May 2015
May 19, 2015
庭づくりは、The Art of Planting これは、イギリスでしばしば耳にした言葉ですが。
日本語に置き換えると、芸術としての植栽となります。わたしが庭に求めるのはそれなのですが、あまり言葉にすると浮ついてしまうので難しい課題です。
が、そこまで大げさな言葉ではなく、もう少し日本語で親しみやすい言葉はないかと考えてみるに「花・美・術」みたいなこと.....。もともと、テレビコマーシャルの美術ディレクションをしていましたので、こういう空間を作るのは得意であります。
芸術という言葉、日本において、それほど歴史の古い言葉ではないらしいのですが、美は古代から求められてきた、いかなる国でも、大切にされてきた言葉。だから、美の術。これは、絵画のほかさまざまなクリエーションに当てはめられる言葉で、どうも、「美・術」がしっくりきます。だから、花でも、美の術。
花で、庭の世界観を作る。花のイングリッシュガーデンは、花の美の術、花美術といえるのかなと思います。
ガーデンショウがおもしろいのは、ただ、単に花がきれいに咲けば良いのではなく、その演出を含めた総合的な構成です。今回のグランプリを取った「シツライ」の庭や、ピープルズチョイスでNo.1だった「木ごころ」さんの庭(写真上)は、そういう意味でも、さまざまなセンスや技術やプロデュース力、時代感覚など、総合的に素晴しかった。でも「明るさ/明度」はもっと明るめ、が必要でしたね。
わたしは今回、アンデルセンというテーマを頂き、おもしろそうだが大変だ。どのようにその世界観を表したら良いのだろうか。とずっとちょっと憂鬱な半年間を過ごしていた。アイデアは、思いつくのは、思いつくが、それを実行するには困難も伴う(時間も予算も!)ので、困ったなあ。と思い続けた半年でした。
ショウが終わって、多肉植物を提供してくださったブロメリア岐阜社の方に、引き取っていただいた。温室ならしばらく観賞していただけるかと。
この一ヶ月ほど前に、小林養樹園の小林社長に作っていただいた。社長は、見事なトピアリーの作品の数々を作っていらっしゃる。図面をもとに、アバウトに。横で、ここをもっと曲げてください。小さくしてください。と、お願いしながら制作。
自宅で吉谷は、スチレンボードをノコギリで切るところから。ノコギリでざっくり切ってから、スチレンカッターと呼ばれる熱線カッターで細かいカット。
以前もお伝えしたが、私は洋服のデザインもしているので、自宅にあるマネキンを見ながらトルソを作った。
理想的な顔の絵や写真を見ながら手彫りするのだが、なかなか思い通りの顔にならない。ここにかなりの時間がかかったが、この間、ほかの仕事も山積みだったので非常に苦しかった。本当はすっごく楽しい仕事なのにね。
う〜〜ん。微妙。出来上がってみないとわからないが、作りながら修正するほか初めて作るものはノウハウがないので、修正の繰り返し。
だいたいが出来上がり。ゴールデンウィーク中のグリーンギャラリーさんに持ち込み、大滝暢子さんと多肉植物の埋め込み。
この金属フレーム、だいぶ作り直してもらったので、実は多肉植物が埋め込みにくい形になってしまった。なにぶん、これも初めて作るので試行錯誤でありました。
多肉植物が足りなくなってしまったので、このとき、今日はここまでとなったけれども、いやあ〜最後まで終わりたかったですね。ブラにぴったりなホタテ貝も見つけていたのですが、なるべく植物以外のものを入れないようにと、結局なしに。
というわけで、人魚ちゃんも、今頃、ブルメリア社のある、岐阜県に落ちついたでしょうか?
さて!明日は、星の王子さまミュージアムで、公開ガーデニングワークです!箱根仙石原は、バラの開花は、6月に、なりそうです。
May 18, 2015
写真は無事に終わったバラとガーデニングショウ。たくさんの方においで頂き、ありがとうございました!これは、去年から、施工をお願いしている東京八王子のグリーンギャラリーガーデンズの吉田さんが、昨晩送ってくれた写真です。
こうしてみてみると、水のやりすぎは無かったようで。唯一、濡れているのは、持ち込み時から危なかったイギリスナラが置いてあった場所。心配で仕方なく、繰り返し水を与えていたけれど。
実は、私のほか、女子チームは、一足早く8時ころに帰らせていただいた。一昨年までは、最後の掃除、床面の雑巾掛けまでやって深夜。自宅に着くと朝の2時近かったけれども、翌日からの処理も大変で。しかし、去年から本当に楽になりました。グリーンギャラリーガーデンズさんに協力してもらうまでは、弱小我が社で請け負っており、配車される車の駐車券の手配から細かいことも私がやっていたので、もう無理、もう無理、が口癖でしたが。
本当に、ありがたいです。
そして
17年もやっていて。お祭りが終わった後は、いつも、なんだか、気が抜けるのですが。そうもしていられず、次から次への仕事の山が...。
準備しているときの緊張感。ただならぬものがあるだけに、終わるとなかなか次に意識を以降するのが難しいのでした。
しかし、明後日20日は、星の王子さまミュージアムでの公開ガーデニングワーク。来週ははままつフラワーパーク。中之条町「花の駅 美野原」も。あしかがも行かなくては!さきほど、かなりいろいろ書いていたこのページ、一遍にぶっ飛んでしまったので、続きはまた明日書きたいと思います。いつも見に来てくださり、ありがとうございます。
May 17, 2015
バラとガーデニングショウ、本日で閉幕です。おいで下さったみなさま、陰ながら応援して下さったみなさま、本当にありがとうございました!!!
写真は、昨日の夕方に撮ったので、ちょっと花殻摘みと水やり程度のスタイル。今日はもう撤収作業用の装備で行きますが、私はバラショウに合わせて自分がデザインした(このバラの柄もオリジナルです!)洋服でバラショウに行くことも楽しみにしておりました。さまざまな花のようなスタイルの方々をお見かけするのも嬉しく拝見しておりました。(チェルシーやハンプトンでも、花を意識した方を見つけるのが楽しくて!)なかには、一緒に写真を撮っていただいたり。
この、シャクヤク、17年間私の庭でバラの風情を作ってくれているオリさんの自宅から来た花ですが、ちょうど、こんなイメージ。
そして、季節違いのチューリップは、北海道のコテージガーデン、梅木さんに送ってもらった。最初は、小さなツボミでしたが!こうして、さまざまなピンクの同系色に繋がる淡いピンクのシャツを着るような感じで。ぜひぜひ、これからも、花の園に出かけるときはご自分もお花の一部と意識して、おでましくださいませ。
それがしたくて、私はこの10年ほど、月給は変わらない。むしろ下がってしまったけれども、服のデザインを始めました。
今回、ご協力いただいたミニバラ。ブロメリア岐阜さんの、ポールセンローズは、デンマークから来たバラです。これが素晴しい!搬入時からまったく花が痛まず、ピンシャン!として、見事でした。あまり日当たりの良くない環境や室内、お店先などを飾るのにも、素晴しいバラです!
バラショウでずっと、美しいのは、アジサイも双璧でした。こちらは、星の王子さまミュージアムのブースでも販売して大人気!
本日最終日も、限られた数ですが、ご用意しています。
人魚のウロコは、エケベリアなどの多肉植物。
メインで多肉の埋め込みを上手にこなしてくれたのは、ガーデンデザイナーの大滝暢子さん。緻密な時間の感覚を必要とする。
いまのところ、この人魚は、たくさんのポールセンローズと多肉植物をご提供くださったブロメリア岐阜さんに貰っていただきたいと思っています。
こちらの赤い靴のバレリーナは、今後は、私のお店、Shade YOSHIYA KEIKO で季節毎に植物のイメージを変えてディスプレィに登場してもらおうと思っています。当分は、多肉植物、伸び過ぎてしまったら、次回からは、ディスプレィ用のドライフラワーやシルクフラワーで。バレリーナを花園に見立てたいと思います。
今年、一番人気だったジギタリス。これからまだタキイさんなどからも、出荷があるようですよ。
後半からエキナセアもちらほら登場しました。空間をピシっと締めてくれるので、庭に欠かせない花。
こちらも、ポールセンローズのミニバラと、サルピグロッシス。
この両名とも、おどろくほど花持ちが良かったです。助かりました!そして、こちらのステキな物語の表示は、一昨年のグランプリ受賞者、有福さんたちが用意してくれました。若手のデザイナー達が協力してくれて、ありがたい。今後に期待がもてます。
ただ、植物名の表示、非常に大切ですが、眺めのじゃまにもなるので、なかなか悩ましいです。
特に、この写真にあるサルピグロッシス(一年草)は、しょっちゅう名前を聞かれました。しかし、名を聞くだけで、へえぇ。というリアクションされると、いつもがっかりします。案外多い。人に植物名を聞くときは、「メモを片手に!」が合い言葉。最近は、スマホに残すのもあり。それに「ありがとう」くらいは添えて欲しいけれども、聞くだけで、きっとあとで忘れちゃうんだわ。なので「きっと覚えられないから、サル が ピー で グロッシス!覚えましたか?」なんてね。言ってしまいます。
さあ、雪の女王は、本日、解体します。多肉植物はレスキューして、スワロフスキーのクリスタルは除去。あとは、残念ながら廃棄せざるを得ないのが残念ですが、毎年、イベントをしていると、こうしたものが溜ってしまうので、断捨離を。なので、せめてたくさん写真を撮っておきたいです。
さて、さて、これからは、集計だの経理。塞き止めていた他の仕事(デスクワーク)。あまりにも苦手で頭がイターイ。のですが、現場作業は大好き!
5月20日は星の王子さまミュージアムで公開ガーデニングワーク。
5月26日は、浜松市の花の会で講演会。
5月30日は、トレジャーガーデンでトークショウ。
それが終わると、いよいよ6月、本格的な夏と同時に、フランス薔薇ツアーがスタートします。
花の季節はこれからまだまだ続きます。すてきな花を一層すてきに見せるよう、頑張っていきますー!
今後とも、よろしくお願い申し上げます。
May 16, 2015
これが大変な充実の内容で。北海道ガーデンショーにおける吉谷桂子ガーデンアカデミーの開催です。
内容は見ての通り。大雪森のガーデンのスペシャルガーデンツアーに始まって、夕方からは、座学編の講演会。これは、私のオリジナル植物の植栽講座を開催。拙著「庭の色」をテキスト(教科書)にして、さらに詳しい解説を入れながら、プロのガーデナーが植栽工事をする際の参考にもなるような中身の濃いぃ講座を開催。その晩は、フラテッロ ディ ミクニでスペシャルディナー。宿泊は、ホテル大雪。
翌朝は、ウイッチフォードのコンテナを使って寄せ植えを制作して頂きます。募集は、僅か20名のみの限定募集で、さまざまな事を学んで頂ける一泊二日の宿泊&ディナー付きの講座です。なにしろ、オテルドゥミクニの、あのフラテッロ ディ ミクニ。食事の素晴しさは、北海道ならではの材料にミクニ流のお料理がつくという豪華さ。ディナーは、ぜひ、おしゃれをして楽しい時間を過ごしたいですね。
宿泊が、4名様で1室ということなので、合宿に近い感覚ではありますが、ホテル大雪での一晩が盛上がりそうな予感...。フランスツアーから戻ってすぐということもあって、なかなかのスケジュールですが、北海道の庭がきっともっとも、素晴しい時期ですね。
今日は土曜日です。
長いように感じていた国際バラとガーデニングショウも
明日で閉幕です。
毎年、めげたり、いろいろネガティブなことも思うけれども、絶対に頑張らなくては!と思うことがあります。
それが、日本人の草花を愛でる文化を大切に、普及していきたいということ。
日本で17年も続いて来たバラとガーデニングショウはその象徴ともいえる。
なので、もっと海外からのお客様にも見ていただきたいし、たくさんの方々にご来場頂けたら良いと思いますが、そのためにも、状態の維持が......(汗!)今年は、暑くて参りました。
それに年々再々、自社経済への損傷が激しいし。疲れるだけ。今年でもう、終りにしたいと呟く方は少なくないかもしれないけれども
やっぱり、続けて行きましょう!
花のお祭り!
だってこの暑さにもめげずに、遠くから
一度ならず2度も3度もチケットを購入して来てくださるかたもありました。
ありがとうございます。
明日は、お楽しみ販売会もあり、1週間、この環境にいたので、状態が心配ではありますが
ここに咲いている花達の販売も行います!
注:バラ’ベルベティ・トワイライト’は、作ってくださった禅ローズ様にお返しするので販売はありません。人形たちもそれぞれ行き先が決まっているので、ごめんなさい。