June 2016
June 26, 2016
オックスフォードのPettifers Gardenを皮切りにスタートする、イングリッシュ・ガーデンの庭めぐり。
サマセットで話題のコンテンポラリィガーデンも行けば、レイトサマーのベスチャトーガーデンも行ってしまうという相変わらずの欲張り旅ですが、参加をお考えの方で、今回の訪問先、オックスフォード、コッツウォルズ、サマセット、南西イングランド(シシングハースト/グレートディクスター)、そして、東イングランド、ベスチャトーさんのコルチェスターまでの行程で、あまりひどく離れていない範囲で、見学してみたい庭があれば、現在、リクエストを募集中です。
たとえば、Pettifers Gardenは、21世紀最高のコンテンポラリィガーデンと言われたブロートングランジに近いので、そこも行くかどうか(以前のツアーで行きましたね)、もちろん、ウィッチフォードポタリーや、ヒドコート、キフツゲートほか。
私のツアーでは、一般客を受け入れていない「要アポイント」の庭を見て回るのが売りでもあるので、個人旅行では訪問しにくい庭にも行けるのが、アドバンス。個人庭などは、庭のオーナーとのコミュニケーションもできるのが楽しみです。
ベスチャトーさんには、いつもアポイントを取ってお会いするのを楽しみにしてきましたが、今回は、ご高齢のためご体調を案じてアポイントは無理に取らないでおきたいなどとも考えております。以前、彼女を追いかけて、予定になかったグレートディクスターまで大型バスで追いかけてしまったこともありましたね。とってもウエルカムで歓迎してくださったけれども今は、ちょっと違うような気がしています。
ああもしたいこうもできる、でもこれはしない。でも、その代わりにこれも!と、アイデアは尽きませんが。
日本から訪問し、1週間の旅の工程で、その中身をどこまで積めるか。濃くできるか。充実の内容にできるか。それはもう、3700箇所以上に上る公開庭園のうちから、選りすぐりの十箇所(以上を予定)を絞るには、かなり時間のかかることでした。とにかく、調べる調べる。
ガーデンツアーの開催は、さまざまな先生がなさっており、それぞれの先生の得意分野の切り口で訪問先が決定されますが、現地のコーディネーターさんのオススメ通りに回るツアーも少なくないと感じるのは、その訪問先を見てわかる気がしまう。有名なところしか行かないのは、ちょっと....。
有名も、有名でなくても、私が素晴らしいと思う庭を、両方見ていただき、そのうえで、それぞれの方々にあった庭を見つけていただくこと。そこにも価値があると思っております。
もちろん、わたしとて、うかうかしていると、現地コーディネーターさんや旅行社さんがオススメして決めてくれる訪問先をそのままトレースすることになってしまうこともあります。
もちろん、彼らもそうしたツアーのプロですし。良い場所を選んでお勧めくださっているには違いないのですが、彼らも知らない情報や、実際に彼らより、園芸やガーデンに詳しい自分にとっても、100%納得できる内容になるかどうか。
それについて調べるだけで、日々の仕事の締め切りの間(はざま)で日々半徹夜状態になりながら、今もなお、それを調べています。
今年で、「yoshiya presents、ガーデンツアー」は、最初のスタート以来、15年目ほどになるでしょうか。最初の年は、ツアーの方法そのものがわかっていなかったので、上手にできなかったかもしれないと反省があります。あまり美味しくもない団体客専用のレストランでお昼ご飯に長々と時間を取られてしまったりと、時間の使い方も、勿体なかった。わたしという人間性も、稚拙だったかと思われます。
もっとも効果的な時間の使い方には、だれよりも熱心な自分がツアーをプランするからには、独特のアプローチも必要と、お昼ご飯はランチのできる庭園を選んだり、芝生の上でサンドイッチでピクニック。など、だんごより、花!の旅です。
気になる庭がありましたら、コメント欄にでも、お寄せくださると嬉しいです。もちろん、限られた時間や旅程に組み込めるという保証はないのですが、ご意見だけはきっちりと伺っておきたいのです。
よろしくお願い申し上げます!!!
June 25, 2016
本日、9月開催は初めての、わたくし吉谷桂子企画による、イングリッシュ・ガーデンツアーの告知が開始されました!
奇しくも、本日は、イギリス、EU離脱が決まったニュースで持ちきりでした。残留のまま、今まで通りにいくものを思っていましたが、衝撃的でした。真先に感じたのは、イギリス人のインディペンデンス魂。詳しいことはまた次回に触れることができれば、と思いますが。驚くほどの円高になりつつあります。
さて、イングリッシュガーデンツアーは、有名中の有名庭園、シシングハーストやグレートディクスター、ベスチャトーガーデン、ウィズレーガーデンも訪問しますが、目玉は、やはり、21世紀ガーデンです。
ピエト・アウドルフ氏のデザインしたサマセットのハウザー&ワース http://www.hauserwirthsomerset.com/garden それからオックスフォードの Pettifers Garden ほか。
21世紀に入って、イングリッシュガーデンのトレンドも随分と変化しましたが、それは、気象の影響も少なからずあったはずです。
20世紀初頭のガーデン・デザイナー、ガートルードジーキルの潮流を汲んだ庭を確認しつつ、21世紀の最先端の庭も見学するという濃いい内容です!
ポンドが下落して旅がしやすくなるのは、EU離脱の影響が大きく関わるでしょうが、ロンドンの街も随分と雰囲気が変わってきた、そのご案内もできればと思っていますが、今回はおもに、ガーデンツアーでカントリーサイドを巡ります。
そこは、100年前とも、さほど変わらない、普遍性の高い、生活への美意識に溢れた世界。その美意識の原点にも、触れていきたいと思います。
今回、最低遂行人数が15名で、小回りの効く充実の旅ができそう!(人数が多いと、小さな庭では、そのスピリットの堪能が難しくなることありますね)そこで、可能な限り、少ない人数で、もちろん全工程吉谷の解説解説付き。また、マナーハウス(あるいはカントリーハウス)宿泊や伝統あるハウスでのアフタヌーンティほか、イギリスを心ゆくまで堪能するメニューもさらに追求してまいります!
詳しくはまた近日中に!
本サイトのチェック、よろしくお願い申し上げます!!!
http://tabi.omni7.jp/7tabi/ab_tour/616715/
June 22, 2016
イギリスの初夏のように、キラキラとした光が1日じゅう降り注ぐ、乾燥した気候ならいいですけれども、日本の6〜7月は、どっと雨がふったり、強光がギラギラ照って葉が焼けてしまったり。蒸れたり、乾きすぎたり。あ”〜〜〜!絶叫することひんぱんにあり。特に寄せ植えの撮影用の準備は。
天気予報は雨だったのに、我が庭の地域は降らなかったらしく、帰宅するとぐったり反枯れ状態。リカバーできるときと、もうだめなことあり。先日、見事なエキナセアを枯らしてしまいました。
こんなに高かったのに。
在りし日のこの子。ほんのわずかな時間、水やりがうっかりでざざざーっと枯れてしまった。
コメントいただきました。いつも、みなさま、ありがとうございます!
「庭の花を 切り花にして楽しむって 最高に幸せを感じます! 降ったり 急に照ったりと 不安定なこの季節、水やりや 鉢の置き場で 失敗することも度々ですが、吉谷さんは外出先から 家の花が気になってひやひやすることなどありませんか?」
いやもう!四六時中そうです。家をでるときは日陰にいたはずのレックスベゴニア、来週の撮影を控えていたのに、日の向きが変わることは重々わかっていたのに、うっかり、すっかり日向にでてしまっていたらしく、葉が焼けて溶けてしまった!! 嗚呼!550円もしたのに!
写真はアサリナ。 頂芽優勢なので、このままにしておくと花がどんどん下に行って咲いてしまいます。寄せ植えを作ったときは素晴らしいポジションで花を咲かせていたのに。10日経って理想的な感じではなくなりつつあり。絵になる場所で咲かなくなってしまった。そういう時は切り戻し...。でも、写真の撮影日にどんぴしゃりで咲く保証もないので。これもひやひや。この子はつる性なのでこの後の計画は、くるりんぱのワイヤーを鉢に仕立てて自在に這わせていくつもりですが。経験上わかっていることは十分なのに、やはり失敗は尽きないですね。
そんなことの繰り返しです。 でもすべての植物が愛おしい。
June 21, 2016
アジサイ アナベル。たくさんの大きな花をつけて嬉しいのですが、雨に濡れると、どろーんと倒れてきます。倒れることを見越して、最初から支柱をしておくほうがよい花なのですが、まあ、うっかりすることも多いです。
先日、星の王子さまミュージアムでの作業の際も。前日の大雨でたくさんの花のいくつかがひどく倒れていたのをカット。これから咲くという風情の花がもったいなかったので、それを自宅に持ち帰り。
カットから3時間後。そのままペットボトルの水に挿して帰りましたが、予想通り、完全にしぼむ。思い切り斜めに切り戻してガスコンロで、切り口を火炙りに。かわいそうなようですが、そのままでは水揚げをしないので、炙ったあとに、深水に。そして、翌朝には、写真のように復活。
紫陽花の水揚げは、斜めに切った切り口の綿を取る。切り口を焼く、みょうばんにつけるなどいろいろありますが、今の時期、雨で倒れる前に、うまく水揚げをしてインテリアでたのしめるといいですね。雨の日々は、外にいる時間よりも、家のなかにいる時間が増えるので。
同じような理由で、頭の重たいリーガルリリーが重さに耐えかねボキっと。折れてしまいました。
基本的に庭の花は庭で鑑賞するのが好きですが、見る回数が増える方を選択するのも一つの手。
最初は風通しのよい台所に飾っていたのですが、食事の時にこの香りが...。あまり合わなくて。
寝室にもっていくと素晴らしい香りが充満。これが先週の金曜日からずっと咲いているのです。
ひとつの球根で毎年この時期10日間ほど楽しめます。実はぜんぶで7輪ほど咲いていましたが、徐々にカットして今4輪。
最後は国バラで使ったゼラニウム、最終日に、葉は黄変、花ゼロ、もう廃棄?の風情だった子が復活!の図。雨にあたりにくい軒下で。ゼラニウムは、東京あたりですと、秋から冬にかけてよく咲き、暖かな軒下で条件がよいと春〜初夏までずっと花が咲くので、素性のよい株を手に入れたら愛培。
この株も、大切に育てて次は秋の満開をめざしたいと思っています。
June 18, 2016
6月17日の星の王子さまミュージアムでは、ヘメロカリスが満開でした。
2〜3株だった苗がひとつの大きなカタマリ(マッス)になって咲くまでは、何年かかかりましたが
、イングリッシュガーデンの基本的な植栽のパターンとして、「マッス」花群で花の色や形の美しさをつなげていく植栽デザイン。ごちゃごちゃさせて見せないように、マッスの連続になるには、それぞれ、どの植物も健康的に育っていないと成り立ちません。そこがポイント。植物どうしのなかでも、この場所に合う合わない、勝ったり、負けたり、いろいろありました。
(私はだいたい、最初の段階から、3株で大きなひとつの一株に見えるように枝葉を組んで植え付けます)
ベロニカストラム・シビリカムも、大きく群生。シャープな「槍型」のフォルムの花が、周囲の点々と「ドット」で咲く花に対して、とても、際立ちます。「槍型」植物を入れる意識をしないと庭が大方「点々」だらけになってメリハリを失うことがあります。
ここでの槍型は、バーバスカム’ウエディング キャンドルズ’ 支柱なしですっと立ち上がるのが嬉しいです。
手前はペンステモン。
バラの庭は、特に「点々」だらけになりやすいので、ベロニカなどの槍型植物を意識的に植えます。
槍型の花穂なら、風通しや日差しも、バラに対し、あまり大きくは遮らないですむので。
王子さまの絵にもある、壁一面のつるバラもほぼ完成。
今日、明日は、お天気も安定でしょうか?
暑いかもしれませんが、花は元気に咲いてくれそうです。まだまだたくさんの蕾がついていましたから!