May 2014
May 21, 2014
英語で、Pay attention ペイ アテンション。あるいは、Attention is paid. 日本語直訳なら、そのまま「注意を払う」。という意味になりますね...。この頃、この言葉が脳裏を大旋回して参っております。
昨日、20点近くになってしまった寄せ植えの撮影が終了。撮影が終わっても、栽培が続くので、ケアが終わった訳ではないのですが、バラショウの間も、気が抜けなくて大変だった寄せ植えたち。
ところで、あなたの Pay attention は、おもに、どんなものですか?
大抵の人の、Pay attention の頂点は、家族。
で、あって欲しいです。もっとも大切な愛の象徴ですからね。でも、自分自身の健康も、大切。健康管理も大切な大人の仕事ですが。ほかに...。
仕事や勉強や....。自分の外見への Pay attention も、重要か。50歳代すぎて怠ると、たちまちの敗退。これもまた、大変ですね。諦めないこと。諦めたくなる時もありますが...。
また、私たちガーデナーの場合は、庭への Pay attention も、重要ですよね。一個の寄せ植えだって、Pay attention 必要。Attention please ! ひと株のバラにも、Attention please !
でも、ヨシヤ、ただ今、正直なところ、Pay attention が多すぎて、限界越しかもです。
すみませんが、新しい仕事。今年は、もうお受けできない状態です。ただ今、来年以降の予約を受付中ですが。昨日も、撮影、来週も撮影。いえ、自宅で。自宅をきれいにしておくのも大変です。
などと言って、また!美しい花が咲いていると、フガフガっと、なってしまいますね。花を見ると、植えたい、咲かせたい!と、生きる情熱が湧いてくるではありませんか!?
さて、ただ今、箱根におります。星の王子さまミュージアムで、公開ガーデンワーク中なのです。5月の星の王子さまミュージアムは、チューリップは咲いたか、バラはまだかいな。と、いう状態ですが、巷よりもちょっと遅れで花の魅力がたっぷりと溢れています。
いやしかし、困ったことに、またまた写真のアップロードができないでおります。
今宵はあらゆる手だてを試してみましたが、貴重な時間がただ潰されるだけ。ごめんなさい。
今夜は、箱根仙石原のホテルでもネット回線の遅さゆえか、写真のアップロードができずに、あたふたするばかり。
しかし、なにゆえに、ブログって写真がないと説得力がないのでしょうね?最初の写真は過去にアップした写真でした。
仕方がないので、アップロードが簡単にできてしまうようシステムを変えてもらったファッションブログに写真をアップさせて頂きます。これは、自分のブランドかわいさではなく、システム上の問題からなること。お許しください。
May 19, 2014
怒濤のWeek! でした。そして、感謝の嵐。国際バラとガーデニングショウも、名古屋のE&G Show も、はままつフラワーパークも。たくさんの方々にお集りいただき、本当に、本当に、ありがとうございました!(バラショウの会場にて、グリーンギャラリーガーデンズの吉田さんと。吉田さんはフランスの作業着、私はイタリアの画家の白衣を作業着に。おしゃれ着の上に着られるので便利です)
(最終日でも、見事に咲いていたグレース・ドゥ・モナコ。要するに、同じ花が1週間以上咲いていたことになります)
(こちらは初日、花の発色が落ちた事がわかります)
国バラの余韻をかき消すように、翌日には名古屋。そしてさらに浜松へ。迂闊に言葉にしてはいけないとは思うのですが、「疲れた〜」が、頭の中を旋回して止みません。が、これは私だけでない。
会場にて、プロヴァンスの庭を作った加藤親方と小山内さんと。
ひと昔前の定年が55歳だったことを考えると、55歳を過ぎてからのハードスケジュールは、あまりよろしくない。と、自覚する今日この頃。無理をすると、何か祟るんじゃないか。発病するとすれば、自己管理能力が問われる。いろいろ、考えてしまいます。それでも、本当にたくさんの方々の応援の声に元気づけられ、今日もまた、頑張ろう。明日もまた。と、思います。感謝です。
最終日黄色のコンカドールに黒アゲハ蝶が止まっていて、美しい演出とと思っていたらなんと本物のアゲハで飛び立った時は周りにいた人たちが驚いてました。庭園の圧倒的な美しさに男性客も 見事だねえ、と感嘆の声。先生は毎年最新のものを見せて下さるので毎年一番の楽しみです。今年の国バラのお庭も一生忘れられません。素晴らしい風景をありがとうございました。本当にお疲れ様でした!
嬉しいコメントありがとうございました。他にも同様の嬉しいコメントをたっくさん頂きました。感謝です!
ありがとうございました。本当に、お疲れさまでした。そして、バラたちにも、同じ想い。ちなみに、このジュビレ・ドゥ・プリンス・ドゥモナコ。
はままつフラワーパークでは、ジュビレ・ドゥ・プリンス・ドゥモナコが、本来の色で咲いていました。そう!これほどに赤い覆輪だったんです。こちらが本来のモナコの国を象徴した花色。色が褪せるのが、不憫な...国バラのバラたちではあります。
さあ!こちらは、昨日のはままつフラワーパーク。スマイルガーデンです。バーバスカムが満開。
肥料の効いた地植えでは、凄い生長ぶり。アリウムギガンチアも大きい!
アリウム、1mくらいあります。これも肥料が効いた。使用したのは、有機肥料のバイオゴールド追肥です。こちらは昼前の光。
こちらは夕方の光です。斜光は本当に綺麗です。
一昨日、強風が吹いて背の高い植物がかなり乱れた。あらかじめ枯れ枝支柱のあった場所はマシだったのですが、いくら花が咲いても姿が乱れると厳しいですね。
それをアリスガーデンの浅田さんやIさんFさん、他ボラティアでお集り下さった皆様に修正をお願いしました。
光が美しくなるのが午後4時すぎ。パークは午後6時まで開園していますので、夕方は人も少なくおすすめです。
ここも予想がの爆発的開花。枝鋤き必要で。大変なことに。
これから、ニゲラも満開です。デルフィはまだツボミもたくさんあるので、剪定を繰り返せば暫く咲きそう。パンジーは前回強剪定をしておいたので、まだまだ元気に開花中。
なぜか、朝。狸が歩いていた。
日暮れ前のホワイトガーデンの幽玄な美しさは必見です。
三日単位で景色が変わる初夏の庭。浜松花博は、あと一ヶ月、6月15日までです。
話と関係ないけれど、こんな飲み物、浜松駅の駅ビルで見つけちゃった、バジルシードが大好きです。
晴れた日の夕方5時。2度と見られないかもと思うと、作業するより写真を撮らなきゃ。で、焦ってしまった。次回は、6月5、6日が最終作業日です。
会期は6月15日まで。みんなの熱意で、来年もこのスマイルガーデンのデザイン管理を私がさせて頂く方向で動いています。しかし、それも入場者数次第、予算出来高次第のところもあるので、ぜひみなさま。ガーデンパークともども、よろしくお願い申し上げます。
May 14, 2014
国バラもあと数日で終了ですが、実はもうひとつ、あと数日で申し込みの締め切りとなるのが、7月に開催のイングリッシュガーデンツアーの告知です。
(写真は国バラ、今年のローランさんのデコレーション。上も下も)
あの感動をもう一度。いいえ、二度も三度も!ということで、今年も例年通り、私が自分でせっせと時間をかけ調べ撰んだ感動の庭、厳選の10箇所/10Gardens Visit と、英国の良さ発見のツアーを開催するべく、ただ今、メンバーを募集中です。
しかし、それも、あと数日で締め切りとなりますので、最後に今一度のお知らせです。実は、ツアー遂行人数まであと3〜4名様。今年は去年よりも少ない人数で行けそうでもあります。
しかし今年は、日程を一日伸ばしたことと、対ポンド円安や、イギリスの物価の高騰も影響し、幾分ツアー料金が割高に感じてしまうもの確かです。ただ、普通の英国ツアーでは味わえないエクスクルーシブな訪問先やホテル、ツアー参加の方々の一体感など、それぞれの訪問先が自分たちで独占訪問の場所も多いので特別な体験になるのは間違いなしだと思います。
また、私が選ぶ旅の時期は、7月上旬と決まっています。それは、背が伸びて迫力を増す宿根草が、もっとも美しい時期を迎える時期だからです。6月は若干、バラは美しいものの宿根草が小さい時期。迫力に欠けるので、どうしても7月を撰んでしまいます。
チャールズ皇太子の庭をデザインして話題の I&J Bannerman 夫妻の現在の自宅であるアユンデル城や、彼らがデザインし注目されたシーンドマナーを訪問。
( I&J Bannerman 夫妻のデザインしたアユンデル城)
さらに、古都バースや、人気の避暑地ブライトンにも宿泊します。
伝統的な庭や、新感覚の個人庭、ハンプトンコートで最新のコンテストガーデンを見学したりと、いつも通り旅程が盛りだくさんすぎて心配になるほどなのですが「イングリッシュ・ガーデン」の楽しみの神髄をご一緒に探訪したいと思います。
(ハンプトンコートのガーデンショウでは、花だけでなく、ガーデナーウエアや蒸れないブーツ、ウェリゴーグなど、盛りだくさん)
最終日、自由行動の日曜日は、フラワーマーケットやガーデナーゆかりのショップなど、ご希望の方は私がご案内します。
ぜひ、ご参加を。よろしくお願い申し上げます!
最後に、おすすめ本のご案内。これは、目立たない本ですが、私のちょっとした癒し本です。
グレース公妃の日本語訳をされた文章が優しいのです。この本を読むと、グレース公妃のファンになってしまうこと間違いなし。
また、それぞれの章の最初に記された引用文が素敵です。たとえば
もし人間が花というものを知らなかったらどうなっていただろう。もし花がこの世に存在せず、われわれの目に見えないものだったら、人間の性格や、モラルは、美意識や幸福感は今と同じだっただろうか。
モーリス・メーテルリンク(1982-1949)
自然への共感は申し分なく健全であることの証しだ。隠やかに澄みわたった心がなければ、美しさに気づくはずはない。
ヘンリー・ディヴィッド・ソロー(1817-1862)
イギリスの庭を見学しながら気づくことは、毎回計り知れない美意識や幸福感の源となります。ベルギーの随筆家モーリス・メーテルリンクは、気づく事の大切さを語る名言集が多いのですが、アメリカの詩人ヘンリー・ディヴィッド・ソローも、名言集、多し。たとえばこんなの。
”どのチャンスも一度しか巡ってこない”
四日目、さすがに植物のぐったり度が高まってきました。写真のユリ、コンカドールは、順調に咲き続けていますが、観客から観てよい角度、あるべき絵になる場所に咲いていた花が終わり、それをまた位置をずらして眺めを作って行きます。これは毎日変わるので、随時絵画的調和のあるように動かしています。写真は、中が抜けている状態。これを回転させて変えています。また、華やかだったキンギョソウ(写真右奥)が終わってしまったので、今日は、ついに選手交代。植え替えました。
あまりパッと目にはわかりにくいかもしれませんが。↑キンギョソウ撤収前
撤収後。替わりにデルフィのブルーを。株間をどの程度開けると良い雰囲気になるか、これがかなり難しいです。
詰めすぎは辛そう。空き過ぎは寂しい。風が通って気持ちよく見えるように。うーん、でも詰めてしまいがち。
そして、毎度おなじみ、朝晩の、活力剤と開花促進剤の葉面散布。だから、光合成がなくてもどうにも葉の色が抜けずに居てくれる。皆様のお庭でも、光合成が足らないと思ったら良質な活性剤や液肥を薄めたものを葉面散布すると効果がでるはずです。晴れた日の夕方雨が降らないことを前提に散布します。
ここでも、わすれずに「ここでしばらく頑張ってもらえますか?」と「心の声」を届けます。
ローラン・ボーニッシュさん×加藤造園さんのプロヴァンスの庭!素敵です!
太陽光があったら、さぞかしもっとステキでしょうね!プロヴァンスで見たラヴェンダーの畝に雑草が生えている姿を再現してある。いいアイデア!(続く)
May 13, 2014
いよいよ、第16回国際バラとガーデニングショウが、後半戦に入ります。
そして今日は、その中日(なかび)。あと3日でショウが終わります。なんだか焦る気持ちもあります。まだ、他の方の作品を見ていないし、世界一ともいわれるバラの祭典、今年発表された新しいバラも含めて、たくさんの花達を観て回りたいと思っています。
と、そうなると、気になるのがコンディションです。初日は問題ないのですが、開始の4日目くらいから、メンテナンスの重要さが問われます。
花穂が暴れるベロニカシビリカム。地植えならすすっと上に向かうんですが。
花殻摘みと水やり、葉面散布は最重要課題ですが、花がすっかり散ってしまった、いわゆる花の見頃が終わってしまった株は、株ごと取り替えなくてはなりません。これを含めて、メンテナンスに許された時間は、5時半から7時までの1時間半。結構、時間が足りません。立ち話や記念写真を撮る時間も惜しく、かといって、記念写真ではなく、記録写真は撮っておきたいので、あれもしたいこれもしたいで、すごくイライラしてしまいます。いつも夕方は..。夕方の吉谷は、疲れていることもあって大変まずいです.(笑)。
メンテナンスは、毎朝、毎夕やるべきなのですが、私も他のスタッフも他のビジネスを同時進行させているので、すべての朝夕にいられません。気になって仕方ないのですが、何時だっていますぐ見に行きたいと思うのですが。
なので他のスタッフとローテーションを組んで出来る限りのことをしています。
写真は初日、最初に多肉植物のタペストリーを作ったときから参加してくれているガーデンデザイナーの大滝さんと、右は、吉田さん。開会式、皇室VISITやVIP訪問には、ちょっと着飾って。
しかし、会場の行き来でふと他の庭の花殻が目につく。勝手に入って行って花殻摘みだけでもしたくなる。クセになっているからでしょうか。花殻くらい毎日とるべし。そう思うのだが、それぞれの庭に、さまざまな事情があって、メンテナンスが難しい場合があります。自宅が遠方の場合、会期と準備を含めて10日間、ずっとホテルにいるのも本当に大変。だから作るのも大変だけれども、メンテナンスも大変。 でも、メンテナンスしないと意味がない。実に大変ですよね。
さて、この♫のようなマークは何ですか?と、ご質問をいただきました。グレース妃の紋章です。
レーニエ公は、Rのマーク、グレース妃はGです。ここだけにそのマークの使用を許されました。
見にくいですが、ハウエル・コナンの写真集で見たこの写真を、ガーデンの中心のアクセントにしようと思いました。最初は、これと同じ王冠のデザインを入れてデザインを完成したんですが、これは公国オフィシャルのお許しならず。今回のフラワーショウで、唯一ゆるされた紋章。それが、この公妃に捧げられた庭のゲートのデザインだったのです。これは、モナコのオリジナルと同じデザイン。
なかなか時間が足らず言葉が足らず詳しい説明ができていないので、わからないこともありますよね。
答えられる、時間の許し範囲で答えますので、 またご質問くださいね。
今日はまた、夕方から、コンテストガーデンでのトークショウがあります。夕方は空いてゆっくりと見学ができますので、ぜひ、おいでくださいね!
最終日は、お楽しみ販売会もあります。今回は、使用した草花をまとめ売りする方向で、バラの株はそれぞれ京成バラ園さんや河合さん、花ごころさんからお借りしているので、バラの販売はありません。