March 2013
March 30, 2013
今の時期、関東以西は、街を歩くとたくさんの花に出会えますね。
思わず写真を撮ってしまいます。これは、慶応病院の敷地に咲いていたツバキ。素敵!
車や電車の車窓からはもっと、たくさん見るけれども、いちいち車を止めたりできないので、あー!っと思うことしきり。
東京じゅう、こんなに桜が植わっているだなんてこと、この時期にしかわからない。
花曇りというか、ちょっと小雨の東京渋谷区。
代官山の路地に、野生のヴィオラ。健気に咲いてる。
さて明日は、愛知県にある国営木曽川公園のフラワーパーク江南にてガーデニング講座。
第1部 「基礎編 ガーデニングを楽しもう」
吉谷流のガーデンライフの楽しみ方とガーデニング
デザインのコツとヒントについての講演。
第2部「実践編 ガーデニングを究めよう」
吉谷流のハンギングやコンテナ等寄せ植え、装飾・
修景をお洒落に魅せるコツとヒントについての講演と寄せ
植え(コンテナ)等の実演。
今回は、募集開始後、すぐに先着160名様の枠が埋まってしまったので、キャンセル待ちとなってしまったようなのですが、愛知県では、また6月にも「エクステリア&ガーデンフェア名古屋2013」にて講座がありますので、次回、よろしくお願い申し上げます!
March 28, 2013
先日、雑誌の撮影で借りたスタジオの一隅に、小さな小瓶がたくさん置いてありました。
光が当たってとても、きれいです。
今の時期、こういう小瓶をちょっと持っていると便利ですよね。
パンジーでも、球根の花でも、短くカットした庭の花をちょっと活けるのに。
私も以前はいろいろ持っていたのに、どこにやってしまったのか。今、探しても見つからず。
それにしても、根の生えている小瓶の水は、腐らない。これって、素晴しいことですよね。
同じスタジオに、テキトーな感じで花が活けてあったけれども、こういう花も。小瓶が便利ですね。
ラナンキュラス。茎を長くしておくと途中で折れたりしたところから水が上がらなくなることがあります。茎が短ければ、水の上がりも良いので花持ちも良くて。
切り花も水が上がれば長持ちしますが、うまく上がらないのがあると、そこだけ早く終わってしまったり。少しでも綺麗に咲いてくれたものを眺めていたいけれども。
う〜ん、やはり、私、根っこのある植物を育てるほうが好きだなあ。切り花が終わると、一挙に生ゴミになのが、ちょっと苦手です。次に命が繋がる方が...。性にあってる。
英国ツアーのウェブサイトがアップしました!詳細を載せています。今回は、チャールズ皇太子の庭のほか、I & J Bannerman 夫妻の元の御自宅庭も。彼らのサイトも充実しているので、この名前でグーグルしてみてね。
March 27, 2013
実は今週、人間ドックに行ってきました。
本当に、みんながみんな、心配してくれるからでした。
(待ち合いロビーに園芸ガイドあり!今月号は、私も書いてます)
このブログに素敵なコメントを投稿して下さる方々も、家族も仕事仲間も、それはそれはみんなが心配してくれる。
本当にありがたいことです。で、「私は丈夫なんだから、大丈夫」といっても、心配される。しかし、さすがに、こんなにハードに仕事をしていると、徐々に自分でも不安になっていました。
と、いうわけで、大々的な人間ドック、人生初めての大掛かりなヤツに行ってきました。
東京に住んでいると、それこそ、いろいろな病院が選び放題ですが、自分にもしものことがあったとき、子どもが病院まで、学校や自宅から、あまり乗り換えもなく電車で来ることのできる地のりで、信用のおける病院はどこかと。この1月、予約の際は、忙しいなかいろいろ調べていました。(病院に、スタバがあったりするのもアドバンテージか?今の時代はなかなか進んでます)
(待ち合いロビーにはミセス誌もバックNo.がそろってずらりとありましたが、他の患者さんが読んでいたので、ちょっとハラハラしました)
昨年の12月に逝去した義父が院長をしていた病院は遠く、電車とバスを乗り継いで遠いところにあります。それで、縁もゆかりもなかったのですが、去年新しく完成したばかりの慶応病院の予防医療センターに、朝から夕方まで。あらゆるCT,PET, 内視鏡、考えられるすべての検査を受けて来ました。これにもくたびれましたが。
で、結論「異常なし」で、ございましたよ。パチパチ!
嬉しかったです。「若干、肥満傾向」。は、成人して初めて受けた健康診断から同じ結論を頂いてまして。「あと2〜3キロ痩せた方が良いでしょうね」。とは、30年ほどいわれ続けです。56歳になっても、私なりに努力をしているので、この30年、それほど体重も増えず、まあまあの現状維持で「同じような太め(大笑)」を維持しているのであります。
(病院の花屋さんに、ユーフォルビアも売ってました。私の好きな植物ですが、誰が買うのか、ちょっと売れたようで、減っていました)
ところで...、このところ、嬉しいコメントを、たくさんいただいております。それから、遠くにお住まいの方々にも、東京の Shade のお店においでいただき、 ありがとうございます。
こんな嬉しいコメントを頂きました。嬉しいです! お天気の良くない日曜でしたよね。私は雑誌の連載に追われていた一日でしたが、疲れが吹き飛びます。こういうお便りを頂けて、だから、私は元気でいられるのだと思います。ホントに、ありがとうございます。
(絶食後の病院ランチは、なだ万のお弁当、なだ万のお弁当はもちろん。このほうじ茶がまたとても美味しかったです。 食事を美味しく頂けるって、本当に幸せだなあと思いました)
人の幸せって、やっと咲いて、すぐに散ってしまう花にも似ているけれども、「充足感」こそが幸せの瞬間だと、つくづく思います。なので、美味しいお弁当や朝ご飯でも、晩ご飯でも良いのですが、それを美味しく感じて食べる瞬間は、「幸せ」も一緒に噛み締めるのを忘れずに。
英国ガーデンツアー募集開始しました。明日には、ウェブサイトが立ち上がりますので、お知らせを入れますが、お急ぎの方はShade のブログ26日版を見て下さると助かります。
March 25, 2013
Shade のお店も、開店から数日がすぎて、お祝いで戴いたお花もそろそろベストな状態を過ぎようとしています。すべてのアレンジは給水スポンジに挿してあるので、さてここで、このままにせず、一度バラして、花茎を短く切り戻し深水をして花瓶に挿すと、さらに長く楽しめるので、ご希望のお客様にお持ち頂いたり、スタッフで分けたり、私も個人的に戴いたりと、一同に集まったお花達も個人のお宅に解散中です。このことはすでに、Shade のブログにも書きましたが。
たくさんの花がやってきてくれましたが、素敵なラナンキュラスや変わった色のカーネーションに眼を奪われました。で、いつも思うのですが、「切り花用」の花が「ガーデニング用」には流通しない悔しさです。ラナンキュラスなどは、球根なのだから、もっといろいろな品種に流通して欲しいのに。
バラもそういう傾向があります。だからこそ、小山内さんたちがその両方を兼ね備えたバラを発表したのでしたよね。
↑こんな色のカーネーションがあるんだなあ!こちらはBISES編集部から頂いたお花でした。ライラックは文字通りの可憐なライラック色ですがその隣、このなんとも言えないカーネーションのベイジュピンク!このほかに淡いライム色やチョコレート色など。カーネーションって、あまりガーデニングの世界ではおなじみではないのですが、地植えで育っているところを見てみたいなあと思います。私たちが知っているのは、背の低いダイアンサスなどですものね。
それにしても、フラワーアレンジメントの世界はガーデニングとは違いもありながら、どこかでたくさんの共通点があります。
かのベス・チャトーさんも生け花から学んだことをガーデンに活かしていらっしゃるわけですから、学ぶべきこのとヒントはたくさん隠れているはずですよね。
Kさんからいただいたコメント。みんなで考えてみたいヒントを頂きました。
この方の意図する印象と、私が目指す方向が違うのかもしれないのですが、モダンデザインにしてもクラシックなデザインにしても完成度が高まるほど、「どこかで見たことがあるものになる傾向」があります。ロンドンで見かける素敵なコンテナガーデンは、ほとんどがワンパターンですが、あれこそが美しいと思うし、あまり個性的である必要もなく、環境や景色に馴染んでフィットすることのほうが大切だと思います。
今回は、無難で無個性なアレンジを私が希望したのですから、プロのアレンジャーは、そういう意味で、控えめに、無難で無個性と思われてもよいアレンジを完成してくれたと思います。そこに個性は不必要なわけです。また、ここに至るまでに、私が第一園芸本店さんから頂いたメールの回数は、なんと10回でした!こんな傾向、あんな傾向、どうですか?こうですか?どうですか?最後は「もう、絶大の信用があるのですから、お任せしますよ!」と書いたメールが最後でしたが「白いシャツがメインの店を邪魔しないデザイン」。というお題を、完璧にクリアしてくださいました。私自身は、ますますミニマリスティックな花が好きになってもいます。
そして、お店のお祝い花、明らかにたくさんの花が集まると予想される時、まず、花を贈る側が、先方に希望の花屋さんを伺います。逆に、花のお祝いをしますという前に、指定の花屋さんが先方から伝えられることもあります。ミッドタウンの杮落しのときは「お祝い花は、第一園芸さんのみで!」の指定入りでした。出入りの業者を限定し、混乱をさけるためです。幸い、私が第一園芸さんとは懇意でしたので助かりましたが。また、これ以上の花を置けないことが予想されるときは、お花を丁重にお断りしたり、されたりすることもありますが、お気持ちだけは伝わるし、それはドライな意味で、ありがたいんです。
そして、お店の開店祝の花は、ハッピー・メッセンジャーです。清楚でエレガントでありつつ、無難であるべき、それはもしや、無個性でもよいのです。いや、今回、結構変わった植物も多かったし、どこを見てそう思うのか不思議でもありますが、逆に、自己主張は困ってしまう。へんな色あわせの花束やムードに合わない花が来たらどうしよう!と思っていましたが、どれも素敵でありがたかったでした。
先日は、町田ひろ子アカデミーのガーデンデザイナー講座の皆様と、星の王子さまミュージアムで庭づくりの講座。その翌日は、王立園芸教会コンテナマスターさんの講座と、プロフェッショナルのガーデンデザイナーとして、状況に応じた植物選びのことをお話していましたが「個性は本来、個性を出そうと思わなくても、でてしまうもの」だとも、思うのです。あえて、お金を頂いて完成させる仕事の場合は、まず第一に完成度、花持ちの良さ。お客様の希望をいかに叶えるか。そこが重要なので、「想像力と創造力」が勝負になるとお話しました。花のデザインにも「オーダー(秩序)」が必要だとも、お話しました。
最終的には、その人がその人らしく一生懸命に仕事ができれば、それで十分だと思いますが、プロの仕事はどうあるべきか、の明確なビジョンは必要です。
そして、プロの寄せ植えアレンジャーは、英国で見かけるほどには、日本では発達していません。個性的でなくてよいので、完成度の高い寄せ植えを町中のホテルやレストラン、お店の景色が美しい植物で飾られていくことを願っているのです。そのためには、気分や好みで、物事を判断するのではなく、総合的で理性的な判断力を、自分のなかで養っていかなくては、とも思っています。
March 24, 2013
東京は桜満開。しかし、まだ梅の咲いている箱根は、早春の雰囲気です。春休みを控えて春の花を植えてきました。
蝶々も参加しました(造花の蝶々ピックです)今回はパステルカラーの桜草とオダマキがやってきました。サクラソウは、一年草なので、それが消えた後にもオダマキの根っこを邪魔しないように、それと他のまだ地底で眠っている宿根草を避けて植えました。
引いてみると隙間がたくさん見えますが、この下に宿根草がいろいろ。
寒かったので、低いところで咲く花が多いのが春の花の特徴ですね。それがかわいい。
気温が上がったら急に立ち上がってきたプリムラ
今回はパッと目立つラナンキュラスが入りました。
遠くからも目立つ色が、観光庭園では重要な役目を果たします。
今年からバラの管理を(株)タクトさんにお願いしました。肥料もばっちり。この初夏が楽しみです!
プルモナリアがセキショウを背景にと、意図した通りに咲いてくれました。嬉しい!
植え付けから2年目3年目になったヒヤシンスが好きです。
去年の秋に沼尻さんに作ってもらったハンギングも元気です。これからますます花が咲くでしょう。
ラミウムの下には、球根。もうすぐこの中から出て来てくれるはず!
春は刻一刻、庭が表情を変えます。毎日のチェックが欠かせないですね。