November 2014
November 13, 2014
プリムラ。って、本当は、春一番の花だから、プリマ(一番)のプリムラ。
なのですが、最近は11月ころからお店にでていますね。
ここ数年、売っているのを見つけると、必ず買ってしまうのが、プリムラ・アラカルトです。
うまく夏越しできると翌年も素晴しい花を咲かせるし、秋に植えると、春には、花首を大きく伸ばして見事にたくさんの花をつけてくれる。と、喜びの保証が、されているようなところがあるからです。
丈夫なDNA。って、きっとありますね。
それにしても。私の住んでいるエリアは、まだ、銀杏も緑色。なのに、もう、クリスマスソングが聞こえてきます。やめて〜と、言いたいですが、年賀状の準備も心配です。まだ、球根も植え終わっていないのに...。
と、いいつつ年末の話です。
ちょっと、話変わって。常に諸問題、諸事情ありつつ、無理難題は承知の上で、年末に10日間ほど、イギリスに行くことにいたしました。
9月からずっとずっと悩んで迷って、ついにどんどん空席もなくなりつつある昨今。切符の予約の電話をしている時間さえなかった日々に無理矢理予約を取ったのは、ほんの数日前なのですが。
早い話が、マイレージの溜っていたヴァージンアトランティックエアの乗り納めをしたいと思って。本当に大好きな航空会社でしたから。「人生に悔いを残さない」と、いうのが、50歳を過ぎてからの、大きなテーマになっています。本当は、経済や時間の関係で、無理。と、思っても、いろいろやりくりしたら行けることは行ける。みたいなところで。悩んだり迷ったり。それから、ロイヤルバレエの「アリスの冒険」も見たかったし。先のことはわからないのだし。
さらに、これまた、もう母親となんか旅行したくないって言いかねない年齢の、子連れ二人旅をすることを決めたのですが、ロンドン起点で、グラスゴーかエジンバラ。はてまた、ダブリンに行ってみようか。
迷っているのですが。さて、ここで質問です。年末のスコットランドかアイルランドに行ったことのある方。情報があったら、こちらのコメント欄にアドバイスをいただけないでしょうか。最果ての北国。夏は、いいのはわかっています。でも、冬はどうなのか。泊まってみたいホテルだけが道標で、あんなまっ暗な地域に行くのはどうなのか。と、思っております。でも、キルトスカートにバグパイプ。はてまた、妖精伝説のアイルランド。とても、気になります。あまり縁のなかった地域に行く。というのが、新鮮でもありますしね。妄想が糧。クリエーションの起爆剤です。
また、昨年同様、今年の年末も、クリスマスのロンドンレポートをさせていただきますね!
November 09, 2014
先日、箱根で見たドウダンツツジ。凄い色でした。こういう色って、一瞬の色。その後消えて行くからこそ、また、尊い感じもするのですね。花じゃなくて、これは、葉っぱですが。
で、花の色のことでは、やはり、迷いますねぇー。自分が本当は好きな色は、もの凄く地味な色だったりしますし。もう、散々それでは、失敗というか、これは難しいな。という結論を得ています。
背景にくる植物を、暗い色のフォリッジにして、手前を明るい色にするのは、常套手段。でも、この写真だと、手前の花が小さくて、インパクトがなくて、ちょっともったいない景色という気もします。
私だったらここに、アプリコットイエローの大輪のダリアなどを植えたいですが。
ただし、大輪の花は多くの場合、花期が短く、小さな花は花期の長いものが多いので、それはそれで、良いのですよね。
プロとして園芸の仕事を始めて、17年以上がたちますが。今でも、本当に難しいと思っています。その前にやっていた、舞台美術の仕事やディスプレィの仕事のほうが、むしろ、やりやすいというか。だってそれは、生き物じゃないから。作りもの。だけなら。
さて、
今月、園芸ガイドの寄せ植え撮影で「今、自分が一番作りたい寄せ植え」と、いうテーマを編集部から頂い
たのですが......。
それで、園芸店で、白〜灰色みたいな色したビオラを見つけて。あ〜もう、大好きこれ!と、思ってしまいました。灰色みたいなビオラに真っ黒みたいなハボタンを合わせてぇ。と、他にも丁度、今の時期、葉が黒くなってくるカラーリーフが増えてきますよね。アジュガなんかもきれいにまっくろで。それで、灰色やグレーと合わせると、すっかり自分好みです。
かたや、ほかの撮影用に、オレンジと黄色の組み合わせのアレンジも揃えていて。カートのなかで、ふと、その2つを見比べると、オレンジと黄色の組み合わせのほうが、俄然輝いて見えるわけです。あ!いいな!と思わせる力がある。
主観的に、近視眼的にのめり込んだ花の良さというのも、良いのですが。
で、結論ですが、絶妙のコンビネーションというものを目指します。派手なだけでもない地味なだけでもないというような。
上の写真、はままつフラワーパークにて、派手な個所とシックな箇所。それぞれに作ったら、それぞれの反応がありました。人々。みなそれぞれ、感性が違うということですね。ただ、好みを超えた普遍性ってあると思います。そこでしょうね。
下は、イギリスの庭。
嬉しいコメント頂きました。ありがとうございます!
「吉谷さんのガーデンはいつも黄色が効果的に使われていていますね。自分もお洒落だと思って植えたものが地味と一括されてしまったことがあるので、赤や黄色をセンス良く使えるようになりたいです。」
そういうことに気づいてらっしゃるということは、大丈夫ですね! いろいろ
TRY & ERROR で実験するしかないですよね。
November 08, 2014
冬直前の星の王子さまミュージアムにて、冬の庭の準備を。毎月通っている箱根仙石原。暖地よりは、一歩早く冬が来るので、その準備を。まだまだ、クリサンセマム、ビデンスなどが満開です。この日は、ブーツと帽子と膝パット以外は、全部自分でデザインした服で。とにかく、たったりしゃがんだり、かがんだり、膝まづいたり、思い切り高く遠くまで手を延ばしたりして一日じゅう動き回るのに、もっとも負担のない構造を考えて作った服です。もっとカッコの良い服があっても、やっぱりこっちがいいと思います。
それにしても、ゼラニウムやフクシアなど、今もきれいに咲いている花を抜き取るのは、ちょっと辛いです。一部は内輪で持ち帰ってもらったり。私も、捨てるくらいならと、貰ってきます。それとか、もともと、私の家から養子で出て行った子を、冬の到来に伴って持ち帰ったり。
ちなみに、この写真にあるゼラニウム、こちらは、抜かずに来月まで持ち越しに。そして、気温が下がって花芽がでてきた スキミア ’ルブラ’ は去年の今頃植えた株です。前年に植えた株の花芽が順調にでてくると嬉しいですね。スキミア、地植えにするより、コンテナ植えのほうが、花芽の再生率が俄然いいですね。我が家でもそうです。地植えしたのは、葉が茂って大きくなるものの、花芽が付かず。多分、地面の栄養が良すぎているせい。
そして、このフクシア。まるでバレリーナ、ファリーちゃんのようでしょう?可愛くて、可愛くて、何年長生きさせられるか、ずっと挑戦中です。なので、今までの夏越しは2度とも箱根。冬は、我が家の陽当たりの良い窓辺。と、優雅な、避暑&避寒を続けて、今年も昨日、我が家へやってきた。
夏の一年草も然り。トレニアやベゴニアでまだまだ元気な品種も抜きがたし。汚くなる前に抜いてしまうのが、観光ガーデンのあるべき姿で、自宅なら見るも無惨になってから抜くのもありなのですが、まだまだ元気!な雰囲気が溢れていると、手が出せません。この底に穴を開けた雑貨ジョウロ(ミュージアムショップで1800円で販売中!)のトレニアが、あまりにも元気に咲いているので、30センチも葉張りのするパンジー。プレンティフォールを植えようと思っていたのですが。
とてもじゃないけど、今抜けない!と、ついに、ミュージアムのスタッフに後のメンテナンスを頼んだのは、突然の霜が降りるなど 見た目が悪くなったら根ごと抜いて、肥料を追肥して植え替えること。それまで生育旺盛なパンジーなので、一回り大きめの植木鉢に植え替えておく。
ダリア’黒蝶’もこの場所では、未だ元気!それには、土と肥料も関係していますね。やはり、バラの場所では....。このバラは、えーっと、ドルトムンドだったか。最近、名前を忘れます。ここでは、秋の間ずっとバラが咲いて。いつ行っても。と、言うかんじ。
日暮れが早くなりましたので。ライトアップするとまた違った庭の魅力が楽しめます。
ところで。黄色い花が咲く個所は、そこだけ、ライトが当たったように見えます。やはり、冬は、好きだと思う色の花だけでなく、黄色は入れた方が、日暮れの早い時期でも、長く楽しめます。
ことしもまた、3D プロジェクションマッピングで、ロマンティックスターリーナイトを開催中。
最近のLEDライトは、白熱球のような暖かな色もあって少しふわふわ点滅します。しかも、電球自体は、熱くならないので、植物へも負担が少ないので助かります。 さあ!短い秋が行ってしまう前に、秋を楽しみたいですね。
November 04, 2014
やはり....、イギリスの庭から数ヶ月も離れていると、恋しいと、感じます。と、いうか。もっと、もっと見たい!と、強く思います。
あれほど凄い世界は、他にないし、どれほど見学しても、写真じゃわかんないし。本物見たい!と。これは、何年見続けていても、飽きることなく、もっと見たいと強く思うのは、イギリスの庭がどんどん変化して、最新型を見せてくれるからでもあります。
でも、フランスの庭も近年素晴しいことになっています。写真で見る限りでも、何かを感じる。それを実際にかの地に行って確認しておきたいと思っていました。フランスの庭もかなりイングリッシュガーデンの影響を受けて、園芸的にも充実。そして、おしゃれで芸術的。どこかで、イギリスほどは、しつこくないというか、どこか、ロウメンテナンスな技もあって、感心しきり。
ここでじっくり、研究し直したいと思う気持ちもあって、来年は、フランスのバラの最盛期に、本家モネの庭再訪、バラの村やバガテル、宝石会社の援助を受けて再生なったマルメゾン他、最新フランスおしゃれガーデン事情を研究見学したいと計画しています。ただ、フランス語のダメな私は、通訳して下さる方と一緒に。ショーモンスル城のガーデンショウも以前行って面白かったので、そこも要チェック。
さて、話は戻りますが。
昨日も書きましたが、3年続いたヴァージンエアの連載「イギリスに行こう」が、ロンドンー成田間のフライトがクローズされることで、今年いっぱいで終了します。
本当はあとまる一年は連載が続けられるように、内容は準備してあったのですが、とても残念。
http://www.virginatlantic.co.jp/letsgouk/yoshiya/yoshiya_24.php
November 03, 2014

秋植えの宿根草を植えるには、ちょうど良い時期。屋外にいて気持ちの良い風に当たりつつ、庭に修正を加えるのに一旦始めると止められなくなる陽気です。写真は来年の初夏に、浜松で咲かせたい新種のジキタリス‘イルミネーション’。色味が輝くようで。素敵です。

今月は、11月の6日、7日が星の王子さまミュージアムで公開ガーデンワーク。球根を植えますが、寒冷地ゆえに、先月のうちに宿根草は植えてしまったので今回は、球根とクリスマスの飾り。そして冬支度。 寒冷地ゆえに、今から植えておける品種は限られるので、

むしろ、冬の間の眺めが寂しくならないように。びっしりと球根や地上部のなくなる宿根草を植えておくわけにも行きません。

逆に、暖地ゆえに、少し遅めの植え付けに行くのは、はままつフラワーパーク。11月25日から三日間で行くのですが、特に、チューリップが咲き終わったあとも5月〜6月に見せ場が作れるように、宿根草や耐寒性一年草や2年草を植えます。
植えるのは、各1ケースづつで、以下はすべてエフメールさんから。
ユリの球根は、イギリスの庭でもおなじみのリーガルリリーと早生のアジアティックリリー。

またまた、(私が選ぶ事を)やめときゃいいのに、品種数が多いので、混乱しそう。秋の宿根草は、どんな色の花が咲くのかも、タグが無くなると不明になるので、とにかく、名札が頼りです。常に札と一緒に「札付き」で、配置を考えないと春に、トンでもない色が予定外の場所で咲くことになります。

な〜んて、言ってる間に、もう、年末ですね。焦ります。
あ、今月は、11月20日(木)NHKラジオで夜に生放送の「かれんスタイル」に出演 の予定です。特に決められた台本があるようなないような。自由に喋ることのできる番組なので、とても、いい感じ。
それから、明日あたりに更新予定ですが、最後の、ヴァージンアトランティックエアの「イギリスに行こう!」の連載がアップします。ほかの方の記事にしても、面白い役に立つ記事が多かったので、とても残念ですが、今年限りで、このサイトは終わってしまうので、気になる記事は、コピーペーストするなどして、保存しておいても良いでしょうか?データが重くなってしまいますね。でも、ぜひ、ご覧くださいね。