吉谷桂子のガーデニングブログ

August 2014

August 16, 2014

秋植え球根


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秋植え球根の発注リストをずっと作っています。アイデアを考えながら、なので、遅々として進まず。
脇役の草花との相性もありますしね。
急がないと。だんだん品切れも出てきてる。
写真は、ピエ・アウドルフさんのご自宅の庭で咲いていたアリウム。

このとき、ピエさんに直接、品種、名前を聞きました。
「アトロプルプレウム」(「え?知らないの?」ってな感じの返事だったなあ。でも、悔しいけれども、見た事なかったんだもん)

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アリウム  ’アトロプルプレウム’。この写真は、ハンプトンコートショウにて。

これは、あまり、日本の仕入れでも、見かけないですね

でも、多くのお客様をお迎えしたいイベントガーデンでは、こんなにシックな花は、あまりウケないので、植え付けには心配があります。

来年の春。はままつフラワーパークで、チューリップのボーダーガーデンを。

そして、群馬県中之条町にもチューリップの花壇を作ります。詳しいことは、10月に!
 

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August 14, 2014

アジサイ2

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アジサイ(アメリカノリノキ)’アナベル’が、白く咲いたあと、うまく行けばライム色、黄緑色。だめだと茶色く枯れた色。

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これが不確実なので、星の王子様ミュージアムでは、茶色になりかかった花は、切り戻します。

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こちらは、アジサイのほう。7月に撮った写真ですが、今頃、どうなったでしょうか?

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この子もねえ。どうなったか。来週見に行ったら、わかるんですが。

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ノリウツギ ‘水無月’や‘ライムライト’は、これから徐々に紅葉して素敵なピンク系になります。茶色くなる地域もありますが、星の王子様ミュージアムでは必ず素敵なピンク。これもまた、気温や湿度との関係で。探したのですが、素敵なピンクの写真が見つからなくて。

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こちらは、我が家の黄金葉アジサイ。8月になると葉っぱまで、茶色に枯れて始末が悪い。
8月は、アジサイに欠かせない水分が枯れるせいだ。でも、あまり頻繁に地植えの植物に水をやるのも?

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こちらも、我が家の。レモンウエーブ。

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引きで見るとこんな感じ。10年前に私ひとりで植えた灌木類も随分大きくなって。毎年の剪定をしないと狭い庭が一杯に。

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写真は、5年前。今も、たとえば、8月の今日も、こんなかんじで、鬱蒼と緑。来春、一度クリックリに切り詰めるか。うっそうとジャングル化するのを、どうにか、阻止したいと思う今日この頃です。

たとえ、アジサイでも、アナベルでも、強剪定をしても、結構、鬱蒼化しますので。今の悩みは、鬱蒼化。

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さっき話題にしていたのは、茶色化を、美と見るか、醜と見るか。です。私は、美と思っていても、醜と見る人もあることへの理解は、ある。

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立体感のあるのが良いと思うのですが、汚いわねー。と、言われてしまうと、たしかに、この写真は....。空気が乾燥していれば、美しくドライ化するのですが。

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真冬は、空気が乾燥するし、やがて、ここに霜や雪が被るとステキなんですが。

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今日、雨が降っていたのですが、緑になったアナベルを裏庭から、切ってきました。

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ところどころ、茶色。中にカメムシあり。潰さないように、そっと袋に捕獲。

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8月の台所の景色でありました。

何がいいたいのか。と、いいますと、美しく咲き誇った時期から、その後の変化を捉えるという話です。
過酷な夏が来て、無惨な姿になってしまう植物も少なくありませんが、上手に管理できれば、それはそれで良いのですが、たいしたケアをしなくても、自然にいい感じに美しく変化する植物って、やっぱり魅力的。今、アジサイ’アナベル’は、随分ポピュラーですが、ノリウツギの水無月やライムライトも、もう少し、ご注目をおすすめしたい。今回、写真はないのですが、グラジオラスもいいですねえ。素晴らしい葉っぱの彫刻美で。花色も薄紫や淡いピンク、ライムグリーンetc 。



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August 13, 2014

紫陽花 アジサイ

0808-17紫陽花。あじさい。

実際は、梅雨時に活躍する花ですが、今、我が家の庭で、きれいにドライになったものとそうでないものと。

先月のイギリス旅行で、何度かアジサイとの印象的な出会いがったのと、過酷な夏ですが、今も庭にあってそれなりの楽しみを提供してくれる紫陽花への、トリビュートです。

写真は、先日も話題にしていたパーラム・ハウスのインテリアでアレンジされていた根付きのアナベル。最近、薄いパープルも登場していますね。イギリスで何度か見ました。

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アナベル、ライム色というか、白系のオリジナル品種は丈夫で、いくらでも地下茎でどんどん増えてしまう程ですが、最近登場している他の色、赤花とか、他の色は弱い感じですね。

生産者の方とも、お話していたんですが「どうも弱いですね」とのこと。

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それから、額アジサイより、玉型のほうが、離れてみた時に、景色がきれいに見える傾向があり。額だと、景色がパラパラする。

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ドライにして飾るにも、丸い咲き方をしているタイプのほうが、きれいに飾れますね。

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ナイマンズの庭には、大きく育った紫陽花。その名の通りな先っぷりと色彩。
このようにピンクから赤〜ブルーに色変わりする品種は遠くからみても、キレイ!

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品種にもよりますが、同じ色だとちょっと単調か?壁の脇では、アジサイの新芽が霜から守られて花付きが良い。

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宝石のようないろいろの色。pHを調節したり、最初から色味の強い園芸種を買ってきたり、色々するのに、なかなか自宅庭では、思い通りの色が出ませんね。



iris_garden_blog at 22:08   Tweet

August 10, 2014

一ヶ月前の今頃...英国

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一ヶ月前の今頃...、英国ガーデンツアーの最中でした。訪ねた庭は、どこも素晴らしく、甲乙はつけられないのですが、ひときわ心を夢見心地にしてくれたのが、パーラム・ハウスでした。

やはり、女性の考える植栽は、自分の考える植栽に近いものがあって、これは、ひとつの共感というべきか。

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実は、↑ この写真は、1997年 3月に発刊された「吉谷桂子のガーデニングスタイル(学研刊)」の裏表紙です。やはり、私が写真を撮り、このページも私がデザインしました。この写真を撮った時点で変な言い方ですが「凄いスクープ!」と、思ったものです(笑)。

これは、1993~97年にかけて、英国中の庭を猛然と回っていたとき、パーラムハウスのシェッドで見つけた景色ですが、どんな写真よりも好きな景色でありました。一種、庭の写真を、撮るのは大変に難しいので、アンドリュー・ローソンさんみたいに夜明けの庭で待機するわけでもないので、そう簡単には思い通りの写真は撮れないわけで。

そして、あー、いつか、自分も、こんなふうにガーデンツールをシェッドに吊り下げたい。と、思ったものです。

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↑ 2014年の夏、一ヶ月前にここを訪ねた時も、同じようにあった。最初の訪問から、およそ20年が経過しているのに、同じ。素晴らしい。...まあ、よく見れば、少しは変わったのかもしれませんが、(昔の方がリアルな、そのとき、本当に使っている。といった道具たち。今は、全部アンティークで、ちょと飾りっぽいかしら?)

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とにかく、女性の色彩感覚の植栽は、まさに、自分が願うビジョンそのものというか。いいな、いいな。と、思うわけです。

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いいないいな。パーラムハウスは、フラワー・アレンジメントも素晴らしく、屋敷のなかに飾られた手芸品や工芸品のアレンジスタイルも見応え十分。

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そして、今は、毎月ここを訪ねたりできませんが、それぞれの季節をうまく捉えて植栽が計画されていて、秋の雰囲気、9月の植栽も、フラワー・アレンジメントも素晴らしい。行ける方はぜひ!

パーラムハウスは、フラワーアレンジのセッションもあり、申し込めば参加できるようです。行ってみたいですね。http://www.parhaminsussex.co.uk



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August 09, 2014

Cat Mint or Catnip

0808-20スペシャルプランツ・ナーサリーを訪ねた時、目が釘付けになりました。


ナーサリーで飼われている猫が,
ネペタ(Nepeta )、キャットミントをガシガシ食べていたからです。

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キャット・ミントと言うほどですから、猫が好きなミントの香りのハーブだ。という認識はあったのですが、ずっとこのネペタのところで食べたり(噛んだり?)

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じゃれたり。まどろんでみたり。あるいは、真剣に食べていた。そうとう長い時間に感じました。私が近づいて激写してもお構い無し。

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ジェッカ・マクビガー著、オーガニックハーブ図鑑にも「ネコ科動物が、キャットニップでめろめろになってしまうことは有名ですよね。猫が我を忘れてむさぼる....」まさにそんな感じでした。

ジェッカさんのところの猫には、まさに、キャットニップと言う名前がついていたそう。子猫のころ、キャットニップを山ほど食べていたから、だとかで。

思い出した。私のロンドンの家にも昔、ネコがいました。ホワイトソックスの老ネコ、バスタです。ある時、買ってきたばかりのキャットニップを、すぐに庭に植えました。

すると植えた翌日には、茎だけになって、周囲にはその枝葉の残骸。最初は誰の仕業がわからなかったのですが、どうも、バスタが、植えたばかりの苗を食べるだけでなく、その上で、ゴロゴロダンスを踊ったらしいのです。

写真のナーサリーでは、地面に植えるのではなく、レイズドベッドの石垣の間から苗が生えているので、株元を猫に潰される心配はありません。また、植えたばかりの苗には、三点支柱を建てるなどして、株元のセーフカバーがあればよかったでしょう。

ああ、そうそう。それとは違いますが、あるとき日本から、マタタビを持ち帰り、老ネコ、バスタに与えると、やはり、めろめろになったのは覚えています。きっと人生で始めてのマタタビだったかな?

それにしても。ネペタの日本名は、何故。イヌハッカなんでしょうね。そして、キャットニップ、 Nepeta cataria は、この香りがネズミ避けになると言われています。



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プロフィール

吉谷桂子

(よしやけいこ)

東京生まれ。英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。

7年間の英国滞在経験を生かした、ガーデンライフを提案。TV番組や雑誌等での企画、出演、講師を務める。また、国際バラとガーデニングショウや東京ミッドタウンのコンランレストラン「Botanica」の植栽デザインを担当。

「吉谷桂子のコンテナガーデニング」(主婦の友社)他、著書多数。

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