September 2013
September 29, 2013
来週、とちぎわんぱく公園の花壇の制作作業があるので、その準備が大詰めになってきました。
今回のテーマは、東西南北全周から光の当たる丸い花壇に対し、朝から夕方までのそれぞれ時間の光の質に合わせた色彩構成の庭を作ります。今回も自宅でヒマの株を育てて大きくしました。
(前回はまんまるにじ色ガーデンというテーマで花色のグラデーション)
なので、どちらが東で、どちらが西か「わかる何か」を探さなくてはいけなかったのですが、市販の風見鶏では面白くないし。私自身は、花壇にオブジェっぽいものを飾るのが好きじゃないというか、まあ、それぞれに必要な時に飾るのも良いのですが、あまり、雑貨っぽい庭になるのが好きじゃないというのがあって。
売っているものを飾ると、なんだかなあというものになってしまう。
なので、結局、手作りすることに。いわゆる「ツルもの」の、植物を絡ませる支柱のフィニアル(支柱の飾り)という程度のものを東西南北のイニシャルにした。
堅い鉄のワイヤーをペンチで曲げながら。アルミなら柔らかいけれども、その分、壊れやすい。最近トシのせいか、腕の力には自信のあった私も、たったこれだけで手が腱鞘炎になりそうだった。
さらにここにゴールドのビーズをつけて光が当たるとキラキラする仕掛けに。
あとは、植物探し、昨日は、全体の1/5程度の花を出荷。質の良いコスモス入荷、涼しくなったので、いいのが入ってきた。ダリア黒蝶も5号ポットのかなりの大株が780円!
本日は、池袋コミュニティサロンで講座があるので、その準備をしつつ、次の月曜までに春もののテキスタイル(フウロソウやプリムラの花の水彩画)の絵柄を描き上げるという頭のなかは春の花のことで一杯という状態のなか、わんぱく公園のイベントで10月じゅうずっと咲き続ける花壇の為の植物を仕入れに行き「大株のハゲイトウはないのか!!」と、叫び、晩秋にエクスナリッジ社からでる本の文字校正をして、 ほかにも企業誌の原稿を書き、ついでに10月に自分の店で開催するイベントの招待状を書いて、請求書を発行して、請求されたものを振込に行き、あと、あれもこれも。と、これが、10年以上続いてきた私の日常なのですが、「朝元気、昼まあまあ、夜ぐったり」という綾小路様の格言通り。
そして、来年のバラとガーデニングショウの話も着々と進んでいます。 さて、やっと涼しくなったしで、忙しさフル回転で明日からしばらくブログをお休みしてもご心配ねぐ。「あまちゃん」終わっちゃいましたね。喪失感あり。 宮藤官九郎さんの最新作を探して観賞。そんな休みの日を過ごしたいですが。
September 25, 2013

(春はいいんですけれどもね)
先日、ファッションブログのほうに、長いこと人とも逢わず、緊張感なしで、べったりと家で過ごしていると顔が劣化する。という話を話題にしたのですが、ふと思った。
庭もそうだなと。
誰かに魅せるつもりがないと、庭もダラダラする。
というか。特に、今まで暑かったし。いろいろなエクスキューズが限りなく、湧いて来て。要らない植木鉢とか、適当な場所に置いてあって。夏はダメです。まだまだ蚊も多いし。
でも、やっと涼しくなったので、ここらで頑張って綺麗にしようと、と、そこで思うのが、証拠写真です。庭にお客さんを呼ばなくても、ちょっときれいにしたら写真を撮っておこうとか。写真が撮れるくらいまではきれいにしようか。と、いった、そういう目標ですね。
たとえば、ビフォーアフターの写真を撮っておいてもいいですよね。ついつい綺麗なものは写真に撮りたいけれども、普通の状態は写真に撮りそびれます。 寄せ植えなんて、作ったら、絶対に写真を撮っておくべきですが、最初の段階とピークのときと最後のときと。

(花のアップの写真でごまかす)
写真を撮るとその景色を客観的に見ることができる。自分の顔もそうですよね。写真や動画などでみるとすごいがっかり、でも、それが客観ということで。でもまあ、そのうち「撮られ方」を研究してうまく撮られる術なんかも百戦錬磨次第ですが。
ま、いずれにしても、客観力というか、インディペンデントな自分との付き合いのノウハウというか。

さて、話が微妙にずれるかもしれないけれども、東京に暮らしていて、中央区や渋谷区の目立つ場所の公共の街路樹に感心。とてもきれいです。緑のある環境を「片付いて見せるためのデザインだったりメンテナンス法にも。やはり、「よそいき」の場所はすてき。東京駅丸の内皇居周辺なんかも素晴しいですよね。
イギリスとは違うそのスタイルに今更ながら感心します。

実は洋服のデザインの仕事を初めてから、都心で過ごす時間が増えました。自宅が遠いので(朝の渋滞だと2時間かかる)、そのまま渋谷区内にあるマンションに寝泊まりする機会が増え、そこからいつも見える景色、借景が非常に美しいのです。おそらく東京オリンピックのころのデザインだと思うのですが。ユニークで素敵です。

(30度を超える気温のなか、雑草取りと剪定作業が朝6時から始まる)
30年でも40年でも生き伸びる緑の環境デザイン。素晴しいと思う。草花中心の庭では、それが難しいですからね。
次の東京オリンピックは、どなたが造園デザイナーとして活躍されるのでしょうね?オリンピックの決まったとき、まっさきにそれを思いました。
September 23, 2013

過ごしやすい温度と東京地方今日は曇り空で、植物たちの世話をするには、絶好の天気。つくづく、苦楽もお天気次第だと感じます。以前に英国人が「ガーデニングは、我々現代人が、気持ちの良い季節に外で過ごすための口実だ」と語っていたことを思い出しますが、逆をいうと、熱中症や震え上がる気温でも作業をしなくてはならないガーデニングをどうにかしなくては、と、常々思うのであります。
要するに手間のかからないガーデニング。究極は、私は、そこを追求しないと、続かないなあと、思うのです。若いうちはいいけれども、あまりにも手間のかかる園芸スタイルは(旧式のイングリッシュガーデン)もう、厳しいなあと。

それで、放っておいても、その時期に自然に咲いている花に強く魅力を感じます。上の曼珠沙華はお隣の庭で毎年咲いている。この花に関しては、ある種のイメージによって、好き嫌いがあるかとは思いますが、でも、この力強さに目を見張ります。私は、曼珠沙華の白花が欲しくて、開花前に買った株が、なんと咲いてみたらなんとオレンジだったのですが、まあ、いいかと、これもまたこの時期に力強いです。
ルーフガーデンでは、淡いピンクのアマリリスが開花中。乾燥に強い花だけが生き残る我がルーフガーデンも、いちおうみんな、この夏も生き延びた。こんなに暑かったのに、すごいなあと思う。
また、地面の庭では、おなじみジャパニーズアネモネないし、シュウメイギク系も元気。やはり、毎年咲く球根や宿根草がいいですね。

さあて!これからは、徐々に私も、自分の体力に合う植物と病害虫に強い植物と如何にうまく付き合っていくか。その点を大切にしたいと思っています。

(穂の美しい植物の眺めが嬉しい季節になりましたね)
ところで、今、庭に小さなバッタが襲来。手で捕獲する以外は、カマキリやトカゲ君もいてくれる庭で薬は撒きたくないしで、致し方無しか?なにか、いい方法があるのだろうか?撮影用の寄せ植えは、夜間網をかぶせて保護するも、でも、あらやだ!夜盗虫がでたようだ。気温が下がりつつあるといえ、まだまだ油断ができませんね。

9月29日は、池袋コミュニティカレッジで、ストール講座。お申し込みありがとうございました。おかげさまで大人気。ただ今キャンセル待ちが相当数出ていますので、早春に、同じ講座をもう一度開催するかどうか検討中です。羊毛フェルトを絵の具に見立てて、私が描いたストールの色の上に、毛糸の絵を乗せて行きます。相当楽しくて、ハマること請け合いです。

10月3、4日はとちぎわんぱく公園の植栽工事。ただ今植物集めたり育てたりしています!
工事見学できます。公園は、入場無料。
そして、10月9、10日は 箱根 星の王子さまミュージアムで、秋バラに逢いに!の公開ワークとイベントです。これは楽しみ!秋の箱根は最高だと思います。
10月10日 バラのトークイベントでは、「吉谷流バラの愛し方」というタイトル、定員25名様のアットホームなイベントですが、要予約制です。定員には、若干余裕があるようです。イベント特別価格の肥料販売は狙い目です。
先日のブログでは、応援のコメントたくさんありがとうございました!実は、暑さにずっと参っていましたが、これから涼しくなれば、元気復活!と行きたいです。
September 18, 2013

朝晩は涼しくなりましたが、今までが暑かったので、相変わらず、園芸店によっては、良い苗があまりない。いやそれは当然ですね。厳しい夏でしたから。台風も大変でした。
それでも、なにか良いものは作らなくては! テレビや雑誌に、講演会に、さまざまな場面で人前に出す寄せ植えを作るときは、毎度、すごいプレッシャーです。
特に思ったものがない季節は.....。
さて、さて、9月20日放送のNHKあさイチ グリーンスタイルに出演するための寄せ植え、ぜんぶで10個完成。

秋の夕日に映える寄せ植えのご紹介です。どんな風に映るでしょうね。テレビは自然光ではないので、なかなか難しい。心配です。
台風もあったので、管理が本当に大変でしたし、水に浸かり過ぎて根腐れでだめになる植物も出現。いままでは、この猛暑のあおりで実に思い通りの良い苗が手に入らなかったのですが、もう少しすれば、きっと美しい植物がたくさん出回るでしょうね。
涼しくなれば、楽しいガーデニング。あともう少しでそういう季節がくると思います。光も美しくなりますしね!
September 15, 2013
イギリスの気候を羨ましく思うのは、5月下旬以降の、9月ごろまでの半年弱か。
日照時間が長く、空気が乾燥していてゼラニウムやペチュニアなどがわんさと咲き続ける。庭にヤブ蚊がいない。(でも、今年は居た!)日本ほどの高温多湿にはならない。(今年は30度になったが!)くどいほどの猛暑も地震も台風もない。
台風が来る様な国なら、ハンギングバスケットが広まることはなかっただろうと思う。台風情報のたびに重たいハンギングを高い場所から降ろすなんて、大変すぎるもの。
先日、東京都下の園芸店を回って苗を探していても、思った。こんなに激しい猛暑で、寄せ植えを楽しみたい人、いるだろうかと。お店は、売るものがないと商売にならないので、頑張って良い苗を売ろうとする店。この時期諦める店。いろいろですが、35度ほどの気温のなかで、終日肉体労働をして、私は、軽い熱中症になった。これは、まずいなあと。今はリカバーしたけれども、腕組みして、ちょっと、考えちゃいますね。
でも、このあと、気温が下がれば、日本にも、楽しい季節がやってくる。
イギリスは...、秋以降は、暗くてじめじめして、そのまま3月ころまでは、鬱病になりそうな薄暗いなかを地道に暮らさなくてはならない。そういう暗い感じも、今となっては、好きだったかもしれないのですが、住んでたときは。ちょっと辛かったなあ。必ず、1〜2月には、太陽を求めて旅行をしないと滅入った。
だから、理想をいえば、10月中旬から3月一杯は日本に住んで、それ以外はイギリスに住めたらいいだろうなあ。 なんて思ってしまいますね。そうは、いかないですけれどもね。
来年のガーデンツアーは、コーンウォールのバナーマン夫妻の住むお城を見学するツアーか。南イングランドガーデン徹底攻略か。今、迷いながら、旅行社さんには調査に入ってもらってます。
来年のことは、まだわからないことも多いけれども、今年同様、すてきなマナーハウスを訪問か、ステイか。それも含めて調査中です。ヴァージエアの「イギリスに行こう!」では、イギリスのカントリーハウスホテルのことを書きました。今後は、庭以外にも、ガーデンラヴァーのためのB&Bやおすすめレストランの情報を特集しようと思っています。
旅行をしたつもりで、見てみてくださいね〜。