うので「あと、もっと」以前どこかで耳にした「たられば」....だったら。....もっとこうしていれば。の後悔もあるのですが、自分の限界を知るというところかとも。おかげさまで皆様にお買い上げいただいたフェアリーや私のイラスト、イギリスのアンティークの置き物、本、手作りのカード付き肥料セット25点などなど、総額 \114.000-プラス皆様のご参加費を赤十字へ。ヴァージンアトランティック社を通じて寄付することができました。微力は解っているので、今後もできる範囲で続けて行きたいと思います。その帰りに六本木のボタニカへ。植物の状態をチェック、これまた美しく元気だったので、嬉しいことでいした。夏の夕方、本当に気持ちのいい場所です。
明けて24日、ミセス誌の取材で山梨県八ヶ岳南麓のミヨシペレニアルガーデンさんと、宿根草の中山園さんへ日帰り取材旅行。子どもにご飯を食べさせて一緒にあさ7:20出発。ロケ車の手配ができず、私が運転しての往復4時間の行程。お天気にも恵まれ、(暑かった!ですね今日もまた!)」宿根草の美しかったこと!私個人は「もっと宿根草を育てましょう!」というキャンペーンを個人的にしてきたので、そんな気持ちを強める素晴しい苗との出会いがありました。やっぱり、実物を見ないと。個人的にも、珍しいアガスターシェやベロニカ’フェアリーテイル’など、いろいろな苗を買ってしまいました。
日本中のナーサリーマンを巡る旅、もう少しまとめたら記事にしていきたいと思います。
さ!いよいよ明日25日は、クロワッサン誌の特集で、この一ヶ月間続けてきたダイエットの結末をスタジオ撮影!「食べても太らない」が売りの伊達友美先生のまめなご指導のもと、一ヶ月で2キロ減。目指してしてきました。毎日、お肉か魚を握りこぶし大より大きめで食べるというのもなかなかの課題で。詳しくはこれもまた後日。私はなにより、このことで体調がよいのでした。この一ヶ月、チョコレートやケーキを自分から買うこともなく、戴きものもちょっと味見。したものの、白砂糖の食べ物はおそるべき勢いで
口にしなかった。このペースで、ひと夏を乗り越えたいと思っています。
来週は、旅行の一週間前という事で原稿書きや寄せ植え撮影も大詰め、大事なのは英国の訪問庭園がほぼ決まってきたこと。そも詳細もアップしていきたいと思いますので、旅行ご参加予定の方はぜひまたチェックよろしくお願い申し上げます。また、チャリティーセミナーでは、ボランティア参加で協力して下さった皆様にも感謝!です。時間をチャリティに使うことって、思っているより、難しくはあるのですよね。自分の時間を=私たちの時間 として、共にみんなで充実させていければ、それは大きな力になるように思います。ありがとうございました!
June 21, 2011
このルーフガーデンを作ったのは、3年前。新開発の人工培養土を使っての試験栽培がスタート。自動潅水はつけず、ギリギリの手動潅水で生き伸びる植物を選ぶ。(ベスチャトーさんのドライガーデンを参考に)さらに、あえて生長の早い植物、シュートを伸ばす植物や逆に生長の遅い植物も選んだ。スモークツリーやシュートを早く出すバラ、ジェネラスガーデナーを植えたところ、水分が制限されるため、生き残るためか、シュートの伸びがあまり見られない。要するにコンパクトな状態を維持。あるていどは乾燥に耐える植物といっても植えたタイミングが悪ければ難しいし、その年の気象条件で変わってくる。とにかくトライ&エラーで。
そして、今年は3年目の夏。実はここに植わる植物、ほとんどが、もともと持っていた植物だったり、仕事で余った苗だったり、そのためにわざわざ買ったのはあまりない。
特に、バラショウから戻ってきたもの、寄せ植えの撮影で見頃の終わった宿根草など。
去年の6月からさまざまなことがあった。そして、3月の地震。一時、仕事が中止になり時間はあるのに、庭仕事をする気にもなれなかった。
そんないろいろなことのなかで、植物たちが元気にその美しさを惜しげも無く現してくれるのはなんと嬉しいことか。
ところで去年植えたサントリーナ。暑かった去年の夏や厳しかった冬を越えられるかどうか「結果は来年」と、書いていました。
ばっちり元気です。下の写真は昨日撮影。上の写真では去年植えたガイラルディア が咲いていて、下の写真は種になっているところ。花殻を摘むべきなのですが、この丸いのも好きでカットできない。サントリーナは梅雨のさなかに咲くので、地面の庭では難しい。水はけが良くないと黒くなって溶け始める。
それは、粘土質のロンドンでも同じでした。なので、根を良く張らせ、水はけの良い土で、あまりひんぱんに水をやらないように育てるというスタイルで。それには成長期に発根促進剤も使った。
それと、昨日発見! 3年前に植えたエンジェルズフィッシングの蕾発見!ホリホックも種まきから3年目の開花でした。
開花したら写真を撮りたいと思います。
June 20, 2011
今号は、たくさんの方々の、時間に対する思いが描かれている特集なのですが、ダン・ピアソンさんの人生で忘れられない時間は9:00。だったそう。それは、9.11の。2機目がツインタワーに突入し、ビルが爆発炎上したときの映像は私もいまだに忘れられません。あの日、台風一過で妙に空がきれいで変だった。そこで、私は空の写真を撮ったのです。そのあと、家に入るとテレビの映像で、ピアソン氏と同じものを見た。これで、世界がすっかり変わってしまうだろうと思った。さらにピアソン氏は未曾有の東日本大震災のニュースを聞いたときも同じ思いが胸をよぎったと記している。「自然界において、人間は儚い存在...だからこそ、今を生きる。と、過去にこだわることも、将来を考えることも必要ない。むしろ、1週間で草木がどれだけ生長したかを見るだけで心が穏やかになる」。と綴っています。植物の力に助けられて生きている私たち。
私は、ガーデンデザイナーという職業柄、かえってゆったりと植物と気持ちを通わす時間がつくりにくいものなのだけれども、早朝の僅かな時間は、空も太陽も庭の草木もすべてが自分だけのためにあるように感じる。と、いいたかったのでしたが。これも今の一瞬を大事にしていたいという思いから...。
ちなみに私の最高の時間は5:30。不思議に毎朝、目覚ましが鳴る前に目覚める時間です。あなたが未来を考える時、大事な時間は何時?
写真は今日の夕方撮ったもの。私のルーフガーデンで去年と同じ場所に今年も咲いたスカビオサ・コーカシア(コーカサスマツムシソウ)見つけたときは「あ!」と声がでてしまいました。去年のあの暑い夏も、今年の厳しい冬も、生き延びてくれてた。
7年以上前からエッセイを寄稿したり、取材旅行をさせていただいている日経ビジネスの同梱誌に、priv (プライブ)という季刊誌があります。
大変美しい雑誌ですが、街で売っていないのが残念です。今月出版された夏号にベス・チャトーさんのエッセイがあり、とても、美しくて、黙っていられなくなったので、そのことを書きたいと思います。
2002年に大英帝国勲章 (OBE) が授与されることを知った時間のこと、88歳になるので、体がゆっくりとしか動かせない。その分、自分や自然界で起きていることをゆっくりと見つめることができる。
立ち止まってゆっくりと熟考することこそ、真に贅沢な瞬間であると考える。
等々。とても、すてきでした。
(今は時間がないので、続きはまた書きますね)