June 2011
June 18, 2011
先日の続きを....。
ただ今、ミュージアムの庭では、ペンステモン’ハスカーレッド’が花盛りです。
このハスカーレッドは、ペンステモンのなかでもそうとう丈夫。冬の銅葉がきれいなので、そのまま植えておくと、東京の私の庭でもドバーっと大きくなります。しかし、そのあと、去年はコガネムシの幼虫に根を食べられて失速。今年は、ニームオイルで70%ほど、押さえられている気がします。風通しの良い場所でしか、難しいですが。
リナリア・プルプレア も見頃です。これまた、風通しの良い我がルーフガーデンでも元気です。ただ、昨日は風があり、長い花穂が揺れてしまうので、写真がぶれて見にくいのでごめんあそばせ。
温度というより、やはり、これも風通しの良い場所でうまく育ちますね。
写真を大きくしようと思うとおそろしくローディングに時間がかかります。なのでこれがし最後の一枚ですが、ミュージアムの一番好きな景色です。アジサイはまだ咲きません。今年の楽しみは一昨年植えたホリホック、大きく咲いてくれそうです。
ミュージアムのサイトを見ると常にアップデートな開花情報が解ります。
ミュージアムのスタッフブログも充実しています。見て下さいね!雨合羽で作業中の写真なども....。
June 16, 2011
あいにくの雨で、午後からはちょっと本降り。肉体的にはちょっとキツかったのですが、たくさんの花が咲いて、その花たちと目が合う都度、心癒されるので、 幸せでありました。
また、二日間のお泊まり作業。ここ、大好きなハイランドホテルの温泉に浸って心身ともに癒せるので、これも格別です。
ようやく、バラが見頃を迎えました。でも雨の中でろくな写真を撮れていない。ここのバラの最盛期、いつも残念ながら、梅雨のさなかです。
時期的にはイギリス(例年の)と同じタイミングでバラが咲く。でも日本は梅雨。ここにあるのは、朝一番で雨の降る前、作業に入る前の、ビフォーの写真しか撮っていないのが残念ですが。
あー、ここ数日、仕事が猛烈にキツくて披露困憊中、写真のみアップで失礼しますね
。
このような梅雨のさなか、見学に来て下さった方には御礼申し上げます。
でもまた晴れた日にも、来て下さいね!もっと美しく見えるはず!
June 14, 2011
この企画を戴いた時は、セミナーをするだけ(=セミナーの準備に1日、開演日に一日、丸二日くらいで終わるボランティア)だったのですが、同時に、東北ガーデニングショウで活躍したフェアリーのチャリティー販売を思いつきました。(思いついてしまった)
以前から「お人形を売って」」プロポーズがあっても、気持ちを込めて作った人形を手放す気持ちになれなかった。「2万円くらいでは?」手間を考えると、それでも安い。2度と同じものは作れないし。
でも、金額じゃなくて、チャリティへの参加なら里子にできる。そう思い、今回は東北で活躍した子のうち、全部で4つのフェアリーをチャリティ参加させることに。
そのうちのひとつ(ピンク色の「ローズ」)は、すでに、チャリティ・サイレント・オークションに出ています、が、普段は箱のなかにしまってある人形。撮影やイベントに登場するときはポーズをとります。しかし、今回はお嫁入りです! 外に出て行くと思うと、これがまた、2日がかりでお化粧のし直しを。最低価格のスタートは当初、せめて1万円以上にはしたかったけれども、2千円からにしました。手の届くフェアリーであっても欲しかったからです。でも、少しでも多くの金額が寄付金になれば。との願いもあります。まあ、そのあたりは難しいですね。
23日は、サイレントではなく、オープン・チャリティになります。こちらの最低価格は五千円からにしたいと思います。イベント参加予定の方でもしも、フェアリーご所望の方がおられましたら、ご準備よろしくです。
それにしても、チャリティは当然のことながら、費やす時間も交通費、材料費もすべて自腹。と、なると「たいして太っ腹じゃない」って思われるんじゃ、とか、それはもう、妙な要らない思いが巡りに巡ってクラクラし、チャリティ出品なんて思いつかなければよかったか、とか、もっとスマートにできなかったのか...。変なものは出品できないし、いやどうしてなかなか、ちゃんといっぱしにお役に立つのは難しいものですね。あらまあ、ぼやいてしまいました。失礼あそばせ。
なので、最初は私の衣服とか持ち物なども出そうと思っていたのですが、手作りの作品や、イギリスのアンティーク、新品の製品(拙著や園芸肥料)だけに絞ることにしました。
また!これらを体裁良く揃えるのにトンデモナイ時間がかかって、ひやぁ〜! ちょっと気持ちが折れそう!ああ”〜!.......あらためて、お金を頂ける仕事と違って 、いかにチャリティー活動が、それ以上にきっちりと緊張感をもってやらなければいけないか。という事実に、大きな発見をし、今、東北でボランティアをしていらっしゃる方々には、心から尊敬を感じます。ちょっとづつの募金は郵便局の振込や募金箱でしてきましたが、身を挺する行動は、もっと勇気や強い心が必要。人として、成熟していなかったらできないことなのだなあ。と、素朴に思っています。で、ずっと土曜、日曜、月曜と、被災地の今を知らせるテレビの番組を見ながらこの子たちを仕上げていきました。明日からスケジュールがひしめいているので、今日で基本の作業は終えますが。
先日は宮城県の方から、オープンガーデンの準備に忙しいことなど、元気なコメントをいただき、嬉しく思いました。ありがとうございました。
フェアリーは今ようやく、この2点ができたところなので、ほかの出品フェアリー ができ次第、またブログでアップしたいと思います。
また、今年の年末と来春はそれぞれ、カルチャーセンターでフェアリーの作り方教室も開催します。詳細はまた後日に。
iris_garden_blog at 08:22│手芸・クラフト・ハンドメイド Tweet
June 13, 2011
今度の旅行に参加くださる a さんから、コメントをいただき、誤解があってはいけないので、追記しますね。以下は少し省略しましたが。
イギリスは梅雨がありませんので今頃返り咲き薔薇や宿根草が準備している頃だと思いますよ。アンドリューローソンさんの写真みたいなお庭に出会うなんて難しいです。だって、彼は早朝と夕暮れに撮影に入って一番素敵な画像を狙っていますもの。吉谷さんの連れてってくださるお庭ではきっと何かを発見出来るはず。それは吉谷さんが用意するものではないのでもっと気楽に一緒に楽しみましょう。
お気遣い、ありがとうございますね。 でも、私は皆様を責任もって引率するのに本気です。そして、モティスフォントには、実は苦い思い出があります。それはずっと以前のこと。15年以上も前のことですが、イギリスで最も美しい華麗なバラ園として、モティスフォントは、誰にでも、お勧めしていたのです。私自身も好きで5〜6回は行ってます。しかし、いつもバラの最盛期を狙っての時期でした。通常、イギリスのバラの最盛期は6月中旬〜下旬でした。(今は早まる傾向です)
ロンドンに住んでいたころは、日帰りで1週間おきに行ったりもできたので、マメに花の見頃をチェックできていたのです。しかし、日本から5日間くらいの旅程で庭を見にくる旅人は選択の余地がありません。
あるとき、知人が7月の上旬にモティスフォントに行きました。そして怒りの電話。「酷かった、あそこまで苦労していったのに、バラが終わってみるべき物はなにもなかった!」と。私はその方がその時期に行くことは知りませんでした。しかし、行くなともいいそびれていたのです。なので、その方は、バラが終わったバラ園で憤慨。ああ、しまった。と思いました。
モティスフォントは、ほかのバラ園と違って300種ものオールドローズのコレクションを誇る庭。オールドローズは一度に満開になったあと、パタリと咲かなくなる品種が多いものですから。それで、アデレイドオルレアンの滝のように枝垂れるトンネルも、緑のトンネルになっていたはずです。返り咲きしてくれるイングリッシュローズもかなり入っていますので、全く何もないわけではないのですが、やはり、ピークが見たかったと思います。また、私はモティスフォントにはほとんど夕暮れにしか行っていません。真っ昼間に行くと興ざめします。バラのピークは20時すぎまで開園するので、だれでも、アンドリューのような景色に出会えます。でも、7月は5時で終わる。それで、モティスフォントの7月には恐れがあったわけです。じゃ。やめれば?と思う方もあるかもしれませんが、理由は先日の記事に書きましたよね。しかし、ハンプシャーにはほかにも1級の庭があるので、心配はしていません。ブラムディーンにヒントンアンパー、大丈夫です。そして、バラが咲いてなくても、あの庭の「ゲニウスロキ」は強い。それを感じてほしい。
ただ、私が住んでいた90年代と決定的に違うのは、イギリスでも、気温が30度を軽く超すことです。住んでいた7度の夏にはそんな経験はなかった。25度で暑い!とか言ってました。エアコンが必要になったこと等なかったし、8月に入ればカシミアのセーターを着てその上にバーヴァーのジャンパーを着て、夜はセントラルヒーティングのスイッチを入れていたのです!
ただ、温暖化する今日の英国には、新たな庭を模索するスタイルも多く見られます。なので、グラハムトーマスがモティスを設計した1970年代とは違った庭のありかたを、いくつかのモダンガーデンで見いだす楽しみもあります。そういう意味で、ベスさんのドライガーデンと、グレートディクスターのセミトロピカルガーデンは先見の庭とも、いえます。最終日に行くグレートディクスター、気温が高いほど、美しくなる庭なので、そちらはそれなりに盛り上がること請け合い。
でもね。去年もそうだったのですが、30度を超えちゃうと、見ているこちらがぐったりしてしまい、庭を見るより、木陰で休んでいたい気持ちになってしまいます。植物もぐったりして美しく見えにくい。本来のイギリス、夏でもちょっと肌寒くて、晴れた日でも、たくさんの雲が浮かんで、直射日光のないリフレクションライトが庭にほんわかとあたった状態が花を美しく魅せてくれます。そんな雲も一つもない晴天だと、ギラギラして写真にもならない。
ちなみにこの写真は、データを見ると6月21日でした。時間は、午後8時ころ。雑誌の取材で訪ねたときのこと、薄手のコートが必要な感じでした。このとき、ローブリッターは五分咲き。満開が見たかったなあと、思ったのを覚えています。
なので、少しは曇り空の、イギリスらしい天候の7月でいてほしいと願ってしまいますね。私にしたところで一合一会。適度な天候に恵まれることを切に祈ります。
あ、それから、ご希望の方は滞在予定をのばすことができたはずですが、聞いてみてください。帰りの交通のアテンドがなくても大丈夫な方は、のばす方もおられます。私もひとりで13日まで居残るのでちょっと寂しい。
いつか、バラが満開のイギリスを訪ねてみようと思っていらっしゃる方々にも、旅行の計画、ベストはだいた6月中旬前後、日本の梅雨が始まったさなか。みたいなタイミングかと。もちろん、その年にもよるし、なにも確かなことはないのですが、少なくとも、チェルシーショウのころはまだ、公開庭園は静かな調子。宿根草は背が伸びていない感じです。
最後の写真は、ロンドン、ハムステッドにあった私の庭、ロドデンドロンが咲いているので、5月下旬でしょうか。バラはまだです。フクシアが夏の間じゅう、5月ころから9月ころまで、ずっと満開になります。夏の間じゅうこの庭にいて、一度も蚊に食われたこともなければ、暑くて汗をかいたなんて経験も、7年間、経験がなかったように思う。ホントの話。
そういう変化が地球に起きているということを、心に念じながら日々をよりよく節電を心がけ生きて行こう。なので。パソコンもなるべく短く......え?これは、だいぶ長いのでは(シマッタ! 汗)
June 12, 2011
イギリスのお天気もかなり変な感じです。ロンドンの友人に問い合わせたところ、4月は猛暑、その後、6月の今は寒いほどだとか。今回のイギリスツアーのコースにも入っているモティスフォントアビーガーデンも、以下のようなアナウンスメントがでています。
The roses at Mottisfont are blooming earlier than usual, and are likely to be at their best from late May.
要するに、いつもなら6月にベストな状態になるバラが、5月下旬には咲いてしまったということらしい。イギリスの友人に聞くと、まったく予測の付かない天候で(いつだってそうだけれども)かなり、いつもとは違うタイミングで花が咲いているとのこと。去年の7月上旬は猛暑だった。猛暑にならないことを祈るばかり。
クライマックスな状態を見たいのは正直な気持ちですが、目に見える世界以外の、さまざまな工夫とか、からくり、庭の構造なども、普段気づかないところも「気づいて」見てきたいと思います。モティスフォントのバラを見た後は、ブラムディーンハウス、できればそのあと、オランダのモダンガーデンデザイナー、ピート・アウドルフやミニマリスト、クリストファーブラッドレイホールのデザインしたベリーコートもみたいと再リクエスト。でも、なかなかそんな欲張が、難しいことはわかっています。ただ、努力だけは! で、気づいたら、ガーデン雑誌 BISES から出ている「美しき英国ガーデン」の本のなかのアンドリューローソン氏の「私の選んだ英国の庭ベスト20」のなかの上位5位までの庭を狙っていました。こうなったら1位のアボッツウッドも行くべきか。アボッツウッドのようなアーボレータム、森のなかを歩く庭めぐりは、時間に余裕がないとちょっと厳しいとの判断もあるのですが。
とにかく、少しでもたくさんのすてきなお庭を見て、その感動をリアルに報告できると良いと思っています。ブログのスポンサーサイト、アイリスガーデニングブログのオフィシャルサイトからも、ガーデンガイドのコーナーを作りましょうと。お声がけをいただきました。無理はしないで、できる範囲で頑張ります。