August 2011
August 22, 2011

写真のこのラダー。上から3段目くらいまで上がらないとベランダの枯れた草が抜けません。結構怖いです。昨日は屋上から裏の屋根に降りて、屋根の上からお隣さんの電線に絡み付いたぶどう’巨峰’を除去。怖かった!ぶどうのツルって、ものすごく強く、ひっぱっても取れません。長枝鋏で切るのですが、電線切りそうでヒヤヒヤだった。が、無事、終了。
いろいろと気になるものを剪定、仕立て直し。この涼しさでかなり進行。でも、そろそろ植木屋さんに頼まないと。私に、木登りは無理。

なのに、出しっ放ししがちな私。何かをしている時に、別の事に気がいってしまうと忘れることも多い、情けないばかりなのですが、そのなかでも一番イヤなのが、ホース! そこにおいてあるだけで嫌。水まきの最中に電話が鳴って、それに応対し、じゃあ、メールでチェックして再送します。などといううちに日が暮れてホースはにょろにょろ玄関先をのたうちまわったまま。そこで「お腹空いた!!」少年の叫び声。
話を戻します。道路から眺めて凄くイヤだったのが、このホースの存在。巻き取ってあってもその色の目立つこと。6、7年前に買ったドイツ製のホースリール(写真上)は、デザインは良いのですが、そこに標準装備されているホースの色が最悪でした。買う時、「ま、いっかー」と、買った。派手な目立つ人工的なエメラルドグリーン、これがにょろにょろすると凄く目立つ。そこで、ホースだけを地味な色に買い替えようと思って早、数年。嫌だと思い続けて6、7年は長かった。

ガーデニングを考える時、エクステリアの美化に欠かせないこれらの屋外パーツ。まあ、いいか。と、見逃しがちなのですが、本当は、すべてを外からは見えない場所にしまっておくべきですよね。ロンドンの住宅街を歩いていて、ホースリールが出しっ放しの家なんて見たことがない。だけど、我が家は家の作り上、水道栓の位置の関係上、外から見えるところにホースリールを標準装備。だとすれば、その色や素材には最終の形のところまで、統一的に揃えていくべきであることはずっと感じていたのですが、なんと、家ができて、7年目にしてセッティングできた。ほかにもまだまだ直したいところ、満載、しかし、まずはコレで一件落着。

最後の写真はサマセットのスティッキーウィケット。ここまで植物が繁茂するとこの「いい感じ」を保つのに、かなりの剪定作業の繰り返しが必要になる。これはやっぱり、大変だと思う。この庭のオーナー、パムさんは、ご主人が亡くなって公開を辞めてしまったそうだけれども、だれかが手伝いつつ、庭をいい感じに保てると良いけれど。ちょっと、心配です。
August 21, 2011
モリスの生地なり壁紙なり、そのテキスタイルデザインは、一瞬みただけで好きとか嫌いとか、それはそのひとなりの好みもあるでしょうが、私などは、若いころはあまり好きじゃなかったです。美術大学では授業でも習いますから、学生時代からその存在はよく知ってはいましたし、時に目にすると「あああれね。知ってるわ」くらいの感じ方だったといいますか。
凄いメッセージだ!素晴しい。良い!と心から思うようになったのは、実は40代後半からです。家を建てる年齢になってからというか。英国に関する造詣がちょっとは深まってのち、というか。物事への見る目ができてきたというのか、同時にモリスに関するアーツ&クラフツ運動の本質を知ってのちというか。
モリスのが残した名言はたくさんあります。なかでも私が気に入っているのは、「人類に最も重要で、もっとも求められている大切な芸術は何か? 答えは、美しい家である。そして美しい家は庭をまとっていなくてはならない。家のインテリアは庭の連なりになるように」
この言葉を自分の人生の理想として、その自分なりにそこに近づけるよう模索してきた。
そして、冒頭の「一流のガーデナーは野鳥に想いを馳せるべし。」
には、一本とられた気分。ガーデナーが自然と共生しながら庭の存続ノウハウを決めるシンボルでもあるかなと。
そのことへのオマージュで作ったのがこの帽子。ミセスの記事のために作りましたが、この帽子の名前もそういうわけで、「野鳥に想いを馳せるべしハット」です。
今までなんども目にしていながら、進んで好きだとは思わなかった色柄でしたが、意味を帯びてくると見え方が変わるから不思議です。
自然と共生させながら庭を作ることを奨励したモリスらしい模様ですが、こういう発想が、今から150年も前にできていたこと自体、凄いですよね。 そういう英国の文化。その英国で、今、暴動が起きているのは悲しい。階級も人種も違う人たちの世界でおきている、と、思ったらそれまでですが、ヨーロッパにも崩壊の兆しが忍び寄っているように思えてならない今日この頃です。
August 20, 2011
大雨、被害大丈夫だったでしょうか? 昨日の午後から、こちらも大雨。問題はありませんでしたが、結果的にとても涼しくなりました。ホッとひと息です。それで食欲と、言うか、調理欲がでてきました。今までは、クリエティビティ・ゼロの日々でしたから。
我が家から車で20分ほどのところにある、グリーンギャラリーさんのなかに、新しいお店ができまして(野菜のマルシェ)さっそく、そこに野菜を買いに行ってみたのです。
素敵な空間。でも、安い! これはお勧め!ということで局所的ではありますが、東京都、八王子にほど近い三多摩地区にお住まいの方に。
実は、こちらのお店はガーデンセンターです。私がデザインしたレザーエプロンも、グリーンギャラリーさんがオリジナルの発売元。時々掘り出しもののアンティークもあり、変わった宿根草もあり、そのついでにイギリスの古いタンスやテーブルに一目惚れなんてことも多々ある、なかなか危ないお店です。
話のついでですが、私デザインしたガーデンエプロン、おかげさまで好評に付き、最初の分が完売御礼!現在第二弾が完成し、発売を再開しています!興味のある方はぜひ!東京では、グリーンギャラリーさんと西麻布の tool box さんで扱かっています。
で、普段は寄せ植えの草花を買いに寄ることが多いのですが、今日は野菜です。
わが家の近くに「道の駅」はないのですが、日本のカントリーサイドでよく目にする「道の駅」って、フレッシュな野菜が安くておいしいですよね。見つけるとどうしても寄ってしまい野菜を買いたくなる。羨ましい。あの感じをとてもおしゃれにした雰囲気。
単純にフレッシュなものはおいしいですよね。その日に採れた野菜を冷蔵庫なんかに入れないで、洗ってそのまま調理というか、焼くなり炒めるなり、あとはおいしい塩と油と酢をかけてパクパク食べる。そういうのに、冷やした白ワインがまたあう!夏は、こういうのが最高においしいと思うのですが、いかが。なんだか、ややっこしいものは食べたくないというか。この際、洋風か和風かは関係なくて。イタリア風に炭火で焼いた野菜に塩と油なんて最高。
スーパーでよく目にする、パックになっている野菜が好きじゃないのです。直に目で見て、これがいい。そうやって、直感的に買った野菜は単純な調理法で食べた方がおいしいし。
タマネギを半分に切って、皮ごとロースト。それこそ、これも塩と油、そこにバルサミコ酢をタラリ! 料理とはいえないのでお恥ずかしいのですが、夏はこれが一番。このタマネギ。おいしかったです!
そういえば、先日、カボチャのスープの話題でたくさんコメントいただき、ありがとうございました!
こんどは、野菜を調理したものを写真でアップします!
ときに、今年は高くて買えなかったすいか!とても魅力的です! 今年は、まだルーフガーデンパーティが開催できていない。近々に、人が集まるので、そのときはこの大きなスイカ。買いに行きたい。あー、もうそのときは、無くなっているかもですね。
今後はサラダ野菜のバリエーションが増えてくれると嬉しいなあ。コスレタスやエンダイブなど、苦みのおいしいレタスが普通の八百屋さんに売っていないので。 伊達式では、生で食べる野菜がナンバーワン!やはり、いかに、サラダをおいしくできるかが、健康にも密接な関係があるようなのです。
August 19, 2011

暑い話題は避けようと思うのに、どうしても@暑い!に戻ってきてしまう。この暑さでも、私の手抜きでも、きれいに咲く花は本当に素晴しいと思う。夏の一番暑いさなかも堂々と咲く一年草のなかで、筆頭に上がるのが、ニチニチソウであります。ペチュニア系は、蒸れに弱く、かといってさほど乾燥に強くもなく、花殻摘みはマストなので、うまく行けば美しいけれども、100%な花ではないと思うのです。その点で、写真のニチニチは、6月下旬に植えて、なんと!ただの一度も花殻摘みをしないで、しかも、屋上で、しょっちゅう2〜3日は水やりもされないで、そして、今朝の様子はこれ。これはブランドものではなく、でも、よく、タイタン(花径が大きなタイプ)などという副題がつくやつです。よい土、肥料しっかり混ぜ込んでおく。この2点のみがコツで、コンテナなのに、2日くらいは水やりしないこともある。花殻摘みも芽増やしの剪定もしないで、これ。は、他にないと思います。アンゲロニアなども良いのですが、花が細かいのえ脇役的な雰囲気が否めない。自由が丘のカフェドイシスなどは、毎回夏はニチニチ。面が揃って咲くのも、片付いて見えて良い。皆さんのお庭の優等生はどんな子かな?

台所には、ジョウロ標準装備。食器洗いの最後の濯ぎ、野菜洗い、米とぎ、手洗いの後半のちょっとした水もここに貯めておくと、のちのちこまめな水やりがしやすい。薄い活力剤を入れておくのもいいし、ミリオン(ケイ酸塩白土)などを入れておくと、植物がちょっと元気になるかも。と、そんな気持ちも入れて。今日こそ、雨が降るでしょうか? 1時間に50mm以上の雨が降るらしいですよ。
August 17, 2011
天気予報では、この暑さも今週一杯。らしいです。そうであって欲しいのですが、こう暑いと頭の中が溶けたアイスクリーム、なんにもしたくないですね。エアコンを涼しい温度にするのもままならないし。私が夏バテ気分になることで、7月に北海道からやってきた植物も徐々に不調。やっぱり無理か。植え付けは秋か春でないと。
今頃、北海道は涼しいのでしょうか?先月の恵庭、花の牧場の講演会で映写した写真、このブログ欄でご紹介します。と、会場で話してから時間が経っていますが、今日は、それを。視覚的に少しは涼しい写真を。
ハンプトンコートショウでの、植栽スタイル、背景のなんともいえないチョコレート色が(この色、F&B のサンプルで見たことがある)白っぽい樺の幹や白いジキタリスそのほかグラス類の植物の質感に最高のコンポジション。こういうビジョン、北海道なら実現できるであろうなあ。と、関東でも5月だけならできそうな。でも夏は厳しい。ここにアジサイ’アナベル’でも入れておいて、時期替えの開花を考えれば良いのでしょうが。相当ヒントになると思います。
もうひとつは、ハンプトンでの「エディブルガーデン」色彩センスが抜群ですが、暖色の色が多い草花に対し、ブルー系のケールやキャベツ、銅葉のダリアが入ると暖色と寒色のバランスが取れて素敵です。また、それぞれの植物のフォルム、質感などもその違いを活かした配置です。しつこいようですが、植栽は「色、形、質感」の違いに芸術的センスを活かして。
さて!もうすぐ待望のホームページができるのですが、今はその追い込み! 今月末にはなんとかしたい!そして、今後のトークショウなどの予定もお知らせです。都合のつく方はぜひともご参加を。
*10月5日の クラブツーリズム/ガーデンツアー は、新宿発のバスツアーで、一足早い冷涼な箱根を巡るツアーです。実は春のツアーは震災の影響で取りやめになりました。今度は実現すると良いのですが。私個人はツアーから講師等を頂かない価格設定なので、その分割安になっているはすです。お待ちしていますよー!
9月2日(金)箱根 星の王子さまミュージアムにて 吉谷桂子の公開ガーデニングワーク
10月5日(水)箱根 星の王子さまミュージアム、クラブツーリズムのガーデンツアー
http://tour.club-t.com/vstour/WEB/web_tour3_tour_tmp.aspx?p_baitai_web=CTOP&ToCd=TD&p_from=800000&p_company_cd=1002000&li=sCnS&p_course_no2=02797&p_baitai=990&x=37&y=17
10月11日(火)松本にて講演会(詳細は後日お知らせ)
10月29日(土)ナゴヤハウジングセンター(愛知県春日井市)にてトークショウ