February 2016
February 26, 2016
これは、台湾のホテル建設予定地に、溢れるほどに「花の咲く庭をつくるプロジェクト」です。
日本の庭を見た台湾のクライアントが塚本こなみ先生にプロポーズを。
私は花の植栽設計担当。
あれから半年以上が経ちましたが。いや、最初から、難しいと思っていましたが、難しさ険しさ。
たいへんだ。台湾で花の庭をデザインするには、この気候とメンテナンスのできるガーデナーの人員確保、さまざまな問題をクリアしていかないと。問題の起こらない植物を選ぶにも、卓上の勉強だけでは無理。実施に見て触って。感じて。
(たまに癒してくれるヤツ。登場。撫でて欲しくて足にまとわりつく)
花の市場に行けば、「点々と」「面で花の景色」はなかなか難しい。
きれいな花は咲いていますが、イギリスや日本の桜の季節のように、眺め全体に、ばああ〜っと花が咲いて、浮かれてしまうほど、調和する景色を見つけるのは難しいと感じた台湾花事情。
それはなぜかと、今回の全体プロデューサーである塚本先生と、ひたすら、半年ほど、話あってきた。
園芸への複雑な手間のかけ方や、まめで細やかな手入れがないからか。
とか。やっぱり、暑いからだ。
とか、写真を見てもわかるように、冬のイギリスみたいに日々雨がしとしとふって暗い。光合成がなければ、花はドバッと咲かないし。
ソメイヨシノに憧れ輸入はするものの、寒さに当たらないと開花しない花。虫にも病気にも罹る。
アメリカに渡ったソメイヨシノは、満開になるが、そのような大木はどこにもなかった。
そもそも、樹木の圃場に行っても、使えそうな樹形の樹木が見当たらない。
台北市に、緑は少なくないのですが、(むしろ、結構多い、気をくばって緑を大切にはしてる)
でも、その台北市の街路樹の樹形がかなりワイルドなのに、驚き続けてきた。(変な剪定、変な自然樹形になってしまっている木が、そのまま)私の印象だと、ガチャガチャな感じの樹形多し。
この写真はこれから庭を作る現場。これも、かなりガチャガチャ。
9月に来たときからさほど変化なく、荒れたままです。
いつか、この眺めが美しい庭になると思うと楽しみですが。
今はその構造デザインを、夫の吉谷博光が現地の建築家と進めています。
私と違い、英語力がしっかりしているので、安心。
ここに見えているのも、現場唯一の桜の木。ここにも、蛇でるのかな。
陽明山は今、「花季」として、賑わっているそうなんですが、日本の感覚からすると、あまりパッとしない印象で(この写真の場所がいちばん華やかだと、現地の案内人)。だから、なるほど、台湾や中国からたくさんの花見客がここ数年訪れるようになったわけ。
だんだんわかってきました。
ここも陽明山でもっと花の公園として有名な場所らしいのですが、(手前の樹形。ありえない形の木が植わってますよね。さくらのようなんですが)日本の素晴らしい桜やフジの景色を見て、あれと同じものを作ってほしいとたのまれたプロジェクト。
最初から、それ、無理です。難しいです。と、言い続けてはきたけれど、どこかに希望はありました。
いや、でも、クライアントには「ソメイヨシノたくさん植えてください」と言われたことに対し、いろいろリサーチした結果「NO」と言わなくてはならない。
(日本語の読めるクライアント様。きっと、これをお読みになるでしょうか)
だめです!ソメイヨシノは植えて数年でひたすらトラブルを抱えるタネになります。
塚本先生が10年以上にわたって育ててきたフジ。日本から持ってきた見事なフジを植えますが、さて、これから、数年後、どうなるか。実際は誰にも不明である。
滞在中のゲストハウスの庭にて。毎回ここにステイ。とても過ごしやすいすてきなところで、庭もきれいに保たれてはいるが、「MUM、あなたの足と同じくらいの太さの蛇がでるから気をつけてね」と、ハウスボーイに言われ、若干びびる吉谷であった。しょぼしょぼと降ったり止んだりの雨が何日も続く。このために自分でデザインしたレインコートです。ストレッチ撥水素材の、誇るべき日本製。
みたことのない植物に出くわすと、疲れが吹き飛ぶ。これもおもしろい。斑入りのセンリョウみたいな。
春不老。という。
そういえば、ディーン・フジオカさんおすすめの「無老鍋」(お店の名前)に行きました。
前回と今回で2度目。鼎泰豊ばかり通い続けてもと。
薬膳仕立てで本当においしい!体によさそうで、おいしい食べ物いっぱいの台湾。
やっぱり、それはそれは魅力的です。
こちらは、士林夜市の薬膳スープ。
なんとなく「年を取った犬なので、ガラスを叩いたりしないでね」と書いてあるんだなとわかりますね。
ミッソーニのブティックなのですけれどもね。
毎回通っている気功マッサージの近くにて。茶藝や、甘いもの。マッサージやお灸も魅力ですね。
February 19, 2016
February 18, 2016
埼玉県に在住の中学2年生の方の描いた絵です。
本日、BISES誌編集長を通して、私の方に送って頂いた作品(のコピー)。
丁重に額装されて。
涙がでるほど感動したので、お知らせを。
こちらの作品は、このたび、国教育美術展という難関のコンクールで特選を受賞されたことから、また、その特別紹介作品として、NHK教育テレビで全国に放映されるのだそうです。
それは、2月21日(日)午後4時から30分。
そのお知らせを、こちらの中学生の美術の先生が送ってくださったことにも感激です。
私は小学校、中学校と美術教師に恵まれなかったのが、かなり、辛かったこと。も、おもいだしちゃいましたが(幸い、高校ではとても恵まれた!)
こうして、一生懸命に、生徒の作品を応援してくれる先生がいらっしゃること!!素晴らしい!
先生ありがとうございます!
国バラの私の作った庭を見て感動してくださったことから、この絵が出来上がったのだそうです。
そうやって、絵にしようと思ってくれたことやあの西武ドームの空間をフランスのボスケにしてくれたことなども、ぜんぶ。嬉しいです。
ただいま、ちょうど、国バラの全体完成図の絵を描きだして仕上げているところ。もう、これも、1週間以上も始めちゃあ、寸断しつつも、今日中に仕上げるつもりなのですが、
まずは、本当に感動し、国バラがんばろう!と、きっと国バラに携わる、みんなの心の支えになると思うので、番組の放映前にお知らせ!そして、先生にも、この感謝の気持ちが、届きますように!
February 17, 2016
これからパンジー、ビオラが大爆発の季節です。球根をたっぷりいれておいた寄せ植えは、土が溢れて、ウォータースペースがなくなってしまった。
忙しい!!!!水やりも朝夕になりつつあり。花殻摘みも毎日何百!
さて、ちょっと自慢めいて聞こえたらごめんなさい。
猛烈に忙しいなかで、余計に忙しさを抱え込んでしまって問題かなとも思えている「パソコン」使いこなし。最近、ちょっと嬉しいんです。「Illustrator」というソフトが使えるようになってきたので。
天気が良い日は、寄せ植えのほか、庭の仕事。
天気の悪い日や夜明け前や日暮れ後は、洋服のデザインの仕事。以前はできなかったパソコンでのお絵描きができるようになったので、その嬉しいこと!Tシャツだってジャガード織りのストールだって、いろいろできてしまう。ジョウロも、カブちゃんも、植木鉢も。
しかし、これができるようになりたいとソフトを買ってから、もう10年以上の月日。ものすごく高いソフトですが、デザイナーはみんな持ってます。そんな、うん十万円もするソフトを買ったのに、手も足もでず、もちぐされていたのでした。
もとより、「パーソナル・コンピュター」かれこれ20年以上もの間、2年ごとに自腹で新しいMacに変えながら使っているわりに、実は「私は機械オンチ」。ずっと自称してきました。だって、本当にわかんないんだもん。なんだかわかなんないけど、使ってる状態。
たまーに、アップルストアに行き、故障やトラブルを解決するときは、まるで自分が幼稚園児みたいな幼さで、20代前半にしか見えない、要は自分の子どもみたいな若い子にいろいろおせーてもらうんですが。「覚える気がない」オーラだしまくりの私。
みなさまはどうですか?
自分には無理だという思い込みを捨て、小さなことでも、実際に取り組んでみる。
というのは、年齢があがるほど、難しくなるようにみえて、実は、もっともっと自由になるための大きなヒントかなと思います。
「自分の限界装置をはずすこと」
「私は無理!」って。
いってしまったほうが、楽なの知ってるから。大人は。
いえね、こちらのブログに写真をアップするのが長い間結構手間どる作業(一枚に4〜5分かかるときあり)だったので、なんとかならないかと、このところ、アイリスガーデンブログのチーム(私より若い、アイティータレント=IT系の才能あるひとたち)にも随分、ずっと、甘えてきた。
でも、ことさら、アイティー関係び関しては「私は無理!」って(それ私のことだけど)そういう同年代にも、最近ちょっと、いらだつ。
「無理って言ってないで、試してみなよ!」
1956年生まれの同胞へ。今年から高齢者になるっていうのに、それに甘えて。パソコン音痴を自称なんかしてたらダメだって!(って、自分で自分に言い聞かせる)
パソコンのトラブルで時間を取られた時、なんでこうも、理不尽な気持ちに追いやられるのか!?
でも がんばろー!