吉谷桂子のガーデニングブログ

January 2014

January 31, 2014

植栽設計

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昨日一昨日、静岡県 はままつフラワーパークのボーダーガーデンの現場工事でした。
一昨日は首尾よく晴れましたが、昨日は雨で厳しい一日でした。

去年の秋に始まったデザイン作業。植栽設計の基本案から始まって、百種類以上、1万鉢以上の苗を、限られた時間で植え終わるために、綿密な設計図を完成させなくてはならなかった。

現場は10人体制で植栽に及ぶとして、これが現実問題、図面通りに配置して済むとは限らない。

で実は設計当初から100種/1万株使うと決めていました。それが、時間をかけるほどに、いっそう増えていた。品種や株数が増えるほど、植栽は複雑になるが、その分悩む時間も増える。

効率を考えれば、使う品種は少なめに、悩む時間も省きたいが、悩んだ末にでてくる結論のほうが、きっと濃い内容に昇華していると信じて、少しでもよいものをと願う。

しかし、ここでも「引き算」は大切な課題です。最初は、足しまくって、後で引き算。その繰り返しですね。

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まずは、色彩計画から。入り口は膨張色、中程は引き込まれる縮小色と、豊かなバラエティ・カラーの組み合わせで。

そして、最初の提案のための選択肢は2種類。ミックス・プランティングか、 ブロック・プランティングか。「ミックス」とは、チューリップとワスレナグサ、パンジーを混ぜて植えるようなスタイル。

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「ブロック」は、決めた範囲を同じ植物でまとめていく方法。
上記の黄色い丸の部分は、たとえば.....

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このように、同じ品種を、3株か5株、寄せ植えでマッス(集合)を作る。奇数のほうが、有機的な円や楕円が作りやすい。偶数だと、四角や菱形になりやすい。(ダメというわけではないし、数が増えれば、偶数も奇数も関係なくなる)

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結局、ミックスとブロックプランを混ぜる、結果、いっそう複雑な設計になっていった。

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図面上の配置図の基本線を、あらかじめパークの方で描いてもらう。
何日もにらめっこしていた1/100の図面から、実寸になったサイズを確認。
1月のこの時点で手に入っているのは、全部で6000株。この日の午後よ翌日の午前のみで配置完了とするのが目標だ。(しかし、雨で私の判断力が半減、やり直しも出してしまった、雨の作業はホント。辛いです)

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チューリップとパンジーをミックスにした箇所と同じ品種だけで、ブロック・プランティングしたのは、この白いポットの置いてある箇所。まだこの後、3月入荷の株も植える。次は、3月11日前後で植栽。

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「自然は直線を嫌う」ではないけれども、こうして見ると、パンジーが直線になってしまった部分がある。基本は「ジグザグに配置」と、お伝えするが、これが実はなかなか難しい。

ジグザグに配置した後、次は不規則な三角の連続で繋げていくと「ポルカドット」ができる。公共や公園などの植栽に慣れている方は、びしっと直線で植えるのが非常に巧く、しかも早い。が、「なんとなく自然風」は、感覚的な味が入ってくるので、本当に難しい。

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こちらは、植え終わった個所。そうとういい感じに植えていただいた。皆さん飲み込みが早く、ありがたい。昨日は、雨の中、本当にありがとうございました。

上記個所は、図面でいうと、左端の部分。ここはレモン色のチューリップとパンジーがミックスで咲く個所。

3月20日開幕なので、その開幕時に色彩のある花というと、宿根草の出番はまだ先になります。
3月からゴールデンウィークそして、6月一杯。華やかさを保つ設計です。

(来年の管理のことはまだ決まっていないので、まずは、今年のイベントを見ていただきたいのです)

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計画案と、実際に目の前で生きている植物は、必ずしもイメージが合致しない場合も多いのですが、今回は、どの苗もよかったので助かりました。

しかし、一種類だけ。う〜ん、どうしてくれよう。と、腕組みしてしまった植物があります。去年の枯れ葉をずっしりと残しているスティパです。

「バーナーなんて、ありませんか?」おずおずと聞いてみました。

「ありますよ!」やったー。

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嬉しい返事でした。枯れた葉っぱは勢いよく燃えますが、青葉はそんなに燃えません。
火はすぐに付き、それで、軍手ですぐに消せます。グラス植物の枯れ葉の処理はバーナーがいちばん。

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こんなぐしゃぐしゃのが来たんです。これはつかえない!
最初は、ハサミでちょきちょきやってみてたんですが。右端は、塚本理事長。超現場人間でいらっしゃいます。

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燃やせば若葉を自然な形に残せます。はさみだとどうしても形が残る。

グラス植物の原産地は乾燥していて山火事も多い地域です。で、以前にそれを聞いて、これ、前からやってみたかったんですが、パニカムをたっぷり植えている六本木のミッドタウンでは、消防法などで、バナーはつかえない。

それで、広々とした公園ならではできるかも!と、我が家でも、屋上のパンパス用にこんなバーナー、何度か欲しいと考えてたんですが。

しかし、くれぐれも住宅街では、ご注意を。思いのほかすぐにばあーっと燃え上がります。

フラワーパークでの花博イベント開催は3月21日! みなさまのお越しをお待ちしております!



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January 27, 2014

ドローイング@国際バラとガーデニングショウ

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けさ、今年の国バラのデザイン画が仕上がりました。徹夜というわけではないけれど、だいたい、この手のドローイングは三日間かかる。はあー、出来上がって開放感。デザイン画は、まだ発表前なので、全貌が出せず残念ですが。助かったのは、宅急便TODAY サービスの存在です。今の時代、凄いですよね。朝5時までにコンビニに持っていくと、その日のうちに配達されてしまう!凄い時代です。(すべてのコンビにではないらしいので、ご確認を)

実は、今日が第16回国際バラとガーデニングショウのデザイン画の締め切りでした。先週から仕事の合間でずっと描き続け、夕べ、日曜日が最後の詰めでした。でも、朝から午後2時まで子どもの学校の行事、帰ってきたら午後4時だったこともあって。ついに、夕方の宅急便の最終時間に合わなかった。間に合わなかったら、明日は、ビズの編集部に届けなくちゃならない。そう思いつつ、ちょっと調べてみたんです。朝5時までに入校できるこれ!急ぎの原稿などは、これが便利ですね。原画じゃないとどうしても色彩の調整が難しいので。

今回の、第16回のショウの構成は、今まででも、一番難しかったです。はっきりと、誰もが知ってるテーマがあるので、自分の好きにするというデザインではなく、そこが、難しいのです。

これは、数年前の、第13回のショウ。自分で決めた自分のデザインです。自由に、手に入りそうな植物を知った上で絵にします。

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いわば、好き放題のデザイン。ダイソンさんの扇風機も入ってもらった「ウインド・ガーデン」です。

でも、今、まさに、庭のデザインをしていて、絵を描くことの大切さを感じるのです。絵に描いた餅。問いう説もあるのですが、絵にしないと材料の集めようもない。

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他者に見せるという点では、デッサン力がないと、バランスやコントラストなどの美を表現しにくいし、上っ面ばかりはきれいな感じの作品しか作れない。でも、大切なのは「デッサン力は大切だ」と、気づいて、研究したり邁進することなのだと思います。

私にしても、絵がさしてうまくないことは認める。でも、常にもっとうまくなりたいと思っていて、そのための努力は時間の限りずっとしてきました。今後は、子育てが終わったらもっと絵を描きたい。

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でも、デザイナーの仕事はすべて、第三者にどんなものが完成するのか、わかるようにするのが大事だし、それには、デッサン力がものをいう。と、そのことに気づいて努力すると、絵は前の自分より、必ずうまくなる。と、思うのです。

でも、絵が苦手な人でも、素敵な庭を作る方は沢山いらっしゃいます。でも、年々努力は、すれば実る。絵の場合は、本当にそう思います。それと、デザイン画の場合は、それほどうまくなくても、わかりやすいというのも大事。出来上がりの感じが第三者にわかることが大事で。
私もそれほど、うまくないけれど、わかるようにというのを強く意識しています。

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去年の国バラのデザイン画は、ペネロペ・ホブハウスさんに見せるということで、わかりやすさを大事にしました。植栽の意図がわかるようにと。同じ形の植物を隣に植えないなどの実際のイメージも。

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実は、もうひとつあったデザイン。これを描くだけでも三日かかっているのでボツになって悲しかったです。

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最初の下書き。絵を描くというより、この地面に自分が立って考える。ここにこれを植えて。なので、完全にこのときは、サマセットのティンティンハルに立っている感じでした。心が完全にあっちに行って描いたのに、無かったものになったんですから、寂しいですよね。

でも絵は、ひたすら描くこと。描いて描いて、描くと前の自分よりはうまくなっている。(と、信じる)

勉強の直線コースは、名画を模写。私は、中世の古典技法を模写したり、自分が最高のドローイングだと思う先生の絵、私の場合はデューラーを模写したりトレースしたり。
実際に教室に行ったり先生についたりするのも確実でしょうが、描きたい絵を模写するところから始めてみるのがおすすめ。

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20年前に私が描いたボロンツィーノの模写。光の反射や遠近感など、さまざまな表現法が、勉強になります。美術学校に高校大学と7年も行っていたのに、教えてもらえなかったことを本物の絵から教えてもらった。

とにかく、絵がうまくなるには、うまくなりたい!っと思って、模写やトレースが、いちばん早い練習法です。

さて、第16回国際バラとガーデニングショウの コンテストガーデンの募集が始まっています。私も審査員として、今年で16回目の参加ですが、デザイン画をちゃんと描いて欲しいのです。コンセプトだけでもだめだし、実施可能かどうかを審査員に理解させるための資料も必要です。実際にどんな花が植わるのか、植えたい花の絵も入れておいて欲しいのです。

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最近はパソコンで描かれた絵も増えてきたし、それも良いけれど、あれは、(花なら何でもいい感じの)花の表現がイマイチなのが、私的にはどうも。でも、まずは、イメージのわかる絵を。実際にどんな庭になるのか、わかる絵を。でも、絵は稚拙でも「ハート」や情熱が絵にほとばしっている表現もあって、それに惹かれるときもある。なので、やはり、頑張ったな。というのは、伝わります。

ただ、いずれにしても、バラとガーデニングショウでは、色彩豊かな花の庭が求められているので、緑だけの庭も、本当はいいものですが、花のガーデンショウには、少しでも、美しい色彩豊かな庭が望ましいのです。次世代が育つことを祈って、ふるって、ご参加を!



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January 19, 2014

春には春の...ガーデンデザインの植物選び

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植栽の事で頭がいっぱい。写真は、以前、栃木県のわんぱく公園に植栽した「10月の植物」の様子です。イベントが10月だったので、秋の植物を集めた。個人的に、初夏以降〜秋の植物が好きです。春に芽生えた苗たちが、夏を経て大きく育って、迫力満点。花ばかりでなく、葉っぱの形も多種多様なものが手に入る時期で、特にグラス類は穂の美しい品種が多い。最近は行けてないのですが、イギリスの庭も、9月は面白いんです。植物が大きくなっているので、大きさに圧倒される。

この1週間、毎日のように「はままつフラワーパーク」の花博期間用(3月から6月)植栽図面と対峙中。今、百種類。15000株まで来た。もう少し増やしたい。あとは、予算との丁々発止? 時期が春なので、実は、3月のイベントって、植物の先取りが難しいものですね。何ども、何ども、図面を修正、書き直し、書き直し。ぐちゃぐちゃになりつつある。難しいのは植物の配置。春は案外、花ものは多いのですが、葉っぱの植物が少ない。あっても育ち切っていない種類が多く、植物捜索に苦労します。植栽に欠かせないグラスもなかなか使えない。ホルデューム、ペニセツムなど、秋のような穂があればきれいだけれども、春のグラスは、ただの雑草にしか見えないし。「なにコレ?」とか言われそう。言われたら終りか?

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以前、フランスのトレンディなガーデンショウで、現地ガイドさんが「最近は、雑草だらけの庭が流行ってるんですねぇ?」ですって。この写真が、そのときの写真です。スティパなんて、グラスの中で、もっとも綺麗だと思いますが。私は、ううっ!となりました。価値観とは難しいものです。

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イギリスのグレートディクスターの秋の「サブトロピカルガーデン」の植栽が好きです。
が、そこは、カンナやグラジオラスが重要な植栽のアクセントになっている。植栽を美しくまとめるには、美しいフォリッジが欠かせないんですね。写真は、秋ではなく、7月の様子ですが。7月でもまだ植物が生長しきっていない。この時は、長雨だったり寒さにあたって、いまひとつでした。やはり、ここも9月がいい。

なので、3月......さらに、春はやはり、さまざまなフォリッジが未生長で、冬の痛みも被っている。夏球根やグラスだけではない、私が必ず使うトウゴマなんかも、もし入手できても、春は相当小さい。3月じゃ入手困難。よって、春は、花だらけの植栽になるのが不安です。花だらけじゃ、絵にならない。色というより、フォルムが頼りない。デッサン力のない絵にみたいになる。でも、致し方なし。なので、春は春ならではの別の美しさを表現するべき。それが、なかなか難しいです。図面上の試行錯誤、発注数も増やしたり減らしたり。

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春の「星の王子さまミュージアム」いて。前にも使った写真ですが。春のフォリッジは、多年草を使って間を埋める傾向。ただ、今、セキショウが手に入りにくかったり、カレックスジェネキーが高かったりで断念。それより、手に入り安かったディアネラを100株注文。⬇写真はオーストラリアにて。ディアネラは生長が遅いので便利。

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やっぱり、日本にはプランツファインダーがないので、時により、手に入ったり入らなかったり。運の問題でしょうか。
不確実性が高い。ピエト・アウドルフさんなんかは、世界じゅうでデザインしてどうやって植物を入手するのでしょうね。もうすぐ出ると思うのですが、年末、タキイさんの機関誌にピエトさんの「フューチャー・プランツ」の事を記事にしました。欲しい品種ばかりで魅力的なナーサリーブランドですが、ああ!もう少し価格が安かったらなああ!!!高い苗だとやっぱり、百株とか買えないですものね。3株買ってひぃひぃです。あとは、何年もかけて増やすのみ!



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January 16, 2014

冬のみずやりのコツ

20140116カフェオレカップで育てていたファレノプシスが、10ヶ月近くずっと咲いて、昨日、ついに散りました。驚くべきロングランです。もちろん、一つの茎に咲いた花がずっと、というわけではなく、少し開花の間を空けつつ、順番に3回ほど茎があがってきて、そこで2〜3輪が2〜3ヶ月なんとなく咲き続けた感じでしょうか。でも、ちょっとびっくりでした。8月も12月もです。散ったのは、ここ数日かなり寒かったのが原因だったかと思います。

この、カフェオレカップで育てているファレノプシスは、ここに植わって3年目。水はけ穴のない器ですが「湿気を保ちつつ、水浸しにしない」というのが肝要で頑張ってくれた。一年中、薄い液肥の入ったスプレーや小さなジョウロでちょびちょびと。

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それから、何度か失敗しているのが、寒さに弱い植物の冬の水やり。暖かな部屋のなかだし、大丈夫。と、おもって普通に室温の汲み置きしておいた水(室温で置いておいても、水の方が冷たい)を乾いた苗に鉢底から水が流れるほどたっぷりやる。数時間後、それまでぷりぷりにきれいだった葉っぱが、シオシオになっている。「あ!やってしまった!」こういうときは、室温より冷たい水をたっぷりやってはいけないのだった。

フクシアの冬越しは、冬眠させる方法もあるらしいのだが、ただ今、室温でがんばり中。写真は同じ苗の夏の様子。

フクシアの冬は、葉っぱの様子を見つつ、滅多に水をやらないで、英国の本には、2週間に1度程度とあるけれど、私は1週間に一度、人肌に暖めた水を湿らせる程度に与える。昨日は、バイタル剤も入れて見た。

冬はとにかく水やりは細心の注意で少なめで。寒さに強い植物は、冷たい水道水で大丈夫だが、あくまでの日差しのある午前中に。

 



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January 14, 2014

Planting Design NOW!

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いままで、あまり、公開前の庭の設計図を公にすることはなかったのですが、今年の3月に公開される「はままつフラワーパーク」合計300m のボーダーガーデンは、設計段階からみなさんに見て頂けたらと考えています。公共的な意味も強い庭なので、少しでも多くの方々に興味を持っていただければ幸いです。この3連休は1万株以上の植物の数だしで頭がクラクラ。なにぶん計算が苦手なもので。数を一桁、間違ったりしたらいやだなあと。
ガーデン・デザインに興味のない方には、興味の持てない内容かも。と思うのですが、造園関係、庭のデザインに関わる方もたくさん見て下さっているこのガーデニングブログ。今年の春は、洋服のデザインが同時進行で忙しく、RHSのマスター講座も辞退せざるを得ず。ほかに、なにかしら参考になることを。

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全体の植栽面積、ざっくりと計測するとかなり大きい。当たり前ですが、1平米あたり、何株必要なのかを計算するところから始まる。それは、1平米あたり、実際に何株、自分が植えたいのか。ということを決めることでもあり。いずれ生長するので株間は開けたいのですが、イベント中スカスカじゃ、持たないだろうと。ちょうど良い株間はどんな感じか?想像して想像して想像。イメージは最初あらできていますが、漠然とした数や品種がイメージにあるだけでは、先に進まない。

●1、必要な数を出す。1平米に、株の大きさにもよるが、15から30株を植えることに。
●2、エリア別に色彩計画をする。膨張して見せたい箇所と縮小させてみせたい箇所などをエリアに別ける。
●3、きれいに立ち上がる品種。なるべく咲き散らからない品種、倒れない品種、整然と株が揃う品種からノミネートを始める。形が先にありきで植物を選ぶ。珍しさは2の次。
●4、ノミネートした品種をナーサリーや卸さんに問い合わせる。

さて、本当の仕事は、ここから。現実に手に入ると解った種類と数で、実際の構成を考える。今はその段階。

植物の予約は早くしないと確保が難しいので、去年のうちから、いくつかのナーサリーさんに伺いと予約を入れた。オルラヤは当初、3000株欲しかったが、ほとんどのナーサリーで売り切れ。手に入ったのは、240株だけ。それも昨年末の納品に限り。それでパークで年越し管理をしてもらうこととなった。いつも、発注の際は、実物を見ることはなく名前だけ。樹木の時は、実物を見にいくけれども、苗は名前と数だけ。それが今日、13000株の発注を、終えた。だんだん自分の想像を超してくる。まだあと、2000株ほどは足りないと見ている。

常にそうなのですが、植物は、現場に着いて始めてのご対面。バラショウでも、この「はままつフラワーパーク」でも、突然、現地でその日にお初のご対面で、えー!思ったのと全然違う!なんて、こと。毎回。そして2〜3日で完成。というハードスケジュール。

でも、ずっとそれでやってきたので、なんとかなる。と、いう気持ちだけはあるが。毎回怖い。恐怖もある。まずは、元気な材料ありき。これから天候が安定しますようにと。

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ボタニカの時は、上記程度で、それほど綿密な植栽配置図がなかった。植栽を手伝って下さった方々は、わからなくて、大変だったかと思います。今回は、大勢の助っ人が図面を見て、そのまま植え付けができるように、もっと完全な図面を作っていく。道のりは長そうです。(続く)



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プロフィール

吉谷桂子

(よしやけいこ)

東京生まれ。英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。

7年間の英国滞在経験を生かした、ガーデンライフを提案。TV番組や雑誌等での企画、出演、講師を務める。また、国際バラとガーデニングショウや東京ミッドタウンのコンランレストラン「Botanica」の植栽デザインを担当。

「吉谷桂子のコンテナガーデニング」(主婦の友社)他、著書多数。

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