November 2014
November 28, 2014
この下には、球根が植わっています。春が楽しみですね。事前に植え方説明会をして、「三角の連続でジグザクに植えると、自然に見える」を合い言葉に、とても上手に植えていただきました。
この場合、眺める視点になる場所から再度、見直し、一直線に見えてしまう場所がないように「見直し確認」をすることも必要です。
三角、という話の続きでは「3ポットでひと株に見えるように」は、植えて間もなく迫力にかける花壇でも、3ポットでまとまりをだすように植えることで、ごちゃごちゃ感を減らすことができます。
これは、ドリフト(流れ)植えをするための、線書き。今回、ここでは、「サツマイモ」に似た形の連続のドリフトにするために、いくつもの「サツマイモシェイプ」の植え位置マークをつけました。このなかに「何番のチューリップを三角の連続で配置してください」と、お願いするわけです。
短い時間に、たくさんの球根を植えるために、たくさんの方々に手伝っていただきます。そのために、より一層わかりやすい言葉を探して、効率よく植えるためのノウハウも少し筒づつ編み出していきました。
それでどんどん植えていくとサツマイモ型のチューリップの位置も徐々に見えなくなりますが、これは開花した時にそこだけ色のトーンや花のフォルムが違った花が咲くようにしてあります。しかし、株間を25センチ!手の平を一杯に開いた親指の先から小指の先以上は開いて植えたいと話ていますが、疲れてくると、株間を縮めて間配り(適当な間をおいて配る)してしまう傾向があり、今度からテンプレートを用意しようかと思ってしまいます(その分時間がかかるでしょうが)プロはスピード勝負ですしね。
愛知からアリスガーデンさんにもお手伝いをお願いしました。日本では知られていない、イギリス式の植え付けの定番がすぐに通じるので、助かります。
今年の春の様子。そうとう注意深く株間を開けたのにも関わらず、もう、ぎっしり!春の成長は著しくて。
これは、イギリスの冬の花壇。素晴しいランダム植えです。下にチューリップ。見えているのはワスレナグサか。相当、狭い株間でやってますね。私だったら、やり直し!っていいたくなる。でも、イギリス、春がいつまでも寒いからね。浜松でこれをやったら、4月はやたらに蒸れるだろうと、つい思ってしまいます。
ああ、これは、植え付け前の様子。気が遠くなるような数の多さ。発注したのは誰だ!と、怒りたくなる。はい、全部、吉谷が悪い。でも、ほぼほぼ全部植え付けた。この写真は、大したケース数にみえないのですが、このケースが延々、球根が4000球以上、宿根草+パンジー類が3000鉢、向こうまで続いているので、あまり見えませんが、数は、中之条よりも半数から1/3なのですが、複雑で巧妙な配置なので、時間がかかってしまいました。
あと少しで終わるかな〜っと、いうところで、女子チームだけで記念写真を。男子チームも5名ほどいらしたのですが、ちょっと離れていたので、全員で撮れず残念。はままつフラワーパーク、春の庭。ぜひ観に来てくださいね!
春に植えたジキタリスが咲きのこっていました。お花って、本当にかわいいですね。
November 26, 2014
November 25, 2014
浜松です。今日は朝、5:30に起きて、超満員のひかり号 9:31着の新幹線で、浜松へ。作業を始めると土砂降りの雨。 あ〜困った!普段は広げて検証する図面がこれでは、出せない。植栽をお手伝いくださっているIさまと。写真は、今年の4月の様子と今日の様子。徹底的な土壌改良をやっていただきました。
な〜んと、ラミネート!フラワーパークの施設にラミネートあり!これは、便利です。泥だらけの手でさわっても、大丈夫。マジックなら上書きもできる。植栽図は現場に持って行くと大抵ドロドロになるので、これは、最高でした。
今年の春に植えた、バーバスカムボンビシフォルムが理想的な大きさに!
葉の姿形だけでも面白いです。
宿根草は残し、これから球根を植え付けます。なによりも大切な土壌改良。「大地肥」という有機肥料をたっぷり抄き込み、土壌優良菌を増やして土をふかふかに。
あ”ー。しかし、真っ暗になってしまいました。暗いと植栽の判断ができなくなってしまいます。明日は雨が降りませんように。
また、来年の春には、みなさまの楽しめる場所になりますように!
すてきなコメント。たくさんありがとうございました!あまりにも忙しくて、余裕なくて、どうもストレスを貯めてるみたいで、あまり調子が上々とは言えないと。思っていても、励まされる嬉しいコメントをいただきまして、本当にありがとうございました。
November 23, 2014
先日の「かれんスタイル」の ページでは、またまた、素敵なコメントをいただきまして、とってもとっても、嬉しかったです。ありがとうございました。今、朝日や夕日に、紅葉した樹木が映えて素晴らしいですね。
さて。
そもそも、私のブログを見に来て下さるかたは、美術館を訪ねたり、観劇、バレエ、もちろん、お花やガーデンの見学を愛する方が多いと思います。なので「一年どころか、この5年間で、一度も美術館に行ってない」というタイプの方々ではないので、イギリスでハドスペンガーデンの輝く時代を作ったガーデナー、ノリ・ポープさんのおっしゃる、「ガーデニングとは、暮らしにおける美学の表現である」と、いう台詞に触れたときも「そうだ、そうだ!」と、共感、ご理解いただけるかと思うのです。
が、たとえば「家も庭も、美学の表現」などと公の場で言ってしまうと、反感を買いかねないお国柄だよなあ。と、わたしは恐れています。物事の一面や表面だけを受け止め、自分の価値観にあわせようとするとひずみの出かねないことって一杯ありますね。
ノリさんも、彼のガーデニングの名著のなかで、「この本は、植物を育てるために肥料をどの程度与えるとか、そんな話には一切言及しない。ガーデニングとは、暮らしにおける美学の表現であって..と続きます。ノリさんは、世の中に存在しなかった植物のブリーダーでもあり、植物栽培の知識は素晴らしいものでしたが、そういう話題はあまり好まなかったように思います。
桐島かれんさんの美意識は素晴らしくて、私も、それについては、いろいろお話してみたい。と、思うのですが。....かれんさんは、私の友人の親友でもあるので、先日も、3時間近く女子会をした際。あれぇ?何を話してたんだっけ。断食の話で盛り上がったのは覚えてるけれども。だめねえ私。...やっぱり、難しいですね。
それで、自慢話にならないように、誰もついてこれなくなっちゃわないように、解りやすく、自分の信念を語る。って、いや、難しい。だから、イギリスの方々はこう言っている。とか、私が共感を覚えた言葉を掲げてみると、少しわかりやすくて、参考になるかなと。現在アップしているヴァージンエアの「イギリスに行こう」にも、イギリスの方々の発言をお借りしていますが。
そんなことで、今回は、ちょっと実験的に、暮らしの話を中心に、実は「自分を捜しながら、行きて行く」。というようなことを根底のテーマに講演会をすることになりました。実は、こんな話題をして欲しいと、私を指名してくれたNHKの方も、なかなかやるなあ、と。
来年、1月28日に開催のNHKのカルチャー教室、「素敵な暮らし」のお知らせです。
お申し込みは、こちらの「NHKカルチャー」サイトからできます。よろしくお願いいたします。
November 21, 2014
昨晩は、ラジオ番組「かれんスタイル」に出演の際、たくさんのみなさまに投稿いただき、ありがとうございました。どうしても、短い時間に答えやすい、解りやすい。Q&Aになってしまうので、素朴な栽培の疑問にお答えする傾向になってしまい恐縮ですが、なかには、それについて、30分くらい語りたくなる質問も戴きました。「ひとつぶのたね」さんからは、
今回は是非 暮らしの部分を強くお話いただけたら嬉しいです。先生の思われる 日本人の生活に足りない感覚ってなんでしょう? もっと日本人のインテリアやエクステリアはたまた街なみのつくりかたまで 日本人にもあったらいいと思われる美的感覚を是非教えていただきたいと思います。 何に心をくだいて 暮らしをつくりあげていくと良いと思われるでしょうか?
素敵な質問をありがとうございました。しかし、1〜2分で答えるのが難しい質問ですね。私が普段から思っていることを迂闊に話してしまうと、誤解や反感も招きやすいような....。
たとえば、日本人に足りない感覚って。ずばり、世界水準でも、あまり美術館に行かない国民と、先日の統計ででてましたが、テレビでたまたまやってましたよね。美術館で観たものを、暮らしに役立てる。って、あまりできてないし。家に絵を飾ることがまだ当たり前でなく、そうかといって伝統的な掛け軸を飾る空間も今は家になく。ポスターやカレンダーがそれに変わるのかもしれませんが。ああ!だめだめ長くなりそう。そうだ!こんど、1/28(水)13:30〜15:00 NHK文化センター青山教室でそんな感じの話題がテーマの講座があります。ちょうど明日、公示が始まるので。ライフスタイル系のことでは、またその時に書きたいと思います。今月は(今も実は、洋服のデザインのミーティングの合間で、書き始めてから4時間も経ってしまったのですが)時間が限られているので、詳しくは明日にでも。
出先にいて、写真がアップロードできるような環境にいないので、今夜自宅に帰ってからでも、写真を入れたいと思います。すみませんー。