April 2012
April 29, 2012
牧野植物園 花皿鉢 総集編です! この後すぐに、国際バラとガーデニングショウ。牧野植物園の花皿鉢を見ていただくチャンスも他にないので、先ずはアルバムとしてご紹介。実際に高知に行けない方も、ぜひ見ていただけたらと。この、高知県特有のキラキラの光を感じて欲しいのです!嬉しい感想をたくさん頂きありがとうございました。やはり連休中とあってアクセスが少なめ(昨日で1787アクセス)ですが、きっと庭仕事に勤しんでおられる方も少なくないと思います。今の時期で、庭仕事はエンドレスですよね。まずは、基本の入り口から。このイベントは6月10日までですね。
最初に皆様をお迎えするのが、この直径2メートルの花皿鉢。
視線を右にふると、背後にも同系色の皿鉢。少なくとも最初に見える3点は同系色の皿鉢で空間の統一感を計りました。背後の景色も大きな影響を及ぼしますから。
この皿鉢の後ろに見えている皿鉢に植えたキンキャラが、今回、私がもっとも愛する植物のひとつ。(下)
このプチプチしたコニファーがそのキンキャラ。東京産です。手前の葉っぱはレンギョウの黄葉これも東京から。
テーマ、高知県の強い光にあわせた「ラディアント」というテーマのためのメインコンテナ。直径5メートルの寄せ植えです。
青空と光り輝く黄色い花たち。今にも空に飛んでいきそうなツゲのトピアリーが今回のメインキャラクター。
裏に回ると、今回は思い切って赤いダリアやユリをいれました。この赤いダリアを見た時は、使い方が難しく悩みましたが、お店では一番よく売れる品種だそうです。もう少したくさんの銅葉を用意すれば良かったのですが。
赤いダリアに混じって黒花もたくさん入れました。オダマキ、ヤグルマソウなど。気づく人と気づかない人がいますが。落ち着きはここで。
ちょっと引いてみるとこんな感じ。レイアー(重ねて見える景色)の効果で植え付けを考えるのが、こうした寄せ植えの基本です。
こちらは、ピンクと銅葉。ここにこの後ブラックレースフラワーが咲きます。サリックスハクロニシキが思ったよりも白い葉っぱが出ない。このあともっと白くなってくれれば良いのですが。
ホワイトをテーマにした花皿鉢。真っ白のダンチクを入れたかったのですが、圃場で探した時は、いいのがなかった。やはりキャスティングに恵まれないと思ったものができません。しかし、白の「スーパーアリッサム」はやはり凄い元気です。6月10日まで、このままどんどん大きくなり、咲き続けるはずです。ここにも濃い紫や黒系のオダマキ。目立ちませんが。
柔らかいシャーベットオレンジのユリが入ることでやさしいトーンになったミドルトーンの花皿鉢。ここにも、植えた時は花のなかった白いオダマキや白いキンギョソウが満開。こういった色彩だけで作る庭が個人的には好きですが、それぞれ全部で10枚の皿に違う個性を与えるのも難しい作業でした。
花皿鉢の最後の部分。入り口から最も遠いこの場所まで歩いてきてもらえるように、遠くから見た時にもビビッドにはっきり見えるようにコントラストの強い組み合わせにしました。空気遠近法的に柔らかな色彩でまとめてしまうとここまで歩いてきてもらえないだろうとの読み。
優しい色調の、もうひとつの皿鉢。アメリカキササゲの葉は、男性の手よりも大きな葉っぱになるので、この後の変化も楽しみ。大きくなーれ。
こんな感じ。この皿の横に目を転じると、ちょっと強い色調の皿鉢(下)が。
ジニアの植え付けのタイミングがよかったのでもの凄く咲いています。
ハードワークでしたが、ここで働いた時間はまったく疲れを感じなかった。楽しくて、嬉しくて。それはきっと協力してくださった皆様の笑顔が、輝いていたからだと思います。そんな雰囲気や、思いのこもった牧野植物園.....。みなさまに、ありがとう!牧野植物園のウエブサイトにも詳しい情報が掲載されています。さて、気になるのはベルギーオランダ、締め切りは明後日です!まだ20名に達していないので、ヒヤヒヤです。その件はまた明日にでも。
April 28, 2012
本日の牧野植物園、トークショウにご参加下さった皆様、ありがとうございました。素敵なコメントも頂きまして嬉しいです。高知県だけでなく徳島や香川、愛知からのご参加本当にありがとうございました。重ねて御礼申し上げます。.....昨日の朝、ユリの花のなかにケロちゃんがいましたよ。
横張りで葉を広げたフィリフェラオーレアの枝の下に植えたムルチコーレとセリンセが、4月2日に計画して植え、思った通りに育っていて嬉しい!です。自然の編み込み植栽です。
葉の美しさに注目して植栽をすると、その眺めの美しさが長く続く点が魅力です。でも、今回の花皿鉢のアンケートで「バラとガーデニングショウのような華やかさを期待したのに、期待はずれだった」との意見も戴きました。国バラのように6日間だけの展示と違い、2ヶ月以上の展示の場合は、溢れんばかりの花で2ヶ月は無理。特に高知は日差しが強くて暑いし。(ところで今年の国バラは10日!ああ、恐ろしい!屋内で10日は不安です)
このキンギョソウはナガモリさんところの。花芽のまったくついていない5センチくらいの幼苗を植えたのが、今やっと花をつけています。花芽が完全に上がってしまった苗を植えるよりも、まだ花のついていない株を植えたほうが、植えてからの生長が素晴しい。どのように育つのか。その想像力も問われ、外すと痛いですが。
このオダマキも、実はどんな色がでるか不明だったのですがこの斑入りのマサキに似合って良かった。
オダマキ大好き!春の新芽から秋の黄葉まで葉の色も含め大好きです。グッドフォリッジプランツだと思う。こちらも、ナガモリさんから来た品種(2月にイギリスの帰りに成田空港近くのナーサリーに訪ねて決めた種類)
セミナーが終わって、空港にお送りいただくすがら、憧れの桂浜にて。滞在5分でしたが大満足。
これにて、この半年間気持ちの上では牧野植物園にみっちりと関わってきた日々が終り、寂しいです。
しかし、花皿鉢は、6月上旬まで続きます。私も、都合がつけばもう一回。訪ねたいと思っています。
植物たちの生長を見たいので。無理かなあ。夕暮れの高知空港を飛び立つ瞬間はおセンチになってしまいました。カツオのタタキ、もう旬は終わったけれども最高に美味しかった文旦。(今日は土佐小夏の美味しいのを買いました!)小松さんの新ショウガも1キロ。これからショウガ漬けを作ります!ではでは!
April 27, 2012
高知県立牧野植物園、五台山花絵巻 参の巻の花皿鉢、「ラディアント」
「いよいよ完成!です。昨日の夕方、本当に美しい夕方でした。
ボランティアで手伝ってくださった四国の英国王立園芸協会コンテナマスターの皆様、ならびに牧野植物園の関係者の皆様、献身的なご協力ありがとうございました!!!
このツーショットは岡宗農園(あのプリペット’レモン&ライム’の生産をしている!)の岡宗さんと。本当に、こればかりは、多くの皆さんの協力なしにできないものですから。素晴らしいチームワークに恵まれました!
ここに映っているプリペットとシモツケのフォリッジ、こういう葉もののいいのがないと花だけでは庭は作れない。実物を見ないでも注文できる生産者さんを知っていると本当に助かります。
しかしまあ、今日の夕方は本当に美しくて美しくて、素晴らしかったのですが、目で見て五感が感じた世界を、全く以て写真にできませんでした。残念ながら。
いやもう、何が嬉しいって、4月1日から植えた植物が大きくなって花を咲かせていたことでした。頼もしく大きくなった花たちに誇らしい気持ちを持つのは、ガーデナーに共通する感情ではないでしょうか?
このブラックナイトの花が見られるのはいつかな?このひとつ上のピンクの花皿鉢にいっぱい植わっています。
いやもう、しかし、今日は眠る準備をしなくては!!! またのちほど!