吉谷桂子のガーデニングブログ

February 2013

February 15, 2013

写真の可能性をもっと深める

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ブログをやっていて....、強く思うのは写真の重要性です。

「こんなものを作りました!」って、写真があれば、多くの説明も要らない。

ウェブサイトの場合は、文章よりも写真のほうが、強いメッセージ性があり、特にブログのような媒体なら、文章がたくさん書いてあるより、写真が綺麗なほうが、つい、見たくなります。

もちろん、イラストだって良いのですが。

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(↑これが、そのCDBOOKの中身。3/20発売!)

ここ一ヶ月、洋服のブランドから発刊するカタログやCDアルバムのグラフィックに入れる庭や花の写真を探し、編集していたので、過去に自分が撮った写真が、2度と戻らない時間の証人となっていることに気づき、非常に貴重な感じがして、今更ながらに、写真の重要性を強く、強く、感じている次第です。

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(昨日収録した、古楽器による11世紀頃のヨーロッパ古典音楽で、まさに、庭に小さなスピーカーを準備して、庭の植物たちに聞かせたい感じの音楽なのです)

また、写真は、その人の視点そのもの。ガーデンツアーでは、時々「ここから、こういう風に庭を見ます」と、お伝えするけれども、それはイコール「ここからこんな風に写真を撮ろう」と、いうのと同じ。

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(CDの表紙、結局、写真じゃなく、むか〜し昔、大昔に私が描いたフェアリーのイラストになったのですが)

何を大事に見つめるか。ピックアップするのか、視点が定まっていれば、あとが技術力ですが、最近はデジカメなので、数打てば当たる。と、私は、技術力はあまりないのですが、露出やアングルなどは、数を撮って本番に備えるようにしています。

昔は、いちいち、フィルムが足らなくなったりと、不便でしたが。

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(イラストも写真の撮り方で、全然違って見えます)

で、最近、なんどか試しているのが、自分の描いたイラストを写真で撮り直して原稿にする方法。 

これも、デジタルならではの楽しさで、自分の目が見たものを、どこまでカメラに代弁させられるか。探ると楽しい。

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(まあ、結局、こんな感じに納まりましたが。二転、三転しながら、デザイナーのTakuu Tuoreさんに納めていただきました)

そこに強い情熱をかける価値。かなり、あると、思います。

それでいて、自分のことは、いつもは、あまり客観的に見ないでしょう?鏡くらい? だから、なかなかやりにくいことではあるけれども、誰かに頼んだり、セルフポートレイトにしたり、自分の写真も、いろいろ撮ったほうが良いなあと思うのです。(先日も、それで、自分の酷い猫背に気づいたりしてます!)

Shade YOSHIYA KEIKO  のブログにも、先日「写真は撮っておこう!」の記事を書いていますが、普段、気づいている以上に、もっと、写真を撮ることの意味に気づいて「写真は撮ってみる」と、いいと思います。
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(まさに、Shade のイメージです。イメージを写真化しました)

これから春なので、お花が綺麗に咲いたら、あるいは、美しい花のシルエットを日陰に見つけたら、これまで以上に、情熱的に庭や花の写真を撮ってみては?
また、ちょっとおしゃれしたら、その日、顔がすっきりしていい顔してたら、セルフポートレイトも残しておくといいですよね。単なる証拠写真ではなく、アートの作品として。

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消すのは簡単なのも、おすすめできる理由です。ちょっとのアクション、時間も季節も、まったく同じものは戻ってこないのですから。


iris_garden_blog at 15:29   Tweet

February 12, 2013

けなげなアリウム

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アリウムって、実に魅力的です。

しかし、関東以西の気候帯では、夏越しが難しいような気もしていました。

梅雨に球根を腐らせてしまうこともあったりして。

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北海道では、難なく地植えで夏越し。羨ましい。

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しかし、我が家の場合は、ルーフガーデンなら、アリウム、乾燥させながら夏越し成功率70%。

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この写真は、去年のバラとガーデニングショウの様子です。 すべては開花株のポット入りをショウのために配置したもの。

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ショウが終わったあと、実はひとケースほどのアリウムを、ポット苗ごと、我が家に持ち帰りました。 

それで、ポットに入れたまま、日当たりの良いベランダの端に置いておきました。 

去年の5月以来、特に水やりをすることもなく。です。

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で、それが昨日(2月11日)の写真です。夏と冬はカラッカラの状態で過ごしてきました。

実に健気です! 品種は、シューベルティやヘアーなど。植物の秘めたる力に感服します。

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じつは、この写真、去年の5月です。一昨年から放置してあったポットから咲いたもの。
アリウムは水を与えすぎると腐ることがありますが、乾燥には実に強いですね。

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今年のバラショウにも、アリウム、活躍して欲しいと思っています。

ファッションブログには、髪留め講座をアップしています。見てね!



iris_garden_blog at 21:00   Tweet

February 10, 2013

ヘレボラス・オリエンタリスの魅力

クリスマスローズではなく、ヘレボラスと呼びたいと、多くのコメントをいただきまして、ありがとうございました。嬉しいですね。やはり。共感をいただくと。

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これは、数年前のクリスマスローズ展で見かけたオリエンタリス。魅力的!ですね。オリエンタリスは品種の掛け合わせでいろいろな色や模様が出るので、そこが栽培家にも、たまらないところですね。

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このグリーンの花びらと、赤いドットも素敵。以下は花郷園さんのオリジナル。

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上の品種と、黒の花びら、掛け合わせたら、どんな花の子どもができるかな。

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最近は、八重のヘレボーも珍しくなくなりました。見事な花で、少し上向きに咲きました。

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サンバーストだったかな?

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でも、ほとんどのヘレボーは、下向きに咲くので、寄せ植えが難しいですよね。なので、コンテナなら、テーブルに置いたりできるタイプがいいし、横から見たところが美しいものにしたいし、目線の高さで咲かせられたらいいのですが、なかなか。そして、最近は上向きのヘレボーもでてきましたが、私は、どうしても、この下向きの姿に惹かれます。


さあて!これから、髪留め講座へ!今日は思いっきりおしゃれをして、行きますー!ただ今、その準備中(パック中)! 講座の内容は、また、数日後にファッションブログへ。

(「吉谷のファッションブログ」 まだ、体制を調え中!会社の休日は新しいアップができないので、連休明けにぜひ!)



iris_garden_blog at 09:02   Tweet

February 08, 2013

ヘレボラスの季節

昨日は気温が高く、ちょっとしたガーデニング好適日でした。今日はまた気温が低いので、人間も植物も戸惑いますね。

冬の間はまったく水道潅水をしなかったコンテナ、ベランダ、ルーフガーデンですが、これから先は注意が必要ですね。

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(八重のイエローブロッチだったか!タグが無くなると、なんだったか思い出せなくなります)

今の時期、寒い日は水やりをしませんが、気温が高くなりそうな朝は、バイタル液をうすーく混ぜた水を潅水します。昨日、久々に潅水。元肥も少し。仕事の合間の息抜きに庭に出ると、発見が一杯。かわいい花芽が、もう、こんなに膨らんでいました↑↑↑。

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私は、イギリス時代の教えというか、寒い冬の間は寒さから新芽を守るためにも、古い葉は残しておく。と教えられたし、ずっとそう思ってきたので、秋は古い葉を刈り取らずにいます。そして、いよいよ明るい太陽に当てたい!と思えた時期。ちょうど今頃、古い葉をすべてカットしています。カットすると気持ちいい!すっきりです。

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20年近く前に描いたイラストがでてきました。どうしても、トルクァタスが欲しかったことを思い出す。けれども、あれは日本では難しいですね。夏越しが。

クリスマスローズ(以下、業界ではクリローと呼ぶ人も増えた)で名の通ったヘレボラスですが、正確には、クリスマスローズは、ニゲルのこと。でも、今はオリエンタリスもクリスマスローズといいますね。私はイギリス式にヘレボと呼びたいけれども。なかなか広まらない。

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品種でいえば、やっぱり、オリエンタリスが丈夫でいいですね。

今、Shade YOSHIYA KEIKO 用に、昔に描いたイラストを、パッケージに使ったり、Tシャツのパターンにしたりと掘り起こし中なので、ちょっと取り上げさせていただきました。

イラスト、丹念に描いていて、ああ、あの頃は時間があったなあ。と、ため息がでます。このイラストだけで、数日かけていました。今は半日も無理。子育てが終われば、あの頃みたいに時間の自由が手に入るでしょうか。60代はきっと、30代よりも、時計の針が早く進むような予感もしますが。

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この写真は黒っぽいオリエンタリスを撮影するのに、黒っぽい背景で撮影してしまい、失敗でした。このとき、時間がなく、白い背景を準備できなかったのを思い出す。ああ、いつも時間切れ。時間を費やさないことが、失敗の原因ということは多いので、これを言い訳にはできないのですが。

それでは、失敗だらけの人生ということになってしまう.....。

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(これは、花郷園さんの温室。ちょうど、数年前の今頃だったかと)

それにしてもヘレボラス。同じ地域でも、家の周囲、東西南北のどこに植わっているかで、植物の成長もまるで違いますね。

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家の南面に置いてあるコンテナの株は、もう数日で花が開花しそう。
しかし、北側は、まだまだ先の話といった風情です。

お店に行くと、美しい開花株が売っていますね。

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園芸店へ行くと、また目新しい奴がでているので、欲しくなってしまいますね。

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これはニゲルを使った寄せ植えです。ニゲル、私の環境では、案外夏越しが難しいです。箱根では、本当に地植えで12月に咲いたので驚きました。

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(12月の星の王子さまの庭)

さて、ヘレボラス。コンテナ栽培なら追肥はかならず必要。それでも、去年忙しくて秋の追肥をしてやれなかった。今年の開花数はあまり期待ができないかもしれませんが、やり過ぎよりは、ましな結果か。数年前、母が肥料をやりすぎて、葉っぱがどっさり、花が咲かなかったことがありました。

植物の栽培、一応の決め事を守るとそれなりの結果がでる。そこがなんとも嬉しいことですがね。

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今年の計画は、我が家で咲いたヘレボーの花を集合させて撮影。それをシャツの模様にしたいと考えています。今年は、どんな花が咲いてくれるでしょうか?!

Shade のブログページでは、ヘレボーと春の球根のイラストで、パッケージの台紙を作りました。実は、これから、ここにジョウロのボタンやバッジなどをセッティングしたものを作ろうとしています。こちらも頻繁に更新していきますので、よろしくです。



iris_garden_blog at 10:32   Tweet

February 06, 2013

新月の植え付け

関東地方、今日は朝から雪でした。こんな日は、ガーデニングが遠のきます。でも、明日は、気温が上がりそう。この時期、天気予報は一日に何度も見たくなりますね。

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(ダブル咲きのプリムラ。美しいので大好きですが、温室から出荷されたばかりの株なら、ちょっと寒さには慣らし運転が必要です)

どんな花も植え付けのタイミングはとても大事ですよね。暑すぎたり寒すぎたり。たとえば、今、この寒い時に、温室で開花させた「店売りの開花株」をいきなり庭に植えてもうまく育たないことがあります。

もちろん地域にもよるので、その見極めは難しい。ただ、コンテナ植えで、日当たりの良い軒下で、北風を避けて夜を過ごせるなら、今の時期でも、基本的に大丈夫かと。我が家ではそれでも危なそうなときは、夜は室内ですが。

さらに今の時期、撮影や展示会などに出す苗は、バイタル液を植え付け前に染み込ませたり、朝のうちに葉面散布したり、水やりの都度薄く混ぜて与えたりしますが、これも効果があると思います。

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お店でこんな株を発見。なかなかおもしろい寄せ植えのポット売りです。買わなかったけれども、欲しくなってしまいました。でも、ここまで開花してしまうと、あとはあっと言う間に散ってしまうのではないかと二の足を踏むでしょうか。しかし、チューリップの2月の開花株は、この寒さによって、4月よりは断然長持ちします。

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(箱根星の王子様ミュージアムの3月)

それにしても、この寒暖の差の激しいこと!それに甘えてうっかりすると、重要な種まきのタイミングを逸しそう。そろそろ、種まきや灌木類の植え替えなどもスケジュールを組まないと...。

今月2月の新月は、次の日曜日の10日です。この日が、私のなかでは、今年最初の種まき(温室蒔き)適日ですが、この日私は朝から池袋のカレッジ。時間的に種まきや植え付けは無理なので悩む、そして、次の新月は、3月12日(火)。地植えで花を植えるなど、何かをするなら、このときがいいかなと思うのですが、今後大事な数ヶ月先のスケジュール、最初から新月を確認し、ほかの予定を入れないようにしないと、月に一度の新月の確保はなかなか難しい。

それでも、新月の植え付けは、なんだか絶大の効果があるように感じてならないのです。

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(箱根星の王子様ミュージアムの3月。自作のフクロウちゃんは一応ウォータプルーフ仕上げ。ですが、すぐに中にしまいました!)

さて、以前から話題にしていた 私のブランド「Shade」 のウエブサイトが仮に立ち上がりました。仮サイトなので、まだ万全ではないのですが、ここからは、主にガーデニング以外の話題を、ファッションブログとして立ち上げます。まだまだ少しづつなので、未完成な感じもありますが、どうか、よろしくお願いいたします! また、これまで以上に、ガーデニングブログにも力を入れて行きたいと思います。

iris_garden_blog at 14:44   Tweet

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プロフィール

吉谷桂子

(よしやけいこ)

東京生まれ。英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。

7年間の英国滞在経験を生かした、ガーデンライフを提案。TV番組や雑誌等での企画、出演、講師を務める。また、国際バラとガーデニングショウや東京ミッドタウンのコンランレストラン「Botanica」の植栽デザインを担当。

「吉谷桂子のコンテナガーデニング」(主婦の友社)他、著書多数。

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▲壁紙のプレゼントもあります。

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