February 2014
February 06, 2014
数日前、春のような気温になったかと思うと、この冬一番の寒さ。
気温が下がって空気が乾燥すると、当たり前のことながら、風邪を引きやすくなりますね。私は自家製甘酒にショウガをたっぷり入れたHOTスムージーや、鍋料理でどうにか、乗り越え中です。人間だって、そんなことですから、植物のほうは?
やはり、今まで大丈夫だった植物たちが急に凍ってグッタリしています。当然、本来、パンジーのように耐寒性のある植物は寒さに当てても、時が経てば自然に解凍されて元気に立ち上がってきます。が、耐寒性の微妙な植物は、この2〜3日で参っているように見えるものがあります。天気予報を見ながら軒下に移動したり、なにか霜よけの覆いをするなど、したほうが安全ですね。
(軒から1m 離れたところにあるパンジー。このパンジーは大丈夫なんですが、ここに入っている球根がちょっと心配。イキシアとかトリテレイアなど)
それから、私の庭の環境でいうと、アガパンサスやニューサイラン、カンナなど。
箱根仙石原で冬越しできない品種をしばし、私の家に持ち帰っているのですが、ニューサイランが微妙ででしたので、太陽は当たりませんが、この数日は軒下の奥に移動させました。この際太陽よりも、寒さが危ない。
(同じ朝の、南向き軒下のパンジー。寒さにあたってスキミアの赤いツボミがもっと赤くなっている)
家の壁のすぐ横と、1メートル離れた場所では、環境がまったく違いますね。デザイン的に合う場所、合わない場所って、必ずあるのですが、北風が強い日々など、5度を下回るときは、移動したほうが安全ですね。
南向きの軒下は、実に良い環境。花かんざしのツボミが開き咲くようになってきました。
家の奥の部屋にまで、日差しが届いていて。光の魅力に引き込まれます。ドアに掛かっているのは、数年前(5年くらい前か)に作ったオリーブの葉の飾り。(オリーブの葉に針をさしてつなげた輪)長持ちするので、ずっと同じ場所に。
はままつフラワーパークの件では、ご応募ありがとうございました。
寒さ、陽や風の当たり方など、条件をうまくクリアーしてきれいに花が咲いてくれるように、これから数カ月は、離れていても気が気でない日々が続きそうです。
February 04, 2014
の概要が決まりましたので、お知らせをさせていただきます。
概要:交通費は各自参加者様のご負担となり、日当のないボランティア参加となる旨、ご了承ください。
ランチは、パークよりご提供させていただきます。(先日は、浜名湖産の牡蠣の蒲焼き丼を頂きました!美味しくて、とっても元気がでました!)
ランチタイムは、私と一緒に...。ランチの時間も雑談しながら、庭談義に花を咲かせたいと思います。パークのランチ、地元の食材や有機野菜で、とっても美味しいです!
8名様前後のスタッフを募集しております。
一応、よほどの悪天候でないかぎり、雨天決行です。雨具をお持ちください。
お待ちしております。
February 03, 2014
この時期、毎年のようにヒヤシンスのことを話題にします。香りが良いのと、花色やその形が美しいのと、芽出し球根が、近所の園芸店で200〜300円で買えるので、売っていれば必ず買ってしまいます。
そのポット植えの球根が、急に咲いてきました。ここ数日、暖かい日もあったからでしょうか。
それまでは、家の外にでしたが、今日から数日の間、室内でその香りを楽しみたいと思います。
そこで、引き出しにしまってあったポットカバーを出してきます。ボール紙で作ったポット型に端布を張ってトリミングをつけたもの。毎年、この時期から花苗を室内に飾るのに重宝です。
もともとのビニールポットをビニール袋でくるんで、ボール紙のポットカバーで飾ります。中が見えて気になるときは、モスなどでカバー。水やりは土を湿らす程度を一日一回。気になるときは、鉢受け皿を下に置くと良いでしょうね。
どう考えても、きれいに咲いた花を、味気ないビニールポットに入れっぱなしで飾るのは、あり得ないですものね。それでいて、全部植え替えるほどでもない小さな鉢植え。また、このあと、花のピークが過ぎた場合は外に植えるか、いずれにしても、外に出して直射日光に当てれば、来年も開花を楽しめます。
まだまだ寒い日々がやってくるようですが、今日は一気に春の気分です。
February 01, 2014
日本語なら、植栽。この素晴しい言葉の響き。私は、この植栽の芸術にずっと夢中でした。さまざまな色・形・質感をもった植物を、魅力的に組み合わせて作る、庭の魅力。
このことに夢中になって20年以上が経ちましたが、まだまだ到達できない究極の着地点。でも、ここ数年は、ほかの人にこの「植栽の魅力」を伝えるフィールドワークにも力を入れています。つまり、どういう言語に置き換えれば、この植栽の美しさ楽しさを、誰もが実現可能なものにできるのかどうか。
寄せ植えは、その入門に、うってつけの第一歩ですが、広い庭とて、その延長。しかし、考えてみると、ランドスケープ的なガーデンデザインと、寄せ植え、両方でアプローチしていく実例はあまりみない。そのあたりが、惜しいように思えて、もっと、庭の植栽も、コンテナの寄せ植えも、両方をクリエイティブに楽しむように、どんどん広がってほしい。それが願いです。
去年末、英国の本屋で見つけて立ち読み。帰国後に、日本から注文した数冊の本のうち、ようやく今日届いた本があります。DIARMUID GAVIN & TERENCE CONRAN 著 「21世紀の植栽デザインブック」 です。(Beth Chatto "Gardening with Grasses")が、まだですが。
これは、これからのガーデンデザイナーは必携です。もちろん、ピエト・アウドルフさんほか、現代のデザイナーの著書はすべて必携ですが。
この本の最初の写真、開けてびっくり、笑ってしまいます。日本の青梅にあるツツジ園らしいのですが、ぎっしりの日本人です。不思議な写真。でもね、草花の存在を心から楽しむ日本人の姿は有名なようです。
植物には、組み合わせの美があります。何事も、組み合わせは、大切です。
相対的な環境への適合性も含めて。
写真はピエトさんの自宅庭。植物のコントラストの美しさは屈指であります。
さて!春はもうすぐ。昨日は新月だったので、それに合わせるように、過日フラワーパークの植え込みをしたのですが、今頃の植栽計画が、一年でもっとも楽しいですよね。
そのためにも、さまざまな本からインスピレーションを得て、自分のやりたいビジョンを確実に描くこと。それにも、今が、絶好のタイミングです!
次の新月が一ヶ月後ですから、良書をチェックして、次なる庭の夢を実現したいですね。
さて、コメント欄でも頂いていた、庭づくりボランティアの件、実は、諸事情ありまして、浜松花博も、国バラも、ただ今、検討難航中です。今回のように、初めての場所や初めてのチームワークでのプロジェクト。そのマネージメント、オーガナイズの難しさを痛感しています。
参加するつもりでいてくださった方々には恐縮なのですが、運営上の難しさを私自身がうまくコントロールできないでいます。「お手伝いしたい!」と申し出ていただくと、嬉しくなって「ぜひ!」と、思うのですが、現実問題。お申し出が多かったりした場合に何名様までか。実際にたくさんの方々がお申し出いただき、ありがとうございました。でも、ボランティアといっても、ある程度の謝礼や食事は?安全面のサポートは?それぞれの方々の、植栽技術やセンスの違いを、どこまで統一的にディレクションさせていただくのか。ベストな結論がだせずに、実際の現場が、始まってしまうと、混乱する傾向も。でも、上手な運営方法を生み出して、すこしでもたくさんの方々と協力しながら、庭が作れるとそれがベストだと思っています。
次は、3月の第二週あたりから4日間。さらには、21日の開園めがけて、合計8日間ほど、フラワーパークの植栽の予定です。もっと、もっと!時間をかけて植物を探し。植栽プランの練り直しをしていたいと心底思う!本当に、根っから好きなのが、植物の、PLANTING なのだと気づかされます。
時に、自宅の庭も時々、全部抜いて、それを再度配置替えして植え直したい衝動にかられ、自分でもハラハラします。(写真は、今朝のベランダのコンテナのパンジーとスキミア。寒さに当たって、スキミアのルビー色がどんどん深くなって美しいです!)
ベスチャトーさんの言葉。「植えかえを恐れないことよ」これが、大きな励みになっています。