June 2014
June 19, 2014
植物が威勢よく育つ場所においては、そこにいる人間も、感化されるというか。このバラたちに接してエネルギッシュに気分になりました。そして、この庭づくりに関わって5年目。ここまで、派手派手になるとは、想像もできておらず。びっくりするばかり。赤い花の庭では、派手さを抑えるために、もっと銅葉の植物の活躍も必要かと思いますが、それはこれからの課題。まずは、栽培の成功を祝う気持ちです。
ヘルメット被った変な写真ですが、背後の壁は長い間花で覆われることはありませんでした。
5年前の工事現場にて。もともとここの土壌状態も難しかったのですが、6月という、植えつけ時期も難しかった。
庭を作った工期はさまざまな事情から、あまり植物にとっては、ありがたくない6月でした。(理想は、秋、10〜11月とか、春2〜3月です)これから暑くなるのに、植物を植えるのは、リスクも大きく難しかったのですが、とにかく、夏休み前に開園を目指しての工事でした。
バラが巧く咲かないので、他の赤い植物。コリウスやメギの赤葉、ジニアや赤いベゴニアなど、栽培の簡単な品種で長いことフォローしてきた。しかし、今年は、本当に、脇役の入る隙間も無い感じで。
こうした景色になるまで、時間がかかるということ、なかなか自分でやってみないとわからないことも多いですし、思い通りに行かない歯痒さとも、ずっと付き合ってきたので、この嬉しさは、どう表したら宇良いのか。また、自分の手柄ではまったくない。協力して下さった土や肥料のご担当や、毎日面倒を見て来てくれたミュージアムのスタッフの情熱と熱意と、マメな手入れゆえであります。
枝の分岐が、ほとんど無かったころ、病気がでていないというだけでも喜んでいた。葉を落とさないように、そんなことで一喜一憂の時期。
ビフォー。なかなか思い通りに行かなかった。
アフター。角度が少し違いますが、ミュージアムのスタッフと、タクト社の方。今後、どのようにシュートを伸ばしていくか、脇役の植物をどのように活かすか、夢も膨らみますが、課題となるのは、2年後、3年後の計画やイメージを作っておくこと。理想の姿を見るような海外の庭も参考に。
今度の7月に訪問予定のシーンドマナー、バラが美しいというだけでなく、そこを美しく魅せる脇役の植物について、しっかりと見てきたいと思うのです。この写真に見るように、バラは「点」のフォルムの植物ですから、やはり、ここでも効果的に見えている「線」の植物。たとえば、ジャーマンアイリスのように「点」ではない形の植物。これが必要だな。と、強く思います。「線」の植物なら、葉が横に広がらないので、大きな日陰を作ってしまう心配もないし。
なので、ミュージアムには、何を?アイリス?ワトソニア?アリウムの仲間?みなさまのバラのそばには、線の植物、何が植わっていますか?
June 18, 2014
「5年、かかった」一種、感慨無量の今月のバラです。土壌交換と施肥内容で。
庭の開業から5年。今まで「どこがローズガーデン?」と言われることも...。
それが、今までに見たことのない、見事な、素晴らしいバラの開花。
詳しいことは、星の王子さまミュージアムのオフィシャルページ「ボンジュール」の10月のブログに「バラ園改良」の話を書いていますが、ベーサルシュートを伸ばす方向の土壌に肥料を混ぜておくなど、肥料の配分もちょっとユニークです。その結果、徐々に良くなって、今回、こんなにもなるのだ。とは、ただただ感激するばかりでした。
↑2009年6月の工事の様子。このときは、もともとの、この土地の土壌に肥料を加えるだけでスタート。
いろいろなことを試すも。湿地帯でもある重い粘度質が改善できず。水も捌けない。普段から霧がまいて病気がでやすい。根が伸びないので、茎も葉も伸びず。あまりきれいに花が咲かないので、実はろくに写真も撮っていなくて。
ルージュ・ピエール・ド・ロンサール。今年、シュートの伸びがあまりにも凄いので、これからは、後ろにワイヤーを伸ばし、トンネルにしていくことに。
レッド・レオナルド・ダヴィンチ。姿のきれいな咲きっぷり。この品種は今年植えたばかり。
サン・テグジュペリの活躍した時代、赤いバラは、モダンローズの典型のような存在、ちょっとした流行のバラだったそうですが、お話にでてくるのも、赤いバラ。私個人的には、白や淡いピンクが好きですが、サン・テグジュペリさんのお話に出てくるイメージのバラとして、赤や濃いピンクがたくさん登場しています。
ところで、同じ肥料を3月にコンテナにも施した。それで、今もずっと開花し続けているマーガレット。3ヶ月の間咲きっぱなし。肥料の力はすごい。ウォーターメロンとかいう名前のマーガレットでした。
背景の壁の色や植木鉢との相性が調和して、目に嬉しい眺めだと心のなかで自画自賛してしまうのですが、実際は、この前を素通りされる方のほうが俄然多いのが、ちょっと寂しいですね(苦笑)
また、もうひとつの夢が叶った。ベロニカ・シビリカムが植えつけ2年目で、見事な花をつける。こちらの庭の土壌も元はバラ園と同じ。シャベルで掘り起こすのもひと苦労の堅い土だった。2年前から、有機肥料、土壌改良を続けて3年目、最初は雨が降るとドロドロベタベタ。降らないとカチカチだった土が、だいぶフカフカに。(とはいえ、まだ、結構重い土ですが)有機質、土中の酸素。本当に大切な要素ですね。
毎度、片道100キロの道のりを運転しながら、いろいろな事を思うわけですが、今日の帰り道は、5年目のバラと庭に感動。日照の問題、霧や湿度、冬の寒さ、ネガティブな植物栽培の要素があったとしても、土と肥料の内容次第で、こんなにも、違う結果がでるものかと...。
さて、私のファッションブログには、iPhoneで撮った写真、こちらは、写真の被写体は同じでも、小型一眼レフで撮っています。(たいした差が無い感じがしますが、ちょっと違います)ただ、作業の合間にちゃっちゃと撮っているので、本腰と言う訳にいかないのですが、庭も1週間の時を経れば、姿を変えて行きます。雨や晴れでも変わってくるし。その変化を捉える写真は、園芸作業と並行で気合投入で、気がつけばこれも、肉体労働ではないのですが、結構エネルギーのいる仕事。でも、エネルギーをかける価値のある作業。「よおし!いい写真撮ろう!」と、庭にでるのも園芸家の大事なライフワークになるように思います。
June 16, 2014

(6月15日、フラワーパークにて。ついにアリウムが色を失い、ドライボールになってきました。でも、これで長雨が続くと、真っ黒になって、倒れる。イギリスのようには行きません)
3月末から90日近く続いた花博のイベント、6月15日に、おかげさまで、無事終了しました。目標を遥かに上回る130万人の入場者様。もちろん!パークの職員の皆様、何どもボランティアで作業に来て下さった皆様のおかげ。無事に、庭も元気でいてくれた。ありがとうございました!!!

赤のゾーン、ジニアやキンギョソウが元気に開花しているので、ずっと色が続いています。

白のゾーン。オルラヤが終わってしまったので、世界が茶色くなってしまい。でも、白花のリアトリスもまだまだこれから元気!リアトリスも花が終わって、茶系のストラクチャープランツになる。

白のゾーンに黒アゲハ。

こういう感じが、好き....、イメージ通りの景色。

宝石のような輝きを放つダリア咲きジニア。この品種は、北海道のコテージガーデン、梅木さんに送ってもらった。あとは、同系色でキンギョソウとレーマニア。
さて、昨日の閉会式。私もスピーチ。何を話すべきか、迷ってしまって。いいアイデアが浮かばなくて。うまく話ができなかったような。でも、言いたかったのは、フラワーパークの庭を。イベントの一過性ではなく、年々続けて行けることが大切。私、来年も、浜松に通います!というようなこと。継続の難しさ、意味。頑張るしかないです。

日差しが強くて強烈。切り戻し、枝鋤きを繰り返してもらい、ずっと花の咲いていた、オレンジ×ブルーのゾーン。
ああ、でもこれで、今年は見納めと思うと、我が子との長い別れのような気持ちがしました。 愛おしさ
ひとしお。

さて、これからは、次の秋に植え付ける球根や宿根草の苗。土壌改良工事など、計画はこれから綿密に行いますが、今後の大きな問題は、常なる人の助けが、人手が欲しい。一番大事なのが、人手です。さらに、経済の問題を乗り越えるのが大きな課題ですが、また、次の秋と春には、勉強がてら、ロングボーダーの植栽計画、助っ人募集をさせていただきたく、なにとぞ、来期も、ご協力の程、ご検討。よろしくお願い申し上げます!!! そして、たくさんのご協力、ありがとうございました!
明日、明後日(17,18日)は、バラが満開の星の王子さまミュージアム 。夏に向けた準備をしてきます。
June 14, 2014
(今朝、撮影。京成バラ園さんより頂いたホワイトノックアウト)
関東地方は、ここ数日突風、大雨、処によりヒョウが降ったり竜巻もあり、予測不能な怖いような天気でした。
(太陽がこんなに出ているのに、ざあざあ降り!洗濯物は、室内だったので助かりましたが)
それでも、今朝、土曜は、気持ち良く晴れ、我が家でも、バラの2番花の開花が美し!(冒頭の写真)。
国際バラとガーデニングショウでは、いつも、ショウに使ったバラを頂いてくるのですが、今年は、ホワイトノックアウト、とにかく花付きの良い花です。
そして明日は、「浜名湖花博2014 閉幕式」へ。午前中はフラワーパーク、午後がガーデンパーク。市長ご来園のご案内もありつつ、植栽の最後の確認 。今後のことを決めるため。
何しろ、植物は、早めの予約、植栽計画が大切なので、今から来年の春の開花計画を練っています。
翌月曜は朝から、秋冬テキスタイルの入校。三日がかりで紙を切り抜き、切り紙細工で作ったガーデニング柄(ジョウロやシャベルにお花が一杯!)の柄を切り絵大作(?)ができました。このところ、ガーデナーに向けた本格的な作業着も進めています。写真は貼り付け前の配置をしてみているところ、コンピュターならもっと早いのでしょうが、もの凄い手作業です。シャベルなどは、何ども作り直し。まだここに新しい芽が吹いたり、余計なモノを外したりで深夜完成!
(野放し球根のトリテレイアが満開です。ベロニカと一緒に咲いたので、偶然、私の好きな「同系色フォルム違い!」になりました。
そして、火曜、水曜は、箱根星の王子様ミュージアムへ、お天気が安定してくれたままだと良いのですが!現地は涼しいようなので、楽しみです!自宅で作ったおいた新しい寄せ植えも 持ち込みます!お時間のある方はぜひ!
June 13, 2014

箱根は、今がバラの最盛期です!
このところ、関東地方は凄い雨が降り続きでした。今日は良く晴れていますが、雨ぎらいのペチュニアなど、その花びらが透明になって溶けかかっていました。とにかく、この時期はカットバッグ!Cut back! (ビートルズの Get back の節回しで、口ずさむ!)

これから暑くなると、いろいろと大変かしらと案じつつ、今、箱根星の王子さまミュージアムのばら園が満開。天気予報では、来週は梅雨の中休みとのこと。17日(火)18日(水)は箱根での公開ガーデンワークですが、お天気もまあまあの様子です。箱根、高原ですので、作業は、6月でも7月でも、晴れた日でも。日陰なら涼しいし、ヤブ蚊もいないので、仕事が東京よりも楽で助かります。

それにしても、2年前に土壌の全面入れ替え。バイオゴールドのタクトさんにマメな肥料管理をお願いし、毎月のように来てくださった、その成果がで始めました。ようやくバラ園らしくなった。
寒冷地の初夏。ほとんど一ヶ月遅れでしょうか? 先月東京は今頃が国バラでしたから。そう思うと、6月は高原方面にお出かけして吉。でしょうか。

こちらは、数年前にRHSJのコンテナマスターさんたちに作って頂いた寄せ植え。実は、この寄せ植え。植え替えしないで、ずっとあります。来週。行ったら写真を撮ってこようと思います。(この寄せ植えは、作ったばかりのもの)アジサイは、雨に濡れても本当に絵になる植物ですね。
