April 2014
April 30, 2014
実際の開幕までは、まだ10日ほどありますが、5月7日の搬入までは、あと1週間!
付け焼き刃かもしれないけれども、もう少し大きくしたい宿根草などを、バイタル剤を入れて鉢増ししたり、拙宅の小さなコールドフレームに入れたりして、断末魔のあがき中です。
写真は、京成バラ園さんで、一昨日。現在、用意して頂いているバラの確認と、NHK BS 国バラの番組のVTRの収録をしてきました。プロフェッショナルの作るバラって、本当に凄い。びしっと完成度が高い。心底感心し、また、ご担当の鈴木さんからは、貴重なお話をたくさんいただき、本当にありがとうございました。
いろいろなことを教わりましたが、関東以西では、バラのステムは長めに維持する。これは、新しいアイデアでした。もっと短く切らなきゃいけないかなと迷いつつ、日当たりと風通しを考えるといつも、我が家の庭では、バラのステムは長めにしていたからです。
あ、じゃあ、それで、よかったんだ。と、ちょっと安堵。
今回の国バラを一緒にやっていただくグリーンギャラリーガーデンズの吉田さんと一緒に伺いました。目を閉じている写真でごめんなさい!でも、バラの長尺加減がわかります。
3m級のツルバラ、ご用意いただいて安堵。
あ、そういえば、思い出した。数日前に名無しさんから、こんな質問コメントを頂きました。国バラのパートナーを去年までの体制から、グリーンギャラリーガーデンズさんにお願いしたことを書いた記事のところで。
よするに他力本願とゆうことでしょ。だいたい3メートルぐらいの木をあなたは植えられますか?3メートル程度でもむりでしょうね。こんなひとが偉そうにしている業界自体が終わってるね(原文のまま)
他力本願ではないので、それは誤解だと思われますが、樹木は3mですと、ひとりで植えるのは、今の私には無理ですね。根鉢が20号程度までなど、自分で持ち上げられる株なら、自分で植えられます。大事なのは、要するに土の準備、地面を掘り土壌改良するのが大変なので、深く掘るなら、男手が必要です。でも、予算削減のため、自宅の庭ではかなりの木を自分で植えました。
ただし、普段の工事では、植樹は第三者が監督となって角度や向きを見ながら、植え手に指示を与える必要があるため、「もうちょっと右だ、左だ」という役目は私がさせて頂きます。また、造園現場では、それぞれの得意分野の職人さんが集まることが理想的だと思いますので、木を植えるのはそれが得意な方に頼んだほうが仕事がスムースです。一応、質問(?)に答えさせていただきました。
私は現場仕事はいいんです。大好きなので。植物に触るのが大好き!でも、お金を操るの苦手。銀行に行ったりするほか、お金に関わる心配事全般、また、ショウの後の後始末に関わること、植物の命のコントロールなど、煩雑なことが多すぎて、他の仕事との共存が限界だったので、そのストレスからは、今年から解放させてもらいました。でも、いろいろな意味で、来年私ができるかどうかは、やっぱり、わかりません。そろそろ定年退職の年齢ですもの。
そして、グリーンギャラリーさんで管理して頂いている国バラ出展用の植物のチェックへ。
うわー!!!もう、咲いちゃってる。最初のインプレションは「きれい!」よりも「わっ!困った!」でした。どうしようか。こんなに咲いてしまっていては、会期中保たないかも。心配。心配。この状態が、2週間後であれば良いのですが。寒ければなんとかなりそう。後は祈るばかり。
.....本当に、植物の開花調整は難しいです。国バラに出展するみんながみんな。このことで頭を悩ませ工夫し、労力を厭わないところが素晴しいのですが、自然の力には勝てないところもある。う〜ン、また、連休中なので、いろいろ社会の動きが鈍いので、手配も滞り勝ちで大変です。
これから暫く、心配なこと。頭の痛いことが連続します。
Gギャラリーさんに戻って、国バラ、グレース王妃に捧げる庭の正面パルテール花壇を作っています。大滝さんと一緒に。写真を撮ってくれているのが、吉田さん。楽しそうに作業してます。あーでもないこうでもないと悩みながらですが。このポーズで一日中でしたので、胃が痛くなります。私は逆流性胃腸炎で、かがむのが苦しい。
あまり、ポットお抜いてしまった植物を出したり入れたりしないほうが良いのですが、実際に入れてみないとわからないので、用意したポットの種類とも照らし合わせ、検討を繰り返す。
そろそろお茶にしましょうか? 気持ちの良い春の風に吹かれて。
出来上がってからなども上からチェック。しかし、実際は上から見られないかも?
真ん中は水盤になります。ハラハラドキドキ、9日の夜までにすべての材料がつつがなく揃って、あまり気温が高くなりませんように。でも、バラは、どうか、どうか、順調に咲きますように。
随時、グリーンギャラリーガーデンズさんでもフェースブックなどでアップ中です。
April 29, 2014
これは、完璧。だと思う庭の景色です。完璧な景色なんて、ひとそれぞれに受け取り方も違うし、求めているものが違えば、興味の持てない、要らない景色でもありましょうが。
写真は、17〜8年前にチェルシーフラワーショウで見た、カールラガーフェルド・デザインの「シャネル(ボスケ・ドゥ・シャネル)の庭です。一眼レフ、ポジフィルムのカメラで撮った写真。それをスキャンしてサイズダウンして、ブログで見られるようにしました。
白いカメリアとジキタリスのコントラストが美しい。完璧なパルテール花壇とトピアリー、この庭は、チェルシー史上でも最高額の高価なガーデンで話題になりました。当時の金額で2億円以上がかかっていたことを新聞のニュースで読んで驚いたものです。また、金額は聞くまでもなく、とにかく完成度が高く、非の打ち所なし。それを、当時の私は、「完璧すぎて、一種、面白くないかなあ」などと、うっすらと感じた記憶もあります。もっと花が咲き乱れていないとつまらない。と、いうように。
でも、18年経って、時々目にするこの写真の景色。ぞっとするほど完璧だと思います。
今、「モナコのグレース王妃に捧げる庭」の準備をしていますが、完璧。は難しい。で、つくづくこの写真を撮ったときの、十数年前の自分の目の節穴に気づくのです。引き算のエレガンスを目指した度胸。あっぱれだなあと。お金をかければ、素晴しいものが作れるというのは、ある程度本当ですが、引き算のエレガンスは、百戦錬磨。
庭づくりも、人生も、経験値を活かすことが重要。いくつになっても、学ぶ姿勢が、大事だな。
と、いつも、思うのですが、学ぶにも家にいたらなかなかチャンスは掴めない。思い切って家をでてみること、遠出をしてみることも大切だと痛感しています。
今年の「イングリッシュガーデンツアー」は、20世紀初頭からずっと続いてきた花のイングリッシュガーデンの美と、21世紀の新たな庭、その両方を見つめてみます。お申し込み締め切り日が近づいていますが、どうぞご一考を。http://tabi.7netshopping.jp/7tabi/ab_tour/914304/
そして、その行き先に撰んだのが、去年訪問したチャールズ皇太子の庭に引き続き、その皇太子が自分の庭のデザイナーとして撰んだガーデンデザイナー。バナーマン夫妻の自宅の庭、シーンド・マナーです。さまざまな個性を持った世界で超一級と思う庭の、植栽、構造、個性、生態系、21世紀に望まれる庭あり方など探ります。
また、ツアーに行けない方は、5月に開催するたまがわガーデニングクラブの講座にどうぞ。
去年から今年にかけて訪問した庭の最新の写真を見ていただきながら、日本での新たな庭の作り方を探ります。好評を頂いた種苗会社タキイ社の「はなとやさい」に書いた Piet Audlf さんの「新感覚の庭」植栽アイデアの記事もプリントしたものをお配りし、勉強会の内容をブラッシュアップしたいと思います。http://www.cctamagawa.co.jp/oneday/
April 27, 2014
満開だった桜がすっかり葉を茂らせ、緑一面の景色になってきました。私のデザインするボーダーガーデンは、周囲の緑と一線を画すように、あえて華やかな色彩、強めの色を撰んでいます。誰もが遠くから見て、花が咲いている!と、わかるように。
しかし、近づいてみると、「おやっ!」と思うようなシックな花もたくさん植えています。
タワー系のオダマキ、ブルーベリー。これは80株、去年の年末に注文し、1月に植えたもの。本当は11月ころに植えておきたかったが、お話を頂いたのが遅かったので、致し方なく。それでも、思い通りの結果がでて嬉しく思っていたところ、このオダマキたちを作ってくれたエフメールのナガモリさんがそこに!千葉から、見学に来て下さった。嬉しかったです。
ぎっしりと繁茂しすぎた品種は剪定、一部抜根。その判断はそう簡単に出来ず、うーんうーんと時間だけが過ぎて行く。そして、抜いても抜いても、終わらない。今日と言う日が3倍も四倍もあれば良いのにと思う。ここの仕事だけを1ヶ月2ヶ月と続けられたらと、ついつい思ってしまう。
ここに本気で関わるには、もう少し時間と材料費が欲しい。と、つい本音。
パンジーには複雑な思い。まだまだ咲いて欲しいけれども、病害虫がでるのも時間の問題。
半分近くを抜いたり剪定、切り戻し。地際5センチほどで、切り戻し様子を見てみるもの、枝だけ減らすもの。しかし、花殻摘みがもっとも大事。あ〜誰か、花殻摘みを〜。ついつい自分が花殻摘みをしてしまうので、それだけでも、判断の時間を失って行く。でも、花殻摘みが好き。なにも考えずにひたすら花殻を摘む時間が癒しタイム。なんてなことを考えている間はないのではあった。
最初の工事が始まった時、山土のままの状態では、かなり小石が混ざり砂っぽく、有機質を感じられなかったので、バイオゴールドクラシックを混ぜて行きました。すると、このカレンデュラ!巨大になりすぎ、これもまた半分以上も抜かざるをえず。株間が混でうどんこ病が出て来たからです。
1月に植えた花芽のついていない子苗の生長に比べ、花芽の上がっていた市場からの苗は、3月に植えましたが、あまり生長していません。同じわすれな草でも、秋に植えておけば、そうとう大きくなりますが。
さて!すこし、写真がアップできました。私のパソコンが不調のせいか、アップするには、時間と手間がかかるようになってしまったので、若干難しいのですが、昨日は、浜松ガーデンパークにもお邪魔して、美しい花の写真がいっぱい撮れました。箱根星の王子さまミュージアムもこれからが花見の最盛期!
明日は京成バラ園さんで、国際バラとガーデニングショウに使うバラのチェックと番組の収録と。早咲きのバラも開花して来ましたね。(焦)
いつも、ガーデニングブログを見に来てくださり、ありがとうございます!!!
April 26, 2014
はままつフラワーパークで二日間、春の花から夏の花に植え替え作業でした。とは、いえ、待望の写真がアップできない数日間が続いていました。今も。とりあえず、文字だけでも。
約3週間ぶりに向かったフラワーパーク、植物があまりにも大きくなっていたので、びっくり。
植物たちが、想定外に大きくなってしまった。未だかつてこんなに大きくなったオルラヤや、キンセンカを見たことない。見事に生長してくれたのですが、結果、株間がぎゅうぎゅうと詰まってしまい、慌てふためく。風通しをよくするため、枝葉を空いていかなくては!
ただただ、唖然とする。しかし....。
時間の経過と共にいろいろ見えてくる。
パークの職員さんやボランティアの皆様に手伝っていただき、ひたすら減らす。
.....さて、ここ数日、何度もトライしていたのですが、まったく持ってどのパソコンでも写真がアップできず、残念です。
でも、なんどか、これからも試してみます。またのご来店をお待ち申し上げております。
こちらはフラワーパーク、理事長のサイト。フラワーパークの職員のみなさまのブログも楽しいです。
April 21, 2014
群馬県館林にある「ザ・トレジャー・ガーデン館林」で、セミナーを開催します。
写真は、去年伺った時、6月に写真を撮らせていただいたトレジャー・ガーデンの様子。すてきでした!
バラや宿根草、一年草のハーモニィが素晴しいイングリッシュガーデンです。去年、こちらにうかがって、大好きになりました。眺めて楽しいお庭ですが、植栽管理のご苦労もひしひしと感じられます。だから応援したいっ!
生きた庭を理想的に管理することの大変さ。でも、大変なことの反対側には、必ず喜びもある。
「お庭と暮らしを楽しむ」というテーマで、講演会をいたします。
イギリスや自宅で撮影した写真のスライドショウを中心に、庭や花のある似合う暮らしの楽しみ 、生きて行くうえでの、ブラッシュアップになるようなお話をしたいと思います。(参加費無料‥要予約)
お花がたくさん咲いている場所では、やっぱり、記念写真を取りますよね。
トークショウでは、その際の、少しはベターに撮れるポーズや顔や光の捉え方なども、お話しようと思っております。先日、日経BPの雑誌に書いたエッセイ。遺影写真を撮っておきたい。って話を書いたんですが、最近、流行っているんですって?縁起でもないって?いえ、55歳を過ぎたら、考えておいてもいいと思う。
みごとにバラが咲いているなら...、やっぱり、花のそばで写真を撮りたいもの。
絵になる箇所の多いガーデンです。いわれなかったら、イギリスなのか、日本なのか。わからないですよね?
咲き乱れる花のなかに、身をおく幸せ。私は当初、そういう幸せは、英国の庭にしか、ないのかも?..と、思ってました。でも、そうじゃなかった。こうして、見事なバラ園があること。本当に素晴しいことです。花の香りだけでなく、文化の香りもある。そして継続していく努力と...。それには、共感してくれるひとたちの存在も重要。
館林。日本一暑い地域に近い。さぞや、夏の暑さは厳しいと思うのですが、6月までは、体感気温もなんとかなる。いい時に、いい季節を楽しむ、そして、自分の季節も!
さてこれから、6月一杯は、イベントや講演会、各地でセミナーが目白押しです。
4月22日(火)、箱根星の王子さまミュージアムにて、公開ガーデンワーク。
4月24日〜25日 浜松フラワーパークで初夏の花の植えかえ。コンテナ・ガーデン審査会。
4月26日(金)浜松メイワンにて、ガーデニング・セミナー(13:30〜15:00)
5月3日(土)横浜イングリッシュガーデンにて、トークショウ。テーマは「色彩の上手な使い方」
5月10日(土)〜国際バラとガーデニングショウ会場にて、ガーデントーク、トークショウ随時開催。
5月17日(土)エクステリア&ガーデンフェア in NAGOYA 名古屋 講演タイトル『吉谷流・素敵な庭の作り方』
5月27日(火)たまがわガーデニングクラブにて、これからの庭について、スライドショウ講座。
6月4日(水)一般社団法人日本植木協会 にて、新樹種部会 総会 講演テーマ「21世紀のイングリッシュ・ガーデン最新事情」日本でも1990年代から一般的な支持を得たイングリッシュ・ガーデン、現地では21世紀に入り、その様相を変えつつある。同時に、日本の樹木ナーサリーも混迷の時代を迎えている。これからの樹種について考える。
6月14日(土)ザ・トレジャー・ガーデン館林にて(上記に記載済み)。
6月22日(日)愛知県春日井 ナゴヤハウジングセンター春日井会場にて、トークショウ。
6月29日(日)北海道恵庭銀河庭園にて。トークショウ、ガーデンウォーク。
(写真は、本日の養樹園さんにて。ネグンドカエデ、今が一番綺麗!)
北海道の銀河庭園でのイベントが終わると、今年前半のイベントが終了。その後、英国へ。イングリッシュ・ガーデンツアー(まだ、開催人数に達していないので、未定ですが)。
(本日、見つけた遅咲きの桜、御衣黄桜。なんとも惹き付けられますが、欲しくても、なかなか手に入らない)
その後は、9月までは、しばらく大きなイベントがないので、じっくりと腰を据えてプロダクト・デザインに時間をかけていきたいと思っておりますが、還暦まであと2年。「生きている間にやっておきたいこと」そろそろ絞っていかなくてはと、真剣に考えております。