吉谷桂子のガーデニングブログ

January 2012

January 23, 2012

キルト展 開催中!

先週末から始まった東京ドームのキルト展、私は毎年欠かさず訪ねています。楽しいですよ。

IMG_3113今年の大賞は美しい海のなかを表した作品、実物の完成度が素晴しかったです。

IMG_3110個人的に一番すきだったのは、レースペーパーのデザインを模した作品。いやしかし、素晴しい技術ですね。とても真似できない。

IMG_3115花柄が上手に省略されて感心した作品。わぁー。全部手縫いです。


BlogPaint左側の作品は山口百恵さんの作品でした。素敵な花柄が活かされて人気でした。

実は私、キルトそのものは制限時間の関係でとても着手できないのですが、観るのは大好き。

そして、キルト展のもうひとつの楽しみがぎっしりと立ち並ぶ手芸店の出展。

普段は見かける事の少ない欧米の生地や素敵な発色の糸、ビーズ、レース、トリミングなど、短い時間に欲しいものがたくさん! 週末だったので、人出が多く歩きにくかったので途中で断念。もしも空いていたら、もっと買ってしまったかも。場所をとらない手芸材料(糸、布、リボン)ばかりは、断捨離する気のない私。これからもどんどん見つけて、素敵な作品を作って行きたいと思っております。



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January 22, 2012

コンテナガーデンの基本は何色?

以前も、ご紹介したことのある写真ですが、私は好きだと思う花に同色のコンテナを調和させるのが好きです。花色を強調する、花色に対する特別な思い入れを表すために。
空間全体のなかで、花とコンテナが同色になることで、強調できる。調和する。などの理由で。

IMG_7640コンテナの基本色を花色に合わせる A  案は、私が一番好きな方法ですが、ほかに、コンテナの基本色を葉色に合わせる B 案が、緑色のコンテナを使う定番パターン。
葉色の緑は植物の基本色なので、緑色の植木鉢はもっともシンプルな組み合わせといえるでしょうね。私も、テラコッタの次にもっとも多く持っている植木鉢です。

IMG_2971緑色の植木鉢はあらゆる寄せ植えを許容します。緑の色は濃淡いろいろありますが。
基本は基本で、だから、イギリスでよく見かけるプラ鉢が緑色なのも頷ける。

IMG_2551あとは
植物の色彩を引き締める黒や焦げ茶色など、コンテナの基本色 C 案

IMG_3813自然素材で自然な雰囲気の自然色調和 D 案  (アーシィなナチュラルカラーはどの色にも似合う)

など、上記がすべてでないのですが、実はもっともポピュラーな素焼き鉢は、似合う色は限られるように思っています。まさに、似合うのはテラコッタと同系色のオレンジか、そのオレンジの補色になるグリーン。ウィッチフォードポタリーのジムさんに聞いたところ、やはり、テラコッタの同系色を合わせることが多いとおっしゃっていました。やはりね。写真はウィッチフォードにて。

IMG_0697反対色になる紫も映える。とにかく結構、テラコッタに似合う花は色を制限するように思うけれども、不思議なほど。古くなったテラコッタ鉢は、どんどんウェザードした結果、何色でも似合ってくるように思います。テラコッタ鉢も自然に返っていくからでしょうか?

IMG_0783植物とコンテナの「絶対的に似合う組み合わせスタイル」には、定番的な決まりがあり、その調和こそがコンテナガーデンの基本と、いえるか、とは思っています。要は、服でいうところの、トップスとボトムスの関係のような。だから、なんとなく、コンテナの色が似合わないと、寄せ植えそのものが素敵でも景色としては、いまひとつに見える。写真右側の英国ジェントルマン、おしゃれですね。中央のゼラニウムの花鉢に似合っていたので思わずパチリ。よく見ていただくと、奥に描かれているトロンプルイユの絵のなかのピンクのワンピースの女性と絵が繋がっています。庭園めぐりはおしゃれな服装で!

IMG_1997でも、そこに縛られていても、画一化してしまう。なので意外な美しさを探して日々、いろいろと研究中なのであります。ずっとずっと、美しい驚きに出会っていたいから。



iris_garden_blog at 16:39   Tweet

January 21, 2012

冬に憶う、コンテナガーデンの基本

IMG_3657冬は鎮静の季節、というわけで、冬だからこそのコンテナ・ガーデン考です。
(写真は藤のカゴにビニールを敷いて使用)
植物が植わる容器、現代はまさにありとあらゆる選択肢があり、それを素敵にしようと思えば、限りない組み合わせが可能なはず。しかし、まだまだ世の中のコンテナ園芸の立ち位置は低いのかなあと。自宅周囲を眺めているとため息のでることがあります。私の住む地域が高齢化の進んだ住宅街だからかとも思います。(花が咲けばコンテナは、発砲トロバコでも、どうでもいい感じの)だから、未来への希望をもって思うこといろいろ。

大きく育つ植物など、植物の種類によっては、向かないコンテナもありますが、一年草のように半年前後の生育期間なら起承転結が自分のなかで規定でき、そこにどんな容器が向くのかは、だいたい想像がつきますよね。また、多年草でも、ゼラニウムのように丈夫な植物は、かなりの汎用性があり、小型の植木鉢でさまざまなスタイルのアレンジが可能。我が家の階段室の室内ガーデンに6年間植わりっぱなしのゼラニウムがありますが、ひょろひょろと伸びたものをまた挿し芽して、紙コップで育てたものが↓この写真。で、紙コップの耐用年数は約半年。このあと、普通の鉢に植えても、また新しい紙コップに植えてもよし。これもまた楽し。です。眺めを楽しむということは、生活のグレードアップ。紙コップでも。


IMG_3671これ↑を作ったのは、4〜5年前ですが、基本的に今でもおすすめです。
コーヒースタンドのトールサイズの紙コップは大きめなので、それを使って作ることもありました。でも、半年って案外早いのでマメな人向きですね。
ポリ鉢でもフリースなどでオールカバーをすれば、数年は大丈夫です。

IMG_9484このひと手間、面倒に感じる方もおられるでしょうか?じゃ商品化する?やはり、スリット鉢は優秀ですから。気の効いたカバーがあればいい。水玉とか、ブリティッシュグリーンとか?

IMG_3046なぜ、いつも、このことにこだわるかというと。相変わらず、我が家の近所にはこんな寄せ植え(?)が少なくなりません。植物を楽しんでいるのか虐待しているのか、何も考えていないだけなのか。ゼラニウムは簡単に枯れないので、こうなってしまう。生きているからかわいそう。ということでしょうか。

私も多忙の時期には他人のことはいえません。発砲スチロールじゃないけれども、見頃が終わって季節の終わった放置寄せ植え...。やりがちです。解体作業は手間もかかりますので。だからこそ、寄せ植えの使い回しを積極的に断行します。

IMG_3147写真は初夏の眺め。凄い量の植物は、仕事で使ったものが自然と溢れ返る状態から歯止めのきかなくなる時があります。それがそのまま盛夏すぎに枯れてくることもままあり。でも、生きている植物を処分できずに悩んでしまうことが多いのです。

ただ、いろいろな種類の植物を生きながらえさせているといっても

庭の植物のすべてを大切に育てているという自信が持てないのなら、むしろ引き算に勤め、少量の植物を大切にするほうが、正しいのでは?

つくづく思うことです。だから、これから自分の加齢と共に、植物をなるべく増やさないようにとは考えています。......でも。この仕事を続ける限りは、難しい矛盾の繰り返し。

「今まで、本当に、ありがとうね!」宿根草や灌木を除き、仕事が終わって見苦しくなった植物、自分のキャパシティを超え、リカバーの出来ない植物には、そういってお別れをします。もちろん、貰い手が見つかる時はラッキー!ですが。

だから一年草や一年草扱いの植物が結構好きなのです。

IMG_0151一年草を処分をするときは。

これからの季節、3〜4月になるとパンジーなどのように、まず、花があれば切り花にして生け花化。
とにかく、地上部と根鉢の部分を分離。根を崩して土を再利用する場合もありますが、根鉢ごと「燃えないゴミ」(埋め立て地行き)に入れることもあります。注意がいるのは、そのまま根鉢を庭土に混ぜること。化学肥料分の多い根鉢が庭の植物を巨大化させる傾向があり、不注意に庭土に混ぜないほうが良い場合もありますね。この問題はとても難しいことなのですが、コンテナガーデンとの向き合い方、季節の終わり方は今後もより良い方向性を探っていきたいと思うし、2月いっぱいまで、コンテナの話題を続けたく思います。いつも、たくさん見に来てくださり、ありがとうございます!!!



iris_garden_blog at 09:24   Tweet

January 20, 2012

シクラメンのペーパーカバー

IMG_4068さきほど、渋谷のNHKスタジオから戻ったシクラメンたちです。(実際、この3倍ほどの花達を調達して、運びました。このバスケット入りが可愛かったのでパチり)

そして、NHK 総合 あさイチ・ガーデニングのご視聴ありがとうございました。嬉しいコメントも感謝!感謝!です。でも、普通、この時間帯(大体9:30頃から17分ほど)、仕事のある方々は、観る事ができないですよね。スミマセン。

去年の暮れから、この17分のために私も10日以上は時間をかけて準備をしてきましたが、「あ!ここ足らない!(焦)」の連続でした。

IMG_4064この花鉢の、ペーパー・カバー。やってみるとかなりはまります。かわいいし、ちょっとした捨てられないもの。(お菓子の包み紙、捨てようかと迷っていた服の切れ端、リボンの切れ端)を使って、作る楽しみと眺める楽しみがあります。番組でもご紹介しましたが、底面から3〜5mmは空けておくと、水が溜っても、リカバーできます。

IMG_4071花鉢のペーパー・カバー、流用できるのは、室内向きのコンテナで、比較的に小さめのポットです。
ぜひ、お試しあれ! 紙や布をガーデニングに使うなんて抵抗がある。と、食わず嫌いにならず、やってみて。楽しいですよ。こんな雨や雪の日には室内園芸の時間です。
さて、ポリ鉢大歓迎!の方法ですが、底面吸収構造のポリポットとか、プロポーションのきれいなポットなら直接貼ってしまう方法もあります。それはまた別の機会に公開したいと思います。突き詰めて工夫していると次から次へとアイデアがでてきて、楽しくて止まらなくなってくるのですが、まずは交通整理、整理整頓を優先したいと思います。(またしてもモノが増えてしまう!)「引き算!」番組での自己発言でしたが、現在、本当に引き算大会開催中。大々的に減らし中!引き算祭り! 
でもでも、自分の肉はそんな簡単に減りません〜〜!



iris_garden_blog at 16:06   Tweet

January 18, 2012

雪の箱根、ロマンチックに脱日常..

R0011276今また私は、忙しさ再発で夢の箱根行きになってしまったのですが、以前11月にご紹介した箱根星の王子さまミュージアムのロマンチックスターリィナイトが来月2月のバレンタインディ迄です。

素敵な庭の雪景色の写真が、昨日ミュージアムの水原さんから送られてきました。これまたロマンチック!(ここに住んでいる方は大変だと思いますが)園路は雪かきをして歩きやすくなっていますが、庭の部分は雪を残してこの景色だそう。箱根の温泉に浸かりに、一泊か日帰りで行きた〜〜い。

冬の植栽には、植物のフォルムのコントラストが、どのように立体感を出してくれるか、夏の間に冬を何ども想像して植えましたが、結構いい感じ?アナベルは春が来るまで切り戻さず、形を残していますが、春になったらばっさりと下からカットします。

P1110251さて、ロマンチックスターリィナイトの開催は、2月14日までと、あと一ヶ月を切ったわけですが、家族や友人に見せたいし、ドライブがてら、連れて行ってあげたいと思っていますが、万が一、お連れできない場合もあるので、お知らせまで!



iris_garden_blog at 11:25   Tweet

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プロフィール

吉谷桂子

(よしやけいこ)

東京生まれ。英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。

7年間の英国滞在経験を生かした、ガーデンライフを提案。TV番組や雑誌等での企画、出演、講師を務める。また、国際バラとガーデニングショウや東京ミッドタウンのコンランレストラン「Botanica」の植栽デザインを担当。

「吉谷桂子のコンテナガーデニング」(主婦の友社)他、著書多数。

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本当にありがとうございました!!!The Last
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