吉谷桂子のガーデニングブログ

July 2015

July 30, 2015

パリの園芸店

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種の袋の陳列。きれい!まさにフレンチデザイン。色の好みがフランスのマダム好みです。


セーヌ河沿いポン=ヌフそばのメジスリー通りに園芸店が軒を連ねています。
イギリスのそれみたいに、素晴らしい品添え!とはいえないかもしれませんが、それでも、パリのガーデニングの必需品は揃っていて。形のきれいな植木鉢など。つい、欲しくなります。

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もっとも充実しているのは、ヴィルモラン。フランスの老舗種苗会社の経営する店では、つい種を買ってしまう。最近流行りのワイルドフラワーメドウセットなど。しかし、これ日本の環境保全的には許されないかもです。


4 Quai de la Megisserie, 75001,Paris 

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周囲のカフェも緑色で、かわいいので、こちらで、アンカフェシルブプレ。



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July 28, 2015

花のパリ

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嬉しい共感のコメントをたくさんいただき、本当にありがとうございました。

どこの国へ行ったとしても、それぞれの魅力があるので、どこに行っても、素敵だし、嬉しいとは思うのですが、パリは実際、手強いです。来れば来るほどのめり込む。10回目よりも15回目のほうがずっとパリに夢中になっているような感じです。そして、そうなるほど何気ない日常で。うっとりとする時間が増えるのです。


けさ、借りているフォーブルサントノーレのアパルトマンを、一歩、外に出た瞬間、目の前を、たくさんのバラを抱えたかわいい女性たちが歩いて行きました。どこかのブティックに、これから飾るのかな。それとも、パーティのためにお屋敷に届けるのかな。いずれにしても、たいそうおしゃれな雰囲気のバラ(なんだか、一輪づつが凄いオーラ...)がエリゼ宮のほうへ向かって行きました。

例えば、こんな瞬間に立ち会うだけで、パリではなんだか、胸いっぱいに、幸せになってしまうのが、不思議です。

今借りているアパルトマンを一歩出た途端に目に入ってくるもの。それが、魂を震わせてくれるなんて、もうそれだけで苦労して来た甲斐があったというもの。

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毎朝、7:30に開くパン屋さんまで、ノーメーク、朝シャンプー直後のサンダルばきで歩く途中に、スノビッシュな話題のホテル前で。
オテル・コストに併設されている [Roses Costes Dani ROSES] のバラが、新しくなっていました。
毎回、このバラが、素晴らしいのです。

あれ?あそこにいるのは、もしや、Dani さん?

バラのディスプレイは、数日ごとに変わります。今のアパルトマンは、1週間の契約なんですが、来た日から、もう3日もたったので、別のバラに変わったことに気づく。ああ〜、素敵!

と、いちいちのその美に触れ、心が震えるのでありました。

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朝に引き続き。こんどは、夕方がまた、素晴らしくて。

日暮れ時の夜9時ころから、歩いてすぐのところにあるチュイルリー公園へ。

トワイライトの時間に見る花壇の花色。白いコスモスと黒っぽいケールの銅葉にオレンジのダリア。これが最高の組み合わせに見えました。

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凱旋門の向こうに沈む夕日。あ〜〜〜!360度どこを見ても、素晴らしいです!!

実物をお見せしたいです。夏のパリにいらしたら夕刻はぜひチュイルリー公園から凱旋門、セーヌ沿いの散歩を!



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July 25, 2015

際限なく魅力的なパリ

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パリ「世界でもっとも美しく、もっとも創造力をかき立ててくれる街」いまでは、まさに、そう思うけれども、いくら誰に言われても、この魅力、すぐに気づく人とそうでもない人がいて、私は、後者でした。

最初の25歳のときの10日間のパリ滞在は、パリが、好きになれなかった。フランス語ができなかったし。イジワルもされた。でも、徐々に徐々に。トリコになって。最初のパリ滞在から35年が経過。あれから十数回に渡るパリ詣出。回を重ねるごとに、その魅力にとりつかれています。

ここには、美しさを優先することに凌ぎを削る文化があるから。それだけに、その美に対する門戸は狭いのか?

こんなコメントをいただきました。

名無しさん
パリばっかりつまらなくないですか?いろいろな事情があるのだと思いますが、もっと他の国にもチャレンジしてほしいです!せっかくいつも素敵な目線でものやことを見つめていらっしゃるのですから。いつものところでも気づくことや発見するアンテナをはることも大切と感じますが、もっと他の文化圏を桂子さんの目線でみたものを拝見したいです!誠に勝ってながらの意見でした。気をつけていってらっしゃいませ!

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なんだか、まさに勝手なご意見をいただきましたが、そういうレベルの場所じゃないことは確か。本当はバケーション気分で、南仏やそのほかのフランスの田舎も大好きだし、バスク地方まで足を延ばすのもいいなあ。

とは、思うのですが、今回は、絵の具デッサン用鉛筆をもって、ミュージアムパスを買ってやりたいことがあったので。

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(少し暑い時間帯は、マンタロを飲みながら日傘の下で。しかし、公園の木陰は危険があり。小鳥や鳩の落し物が!なので、そういう意味でも、傘の下が安全。灰皿は無関係です。たまたま置いてあった)

それでいて、カフェで街ゆく人たちを見ているだけでも幸せなのは、ロンドンやニューヨークの比じゃない。これは、パリだけ。そういう実感がわかっているかどうか。まあ、個人差があって当然。

北欧も、東欧も過去には訪問していますが、なかなか再訪問のチャンスを自分が作っていない。それをいいとは思っていないのですが。

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でも、こんなに、何度でも行きたい場所は、ほかにない。実は、ロンドンに住んでいた間に京都に行くみたいに通っていた。

やっぱりこのパリ文化に、この空気に触れるだけで、栄養を得ている実感を感じます。

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今年のフランスツアーと私のパリ旅が重なったのは、たまたまの偶然。ポンド高で厳しくなったツアーに対し、フランスの薔薇に誘われたかたちで。だって、ツアーで使うロンドンのホテルが一泊⒍万円? ありえない!ということが大きな理由。なので、来年もポンド高が続いたら、英国ツアーは、できないかも。

しかし、その代わりに、イタリアはローマの、長年の憧れだった、マジックガーデン「 Ninfa 」を目指したイタリア・ガーデンツアーも念頭にあり。映画ブラザーサンシスタームーンの景色にでてくるアッシジのメドウや、花の都フィレンツェ。イギリス移住前は、長年イタリアに住むつもりもあったのに、叶わなかった。親しみの深い彼の地であります。


とはいえ、海外にでることは、個人的にも世の中的にも、平和と幸せの賜物。社会の動きや、個人的な状況のなかで、行けなくなる理由原因は満載。何ができるか。先のことは、全く、何もわかりません。

だから、行ける時に行く!ということ。行ける限り、行く!ということ。生きている限り。

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そんなことを言って、やっとくることができた最初の二日間は、ほとんど、リュクサンブール公園を眺めていました。疲れを癒すために。

それ以外は、今回、滞在するためのアパルトマンのことで、かなり事務的なことや、移動のゴタゴタに巻き込まれて、くたびれたり、面倒の多い時間を過ごしていたので。掃除洗濯。整理整頓、あれ〜この洗濯機壊れてない?などと、普段の暮らしと同じようにやることも多くて。

だから、旅というのは、それほどの楽園ではなく、自分磨きの大いなるチャンスにもなります。

どこを旅しても価値はあると思うけれども、

そんな自分自身の磨かれ甲斐を感じるのが、この街なのでしょうね。

やっぱり、深く芸術に触れたい。それが建築であれ彫刻であれ、絵であれ花であれ。自分の魂の芯の部分が喜ぶのが、こうした美への、人類のあくなき追求を拝見すること。



iris_garden_blog at 07:15   Tweet

July 23, 2015

リュクサンブール公園

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先月のフランス薔薇の旅に引き続き、再度、フランスに来ています。

今回のフランスは、今の仕事に深く関係しているので、ご縁あって、ということで...。

というべきか。あまり個人的な、バケーションの感覚でないことは確かですが。

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やはり、アートとフルール。に、触れたい時、すぐに思い浮かぶ、この国のランドスケープと芸術擁護の姿勢。

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そこで、リュクサンブール公園。これほどの広大な公園の管理。どれほどか。と、思います。

バックヤードに堆肥の山があり、そして、花壇の多さ。ガーデナーもたくさん見かけました。
ロンドンの公園も素晴らしいですが、ランドスケープが、やはり素晴らしいです。

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そして、ミックス植栽。その色彩と品種の使い方。

ダリアの色。そして、セージやバーベナ、マリゴールドなど、使い方が上手だなと。

これが6月に来たときは株が小さかったですが、これが8月、9月になるともっと綺麗でしょうね。

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銅葉のバジルが効果的に使われています。ケイトウ、ゼラニウム、タゲテス、ジニアプロフュージョンなど。

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大型の植物が上手にとりれられて...。

これ、ダリアの一種。ではなく、「チトニア(メキシコヒマワリ)」だそう。
(コメント欄で、教えてくださり、ありがとうございました)

一株で左右高さとも、1m以上になっています。

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このトウゴマもすてきな色彩!

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リュクサンブール公園のなかには、果樹園でさまざまなエスパリエのある場所や、養蜂エリアもあります。

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ガゼボのデザインやペイントされたシックなブルー。空間そのものがそれぞれに素敵です。

(続く...)



iris_garden_blog at 14:48   Tweet

July 20, 2015

体感気温が下がる花色

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梅雨も明けたようですが。あっつい!ですね。
一仕事するたびに、ヘナヘナと。座り込みたくなるし、冷たいものを飲みたくなります。

熱中症が怖いと思うところもあり。

みなさま、どうか。気をつけて。

拙著「庭の色」に書きましたが。

暑い時期。庭には、赤やオレンジなど、暖色の花ではなく、青や白など。涼しい色の花を植えたほうが、体感気温も低くなるようです。

同時に。自分も涼しい色の服を着たほうが良いですね。

そして、喉が乾く前に、水分補給を。



iris_garden_blog at 20:45   Tweet

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プロフィール

吉谷桂子

(よしやけいこ)

東京生まれ。英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。

7年間の英国滞在経験を生かした、ガーデンライフを提案。TV番組や雑誌等での企画、出演、講師を務める。また、国際バラとガーデニングショウや東京ミッドタウンのコンランレストラン「Botanica」の植栽デザインを担当。

「吉谷桂子のコンテナガーデニング」(主婦の友社)他、著書多数。

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