September 2011
September 21, 2011
台風15号関東に上陸、凄いことになっていました。昨日は中部地方。愛知県の方々は大丈夫でしょうか? 私の自宅周辺でも、こんな暴風は初めてで。家の周りに植わる植物が、みんな ”もげて” 行ってしまいそうな暴風。いくつかのコンテナは事前に台や窓辺から降ろしたものの、まさか、ここからは落ちるまい。というようなものまで、今は落ちている。見えているけれども、外にでることもできない。我が家は雨戸がないので、このガラス越しに起きている丸見えのスペクタクルが本当に怖い。 明日の朝、庭を見るのが恐ろしいです。
実は、夕べは隣町にあるグリーンギャラリーガーデンズさんの「Water Hill Garden (このエリアにガーデンセンター、アンティーク、観賞魚、野菜のマルシェなどが集まる)」90周年のお祝いと、同じ敷地内にあるレストラン Au coju でのオープニングパーティがありました。台風が昨日じゃなくてよかった。
ガーデニング繋がりの知人がたくさん集まり、楽しいひと時。都心から遠い八王子まで、都心、神奈川県、埼玉県だけでなく、岐阜県や山梨県からも、たくさんのお庭でおなじみのゲストが集まり大にぎわいでした。
特に、主催者の吉田さんは、JAG( ジャパンガーデンデザイナーズアソシエーション)の理事長。バラとガーデニングショウでしか逢えない方々も集結し、5月以来の再会を喜び合う。たまたま先週「この秋、関東でバラを買うなら、コマツガーデンさんのバラだ!」と、思っていた矢先に、後藤みどりさんにお会いできた。以前、ずっと以前、後藤さんがプレゼントしてくださったラプソディインブルーがとても丈夫なので、コマツさん育ちのバラにぞっこん。育ちの違いが解るバラだと思う。この秋、箱根に植えるバラ、耐寒性の強い品種をお願いしようと思っていた。この秋は、星の王子の庭も土の大改善工事に入ります。
パーティのお開き寸前、玉崎さんも加わり、その場にいた方々と最後の記念写真。そして、お泊まり組のガールズ(?)2人と我が家へ移動。ガールズトークが盛上がって寝たのは4時前。今朝は二日酔いで早朝6時のお弁当作り。
しかし、昨晩、我が家にお泊まりだったNさん、都内の電車が止まってしまい、ずっと上野で立ち往生、帰宅できず。あー。心配です。本日「Water Hill Garden 」で、鯉を10匹もお買い求めになったので、鯉も一緒の立ち往生。それも心配。どうすることも出来ない。自然の猛威の前には........。その後、銀座線が動いて結果的に都内の友人宅へ。我が家も自宅が遠いので、帰宅難民になるのは恐怖です。早く電車が通常運行になって欲しい。写真は「Water Hill Garden 」の鯉。近づくと口をパクパク。かわいい。昨日の暴風で、各地のガーデンセンター、農園、それ以外もすべて、被害が最小限で収まることを願っています。
September 19, 2011

いつも、このころです。満月のお月見で喜んでいると我が家のサクラの木が大変なことになり、そして、何故か満月の後1週間は、大きな毛虫が木から落ちて来て、我が家の玄関に殺到。満月に英国製の黒くて重たい玄関ドアに集まる。開閉の都度に潰れるというディザスター。これには、ホウキとチリトリでの回収しか方策がなく、悩みのタネです。ここにはニームオイルの散布も届かない。木が大きすぎて。本当に、日本の気候条件、冬の暗さを差し引いても、ガーデニングするにはヨーロパに比べ厳しすぎる。まして、地震大国などという形容詞まであり。
文句を言っても仕方がないので、9月は毎年防災ムードを盛上げる。賞味期限が1年先のミネラルウォーターをストックしたり、保存食のチェック。なにがどうであれ、できることは出来るだけしておくこと。

ご質問ありました、右手下の白い斑入り葉、エウオニムス。日本では斑入りマサキ と呼ぶ、Euonymus japonicus.に似ていますが、厳密にいうと園芸種的にちょっと違うようです。 Euonymus には違いないけれども。イギリスでもジャパニーズ・スピンドルとか呼ばれ、おなじみの庭木。私もよく庭のデザインに使います。ホント、この写真の品種は素敵です。

さあ!今日は雨ですが。今週はシルバーウィークなんですね。皆様はどんな過ごし方ですか? さまざまなイベントもたくさんありで、いろいろルポしたいと思っています!
September 17, 2011

blog はいままでどおり、こちらのサイトをガーデニング中心で、基本的にこちらをメインと考えています。ygs サイトは、「私の暮らしの手帳ブログ」というタイトルで、私が個人的に美しいと思ったもの、出会い、素敵な出来事、アートな体験、ちょっと役立ちそうな発見など、私なりの「美のツボ」をワンポイントで、短く簡潔にお伝えしていきたいと思います。今、ちょっと見ていただけるとその違いが解ると思います。なので、ygs サイトは BS 放送みたいなスタンス。とでも?。
また当面は、まさに「暮らしの手帳」を意識してクライアントなしで。現在 ygs で動いている造園プロジェクトのガーデニング報告などは、ygs サイトでも発表していく所存です。
しかし、ホームページを作る作業って、凝りはじめると大変な作業量なんですね。驚きました。こんなに大変だと知らなかった。やれども、やれども、終わらない。なので、よく見かける複雑なお買い物のサイトなども、まあ!よくここまでやったな。これは大変だっただろう!ということを発見します。私たちのサイトも、構想は10年以上も前、会社を作ったときからあったのですが、互いに忙しく、実現できなかった。周囲からは常にあきれられた。ここ数年でデザイナーさんを決めて、徐々にそのための予算も組んで、しかし、息子も中学に入り、昼の自由時間が確保しやすくなったので、この1月から本格始動。まあ、写真のセレクトから写真探しから、スキャンから構成から編集から、私たちが大好きなデザイナーの Takuu tuore さんには迷惑のかけっぱなし。本当にごめんなさい。
今後は、今見えている gallery(次のオープンは、9/22日の予定) がページ上の窓からそれぞれのプロジェクトを説明入りで観覧することができるようになります。(今はできません)どうか、10月ころには完成しますので、また時々アクセス(こちらをクリック)してくださると嬉しいです。よろしくお願い申し上げます!
September 16, 2011
9月に入って涼しくなるのかと思ったら、この10日間ほど、酷い残暑でしたね。こういう時です。大切に育てていた植物を枯らすのは。自分の庭に関しては頭の痛いこと多し。
しかし、毎朝の犬の散歩で、心癒される景色を目にします。歩道の路側帯の植え込みに、誰が植えたのか(その植え込みの前は空き地で誰も住んでいない) それともこぼれ種なのか、毎年今頃、決まって美しい混ぜ植えを目にします。キバナコスモス、メドウセージ、フィソステギア、丈夫で毎年花を咲かせてくれる品種たち。誰からも水も肥料も貰わずに。この日は、散歩にでてまたこの花達と出会ってから走って自宅に戻り、一眼レフのカメラを持ってパチり。朝日が当たった瞬間でもあり、この色味もいいなあということで、来年は似たような混ぜ込み植栽をしたいなーとか。ちょっと嬉しくなっていましたら、なんと翌日、この半分ほどがバキバキに折られていました。誰がこんな事を。と、悲しくなりましたが、幸いにもその前日に、せめて写真を撮っておいてよかったけれども。
屋上ではガウラが絶好。屋上のように風に揺れる場所はこのように伸び切った姿も歓迎。ビズの最新号、秋号 No.74 秋のイングリッシュガーデンを見て、デスチャンプシア・セスピトーサの穂とガウラの競演が美しく、来年は我が家に植わっているパニカム・ヘヴィメタルか、P・チョコラータを混ぜ植えしてみようかと思う。本にも書いてありますが、コツはこの季節に同じ様な丈に伸びるものたちを、混植すること。
夕方の光で茶色っぽいですが、春先は水色、秋はオレンジ色っぽくなるパニカム’ヘヴィメタル’。スックとまっすぐに立ち上がってくれるので、ガウラやキバナコスモス、メドウセージのように伸び過ぎて倒れ勝ちな植物を混ぜるといいかもなのです。
こうして、重ね合わせて眺めた時に色のコンビネーションもいいし、花の形がそれぞれ違うの良い、また私が気にするのは、宿根草の葉っぱの形は意識して違うものを組み合わせるべきで、その点もこの三者はいい感じ。自然がやったのか、ずっと昔ここに住んでおられたおばあちゃんが仕組んだのか。今はもう解りませんが、街の散歩から得るヒントは、なによりプランツエコロジーのお手本です。
あと我が家で放置で毎年咲くのがアマリリス。斑入りの葉が美しいので、花のないときも庭の宿根草の多い草っぽい景色の引き締め役になります。引き締め役ということで、小さな植物に対し、大きめのフォルムの植物の果たす役割は大きいと思いますが、いつも素敵な寄せ植えを作っていらっしゃるデイジーさんのブログの多肉植物も素敵ですね。必見! 秋は植物の色だけでなく、造形の美に注目の季節です。
ここ数日、凄い月がでていましたよね。しかし、我が家の周辺は電線だらけ、空を撮ると、もれなく電線が付いてくる。これは、朝5時ころの朝日じゃなくて月の光。西の空です。
たくさんの素敵で嬉しいコメントありがとうございました!
実は10年以上も前のBSの番組のことを考えるうちに、思い出すさまざまなこと...。あの頃の写真を探し、見直してみると、しみじみ。40代前半という若さじゃなかったら出来なかった無謀な事をしたと思う。
よく子育ては、体力勝負といいます。睡眠時間のことだけを考えても、ある程度の若さは必要。私としては、最初で最後の出産が42歳だったということが、運命的にも大迫力でした。
人は10年単位で、大きく変化する。40代、50代、そしてこれからの60代、その後の人生も、その世代ならではの、自分らしい日々を過ごせたらいいと思うけれど、今後はもうハチャメチャな無理はできないと、つくづく思う。
でも実は.....、自分だけが頑張ったのではなく、本当に、いろんな方々に助けてもらったこと。世話になったことを山ほど思い出す。それは、今に至るまでずっとそう。でも、特に乳飲み子時代は壮絶だった。破裂しそうなほど自分から乳がでるのに、仕事すること自体がもう、凄すぎた。働くお母さんは出来る限り長めに育児休暇を取ること。
子連れロケ、普通のホテルでは離乳食や哺乳瓶の煮沸が難しかったので、滞在の全行程を友人宅か馴染みのB&Bでお世話になった。アンナ、サトコちゃん、サンドラ、マギー、ジャッキー、その他、どこのB&Bでもよくしてもらった。思い出すと、お世話になった方々に、本当に「ありがとう」の気持ちで一杯になる。なのに、ろくなお礼もできていないような、恐ろしい気持ちも湧いて来る。上の花柄の部屋はシュロプシャー、下はハンプシャーのB&B。このとき偶然、シュロプシャーの宿にアンドリュー・ローソン夫妻と私たちだけが泊まっていた。やはり、夜明けにウーラトン・オールドホールの撮影に入るという。翌日はテレビクルーとアンドリューが同じ庭で鉢合わせ。私は自分の出番以外は庭の写真を撮る余裕もゼロで、ちょっと悔しかった。夜明けの庭の撮影!したかった。赤いシャツは馴染みのB&Bのジャッキー。今はもう大人になっている息子さんのベビーチェアを出してきてくれた。
イングリッシュガーデン四季物語の冬編ロケ。ロンドンで世話になっていた友人がインフルエンザ。同行してくれていた夫もインフルエンザに罹り、息子も不調、私も段々具合が悪くなりつつあった。絶体絶命!と不安に巻き込まれながら、真冬のロケでは、ロケ現場に子連れで一人向かう。写真はサンドラに抱かれる息子。一層ハードなロケバスのスケジュールとは別行動にしてもらう為。クルーは朝3時起きとか多めのロケハンをするので強行軍。ひとりでレンタカーを借り、凍った高速道路を走ってサマセットに向かう。(マジにノーマルタイアでスリップしながら)息子の体調も心配だったし、後ろの席で一人チャイルドシートに括り付けられて、彼はよく泣いた。途中、マメに「おむつ替え」でドライブインに寄った。そんなとき、必ず見知らぬ女性が「まあ!かわいいベビーちゃん!」と声をかけてくれたり(cuddly baby!なんて。実際、冬はぬいぐるみみたいなベビー服を来ていたので)、乳母車では、段差などがある都度、間髪入れず、誰かが走り寄ってきて、乳母車を持ち上げてくれる。そんな時、母親は赤ん坊と二人きりで却って孤独なものなのだけれども、実はそんな見知らぬ方の親切にもハートを感じて涙ぐんだりしていた。だから、今も段差のベビーカーを見ると黙っていられない。
この写真はハドスペンのノリ&サンドラ自宅。もっといい写真が私の拙著にあったと思う。ここのコンサバトリーこそが、私の憧れのプロトタイプです。この銅葉と赤い花(おもにゼラニウム)だけを集めたコーナーには、黒い椅子のセット。(ここには当然、クロボウシ、銅葉のカンナ、ブルーのアガベ)右手プルンパゴのコーナーには、淡いナチュラルウッドの家具。常に色彩の関係性を持たせて組み合わせるのは、庭もインテリアも同じデリカシーで彩られる。無彩色の空間、色彩の空間、ナチュラルカラーの空間など。しかし、残念ながらインテリアの写真を撮っていない。何日もいたのに。
ノリ・ポープ家のあちこちに置かれていたのが、子どもサイズの椅子の数々。職人さんが練習で作った椅子だそうだが、当時まだ小さかったお孫さんがカナダから時々来るために集めたコレクションだそうだ。ベビーには大きすぎるけれど...。素敵な椅子に座らされている息子は不満げ。これは、赤ちゃんなりに我慢している姿。このあとすぐに抱きあげた。
息子は今も我が家での撮影や私の仕事に対し、我慢強さで沈黙の時間を与えてくれる。これは赤ちゃん時代からの彼の協力。と、いいつつ、皆が協力してくれて、あやしてくれた。そう思うと、彼は素敵な大人に囲まれていたと思う。本当にありがたい。
ちなみに料理上手なノリさん。サンドラはいつも後片付け役で、ディナーの後は、ワインの続きとジャズを聴きながらのアート談義。彼らと親しく会話が弾むとき、出てくるのは常に美術と音楽の話だった。そして、その美術と音楽の話が自ずと庭作りに繋がっていく。庭づくりは絵画と同じ、そして庭には、常に音楽と同じようなテンポが必要だという話になり、感銘を受けた。
このとき、GARDENER=DESIGNER 同義語であると思った。あるいは、ガーデニスト=アーティストでもいいが。
さて!嬉しいコメントたっくさん頂きまして本当にありがとうございます。幸せな気持ちにしてくれる素敵な言葉が、小さなコメント欄に溢れています。やっぱり。アイリスさんに相談して来週からは、公開コメントにしたいような。
長くなってしまいましたが、先日ご紹介した t さんのコメントに対して頂いた、h さんのコメントご紹介させてただきます。
同朋のコメント、なんと素敵な文章なのだと、とても感心しました。 「BSスペシャル ヨーロッパガーデニング紀行 秋のイングリッシュガーデン」リクエスト済みです。(中略* Thank you! )ハドスペンの映像が見られることを切望しています。 雑誌に吉谷さんが「今でもハドスペンの夢をみる」とお書きになったのを読みましたが、 私の庭巡りの原動力(見られる時にがんばって見てこよう!)になったのがハドスペンショック(閉園)でした。おまけにGarden Museumで後のデザインのコンペ作品展示をちょうと渡英してた時にやっていたのを後から知って当時は相当落ち込みました。 [ちゃんと調べてイギリス行こうねって・・] ああハドスペンの映像見たい・・・です。
同感です!本当に素敵なコメントをたくさん、ありがとうございます!!! ほかにもご紹介したいお話、やまほどでした。また次回に!