May 2013
May 30, 2013
どんな庭をよいと思うのか。
個人差、男女差、好みの差! う〜ン。今年のチェルシーフラワーショウは、 未だに理解出来ていないのですが、行ってきた方々の話を聞くのを楽しみ。と、それより、これから自分が行く庭が、とりあえず大切。ということで、仕事の合間合間で調べ続けています。調べれば調べるほど、わかってくる興味深い現実。古い資料は役立たずであるので、とにかく新しい情報はネットからということになりますね。
ガーデンズイラストレーテッドの記事は非常に頼りになります。
たとえば、 今年の「オードリー・ヘップバーンの愛した庭」でも話題になった Penelope Hobhouse さんによる、25 of the best english gardens to visit クラシックガーデンでシシングハーストが 1位になるのはわかるけれども、2位がチェルシーフィジックガーデンとは、私の理解を超える結果。プランツマンの庭として、Tresco Abbey もそうかあ。と。トレスコアビーが1位でベスチャトーガーデンが6位。上げたらキリの無い「?」の評価結果を酒肴にして、盛り上がりたいところですが、今はそんな話題を競える友人がいません。
こんな話題を八尋和子さんと盛り上げて朝まで話が止まらず「では!明日行きましょう!」ということになる勢いであったロンドンの在住時代を懐かしく思います。時々コメントをくださる、hさん、おもしろいです。
Garden Illustrated誌のプレビューを見て読んで、 今回もChristophera bradley-Holeがとるのか〜て 思っていました。ベストショーガーデン、 白井法子さんのブログでの紹介を見てて、あれって。
昨年Sarah Priceの作品画像を観て、やっぱりショーに おける花は「華」がないとダメなのか?と思ったけど、 昨年のCliveの二連覇はややクラシカルに振ったデザインが 彼らの心をつかんだのかと思ったけど、 やっぱり、構造物のインパクトがいっぱいあったほうが よいのか? そうっだったなら昨年サラさんにベストをあげて 植栽にフォーカスするさせる方向に向けて もらいかった。
構造物と植物のコラボをみせるショーになったのかなあと。 でもでも、PietやTomの名声の確立は、美しい植栽があって こそと思ってしまいました。花も華もない今年でした。
そう思いましたか! 私も同感だったので、嬉しかったでした。もっとも、写真じゃ理解不能、実物が見たかったですね。しかし、こんな話をイギリスに住んで共に語り合える人がいたなら幸せ。白井法子さんにメールしてみようかな。
新聞社で毎年チェルシーショウにも多大なスポンサーとして知られる テレグラフ社のhttp://www.telegraph.co.uk/gardening/3343439/The-50-best-gardens-to-visit-this-summer.html
も、参考になりますが、選択の視点が男性的だなあと、これは私の個人的な意見ですが。
同じく、インディペンデント誌の BEST GARDENS TO VISIT も参考になります。こちらの情報は2013年なので信用おけるかな。
ロンドンの庭のベスト10もあります。これも私の考えとはあわないけれども。ガーデンミュージアムよりは、ゴルダーズパークの方が花が多く美しかったのではないだろうか? 現状を知らないのでなんともいえませんが、今年のオープンガーデン、イエローブックをチェックしたほうが確実ですね。
NGS のガーデンファインダーも便利です。
今年、個人的に車を借りてイギリスを旅行しようと計画の方もおられると思います。シシングハーストのような有名なところだけではなく、さまざまな庭との出会いがあるといいですね!
来年のツアー、もしもやるとすれば、こうしたノミネートガーデンを私がいいと思うかどうかは別にして片っ端から10〜20カ所訪ねるツアーができたらいいなあと思うのですが、これがまた!
8日〜9日間はかけないとならないし、手間も移動時間もかさんで、ツアー代金が上がってしまう。悩むところ、実行の難しいことではあります。
ファッションブログのほうにも、今年訪ねるつもりの庭や宿泊予定のカントリーハウスホテルなどのウェブサイトをリンクしました(昨日の夜に追加入れ)。15年前とはあきらかに違うガーデンのありかた。今年100年を祝ったチェルシーを期に、もっと深く探っていきたいと思っています。
May 29, 2013
いよいよ梅雨の季節でしょうか?雨の日は、読書、でしょうか。
おかげさまで「オーガニックハーブ図鑑」が好評発売中です。イギリスでもっとも人気のあるハーブ栽培家、ジェッカさんのハーブ本の集大成。その日本語版は、経験者も初心者も、知っておきたいハーブ栽培とガーデニングライフの基本の知恵が満載です。(この仕事で、私も大変勉強になりました。ジェッカさんを、20年来信奉してきたものの、ちゃんと読んでなかったなあと。たはは〜。- 恥)
図々しくも翻訳監修という脇役の仕事ですが、文章量がやたらにあったので、大変なことは確かでした。Shade のショップでは、私のサイン入りブックを置かせて頂いています。
さて、6月1日に開催されるトレジャーガーデンでの講演会、ただ今準備をしているところです。講演会では、サイン入りブックやグッズ販売なども行いますが、いつもと同じじゃつまらない。と、実は、「トレジャー・ガーデン」という名前に合わせて、今回のサイン入りブックには、スワロフスキーのキラキラ、オーロラ色に光るラインストーンをつけてみました〜。
写真ではわかりにくいのですが、実物、とってもきれい!です。全部で40冊ほど。なにかしら、人の手の入ったものって、ハート、とか、オーラとか、うまく言葉にできないのですが、何かが、灯る気がします。
ガーデニングも同じです。手の入った庭は、そのガーデナーのハートが入っている。そのハートに触れに行くのが「お庭見学」だなあ。と、イギリスで数百箇所の庭巡りをしていて思ったことです。
実は、このたび初めて伺います。群馬県館林にある「トレジャーガーデン」私の講座だけでなく、この時期、毎週末のようにイベントがあります。
(トレジャーガーデンさんから送っていただいたお庭の写真)私の講座、主催者さまから頂いたのは「バラのある暮らし」というテーマですが、バラだけでなくお花のある暮らし全般、園芸、ファッション、飲食、旅に至る総合のお話をさせていただきたいと思います。
よろしくお願いします!
May 27, 2013
この時期ですから、チェルシーショウ関連の画像がいろいろなところで見られます。そもそも、ガーデンデザインのあり方を考えるのにもよいチャンスですね。
私は、園芸家ではありますが、基本は、骨の髄までデザイナーだと思っています。だから、チェルシーのガーデンデザインには、さまざまなポイントから眺めても、学ぶべき点が多いにあるのですが...。
やはり、花が大好きなので、デザインに「花」がないのは、淋しいと思ってしまいます。もちろん、花のないガーデンデザインにも素晴らしいものがたくさんありますが、どうなんでしょうね。そこ。自分の価値観にマッチしないものを見たときの反応について、考えてしまっています。
他の人たちも、この花の少ないフラワーショウの庭を、本当によしとしているのかな。聞いてみたい。
すべての庭の動画が観られるわけではないのですが、たとえば、ガーデンのスポンサーのサイトでは、画面一杯にショウの構成がよくわかる動画を公開しています。たとえば、ロジャープラッツさんのデザイン。構造デザインに新しさはないものの、じっくりと見せてくれる動画あり。
ロジャープラッツさんは、16年ほどまえのガーデンショウでも見事な花の庭でした。私はNHKの番組取材で、そのナーサリーも訪ね(殆どカットされていましたが)、あらゆる種類の宿根草や一年草などロマンチックな色使いに感心しました。自分の会社で植物を栽培するところから始められることに羨ましく思ったことです。ビデオ画面でも話していらしたけれども、今年は寒くて、花の開花が難しかったのかもしれないですね。繰り返すようですが。ショウ全体に花が少ない。トレンドなのか、気候のせいなのか。フラワーショウなのに、ガーデンデザインショウという風情。どうなのでしょうね。
クリストファー・ブラッドレイ・ホールさんの作品が、大好きです。1997年のチェルシーショウでベスト賞を取ったことで、取材にも行きました。その時は、特に花の見せ方が素晴らしかった。今年もカッコいい!庭ですが、花がない。私はどうしても、もっとお花の庭が見たいと思ってしまいます。今のチェルシーは、「そういう流れ(花を植えない)」ということでしょうか?ちょっと淋しいですね。それでも、見たいですが。
(2011年の英国ガーデンツアーで訪ねたクリストファーブラッドレイホールさんの庭。こうした、一般公開をしていない庭を訪ねるときは、ガーデンデザイナーのサイトから庭を探し、現地のコーディネーターさんにアポイントの交渉をしてもらいます。今年は、そういうわけで、チャールス皇太子の庭のデザインをした、そのデザイナーのデザインした個人庭を見に行きます)
The Telegraph Garden
- Sponsored by
The Telegraph
- Designed byChristopher Bradley-Hole
私はやっぱり、、クリストファー B ホールさんのデザインがベストでしたが、みなさまの、ベスト・イン・ショウの庭探ってみてはいかがでしょう? YouTubeなどでもたくさんの動画を観ることができます。リンクしようと思ったら、テクニック的にうまくできませんでした。スティック&ドラッグで触ってみたらいろいろ観られそうです。
さあて!今週は、洋服のデザインに集中する週。気持ちを、庭からアパレルに切り替えます。
最後の写真は、箱根星の王子さまミュージアムの初夏。6月20日には、クラブツーリズムのガーデンツアーがあります。来月は、いろいろと満開!の予定です。東京よりも一ヶ月遅れですので。
May 26, 2013
気象情報で梅雨が近いといっていました。
ならば切り戻しの時期も近づいて来たということ。なので、積極的に、今咲いている花を摘むことにしました。いっそう目に入りやすい場所に飾れば庭にあるよりも目にしやすいと思うし。とにかく、日本で西洋系の植物を育てる最大のコツは
「風通し!」
だから、バラなどの病害虫に心配のある植物は、ルーフガーデンが我が家の中ではもっとも生育環境が良い場所ということになる。そして、昨日も話題にしていましたが、セアノサスのマリーサイモンは、地植えでは、夏に溶けてしまった。(我が家の一階庭は、周囲に家が建て混み、壁もあり、風通し悪し)
実は、ただいま、バラショウで使っていた植物。ショウが終わって以来、ずっと半日陰で慣らしていたいた植物を徐々に日当たりの良い最終ポジションに植えています。時間の合間を縫って、少しづつ。
今日植えたのは、淡いピンクのブドレア。銀灰色の葉も素敵で「大きくならないコンパクトな品種」だと聞いた気がして、植えてみる気になりました。
こぼれ種で増えるのは、バーベナボナリエンシス、ガウラ、ベニカノコソウ、オルラヤ、このリナリアも庭のあちこちで。風通しと水はけのよい場所なら自然に増える。小さな星のような花は、開花前のサントリーナ、これから輝くような黄色い小さな丸い玉型で咲く。ここに植わって3年目。サントリーナが東京で夏越しするなんて、3年前に実験的に植えてみたもの。これはもっとも、この屋上用土が優秀なせいもある。
サルビア’ネモローサ’(手前)と’カラドンナ’(奥)。(狭いのにいろいろを植えたくてついぐちゃぐちゃします。こぼれ種で増えるオルラヤなどが抜けないし)今が一番きれいな時ですが、なるべく早く切り戻して、次の花芽をだしたほうが、後でもう一度きれいに咲く。しかし、それがなかなかできないですねぇ。いつまでもこうして見ていたいので。
バーベナボナリエンシスなども、庭じゅうどこからでもでてくる印象です。
なのに、六本木のボタニカのルーフガーデンではとっくに絶滅か増えないですね。太陽が足らないからでしょうね。高層ビルの北側ですので、明るい日陰ですが、環境次第ですね。
このようなブッシュ型になるバラも、このあとは、風通しと日当たりのために、混んでしまった枝を透かすために、カットして飾るの連続です。
2階のベランダには、いつ植えたのかも思い出せないいろいろがぐっちゃりと。仕事で終わった寄せ植えを解体したときに植えておくとそのままになる。このキャットミントはそうとう古い。
さて、今週、実は、チェルシーショウーに行きたくてずっとうずうずしていました。それももう終わりましたね。サイトを観る時間もなくて、ようやく週末に観ることができた。ウエブサイトのページが多いので、ちゃんと観ると1時間以上かかるので、開ける気がしなかったのでした。
ゴールドのアワードを取った庭の傾向や、もちろん、ベスト賞をとった庭。今の傾向(トレンド)がわかります。基本は「コンテンポラリー」です。日本のバラショウとは、目指すところが違うので、同じように参考にするのは難しいけれども。(でも、私は、日本のガーデンショウも、もっと「コンテンポラリー」の方向を目指して欲しいと思っています。テーマに、アンティーク傾向や過去向きが多いように思えてならない。ごめんなさい。)そして、チェルシーの、ショウガーデンの、そのどこがよくてゴールドメダルを取ったのかを分析するのは、大きな価値があると思います。やはり、全体に緑が多く花が減って見えますが。さて、動画を見たり、さまざまな場面をウェブサイトで見て行った気になることにします。
....ああ、しかし、行きたかった。オープンの航空券をもっているので、2泊程度で行く行かないで、迷ったですねぇ。でも、バラショウの後は、家族や家のことや、ショウの事後処理や塞き止めていた仕事の再開に加えあまりにもくたびれ過ぎている自分がいて、行動力に限界を作りたくはないですが。
7月のガーデンツアーの内容はかなり詰まってきました。最終日の自由行動の日は、話題の店やピーターシャムでランチをするのもいいかなと思いますが、予約がとりにくいので、行く気のある方は、今から予約しておくことをおすすめ!ネットで簡単にできます。
May 25, 2013
なんだか、週明けから梅雨入りですって???バラショウが終わって以来、息つく間もない状態ですが、自宅の花が綺麗に咲いています。ゲストを自宅に呼んで花見のパーティもできないので、ブログで写真だけでもと。
しかし、「花の季節は忙しい!」のは、皆様ご同様ではないですか?
今朝、ようやく満開のバラは、’レッドカスケード’。確実園の前野さんから来た子です。これから冬まで咲き続けます。不思議な花は、アリウム’ヘアー’。ふしぎな魅力の超乾燥に強い品種です。
セアノサス’マリーサイモン’。(俗にカリフォルニア・ライラックのピンク花)いわゆる、あの青花のセアノサスと違い、夏の暑さに強く、乾燥にも強いので、我が家で夏越し冬越しをしてルーフガーデンにいます。初夏のイギリスでは、どこででもみかけた、あの青いセアノサスの思い出も一緒に植えています。
満開の時期を終えた今朝の’ジェネラス・ガーデナー’。京阪園芸、小山内さんから頂いた。この色は、実に飽きません。
こぼれ種で、勝手に増えてるクロタネソウ。
のんびりと花を楽しむ間もないのですが、「花達への挨拶(水やりと弱剪定)」は、本当に素晴しい息抜きになります。
緊張度の高い講演会などのイベントや、アイデアを絞り出すのに頭の疲れる洋服のデザイン作業(今は冬物)がますます建て込んで、肉体疲労もさることながら、気持ちの疲れることが多いのですが、そんな時には、やっぱり花に癒される〜〜〜〜!花はいいですねぇ。
でも、4月上旬に作った寄せ植えが伸び放題です。そろそろ剪定をして形を調えないと。
cut back してさらに、きれいなスタイルになったら、撮影しようかと。
さて!
来週6月1日は、埼玉県館林にあるトレジャーガーデンで講演会があります。バラのカスケードが見事な庭ですね。
実は、同じ日に、東京杉並区の修道院にて、アンサンブル アンシェント スクライブス(Music for Shade のアルバムの演奏家さんたち)の演奏会があります。素晴しいです!私は講演会があり、行けなくて残念ですが。(あの録音では、私もちょっとだけパーカッションで参加したんです)
お時間の都合のつく方は、こちらもよろしくです。音楽にも癒されますー。
『 メルセス修道院(ベリス・メルセス宣教修道女会〒166−0003 東京都杉並区高円寺南 5−11−35)「Ensemble Ancient Scribes」のメンバーによる演奏会が催されます。
制作に参加した音楽家たちがほぼ全員揃い、中世から現代までの様々な響きをもった楽器が登場します。
当日は2部構成で「Music for Shade」からの楽曲を中心にしたプログラムを予定しております。
今回は修道院が定期的に催しているシスターと教会の方々を中心にした会ですが一般のお客様や音楽愛好家の方々も自由に入場できますので、どうぞみなさまお誘い合わせのうえご来場していただければと思います。
入場無料の募金制で、シスターによるお茶とお菓子などのサービスがあります。6月1日土曜日の午後2時から』
また、翌週の6月8日は愛知県 E&G フェアにて、ガーデントークショウがあります。
私のトークは、11:30から。こちらも近畿地方の方々にお逢いできることを楽しみにしております!