February 2015
February 11, 2015

新潟県阿賀野市のサントピアワールドにて「第20回世界の洋らん展」が開催され、この第20回目に因んで何か新しいことを、と企画されたのが、「冬の寄せ植え&ハンギングバスケット・コンテスト」でした。
真冬の新潟で、どこまで材料が集められるのか、そもそも作品が集まるのか、とても、心配されていました。
(写真はすべて、コンテスト作品の一部を撮らせて戴いたものです)

しかし、全部で100点ほどの作品が、日本全国から集まったのでした。
しかも、皆がびっくりするほどの力作ぞろいです。
審査員は6名。皆さまがよくご存じのメンバーが、東京から「温泉付きギャラなし」で参加。とにかくこの、ガーデニング業界を盛り上げていかなければならない、ということで集まりました。
今、私も、自分不足(自分が何人いても足らないのに、私はひとり!)の折り、新潟まで行くのは、正直本当に厳しい状況で、すべての仕事を二日間も頓挫しなくてはいけなので、日が迫るに付け、睡眠を減らし、仕事を詰め込み、日々悶々としていたんですが、現地に到着し、応募作品を見たら、たちまち気持ちが晴れました。これは素晴しい!!!って。

(ハンギングの背景のペイントが素敵だった作品)
「コンテスト賞金、合計100万円 !」 というアイデアが、この計画を建てた方の「私費/自腹」であると聞き、このたび声をかけられたメンバー一同が、心打たれたわけですが、なにしろ、サントピアの方々も初めてのことゆえ、なかなか思うようにいかなかったようです。
間に入ったJAGのメンバーも大変だった模様。途中折れそうになりながら、本当にコンテスト応募作品が素晴しかったので、折れずにこれたって。とにかく、頑張ったよね、みんな。もちろん、課題や反省点はあるとは思うけれども、本当によくやったと思います。
特別展示のコーナーでは、加藤孝幸さん(Piece of Mind)のファンタジーワールド。よ〜く出来てます。多肉植物でできた畑に拍手!
力の入ったハンギング作品の数々。

カラーテーマが絞られて、洗練されたイメージの作品が多かったです。

個人的には、こういう作品が好きなのですが、雪に閉ざされたこの地域や、寒い冬の世界感にとっては、もう少し全体に「暖かい」「明るい光」感じさせてくれる作品が欲しい。とは思いました。贅沢言ってすみません。
国バラのコンテストもそうですが、この2月のコンテストも、若干、屋外ではないので、少し暗い環境。なので、もっと、もっと、もっと!明るさのある上級編があったらよかったなとは、率直な感想です。
でも、素敵な背景色! 背景と花色のリレーティブカラーステキ!
寄りで撮った写真ですが、引きで見るとこんな感じ ↓ 。

こちらの作品は、私個人的に大好きでした。光の色彩とミドルトーンが都会派好みかな。
作りこまれてから、かなり時間がかかったように感じます。

ハンギングでは、こちらが優秀賞でした。選ばれた理由に、会期が3月まで続くなかで、ロングライフへの期待があったと思います。
(いつしか、ヒヤシンスの咲くときが、楽しみな作品)
コンテスト、本当に難しいです。審査した日が最高にきれいなら、2〜3週間後はどうでも良いのかというと、それも問題。今回は、一ヶ月程度の会期中の植物の経時間変化も採点に入れなければならなかったので「この花は、3週間後にはどうなっているだろうか」と、全員で話合いつつ、心配しながら審査を進めました。素晴らし気合入りで、全体にぎっしりと植わっている作品が多かったので、もう少しふんわりと入っていたほうが、この温室で3週間後、を考えるとぱっとみて、きれいだと思ったとしても、何ども悩むのでした。普通、コンテストは三回見て決める。と、いいますが、今回、10回以上は見て回りました。ぐるぐる回って5時間以上は見ていたでしょうか。

(この作品も素晴しかったです)
ただ偶然にも、上位作がほとんどシックな作品ばかりだったというか、暗い色の作品が多かったので、全体がそれで良いのか。と、見学に来る方は派手な作品や、ひらひらした感じの花だらけが見たいのでは、と、悩みました。大変に難しかったです。揉めに揉めて喧々諤々。予定の時間を遥かに過ぎて、夕方5時を過ぎると会場は相当暗かった。そのくらいなかで、暗い花色や葉色が多い作品を評価するのも難しかったものです。
なので、上級ワザなのに、華やかな作品というのは、今回、季節のせいもあって、難しかったかもしれないけれども、このもっとも寒い時期に、雇用創出!という契機もあったので、そこを頑張って頂いたことにありがたさのほうが、当然、上回ります。

県知事賞。賞金獲得はこちらの作品でした。OGプランツ(オーストラリアやニュージーランドの植物)は、私はどうも個人的に苦手なのでしたが、それを、とてもうまく優しい感じにまとめておられた。
それにしても、この作品群に申し訳ないのがこの背景です。背景が良くない!!!背景が良かったら、もっと作品が良く見える。って、吉谷はうるさくいい続けてしまったのですが(公言憚らず厚顔御免)実は、ペイントする予定が間に合わなかったのだそうです。
来年はもっとすてきにすると約束していただきました。

バックドロップのおかげで、魅力半減なので、
ほんの一瞬だけ、すぐ外の銀世界に置かせていただきました。しかし、その一瞬風が吹いて大事な枝がなかに入ってしまって、すみません。素敵なポットフィートも雪に埋まりそうなほど、実はここ雪が積もっていました。中心のフリチラリアがカギですね。
もっと、もっと掲載したいのですが、なにしろ、100点近くも集まったので、すべてを掲載できなくて、申し訳ないです。とにかく、とにかく、素晴しい作品の、ご応募ありがとうございました!
さあて!明日には、国バラ2015のスケッチ、あしかがフラワーパークのバラの色彩計画を仕上げていかなくては!新書「庭の色」も着々進行中です!
February 08, 2015

もう、立春もすぎましたし、以前に比べれば、だいぶ日が暮れる時間も延びてきたようですね。でも、雪の可能性はまだまだあり。写真は数日前の、箱根星の王子さまミュージアムの様子です。
秋植え球根の花達って、本当に寒さに強いですよね。健気にその生命力を、こういうの、オーラっていっても良いでしょうか。オーラを放っています。
バラの花に風が当たらないようにと守っている王子さまにも雪が積もって。
スックと終上に向かって伸びている枝は、メギのピラータイプ。ますぐ上を向いて伸びて行くので素晴しい樹形だし、葉っぱの色は赤っぽい銅葉なので、それも魅力的です。
最近ますます、植物の樹形、形質の魅力に惹かれます。
ファッションBlogにも書きましたが、今夜12時(2月9日NHK BS2)から放送されるロイヤルバレエの「アリス・イン・ワンダーランド」のなかに、トピアリーの庭でダンスをするシーンがあります。そういったシーンだけでも、見ると本当に嬉しくなってしまうのです。ちなみに、年末、ロンドンで見たロイヤルバレエの「アリス」のほかに、サドラーズウェルズの「エドワードシザーズハンズ」では、トピアリー自身が踊りだすシーンがあります。それにも嬉しくなってしましました。やっぱり、イギリスのバレエファンのなかには、ガーデニングファンも多いのだと思われました。
February 06, 2015

私のような電子オンチには、恐ろしい存在でもあるインターネット。しかし、調べものを実際の本よりもネットで調べる機会が増えたのは本当。それから、聞きたい音楽を200円でダウンロード。ほんとにいいのかな。とは、今でも思います。(写真は、5月の吉谷宅にてスカビオサの結実、宇宙っぽくて大好きー!)
でも、先日、凄いものを発見したので、ご紹介します。
実は只今、猛烈執筆中です。5月上旬に発刊予定の「庭の色」というガーデニングにおける花の色彩の実例集であり、色の効果のデザインヒント集の本のなかで、その参考文献を、読み漁っている。というか過去に読んだ本をもう一度ひもとく。あるいは、こんな本が読みたい。と、思うと探しまくる。というのが正しいのですが、今は日本に住んでいるので、思うように行かないことも多いです。でも、まあ、イギリスに行かないと手に入らない本は、だいたいイギリスの Amazonで 注文することで解決ができていますが、どうしても入手が難しい本もあります。
イングリッシュガーデンにおいては、やはりウイリアム・ロビンソン先生がその元祖。RHSのリンドレィ図書館にでもさっさと行けたら良いのですが(ところで火事で燃えてしまったRHS図書館はその後どうなった?私が図書館を訪ねた3年前は火事の比較的すぐ後だったので、本当にショックでした)今はそれも無理。
で、いろいろ探していたら、その、ロビンソン先生の1906年の名著。THE ENGLISH FLOWER GARDEN AND HOME GROUNDS がネット上で読書できる
https://archive.org/stream/englishflowergar00robi#page/n0/mode/2up
事実にびっくり。 それは、アメリカのオープンライブラリーというサイトでありました。
ART IN RELATION TO FLOWER GARDENING AND GARDEN DESIGN 花のガーデニングとガーデンデザインに関するアートの本が、今から、100年も前に出版されていたという事実にも驚かされます。
(写真はロビンソンの元自宅、グレーブタイマナーホテルの庭。本が売れただけで、こんなに大きなマナーハウスが買えるのって、凄い。と、素朴な感想です)
また、ウィリアム・ロビンソンがそれまでのヴィクトリア様式の強い色彩の花に彩られた絨毯花壇から、自然風で宿根草を中心とした庭づくりを提唱した、その時代感覚と先見性にも改めて敬意を感じます。
ウィリアム・モリスやガートルードジーキル、その時代の流れには、時代のキーパーソンがいたと言う訳ですね。
February 04, 2015

牛脂が残ったので、Feeder 餌装置を作りました。制作所要時間約10分。缶詰の空き缶に両面テープでカバーをして、ワイヤで吊るしただけです。シジュウカラやメジロが、よく来ます。
彼らを見るのは、忙しい日々でも、心潤う瞬間です。立春から6月までは休みなしで仕事がたて込み緊張が続きますが、ランチタイムは1時間確保。食事を作ったり、庭やベランダのお楽しみ(花殻摘みなど)に使います。
空き缶の底にアイスピッカーなどで、穴を開けておきます。でも、なるべく、雨が降りそうだったら撤収。しかし、関東地方明日は雪ですって。雪の日こそ、降り止んだらすぐに、なにかしら食べ物を用意したいですね。 この内容で、24時間後には、カラッポになるので、次はパンの端っこで。
February 02, 2015

先日のNHK文化センターの講座では、こちらのガーデニングBlogにも、たくさんの嬉しいコメントをいただきまして、本当にありがとうございます。(写真は、アントワープのホテル)
あのとき、ちゃんとお話できたかどうか。インテリアの話が多かったとは思うのですが、最高のインテリアは、「窓の外に緑が見えること」壁があったら絵を飾るのは、必然ですが、まずは、どんなに素晴しい絵よりも、窓の外に緑がなくちゃ!

と、思ったので、我が家の前はすぐにマンションがあり、殺風景ですが、ベランダに緑を自前でセルフサービスの借景(貸景?)にしたわけです。借景が良くない住宅地でも、自作の借景を作るのは、可能だと思った。家を建てる前は、まずそれを先に考えました。(写真は、ロンドンのホテル)
テレビのニュースでは、滅入ることも多く、そこは自分なりの考えをもっと突き詰めて行きたいと思いますが、ネガティブを吹き飛ばす、ポジティブパワーを、身につけていきたいですね。たくさんの嬉しいコメントの中から、ひとつ、良い質問を戴いたのでお借りいたします。
先日の講座からまだまだ興奮さめやらぬ私がいます。おかげで前へ前へ進もうとする自分がいます。私も以前飾っていたイギリスの切手のまわりにモリスの壁紙やお気に入りのリボンを入れて飾ったり、古い印刷物に古いレースをいれてみたりと愛おしいものを愛でる気持ちがむくむくとわき出ています。 お気に入りのお皿も飾ってみたのですが、何だかしっくりこなくて、空間の使い方にう〜んとなっています。間が難しい。。。それに先生のお宅にあるものは どれもとても素敵なものばかり! 黒シリーズの額だったり、ガラスの小物いれだったり、それから紫色のガラスのカッティングが入ったふたのついた入れ物だったり、肉厚な鶏さんの置物だったり、どういう基準で物選びをされるのでしょう?どんなものに出会った時買ってもよしのサインがでるのでしょう? 心が震えるような出会いができるよう日頃から心がけが必要でしょうか?
ありがとうございました。心が、魂が震えるほど欲しいもの。に出会うために、ずいぶん旅にでました。いえ、外国でなくても「まずは、外にでないと出会えない」と、思ってます。が、最近はインターネット??ただ、ネットは便利ですが、あまり好きではありません。やっぱり、お店を探すのがいい。お店の人と話すのがいい。
でも、自分に買える価格。 が基準で、買えない価格のものは、やっぱり、あっさり諦めてきました。でも、私、どうしても欲しいものがあるとして、ある時突然、それが安く買えるチャンスに巡り会うことがあります。そういうときは、魂どころか、もう考える間もないです。向こうから「連れて帰れ!」と言われてる気がするときがあります。でも、この年齢になってくると、自分の有限の時間を感じるので、最近は、よほどモノを買わなくなってしまいました。寂しいですが。

ロンドンのホテルにて。日本以外のファレノプシスは、独特の支柱のない自然樹形が主流です。日本の仕立て、同じ方向を向いた奴。確かにきれいですが、私はこっちが好きです。これは、ファレノプシス ’パンダ’でしょうか?窓の外は、緑、家の中もなにかしら緑。ルームアウトサイドイン・.インサイドアウトの生活感覚が落ち着きます。要は緑のない生活は、あり得ません。人間的な暮らしは、まずは、緑とともに。
でも、植物を買うにも、植物の値段は、何百円から高くても数千円ですが、魂が震えるような植物に出会うと、なんで、あんなに嬉しいのでしょうか。こんなに仕事で何千株単位で植物を注文するのに、素敵なヴィオラを見たりすると、たまに個人買いしてしまいます。350円で、先日も、最高に嬉しい思いをしました。

















