December 2012
December 21, 2012
ニューヨーク、JFKの空港に着いたのは、定刻よりも少し遅れて午前11時すぎでした。しょぼしょぼと雨が降ってあたりの景色はシャビーそのもの。
12時間も飛行機に乗るのは疲れますね。機内ではあまり眠れなかったので、息子に重い荷物を運んでもらいつつ、ぼーっとしながら二人でタクシー乗り場へ。イエローキャブなら大丈夫。と、思いながらも、乗り合いシャトルバスに客引きされつつ、それがどれほど安いのかより、信頼できるものなのかを迷いつつ、タクシーの運転手にホテルの名を告げた。ニューヨークには4度目。とはいえ、最後に来たのは、17年くらい前、あまり覚えていないので、初めて来た国と同じ不安感あり。
ぼーっとタクシーに乗っていると、タクシーがメーターを下ろしてないことに気付く!しかも高速を降りて治安の悪そうなダウンタウンに走って行くではないか。ボロボロの住宅群を抜ける。道が違うんじゃ?息子も不安そうだ。
運転手に「この道をあなたが選んだのは、高速の渋滞を避けてここを走っているのか?」と聞くと、事故渋滞でメインの高速が駄目だという。そうかあ。一応信じよう。じゃあ、メーターだ。と、思って「NYのシティセンターへの料金は一律58ドルですよね。で、荷物代は幾らになるの?4個で4ドルとか?」矢継ぎ早に質問、運転の荒いアフリカ系の男性で、車は外も中も激しく汚なかったう〜ん、折角「THE PLAZA」に泊まるのに。 150ドルでリムジンでお迎え。ってのにしとけば良かったか。いろいろ悩みつつのタクシー乗車。しかし、ほどなく、指定通りのホテルに到着。定額料金にチップを足し領収書も書いてもらった。取り越し苦労だったか。
でも個人旅行って、こういう心労が重なって疲れるのも事実ですよね。その点、バスツアーはいいですよね。来年の7月のツアーはまさに大名旅行です。手配のすべても、心配ごとも、すべて旅行社にお任せ。チャールズさんのお庭見てマナーハウスでお食事して、アウトレットでお買い物にも行きます。
(ハーくたびれた!ホテルのロビーにて)
さて、フロントについたのが12時すぎ。「あなたのご予約のお部屋はすでにご用意できていますが、ただ今特別に「ローズスイート」のお部屋を特別料金でご提供できます。アップグレードしませんか?」それは幾らかと聞くと、200ドル増しだという。4泊するので、800ドル増し。う〜ん。それは〜。悩んだのだけれども、長旅で判断力が希薄だったためか、フロントの奴が夢身心地な顔をしたので、じゃあおすすめに従います。と、言ってみた。話すと長くなるので、はしょりたいのだが、私はニューヨークのプラザホテルにずっと憧れていたので、まあ、一生に一度のことだからと清水の舞台落下状態だったといえる。
ところが、部屋の準備が整うまで、1時間待てという。ロビーで自分で飲み物を注文して待った。こういう時、こういうレベルのホテルなら、ホテルからのコンプリメントで、シャンパンくらいでるのになあと、思いつつキャッシュで支払い。しかも、いちいちチップを15%は面倒ですな。
さて、1時を過ぎて、部屋に通された。
え?こんな部屋で、ローズスイート!?私はポーターに言った。期待通りの部屋じゃないから、予約してあった部屋に戻して欲しいと。予約よりも800ドルも多く払う価値なんてこの部屋にない!と、きっぱり言った。慌てたポーターは、フロントに電話。だってこれならスタンダードルームの感じです。やはりニューヨークは世界で一番ホテル代が高いというのは本当だと思う。悪名高いロンドンのほうがましです。金額に見合ったホテルだと納得できるけれど、ここでは「???」の連続だ。
「では、200ドルだったアップグレードを半額にいたします。普段は1200ドルのお部屋ですので、そこに900ドルで泊まれるあなたは大変ラッキーです」ほんとうかな?
うーん、もう思考能力がありません。あとでなんだかいろいろ反省するのだろう。
(最近はiPodから部屋の空調、光の照度ほか、いろいろなファシリティがコントロールできる。驚き)
と、いうわけで、個人旅行につきものの、いろいろ細々。なんだかばたばたしてる間に、日が暮れてしまいました。ホテルのとなりにある、大好きなデパート、BERGDORF GOODMAN ではバーゲンセール開始中。デパートの中が撮影できないのですが。本当に素敵なデコレーション。キラキラ輝いて。
左が BERGDORF GOODMAN 、右がTHE PLAZA その右がセントラルパーク。
ニューヨーク!素敵なんですが、息子は銀座にいるみたいだね。という。違う!
5th Av. 右がティファニー。というと、ふと向かいに目に入るMIKIMOTO。あとはヴィトンにプラダに。そういえば銀座にある店と同じですが。.....でも違います。
すぐにはニューヨークらしさに出会えないかもしれませんが、とりあえず、無事にホテルお部屋で寛ぐことができました。続く。
12月21日、早朝。おかげさまで無事、ニューヨークに旅立つことができそうです。ご理解いただいた周囲の方々に感謝を。
今は、成田エクスプレスの車中。今回は、本当に疲れているので、空港までの車の運転は断念。しかし、朝5:30に家を出るのはしんどいけれども、電車は車よりも安心で、いいですね。こうして車内販売のコーヒーを飲みながらインターネットもできて。
9月初旬、冬休みにニューヨークへいくことを決めたときは、本当に行けるかどうか、50%の確率だと思っていましたが、家族の理解もあり「まずは決める」というスタンスから。高齢の親たちのことは常に心配です。22年前の父の訃報も、まだイギリスに住む前のロンドンで経験した。旅を途中で切り上げ帰国した。一旦購入した航空券は取り消しや変更するとどうなるのか、ホテルの予約も取り消し無料の期限を調べて。ただ、オペラやバレエのチケットは、全損覚悟で9月に購入。先のことはわからないけれども、今できることを、今やるしかないと思う。
実際は、ほとんど直感的なアイデアだったけれども。
さて、今回は、何故ニューヨークか、と随分人に聞かれた。そのあたりの事は、これから始まる新しい仕事のご紹介と合わせ、書き出すと長くなるので、また後日に。
いろいろご心配おかけしましたが、今度は暫くの間、ニューヨークレポートにお付き合いください!励ましのお便り、たくさんありがとうございました!行ってきます!(成田にて)
December 15, 2012
寒くなりましたね。年末は誰もが忙しく、気が急いて落ち着かない。考え過ぎてよく眠れない。疲れやすくなり、風邪を引きやすくなる。等々、注意の要る時期ですね。

(右のボトルが黒酢とハチミツのミックスエキス)
本来の仕事、義理仕事、あれもこれもまだ終わらない。参ったなあと思う時に強いストレスがかかります。どんな仕事にも渾身のエネルギーをかけます。健康に対しても、最新の注意をしていますが、夏に引き続き、お風呂で体を暖め、そして、お酢を飲む。疲労回復にいいように思います。私は黒酢とはちみつを3:2くらいで混ぜたエキスに水かお湯を混ぜ、このところ毎日飲んでいます。濃度はお好みで。ショウガを入れたり、ハーブを加えたりフレーバーの変化球もしながら。
あらかじめ用意した液体を保存しやすい瓶に、蜂蜜を入れ、そこに酢を入れよく混ぜ作り置きしておくと毎日飲むのがめんどうなし。甘い方がおいしいけれども、カロリーの問題もあるので、その比率は各自で決めて。

あとは、朝のニンジン+ショウガ・ジュース。 時間の関係で毎日は無理ですが、朝から疲れていて「アー今日はダメだ」と、思ったらニンジンジュースを作ります。先日、雑誌「HERS 」誌上でもニンジンジュースの撮影を敢行。 やはり世の中ジューサー、スムージーブームですね。日本人のふたりにひとりがガンに罹ると言われる時代。食生活は注意したいですね。

今年は「負の北極振動」とやらが影響して、平年よりも寒いそうです。また、マヤ歴で人類滅亡の日とされる12月21日。たまたまその日、日本を出発しますが、ある意味、それは、新しい時代がやってくるための区切りではないかと考えています。どんな変わり方をするのかは解りませんが、一層柔軟な考え方を持って、反省も含め、今までの自分とは違う生き方を模索したいと思うのです。これから、人々の意識が大きく変わって行くだろう。とも言われていますが、自己を見直す年末にしたいと思います。
December 12, 2012

「お知らせ」などとしてブログに書いたものか、数日の間、迷っていたのですが、長い患いで入院していた義父が、数日前に天国へ旅立ちました。
多くの人々の命を救った名医でした。(最後の職歴は大森赤十字病院名誉院長)享年89歳。胸中複雑で、短い時間に言葉を紡ぐことが難しいのですが。
昨日、無事告別式を終えることができましたが、私も喪主の妻として、するべきことが十分にできていないのではなかったかと葛藤も多く。ここしばらくは年末の自分の仕事の山脈とは別に告別から後の仕事を進行中です。
義父の配慮だったと思っているのですが、早めの初七日も済ませることができ、12月21日には予定通り、ニューヨークへ旅立ちます。その時まで、当分ブログもお休みいたしますので、どうか、みなさま、ご了承いただけると助かります。
多くの友人知人の皆様(親友含む)仕事の関係者のみなさま、葬儀で仕事の予定の延期など、ご迷惑のかかる当事者以外のみなさまには、 義父の訃報をお知らせしませんでした。それも許されてくださいね。年末の忙しい時に、お知らせしないのも夫や私の共通の考えでしたが、むしろ私たちの知らない義父の知古の方々へ、知らせるべき方を探すのに、精一杯でもありました。多いときは300通を超えた義父の年賀はがき、10年も昔のものは、その行方も難しいものがありました。今後もその処理を続けます。
さて、自分の喪中ハガキの手配もまだ済んでいません。ただ今準備中ですが、もしも、私に年賀状を準備してくださっている方は、恐縮ですが、はやめにリストから削ってくださると助かります。
よろしくお願い申し上げます。
December 07, 2012
朝8:30。箱根仙石原の星の王子さまミュージアムに到着すると、すべての植物たちが、霜に覆われていました。
なかでも、特に
目を奪われたのは、花びらにシュガーアイシングを施したような霜の造形です。
この春に施工したバラ園の土壌改良と施肥の効果で、まだまだ葉も落とさずに、ツヤツヤの葉に囲まれ蕾をつけ見事に咲き誇るバラの見事にただただ目を奪われます。
12月7日の箱根は、既に雪も降ったほどなのに、大変なエネルギーなのです。
ほかの植物たちも同様にアイシングシュガーです。
このように見た目が凍ってしまっても、気温が戻れば美しく咲き誇る花の強さ。本当に素晴しいですね。
バラの花壇の改良の話に戻りますが、バラだけでなく、他の植物の元気さにも驚かされます。
これは、ベルベリス’ヘルモンドピラー’ここにこの植物が植わって4年目。初めてこんなに立派な可愛い赤い実を見ました。今までのシーズンならすでに落葉樹のこの灌木は完全に葉を落としていました。
最初にご紹介した霜付きのバラ、ラバグルート、昼になり、本来の雰囲気に戻りました
実は、このたびの土壌改良の結果にて、ミュージアムのバラ園は全面的な土壌改良が行われました。ただし、この部分は先月まで普通の土壌だったので、バラは葉を落としています。なので、冬囲いがされました。作業は、Q-GARDENさん。これもまた素敵な雰囲気です。
花は咲いていないけれども。造形的な面白さにも気づいていただけると嬉しいのですが。
造形といえば、時々「なぜ枯れた花をつけっぱなしにするのか?!」と、時折評判の悪いアジサイアナベルのドライフラワーの立体感もみどころです。
そのすぐ横のセンダイハギの枯れ枝にも、白いフレーク付きの松ぼっくりを。
素手だとかじかむ寒さです。
沼尻さん作のハンギングは11月に作られたものがずっと元気で綺麗です。
球根を仕込んだ寄せ植えはここから徐々に霜に当たって葉が黒くなっていくでしょうが、立体感が残るよう心がけています。
いつも手一杯でリタッチのできなかった王子フィギュアの白いプラ鉢の白ライン隠しもやっと出来ました。夏は植物が繁茂するので見えないのですが、冬は気になっていました。
とにかく寂しいのはダメです。日暮れてから撮ったので暗いのですが、キラキラフレークの雪飾りを山ゴケに埋めました。後方で館長が雑草抜きをされておられます。館長自らお掃除をされる姿が印象に残ります。
疲れたときはスイートドリームで。冬だけの限定。すっごく美味しかったです。
これからの冬、花の美しさも素敵ですが、植物のフォルムの美しさにこころを癒されることがあってもいいかもです。ヴァージエアの「イギリスに行こう」ブログには、真冬も美しいトピアリー庭園のことを書いています。こちらもよろしくね!