吉谷桂子のガーデニングブログ

February 2012

February 18, 2012

ロンドンのコンテナガーデン

DSC_0705写真は英国王立園芸協会のコンファレスセンターの入り口。見事なスタンダード仕立でドアや看板とのバランスが絶妙です。

いつまでも尽きせず英国の旅の報告に浸っていたいのですが、ここから先の日々は、仕事と子育てと家事と税の申告で大車輪。ここでひとまず、英国ブログは一時お休みいたしますが、あまりガーデニングに関係のない軽い話題洋服や食べ物の事は、ygs ブログに時々掲載して行きますので、どうぞ、よろしく。

DSC_0542英国では、100枚以上に渡る冬のコンテナガーデンと街の関係がわかる写真を集めて参りましたが、やはり、ツゲやゲッケイジュのスタンダードが美しい。そして、写真は私の定番の洋服屋、というか、狩猟関係の専門店、PURDEY 。ここの店舗のウインドウコンテナが、とにかく素晴しい。景色のすべてがパーフェクト、実は私以前からここのお店の隠れファンでジャケットやセーターを数着持っているのですが、正真正銘の一生ものです。なぜか、穴が空いてもカッコいい服。貴族の着る服はきっと破れてもカッコいい。そんな風にできていて質実剛健なのかなと。100年間もの間、形が変わらぬ様子です。ぜひとも、日本人でPURDEY の服を持っているヒトがいたら会ってみたい。そんな方がおられたら教えてね! 写真は欲しくなって諦めたバッグ付きの椅子。このカバンのグリーンの方がとても素敵だった!今思うと買っておけば良かった最大の後悔もの。赤じゃなくてグリーンのほうは店内の奥にあったもの。

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February 16, 2012

Tom S-Smith at The Connaught Hotel

R0010112今回のロンドン滞在、冬のベスチャトーガーデンズや王立園芸協会のフラワーショウなど、庭に直接関係する訪問先も当然の大きな目的でしたが、私にはもうひとつ経験してみたい大切な目的がありました。それが、ロンドンの老舗ホテル、ザ・コノートの滞在でした。

R0010106去年の夏、ガーデンツアーの後に個人的にロンドンに2泊するにあたっては、インテリアの素敵なホテル、新しいホテル、さまざまなホテルを候補に入れて探していましたが(夏は宿泊料金が高く、コノートもピーク)諦めざるを得なかった。しかし、ガーデンミュージアムで開催されていたトム・スチュアートスミス(英国を代表するガーデンデザイナー)の展覧会で、氏のデザインしたコノートの「THE MOON TERRACE」の存在を知り、無理をしてでも泊まれば良かったと思っていました。

R0010088去年のツアーでは特別に許可を取り、念願のT スチュアートスミスのデザインしたグランジファーム(個人庭)を見学することができましたが、できれば、コノートも見たかったなあと。

R0010111T スチュアートスミスのデザインは学ぶところが多く、できる限りたくさんの作品を見たいけれど、個人庭ばかりなので、なかなか、見学のチャンスがない。

ホテルの庭なら、誰にでも見学できそうな気がしますが、コノートは、特にクローズな感じの、個人の館のような雰囲気のホテルだしセキュリティも厳しいので、外の人間が入りにくい雰囲気があります。ホテルリッツもコノートもドアマンがドレスチェック兼ね入りにくいムード満点。宿泊しないとまずは無理かな?有名なホテル付属のミシェラン2つ星のレストランを利用した後で、ホテルの方にお願いし、後でチップを払うつもりで見学する手もあるのかもしれませんが。コノートはスタッフ全員が即座に客の顔を覚えるようなホテルなので一度は泊まったことがあるとしても、気後れ感あり。そういえば、コノート、昔は部屋の鍵もなかったそうな。だから、今もセイフティボックスがないし、一種、京都の老舗旅館のような雰囲気が。

DSC_0461さて、肝心の庭。解説が難しい。この写真の見た目通りで受け止めたら勘違いしかねない。日本と英国のテイストを混ぜた文化融合の庭は、そのまま、TOTOのウォシュレットや日本茶のティーセットが揃ったサーヴィスにも繋がって。その居心地の良さ、その本質は何かと。学ぶ。日本の良いところを見てくれてるのかな。逆に私はロンドンのコノートに居て日本の素晴らしさを俯瞰するような気持ちになったし。それは、以前、イギリスの代表的なインテリアデザイナー、アヌーシュカ・ヘンペルのデザインしたホテルミニマリズムを追求した「THE HENPEL(ここをクリックして有名なザ・ヘンペルのコンテンポラリーガーデンを見てね。ノッティングヒルの恋人の舞台にもなった」を訪ねた時も同じようなことを感じたけれども、それとは全然深さが違う。

IMG_3233さて、肝心の「THE MOON TERRACE」とにかく、この写真だけで判断できない精神性があって。
最初の説明文にもある通り、日本のミニマリズムを取り入れながら、英国の伝統やこのホテルが持つインターナショナルなキャラクターを凝縮して表現しているということも、ここのホテルで寝て起きて食事をしてスタッフの暖かな心のこもったサーヴィスを受けながら、全体を感じて、自分の感性で受胎すると、私自身も自分の表現の形にも新たな境地が生まれそうな気がする。なんて大げさだけれども。

DSC_0532さあ!今は「この春からの仕事を盛大に頑張るぞう」の気持ちで一杯。また来年、英国に行けるように。さて!今月29日に国際バラとガーデニングショウのコンテストガーデンの一次審査があります。もう、申し込みされたでしょうか?今年のテーマは「ドラマチックガーデン」私もドラマチックな庭を作りますよー!(英国の話題- 明日に続く)



iris_garden_blog at 21:49   Tweet

ただいまー!無事に自宅に到着

本日午後4:00。無事に自宅に到着しました。コメントたくさんありがとうございました!嬉しかったです!飛行機が定刻通りに着いて朝10:00過ぎには空港の外に居たのですが、寄り道して遅くなった。雪の成田に到着後、そのまま千葉県にあるレアプランツのナーサリー、エフメールさんの圃場にお邪魔して遅くなってしまいました。と、ここで今回の旅の総まとめ。2012年のロンドンは興味深いことで一杯です。オリンピックの見学は無理だけれども、私として最も気になるのが「ダイアモンド・ジュビリー」
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女王即位60周年記念のお祝いです。写真は凄い迫力ですよね。今週リリースされた女王のダイアモンドジュビリーのポートレイトです。本当に装束のすべてがダイアモンド的に輝かれていました。皆様のためにいち早く写真をゲットしてきました!この目力!素晴しい。思わず「god save the queen 」を唄いたくなりました。
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エリザベス女王、実は私の母と同い年です。母は若いころ「四日市のエリザベッさん」と呼ばれ、(大笑)でも、本当の話ちょっとばかり、ほんの一瞬女王に顔が似ていたのです。(そんなバカなといわれそうなので、いつかその比較写真をアップしますねちなみに、今は全く何も似ていない。)
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センスよくてハイレベルで豪勢なデザイン好きの方には、とにかくそのダイアモンドジュビリーなグッズのお買い求めをお勧めしたい。しかし、ヒースロー空港のおみやげ売り場にはあまりなかったので、街中、特に、フォートナムメースンなどで探すとよいですかもです。もっとたくさん欲しかったけれども、今回はあまり購買力がなくてついついレジに並ぶのが面倒になり、買えませんでした。
これからロンドン、あるいはロンドンにお住まいの羨ましい方々へ。私が行きたくても時間が取れず行けなかったいくつかの事、たとえば、V&Aのエキシビション、セシルビートンによる女王の写真展。ウエブサイトからもチェックできます。未公開も多いそうで、見たかったなあ。

RAでは、デヴィッドホックニーの新作展。これは美術館の前まで行ったのに、行列が凄くてめげて諦めた。朝一番で行かないとだめでしたね。本当に、ロンドンは景気よくどこも賑やかで活気に溢れていました。
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たまたま、このバスの後ろに居たのですが、本当にこのバスの乗客が羊で、降車ボタンが押せないね。と思えて笑いました。
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ロンドンを発つときは快晴で東京よりも暖かかったです。今日はクロッカスが咲いたでしょうね。

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今日のラウンジはガラガラ。空港ロビーの喧噪から離れて一息。
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ヴァージンのラウンジでハドックのキッシュを頂いたのですが、凄く!美味しかった。私は帰りの飛行機は乗機前に食事をしておき、機上では食べずに寝ることにしています。機上で食べるとどうもその後よく眠れないので。グレープフルーツのコンフィチュールと一緒にいただきます。
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目が覚めたら、次の日に。ロシアの上空。
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成田から雪の中、車を走らせ。エフメールさんへ。
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4月に牧野植物園で使う植物の下調べで。素晴しいナーサリーで苗の状態も良く、欲しい株がいっぱいでした。飛行機が着陸した1時間後にはナーサリーに着いていたので、英国とエフメール・ナガモリさんが地続きみたいな感じがしてしまいました。



iris_garden_blog at 16:55   Tweet

February 15, 2012

2月15日の朝 ヒースロー空港より

DSC_0777あとは、13:00発のVS900に乗るばかり。いつもそうですが、無事空港に着いてチェックインを終えるとホッとします。写真はコノートホテルでチェックアウトを終え、案内していただいたBar。とても人気のある場所ですが、朝はひっそり。ここが大好き。

DSC_0751昨日はバレンタインデイ。ホテルからハートのマカロンが。これが凄く美味しかった。シャンパンと一緒に頂きました。

DSC_0790よく、寝ている最中に飛行機に遅れる夢を見るのです。気が小さい証拠。今朝は4時に起きて、お風呂にゆっくり入り、荷物のまとめの続きやいつもの優雅なイングリッシュブレックファストを終え、朝9:00きっかりには 、予約しておいた車に乗ってメイフェアのコノートホテルを出発。隠れ家的でアットホームの雰囲気のホテルなので、顔を覚えたスタッフに送られ幸せでした。

正味5日間の旅とは思えないほど、ギッチギチに予定を詰めたいつも通りの弾丸ツアーに、仕事仲間のマダムNも弱音を吐かずに着いてきてくれてありがとうございました!

DSC_0787また帰宅後にアップできなかった写真も含めておみやげ話、今回の旅の報告、おすすめロンドン訪問エリアガイドなどもしたいと思います。嬉しいコメントをたくさんありがとうございました!!!



iris_garden_blog at 21:08   Tweet

Royal Horticultural Society Flower Show

DSC_06022月14日、15日と恒例の英国王立園芸協会のフラワーショウ。住んでいた時は、故八尋和子さんとバスに乗って毎回来ていた。RHS のメンバーであることの喜びを感じるショウです。

DSC_0641球根やクリスマスローズの花の展示が見事。ナーサリーによるプレゼンが上手!ASHWOOD ナーサリーの株はやはり素晴らしい。喉から手がでそう。

DSC_0664黄緑色のグラジオラスの球根が10個で1.5ポンド。安い!今年の夏、きれいに咲いてくれるでしょうか?

DSC_0623うわー、珍しいストレプトカーパス。プラグ苗が安い!

DSC_0649.....さて!明日は帰国。これから荷物をまとめて支度します。続きはまた!素敵なコメントを、たくさんありがとうございます!



iris_garden_blog at 07:52   Tweet

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プロフィール

吉谷桂子

(よしやけいこ)

東京生まれ。英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。

7年間の英国滞在経験を生かした、ガーデンライフを提案。TV番組や雑誌等での企画、出演、講師を務める。また、国際バラとガーデニングショウや東京ミッドタウンのコンランレストラン「Botanica」の植栽デザインを担当。

「吉谷桂子のコンテナガーデニング」(主婦の友社)他、著書多数。

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