吉谷桂子のガーデニングブログ

May 2016

May 26, 2016

5月27日のはままつフラワーパークから

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はままつフラワーパーク150m のダブルボーダー
smile garden の写真、管理担当の森田さんが、すてきな写真を送ってくれました。毎回これが楽しみで。

ついに、去年の秋から計画してきた宿根草や球根類が最後の仕上げに入ったかのよう。

わあ〜っと咲いて、背も伸びて、実に良い感じになっています。


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でも、今、浜松は雨。雨は、トールプランツには厳しいです。

なるべく、支柱がなくても自立する宿根草を選んでいますが、雨には弱い。

梅雨があるから、やはり、この後が厳しい。なので、はっきりと梅雨以降は違うシフトと割り切ります。

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それだけに限られた期間の美しさが尊いような。

特にアリウム ギガンチュームは雨が嫌い。乾燥にはそこそこ元気ですが。

北海道では植えっぱなしで夏こしすると聞きますが、関東以西では植えっぱなしではなかなか夏越しできず。ただし、我が家の屋上庭では夏越しでき、2年目までは確実に咲きます。夏をカラッからで過ごしますので。でも、地面では厳しいですね。
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ここの庭では全面的に、有機系のバイオゴールド元肥&追肥です。以前は有機質の薄かった土が急に豊かになり、ミミズがやたらに増えたと思ったら、今度はモグラが総動員で引越してきた。

担当のみんなが唐辛子液を塗った枝を土に刺したり、あらゆる、ある程度自然派な対策を講じてきたが、多くの問題が起きました。
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でも、一昨日、良いこと聞きました。いつも星の王子様ミュージアムの作業でバックアップをしてくれているQ-GARDEN 社長から、土が急に豊かになるとミミズが急に増えたりモグラが増えたりするけれども、安定期に入ればそれは治るとか。『「育つ土」を作る家庭菜園の科学』 木嶋利男著 にそのように書いてあるそう。さっそくアマゾンで注文しましたが、まだ、読書の時間が持てず(汗)浜松行きの新幹線で読もうと思います。野菜を作るような土が、やはり草花にも良いと思っています。
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また、今年は去年よりもさらにボーダーの幅を広げましたが、見れば見るほどもっと広げたくなるし、畝も高くしたくなる。その分、水はけと通気も改善されているはずだが、とにかく、去年よりも今年よりも、また来年が素晴らしくなるようにはどうしたら良いか。

まさに、庭づくりは土作り。終わりがないですね。

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May 25, 2016

花を、たくさん咲かせたいから

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私は、四半世紀前のイギリスで「花の庭」の美しさに心を奪われて以来、とにかく、センスよく、たくさんの花が圧倒的に咲く景色に憧れ、自分でも、どうしたらあのような景色が作れるのか。試行錯誤しながら、それを目指してきました。

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イギリスのガーデナーがいうところの「The Art of Gardening ...」

私はこの言葉に Flower を加えて、その世界観を自分なりに追求してきたわけなのですが。

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日本での花の庭つくり。最初のうちは、本当に難しかったです。

気候が違うから、やっぱり、無理なのかな。とも思っていましたが、

もちろん、ヨーロッパの長い夏時間(朝4時から夜21時まで太陽あり)がもたらす、光合成の圧倒的な違いとか、日本の厳しい湿気とか梅雨とか、難しい部分もたくさんあるのですが、それは考え方や工夫次第で、ある程度乗り越えられるものだ。

とも思えるようにもなりました。

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なので、とにかく!工夫と発見で乗り越える!をスローガンに。

でも、その自分なりのノウハウを、こうして文章にしたり公にするのって結構難しいのです。

表現が言葉足らずだと誤解を招くし。

上の写真は、6月のオランダ。下の写真は、今週のはままつフラワーパーク。

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でも、とにかく。同じ球根、同じ苗でも、植える場所や植え方、育て方を工夫して、少しでもたくさんの花を長く咲かせたいと、いつも強く願っているわけなのです。


そこで、試行錯誤の18年で、わかってきたこと。そして、ふと「!」と、思ったのは、イギリスで出会い素晴らしい庭を作っていたのは、みなさま、60歳を過ぎておられた。

ということは、自分も、いよいよ、これからなのか?と。

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(壁を白くすると光合成が高まる/野の花ガーデン福島)

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光合成の工夫や風が通るような通気の工夫(レイズドベッドや高畝方式、ハンギングやウインドウコンテナなど)


そして、花を咲かせるには、有機肥料か、化成肥料か。など。

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これ、どっちがいい悪いではなく、どれぞれの得意分野を生かして、状況に応じて、花を育てる。
という、当たり前のような真実があると。

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(ロンドン北西部にあるチェニースマナー)

イギリスに住んでいた時代、ロンドンの自分の庭での「花咲かせ」の最中は、在住中、ずっと我が家に来る庭師のゴードンに園芸の基礎から教わっていたわけですが、彼は「庭の地面(The earth)に、化成肥料を使ってはならぬ」が鉄則でした。(彼はもともと、ロンドンのリージェンツパークのバラ園の庭師でした)彼の持論で、「ケミカル肥料では、ミミズがいなくなる!」が最大の分かりやすい理由でしたが。

彼曰く、コンテナの植物は、限られた環境でショートタームに花を咲かせるために、化成肥料を使う必要もあるだろうが、地面の土に絶対に使うべからず。と。当時の私は園芸初心者でしたので、言葉通りに受け取っていました。

それで、定期的にトラックで家庭訪問してくる馬糞堆肥と、市販の海藻を原料にした有機堆肥をゴードンに進められたこともあり、それを主に使い、肥料といえば、それでした。

最初に教わったことって、20年数年経っても、基礎になります。

ところが帰国後、日本では馬糞堆肥や海藻堆肥が一般的でなかったのと、どんな肥料プロダクツがベストなのかもわからなくて、まあ、実にさまざまな肥料を試してきたのでした。


で、今では、日本には日本の素晴らしいプロダクツがあり、それぞれにあった使い方がわかるようになった。(まだまだ知らないことも多いのでしょうが)

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それで、帰国後の18年目の今。


基本的にゴードンの教えは、今も正しいと思っていますが、苗別の施肥計画。

たとえば、もともと化成肥料で育ってきた苗(特にそれは、一年草の花苗にいえることだと感じています)化成肥料育ちの花苗には、やっぱり化成肥料を使い続けることで、効果がでやすく、有機肥料の効き目が、比較的に不安定であること。種まきから花の開花まで、ナーサリーがどんな肥料で育ててきたか。そういうことも関係するので、頑張っても、それが、いけたりいけなかったり。その苗の育ちにもよる。

でも、宿根草や潅木類(バラのような木類も含め)は、数年後の結果は、確実に有機堆肥の相性が良いということ。

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また、大別して、やはり地面には、有機堆肥がベスト。自分が安心して使えるのは、これ。とか、あれ。とか。

そして、ロンドン時代に教わったことから、今だにバナナの皮は絶対に庭に埋めておきたくなります。

でもコンテナで一年草を咲かせるためには、優秀な化成肥料もあり。

この場合は、こう。あの場合はあれ。と、いった自分なりの方法が出来上がってくると、これまたその量の調節が楽しくて。

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肥料の不必要な植物もありますし。肥料の入れすぎもよくないけれど。肥料が足らなくて元気に咲かない花もあり。この子には、どれくらい入れたら良いだろうか。

これを自分の目分量で決めるのが、私は最近、ますます楽しいと感じるようになってきたのです。

要は、自分なりの感覚で咲いた花こそ、その人らしさの表現であり。

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ひと鉢のコンテナに咲く花にも、その人らしさ。

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まさに現れるものだなと。そこが面白くて、どこの庭を見ても、玄関先の鉢植えを見ても、そのひとのままなのだなと。そんなこと言ってしまうと...実は冷や汗...という面もありますが。

イギリスで出会った尊敬するガーデナー。あの方たちは、みな60代を過ぎていらした。やっぱり、体力は確実に衰えるのを感じますが、経験値は年ごとに上がるので、やはり、花育ては終わることがなさそうです。そういえば、私の母が今年。92歳。今年も新たなバラを手に入れて植えてましたので、少し安心しました。



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May 23, 2016

はままつフラワーパークと星の王子さまミュージアム

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国バラが終わると、梅雨までの間、いわゆる「初夏の花」が絶頂期を迎えます。写真は今日、送ってもらった「はままつフラワーパーク」のスマイルガーデン。私は背の高くなる草花が大好きなのですが、それらが、この5月のGWのあと、最高の状態を迎え、そのあと梅雨が来て一気に庭の眺めが崩れてしまう前に、この眺めを最大限に楽しんでいただけたらと思っております。

いつも言っていることですが、このレイアー。重ねて眺める様々な種類の草花の魅力的なフォルム、色。

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実はホワイトガーデンのところに、黒いホリホック。背景にはレッドガーデン。

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ここから下は、今日の星の王子さまミュージアムです。

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予想に反して猛暑!の箱根仙石原。熱中症になりそうになりながら植え付け作業でした。まだ、体が暑さに慣れていないので、注意が必要ですね。

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バラを植える庭で、最も似合うと思う、サルビア・ネモローサ。2〜3年目以降の株。それぞれ一つの株が大きくなってきました。宿根草を育てる楽しさ。大きく成長する姿を見ることにありますね。

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今年、2年がかりでようやくエゴポデュームが根付いて。こうなるとあとは、増えて大変かも。でも、半日陰の庭で、雑草よけにとても便利です。

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星の王子さまミュージアムでは、あと1週間ほどで、バラの開花が始まりそう。

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写真では分かりにくいのですが、ものすごい数の蕾!!!6月中旬以降、去年の秋に植えた宿根草もどっさりと咲きそうです。

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ただ、いつもなら東京よりもぐっと涼しい箱根仙石原、とても暑くて、気温の不安定な状況では、いつもと同じ時期にいつもと同じように咲くとは限らないかも。とりあえず、注意深く見守ってこれから先は風通しに注意を。暑くても風が通って、水はけが良くて根が蒸れなければ、なんとかなる。

枯れてしまう原因は、根腐れが多いですよね。明日も、星の王子さまミュージアムで、夏の花に植え替え作業。



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May 22, 2016

「庭の色」「暮らしの寄せ植え」フェア

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湘南T-SITE 蔦屋さんで、拙著「庭の色」「暮らしの寄せ植え」フェアを企画してくださったので、そのおしらせを。

湘南T-SITE には、ずっと行きたいと思いつつ、まだいけてないので、まずは、園芸ガイドの編集長から送っていただいた写真をお借りして。

わたしたちの間では、おとな蔦屋と呼ばせていただいている、蔦屋 T-SITE。数年前に代官山にできたときは、本当に興奮しました。ここの建築は、イギリス人のクラインダイサムだったでしょうか。ぜいたくな空間の間取りで、ここにいるだけでワクワクします。アート雑誌のバックナンバーが全て揃っていたり、本を見ながらカフェができて、近所に住むひとを、羨ましく思ったものです。
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私は週に1〜2日、洋服の仕事をしている関係で渋谷にいるので、代官山には、まめに行くようにしているのですが、代官山という場所がらか、ガーデニングの本があまり充実していないのが残念です。

しかし、アート、ファッション、お料理の本が充実しているので、海外に行くチャンスのない時期に、美しい世界観のインプットに最適の場所となっています。

湘南蔦屋店は、代官山店と似たコンセプトの書店だそうですが、ガーデニングコーナーやDIYコーナーに人気があるとのこと。自宅から1時間以内で行けるなら、ぜひ遊びにいってみたい本屋さんなのですが、我が家からはかなり遠くて1日仕事に...。
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さて、このたびは、そんなわけで、私の近著をフィーチャーしてくださいました。花やガーデニングに興味のある方が多い場所柄。東京の都心ではなかなか園芸店さえよい店が少ないので、ガーデンセンターも充実している湘南エリアで本を手にとってくださる方がいらっしゃると嬉しいです。



また、コーナーには、私がデザインしたガーデンアクセサリーや「おしゃれてぬぐい」、私がセレクトしたイタリアのヴィスコンティ家のガーデンウエアなども販売中です。

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庭の仕事を始める前の約20年間に渡って、グラフィックとプロダクトのデザインの仕事をしていたことから、 今は庭のデザインや寄せ植えも作りながら、プロダクトデザインを続けています。

しかし、20年前と違うのは、日々植物と接しているので、デザインするものは、当然植物から分けてもらったエネルギーによるもの。そのエネルギーを活かさない手はないと思っています。

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今年は、国バラにむけて、こんなマスキングテープもデザインしました。

(でも、デザインするだけで精一杯。お披露目が全然できずあまり売れず;汗)

今は「星の王子さまミュージアム」の売店でしか買えないのですが、 そのうち、いろいろな場所で買えるようになってくれたら嬉しいのですが。

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誤解を受けそうな言い方になってしまいますが、心から花や植物を理解していないデザイナーの花柄は、なんだかいい加減な感じがしてしまいます。...が、プロハダシでガーデニング熱の高いグラフィックデザイナーやファッションデザイナー。結構、いるんですよね。その違いを発見しながら花のデザインを見ていくと、結構面白いです。私自身、一見馴染まないと感じるかもしれない庭とプロダクト(服や雑貨)デザインの両立。実は、両方から得るエネルギーが相互に助け合うので、アイデアの宝庫のなかにいるように感じています。

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そういう、デザインの楽しさ、面白さ、豊かさを、もっと、もっと広げていけたらと思っています。

さあ!明日、23日、24日は、星の王子さまミュージアムでガーデニングワーク!初夏の花をたくさん植えてきます。東京都心よりも一ヶ月以上気温の上がるのが遅いので、これからまだまだ春〜初夏の花が楽しめるのが嬉しいのです!


 


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May 21, 2016

開花の長い品種

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ガーデニングショウも終わり、今はそこで活躍してくれた植物の回復を待って作業をしていますが、18年もバラショウをやっているとさまざまなノウハウが身につきます。

きっと、コンテストに長く出ている方達もそうでしょうか。

まず、できれば、長く花もちよく咲いてくれる品種に、メンテナンスの上でも、随分助けられるということ。昔はジャーマンアイリスなども入れましたが、あの花は1日花なので、存在感が強いだけにいなくなるとフラワーロスが大きいのです。なので、なんどかお話しましたが、この写真右手にあったような ラバグルートなどは、あってくれると助かる品種です。景色の全てをそういう傾向で、とは言っていないのですが、そうしたバランスで庭の構成を考えると長く楽しめるということですね。

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今日も咲いてくれている、ルブリフォリア。ロサ・グラウカ。

もう、かなりの長きにわたって我が家に植わっていますが、この子が、また、ほとんど1日花で...。

この花が儚いことはわかっていたけれども、葉の色があまりにも美しかったのと、イギリスで惚れ込んでいた思い出もあったので、やはり10年以上も前の国バラの展示から我が家へ連れて帰ったのですが、最初の数年は花も咲きませんでした。ところが、今年はずっと、2週間ほど、少しづつ毎日咲いてくれてかわいいことです。

今年は、ほかの展示のバラでも、初日からずっと長く咲き続ける品種を注意深く眺めていました。

ただし、あまり、自由時間がない状態で忙しくヘトヘトで1週間が過ぎてしまうので、しっかりとそれができたかといえば、そうでもないのですが、

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京成バラ園さんからもオススメの ロゼ・ピエールドロンサール。うらら。ピンク・ラセビリアーナの3種は、かなり、ずっと咲いていて花殻摘みも必要ありませんでした。

派手すぎるピンクだ。と思うかもしれませんが、景色全体のなかでは、あったほうが、華やかさがでるので欠かせません。

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イブピアジェは花が終わりかけても散ることがなく、花びらが散らからないので、掃除が楽でした。

大輪でどっしりと咲くので、咲き終わると急に寂しかったですが、まるで芍薬が咲いているみたいでした。

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売店のゾーンで、通りすがりに、とても気になっていた ’ニューイマジン’。
コンテストの庭にも入っていて、すてきでした。

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シャポードナポレオンは、会期中ずっと、シャポーをかぶったまま。開花することはありませんでした。

この庭に、植わっていたんですが、多くの方にあまり気づいていただけなかった。ということはやはり、地味だったからか。派手な花が皆様の目を奪い、人気を博す傾向がありますが、実は、見つかりにくいような地味な花に隠れ人気もあり、ひっそりと愛されたりもしています。



昔、ロンドンの私の庭でも育てていた、シャポードナポレオンとスーブニールドマルメゾン。

あのころは、花もちとか丈夫さとか、考えず、すてきな花だと思うと買ってきて庭に植えていました。今は丈夫で長持ちみたいなことが判明しないと買うことはなくなりました。手入れをする時間が持てない身の上なので。いつかは、また、一目惚れのバラを買ってみたい。

願わくば。何歳になっても、バラを育てる情熱のあり続ける人生でいられたら幸せですね。

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そういえば、ヴェルシコロールも、ほとんど1日花だったような。会場設営中からじゃんじゃん咲いて、大量の花びらがポプリになりました。

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この景色に見えているピンクのバラは、ほとんどが、ヴェルシコロール。最初に植栽配置したときよりも、1週間後に枝や茎がしっかりしてきて、蕾も上がっていた。場所になじもうとバラも必死だ。

花が重くて下を向いてしまうバラが苦手なんですが、自然環境では、このヴェルシコロールは、徐々に上向きになり、その健気さに感動しました。

そういえば、ライレローズの園長、ギョームさんに伺ったバラの仕立て方法。こんどまた詳しく書きたいと思います。

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柳の枝での結索のお話です。(あのとき、ギョームさんは、リガチュとおっしゃってました?まちがっていたらすみません。おしらせください。ちょっと失念してしまいました)日本語で、結束という意味ですね。

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去年、個人で訪ねたのと、ガーデンツアーで訪ね、フランスに2度も行ったのは、国バラのためではなく「美の本質に深くふれたいとすれば、やはりフランスに浸からなくては」と、2年前から計画をしていたもの。それが今年の国バラで偶然同じテーマに。ラッキーでタイムリーでした。


「すべてにおいて美を優先する国。便利さ利便性とひきかえにせず、面倒が多くでも、美しさや伝統を200年も300年も守るエスプリが、フランスにはある」

という話をさせていただきました。

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ガーデニングを続けていくのも、それと似たこと。草花の面倒を見ることは、手間を惜しまず花を愛でる豊かな心の表れ。 
 

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さて、来週は、星の王子さまミュージアムでガーデンワーク!一部ジョゼフィーヌの庭に植わっていた植物を植えてきます。寒冷地向けの植物だけですが。

ここ数年、バラの花がたくさん咲き過ぎて、目にくどいかなと、ここにもっと白い小花を加えて息抜きのできる景色に変えていきたいです。

そして、星の王子さまミュージアムのバラが咲くのはあともう少し後のこと。6月上旬が良いでしょうか。イギリスの開花状況と似ています。



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プロフィール

吉谷桂子

(よしやけいこ)

東京生まれ。英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。

7年間の英国滞在経験を生かした、ガーデンライフを提案。TV番組や雑誌等での企画、出演、講師を務める。また、国際バラとガーデニングショウや東京ミッドタウンのコンランレストラン「Botanica」の植栽デザインを担当。

「吉谷桂子のコンテナガーデニング」(主婦の友社)他、著書多数。

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