September 2012
September 30, 2012
どこの庭のことも心配です。自分が関わる庭以外にも、今は、東京都の緑化祭や丸の内や日比谷のガーデンショウ。昨日は、作ったばかりの栃木わんぱく公園「にじ色ガーデン」の比較的目立つアクセントになっていたアマランサスや紫のポンポンマムが一本づつへし折られていたとの報告を受けて、悲しい気持ちになりましたが、人為にしろ、台風にしろ、心を込めて飾った花が折れたら、いずれにしても悲しいですよね。どうか、全国の庭に被害がでませんように。
写真は、これから台風が来るというので、箱根仙石原の星の王子さまミュージアムの水原さんが写真を送って下さった。雨風の来る直前、今から1時間ほど前の写真です。
ふっくらとたくさんの花が咲いていますが、これで、台風の直撃を受けたら、お花はどうなってしまうだろうか。きっと皆様のお庭も心配です。ミュージアムは台風の接近により、普段よりも閉園時間を繰り上げたそうですが、観光地の皆様が早く無事に帰宅できると良いのですが。
私はこの週末も仕事漬け。例の、英国の園芸本の翻訳監修で頭の中がパンパン!でも、他の仕事も同時進行中で一歩も外へ出ず。
ところで、アジアにやってくる台風には、それぞれ140種類の名前があるのですね。今回のは「ジェラワット」、淡水魚の名前だそうですが、次に18号が来たら「イーウィニャ」嵐の神様だそうです。
先日の丸の内の審査会でも、台風の心配の話題が出ました。丸の内はビル風が凄まじいのです。「昔から、地震、雷、火事、オヤジっていったけどなあ、自然災害はいつの時代も恐るべき存在だが、今、オヤジは恐れられてないねえ」と審査委員長。とっさに「委員長、今は、地震、雷、火事、マダムが怖いのですよ」と私。「なるほどなあ」と、周囲の全員ダークスーツの男性陣、深くうなづく。
我ながらトッサの衝動発言でしたが....、ところで、どうしてアメリカの台風は女性の名前なのでしょうね?
September 28, 2012
本日は、丸の内 仲通り ガーデニングショウ 2012 の審査が終り、今年も栄えあるグランプリの受賞者が決まりました! (副賞賞金100万円) グランプリは、「路地の庭」作者は小野造園設景さん。構造物と植物の混ざりかたとその質感の調和が、この丸の内に相応しくて。メインテーマの「花笑み」そういう花っぽさがないのはどうか。それでも、この独自の雰囲気がほかのことを凌駕している。
銀賞のグランドマム(株)山本結子さん。植物が、巧みな配置。
新人賞をとった日本ガーデンデザイン専門学校の加藤さんの作品。花笑みステーション。
↓ 惜しくも選外でしたが、お花が愛らしい作品。ガーデン工房KIKIさん。
造形太郎さんの作品。
↓ JAG(ジャパン・ガーデンデザイナーズ協会)賞、受賞作
もっとも「花笑み」のテーマに沿っていたランドコアさんの作品。
個人的には、こういうシンプルなデザインが好きですが。明るいし。爽やかで。
ことしで9年目、施工技術は年毎にアップして、今年は完成度の高い作品が目立ちました。
こちらは、シンボルガーデン。テーマは「ナデシコガーデン」。JAG の大澤さん、浜本さん、大滝さんら女性パワーの作品。女性的でふんわり優しい仕上がりです。
JAG会長正木さんと、JAG 協会理事 吉田さん( 八王子のグリーンギャラリーズで、いつも御世話になってる)、浜本規子さん(かわいくて美人)と。みんなすっごくいい笑顔だけど、かなり疲労しているはずです...。私も、今夜はかなり疲れたので....。 ちょっと中途半端ですが、これにてブログをアップします。言葉足りずで、恐縮ですが。ここ数日、5種類くらいのタコアシ配線の仕事が続いています。
September 27, 2012
今回は、バラのフェアリー。あいにくの雨でしたが、30名のフェアリーメーカーが集合して、とっても素敵でした。(最初の写真は会場の様子。今回は、私が手染めしたピンクのフェアリーです)
下が、参加された方の作品。お耳がスペシャルバージョンです。
今回も、実に可愛らしいフェアリーちゃんが続々と登場しました。
そして、毎回参加してくださる皆様のお洋服の着こなしなども、チラチラ眺めて「素敵だな」と、感化されることができるからこれも楽しみ。
たとえば、宮崎県からおこし下さったこの方! ご自分で帯にフェアリーを描かれたそうです。この日は強い雨でしたが、見事なおしゃれ根性にあっぱれです。秋の様子ですが、春とかほかの季節もあるのでしょうか?!
私もいつか、バーキンのバッグに花のイラストを描きたいと思ってオフホワイトを買ったのですが、なかなかできません。
いつものスライドショウ、英国の庭や私の感じてきたことなど、写真を見ていただきながらお話しをさせていただきました。
今回の、フェアリーキット販売は6点。数日かかって6点のセットがやっとなのですが、詰め合わせはひとつひとつの内容が違います。
今回は特別に、一番可愛く描けたお顔をセットに一点だけ、入れました。
フランスで買ってきた手芸パーツとフェアリーの作品たちと。
さて、来年早春のコミカレ、準備に10日以上を費やす「フェアリー」を作る余裕がないのでフェアリー教室はありませんが、その代わりに「フェイス・リフトのダブルコーム」の制作教室を開催の予定です。パリの手芸店、ラ・ドログリのビーズやボタンをアソートにして、髪留めを作ります。
私のヘアスタイルの作り方もご披露の予定。そして、参加の方から3名さまを選んでヘアスタイルを作って、フェイス・リフトを体験していただこうかな。なんて、思っています。目とアゴのラインがちょっとだけ、アップします。但し、実際のフェイス・アップ、ショートカットの方には、効き目がないので、なるべく髪の長い方のほうが効果がでます。しかし、ショートカットでも、ガーデニングの時に下を向くとうるさく顔にまとわりつく後れ毛など、髪の毛を止める前髪止めにはなりますので、それぞれの用途にあった髪留めをお造りいただくことができるでしょう。また来春!おしゃれをして、集合してねー!
さて、明後日29日(土)から、丸の内ガーデニングショウ2012 &日比谷ガーデニングショウ2012 が開催されます。
審査会は明日午後からで、会期中ずっとお天気だと良いのですが。今頃、皆さんコンテストガーデンの最終制作中ですね。
September 26, 2012
(うしろに見えているヒオウギとカンナが今回のスタープランツ。手前の赤葉のヒマは、私がフランス帰国後から自宅で愛培してきました)
二日間の作業行程を経て、栃木県にあるわんぱく公園のイベントガーデンが、おかげさまで、完成しました。
(北海道、コテージガーデン、梅木あゆみさんから送ってもらったジニアも大活躍。だいぶ病気になったと聞いて心配でしたが、いいのが一杯ありました。ありがとう!)
初日は30度を上回る猛暑日に加え、ジリジリと太陽に灼かれる炎天下、作業開始から1時間もしないうちに、思考能力がどんどん低下していくのを感じていました。エアコンのかかった屋内で、絵を描くのとは違います。文字通り、汗と泥にまみれつつ、脳みそまで汗?!芸術思考回路の配線が絡まって難航でしたが、雲一つない晴天。一昨日の大雨じゃなくてよかった。
(作業前、ミリオン5キロを撒いてもらう。写真のお方は、わんぱく公園の所長さま。今回の作業中、もっとも動いてくださった。体重が軽く、足が小さくていらっしゃるので、大足で体重の重い私(土に乗るのは土が締まってしまって危険)に変わって大稼働してくださった)その後、植物はタクト社のV-RNA活性液と065液肥を混ぜた液に浸けてから、植え込み。)
用意した植物は130種類。疲れを感じても、植物を触っていると、実は癒されます。二日目は、大雨に降られることもなく、いい感じの曇天のおかげでかなり冷静に作業再開。ただし、全日遅くまで飲み過ぎー(反省)一緒にお手伝いいただいた仲間と盛り上がったため。どうも肉体労働のあとは冷たい泡入りのお酒で盛り上がる傾向が....。イケナイ!
(一日目はまず、配置だけ。本植えはまだしていません)
一日目はだいたいの雰囲気を掴むために基本の植え付けを完了。今回のテーマはにじ色。三原色、赤、黄色、青に関係する植物を順番に繋げていくわけですが、これが!やはり、大変に難しい。色が完全に揃っているわけではないので、色のつなぎは目の錯覚を利用します。小さなコンテナでは作ったことはありますが、130種類をそれなりに繋げるのは、想像以上に難しかったことです。
(後ろ側はカラーサークルの寒色系。どうしても地味ですが、このエリアは朝日が当たる方角で、暖色のコーナーは夕陽の当たる方角にしました。基本の植え付けスタイルは、ドリフト-渦巻き状に流れるように植栽したのですが、数の足らない品種もあるので、ドリフトとドットのミックスになっています)
(このカンナとダリアも見事。イマイ氏の調達。ありがとうございました)
昨日戴いたコメントで「ごちゃごちゃして植物が多すぎ」とご指摘いただいきましたが、見る人によっては、そう感じるのかもしれませんね。しかし、直径3m程度の花壇に、あえて130種類の植物を一カ所に植えるという課題を作りました(当初は100種類を目標!しかし、いつものことながら、慎重に集めて行くと軽く予定数超え。予算が決まっているので、不経済はしたくないのですが......。一層の充実を考えると増えてしまいます。)
最初のスケッチ、このときは現場の東西南北を考えずに描画。
実際は、向かって左が東、右が西で、寒色を朝日、暖色を夕陽で観賞する意図に合わせ、左右を変えました。今回、困ったのは、黄色の花が手に入りにくかったことです。
通常こうした花壇には、3種類、多くても5種類程度の植物しか植えません。それならスッキリしたデザインも簡単です。でも、現在の日本の、秋の庭でもこんなに豊富な花が楽しめる。秋のガーデニング万歳の気持ちを混めて、10分でも20分でも、花好きなら見飽きず楽しめる。そんな眺めを目指しました。
ただし、この花壇があと二回り大きくてもう少しゆったりと植えられたら、もっといい感じになったかもしれませんね。どうしても、みっちりと植わってしまいますね。いつも....、おそらく過去には、何百回以上も「もっとゆったりと!葉と葉が触れない程度に!株間を開けて!」と号令をかけてきたのですが、私も含め、精神がみっちりと詰まってくると植え方も、みっちりしてしまいます。(汗)さらに、コンテナ植えに慣れていると、ぎゅうぎゅう詰めて植えるクセが付いてしまうのかもしれないですね。地植えはまた違います。その場合は、株間を開けて、ゆったりと、それでいて植える時はしっかりと「キュっ!」と、心を込め、心持ち深めの気持ちで植えます。ふわりと置いて土をかぶせるだけだと、後から苗が浮いて出て来てしまいますし、雨や風で倒れてしまいます。そのとき、最初に根鉢の倍は深く掘って、そのつど土を増しながら植え付けする必要あり。
しかし、周囲の評判も上々、生の花の迫力は十分、この時期によくぞ美しく咲いて、集まってきてくれたと思います。(周辺の花壇は私のデザインではありませんが、たくさんの花が咲いています)
暑さ寒さも彼岸までといいますが、今週末以降は、園芸店にもたくさんの花が出回ると聞いています。
完成後に記念写真。今回のメンバーで。沼尻さんとオリさん、オリさんは14年間連続でバラショウを一緒に手伝って来てくれたパートナー(というか、ほぼ親戚状態)で、パティシェのカオリヒロネさんのお母様です。沼尻さんのテーマガーデンも10月6日から同じわんぱく公園にオープンするので、乞うご期待!
(完成後に柳田わんぱく公園所長と記念写真。本当に、ありがとうございました!!所長かわいい!)
一昨日前のフェアリーの記事も後日アップしますね。ご参加下さったみなさま。ありがとうございました。