July 2011
July 31, 2011
庭が生長してくると、人為と自然が一体化してきます。成功している庭は、そのバランスが絶妙。1993年にチェルシーフラワーショウで見たバニーギネスさんデザインの庭が、そのままこの銀河庭園に童話のテーマと共にあります。
いつも時間がないので、5分くらい見て次に行ってしまうけれども、ここに佇んで童話のイマジネーションに入っていったら楽しいでしょう。
ここでも、花や葉が少しづつ違う形にプランティング(植栽)してあるので、花が少なくても造形的な魅力がある。
クレマチスは全員がこっちを見て咲くから好き。株が充実して、魅力的です。この木工も素敵。まんまるに削られたボール型のフィニアル(支柱などのフィニッシュに使う飾り)これひとつ、とってもどこにも売っていない素敵なもの。
ドラゴンのテーマが必ずでてくるバニーさんの庭。恵庭で手に入る廃材で作られたという数々のオブジェ、どれも素晴しい。彫刻の庭として眺める銀河庭園も素晴しい。
ブラック&ホワイトの庭でこれから咲くダリア。もっとぐるりをホワイトの植物で囲んだら素晴しいでしょう。見てみたい。と、いうのはかんたん、管理は大変。
グローブシェイプ、ルリタマアザミのまんまるな形は、庭のアートフォームに欠かせない。ホスタ’サム&サブスタンス’の黄色い葉がその背景となって「The art of planting」となる。
一本のトマトの木(?)というかひとかぶのトマトで凄い!これは「えこりん村」にて。
7月下旬で美しくバラが咲くのも北海道ならでは?夕陽に映えて輝くこれはアンジェラでしたっけ?
ブラッシュランブラーですって。
黒いダリアは?黒蝶?光の性で黒く見えるのかも。
July 30, 2011
最初の写真は、クロコスミア‘ルシファー’とその背後は、アスチルベ、ふんわりと美しいグラスはカラマグロスティスCalamagrostis x acutiflora ‘Karl Forester‘
できることなら、買って帰りたかった。飛行機じゃ無理だけれども。いつか.....。欲しい。
私の考えるガーデニングの神髄「 THE ART OF PLANTING 」 は、その部分において、カラースキームなりフォルムの組み合わせなり、さまざまなメニューが存在するものの、決まりなんて、実はない。思わぬ組み合わせにうっとりすることもある。
でも、それだけではない。造形物の美しさ、プロポーションに感心する。
バニーギネスさんの造形は、やはり素晴しい。ファンタジーがいっぱいで。
ゴシック調なモジュールのトレリス類は、ちょっと真似できない。
いえいえ、これを超えるファンタジーを作りたい。
来年はちょっと、それをやるつもり。
写真は銀河庭園の山口さんに撮っていただいた。この庭の管理、素晴しいですね。大好きだ。
この庭を見ているうちに、色々な創造力/想像力がムクムクと盛り上がってきた。来年のバラショウのこと。今年開催のバラショウのように、モダンなのも基本的に好きだけれども、ファンタジー系も好きだ。派手なのもシックなのも好きである。要は見る人を飽きさせないこと。これには、学ぶ事の繰り返しが刺激的であればこそ。
やる気の出るのは、他者のがんばりを見たときに、特に。
暑くて参る夏なのですが、実は今日も寄せ植えを作っている、秋の花の提案で。風邪もなかなか治らないし、つくづく思う。人間って、気力だけで生きているのでは?
私事ですが、今日、新しいパソコン、MAC BOOK PRO が届いた。通常パソコンが新しくなると、調整に手間どるのですが、今のシステムって凄いですね。あっと言うまに使えてしまった。最近のパソコンは凄い。そして、やはり、MACは写真が美しい。ほかのパソコンで見るのとMACで見るのとでは写真の美しさがまったく違うので驚きます。
写真はすべて銀河庭園にて。
July 28, 2011
朝自宅を出発。今、北海道恵庭の「えこりん村」に来ています(風邪
はおかげさまで、9分治りご心配ありがとうございました)。
明日のトークショウは朝10時から!(参加費無料)、寄せ植え講座(有料満員御礼)、吉谷とめぐる銀河庭園カガイドツアー(余裕あり)など、盛りだくさんの予定です。
北海道から離れている方々には恐縮なのですが、こちらのガーデンセンター、「花の牧場」にくるとやおら鼻息が荒くなる私。まるでイギリスのガーデンセンターにいるみたい。基本的でベーシックな道具がそろってしかも、それがなぜかロンドン郊外のガーデンセンターHOME BASEにいるみたいに価格が安い!「花の牧場」が関東や関西、九州にあったらいいのに。と、心から思います。鹿などの野生動物が庭入ってこないよう目立たないワイヤーフェンスはオーストラリア製、あとはすべてイギリス製のグッズの数々。今回もたくさん仕入れて帰りたいと思います。
サイン会の時間をたっぷりとってあります。本の中に書いていること、実際に講演会などでお話すると(フォルムのこととか)とてもよく理解していただけると思いますが、写真付であとから本を見ていただけるとまた理解度が増します。
イギリスのガーデンデザイナー、バニーギネスさんがデザインしたガーデンのツアーも楽しみ!実はこれから夕方の銀河庭園めぐりです。写真はまた自宅に戻ってアップしたいと思います。今日は天気もよく、光がいいので!
では!明日の10時からは今年の英国ツアーのお庭などをご紹介。お近くの方はぜひ!
July 26, 2011
「絵の勉強、どこですれば?」の質問をいくつか戴いています。
最寄りの場所に、絵画教室はないですか? 私は子供の頃から絵を描くのが好きだったので、7歳くらいから、お絵描き教室通い。に始まって、中学と高校時代は受験のためのデッサン研究所、それから高校と大学は美術学校でしたので、授業そのものがお絵描きでしたが、実は学校では絵を描くことが楽しくなかったです。特に木炭デッサンが好きじゃなかった。正直、デッサンそのものが楽しくなかった。うまく描けず、落ち込んだし他の巧い人と比べられてやる気も失せたし。
好きなものが描きたい。
その一念....。その後、35歳になって、渡英後、ハムステッドの小さなアートスクールでエッチングを習い始め、その学校で古典絵画の研究者である、デイヴィッド・クランズウィック先生を知り、ディヴィッドのスタジオで2年ほど古典絵画技法を習っていた。ことはいつか書いたことがありますが、その時は本当に楽しかった。直接的な技術を随分教わった。光の反射の表現、たとえば本物そっくりに見える真珠の描き方とか。
私の個人的なレッスン法をお教えします。とにかく、模写をすることです。好きだと思う絵(絵はがきなど、印刷物)にトレーシングペーパーをあてて、上から鉛筆でなぞるだけでもいい。見て描くともっといい。美しい線をトレースするだけでも、巨匠の筆のタッチがわかる。パーススケッチはインテリアデザインの学校で教えていますね。パース法で描く庭のスケッチは、一点透視図法を習うとそれなりにカッコが付きます。一度習うと良いのですが、絵の先生なら一点透視図法くらい教えてくれなきゃ、プロじゃないですよね。とにかく、絵は何度も描くと巧くなります。私自身、大学生の頃から比べるとだいぶうまくなったという実感があるのですが、まあ、たいしてうまくないのはわかっていても、好きなものを描く気分が大事です。すると絵がラブリィになります。ラブリィなのが大事。大切。愛こそすべて。
日曜日に20年来かかったことのない大きな風邪をひいて体調最悪ですが、嬉しいコメントを頂き、嬉しくなっておもわず、書いてしまいました。写真は後で入れたいと思います。また見に来てくだされると嬉しいです。さあ!これからモリス柄の撮影!それも後でアップしたいです!
July 23, 2011
ユーコミス(パイナップルリリー/写真右下銅葉の植物)の耐寒性の強さも目を見張る。私が自分で種まきから育てたジニア(150円の平凡なミックス種)の花色の美しさ!今年の夏は小さなことにたくさんの感動がありました。
本来、沼地をベースとしたこの土地の個性を把握するのに、かなりの時間がかかっていますが、うまく育つ植物と育たない植物があることは、頭で理解するより、体験することがなによりとも、思います。ひとことで「プランツエコロジー」といっても、なかなか。
ベスチャトーさんの本の中で、見つけたいくつかのヒント、湿地の庭に向く植物として、なんと、ルドベキアがありました。私の乾燥ぎみなルーフガーデンではまったくうまく育たなかったルドベキアとエキナセアが、ここではうまく育っています。その違いを知るだけでも大きな感動。というか、その命のエネルギーに胸がいっぱいになります。
たねまきから始まった「ひまわり」プロジェクトも徐々に進んでいます!今も開花が始まって、この花の魅力にぞっこん。夏はやっぱり、ひまわり!
ブルーのアガパンサスと黄色のプリペットの組み合わせも好き。植物が映えるために背景のフォリッジを何色、どんなフォルムにするか、これは本当に大事な課題です。
反省点はきりなくあるのですが、だからこそ「次はこうしたい!」という希望も膨らみます。