December 2016
December 27, 2016
年末年始。皆さまは、如何お過ごしのご予定でしょうか。
ここ数年、年末年始はずっと海外が多かったのでしたが、60歳、節目の新年は、おせち料理を揃え自宅で過ごす予定です。ここ数年が忙しすぎたこともあり、2017年のテーマは「じっくり、ゆっくり」
今までの18年間、大げさに聞こえるかもしれませんが、晩秋から5月までは、国バラへの労力が半端ではなかったので、それがなくなった分、今年は「じっくり」物事に取り組むチャンスでもあり。
もっと、美術館に行きたい。も、一つの願いです。「クラーナッハ展」は、絶対に行きます。まだ、行けてないけれど。
ヨーロッパやニューヨーク、旅行中なら、とにかくたくさんの美術館に行くチャンスがありますが、日本にいると仕事に追われ、なかなか行けない。これも、ちょっと残念なこと。2017年始も、すでに予定表はいっぱいだけれども、2017年は東京の美術館をしっかりチェック!
4年前の大晦日を過ごしたニューヨーク近代美術館。大きなインスパイア。
グッゲンハイムでは、この時、ピカソ展を。
杉本博司さんのアトリエでは、杉本さん一人舞台のミュージックショウも深い想い出。
今年は、杉本プロデュースの芝居を。草月ホールで観劇。コルビジェの館に住む妾物語。といった杉本ワールドでした。
地球上にある、つくづく美しいと思う眺め。これを、元気に動ける間に、もっともっとたくさん観たいと思うけれども、それも、案外、自分の手許でも、可能なのかもしれなくて。
自分の暮らしに花を欠かさないこと。など、もう一度原点に還って(何しろ還暦なので)
花と暮らしを見つめ直したいと。
花の、変わらぬ美しさ。その仕立ての研究。
「景色の美しさ」も、何百年も前昔から、偶然そこにあったのではなく、研鑽の結果だと思います。
花が素敵に見える工夫も似ていると思う。去年、私が「カラーリングデザイン」をした屋外用ロッカー。このセージグリーンが花色を一層素敵に見せてくれます。
でも、メーカーさんの純正の取っ手が、かなり無機質なデザインだったので、ロンドンとパリで買ってきたノブに取り替えを。それだけでも、庭の雰囲気や、植物との相性が良くなったように感じて。
あくまでも個人的主観的感覚ですが。それこそが大切と思っています。
December 22, 2016
11月に大雪が降ったりしていましたが、12月に入り、このところ、ずっと暖かな気持ちの良い日々が続いていました。それこそ、庭仕事が楽しくなるような。
ということはこの気温だと、バラが次々に咲きます。それから、写真のピンクは。アニソドンテア。この花も直径2センチほどの花が、次々に咲きます。5月前後の数ヶ月と、11月前後の数ヶ月間にたくさん咲きます。地植えにしてしまうとバッサバッサに増えてしまうので、枝葉が増えて大変ですが植木鉢に植え、秋からずっとかわいい花が咲き続けて嬉しい眺めが続いています。
窓辺のゼラニウムの寄せ植えには、ユーフォルビア ’ダイアモンドフロスト’も、まだきれいに咲いています。7月に、北海道銀河庭園で寄せ植えの講座をしたとき、北海道で、フロストは、8月以降うまくは育たないと伺って、ちょっと驚きました。東京だと、12月でも(ただし。日当たりの良い南向きの軒下や壁際) きれいです。
このゼラニウムも、国際バラとガーデニングショウで使ったお下がりの苗ですが、とってもきれいにずっと花が咲いて。今も、つぼみがいっぱい。長く咲かせるために、追肥をするのがやはり、ポイントですね。
今年の秋も、一目惚れするようなパンジーヴィオラがいっぱいですね。組み合わせを考えて寄せ植えにするのもいいですが、一株を、しっかりと、ひと鉢に植えるのもいいですね。肥料食いなので、肥料のあげ甲斐があり、日当たりの良い場所でよく花殻摘みをすると、本当にきれいな花が、長く楽しめます。
このところ、ずっと暖かく、天気がよかったので、本当に庭仕事が気持ちよくて。
園芸ガイド誌の冬号の撮影もあったので、たくさんの寄せ植えを作り、写真を撮りました。温暖化現象のことでは、不安や心配があるのですが「関東以西のガーデニング事情」は、まさに、秋に始まり、初夏に終わる。という気持ちでいたほうが、夏の大変さを回避して、楽しめるコツだと、益々思うようになりました。今日あたりから天気が崩れるようですが、花の苗も、1月、2月よりはこの12月にいろいろたくさん手に入る月ですね。八重のアネモネやさまざまな色調のハボタン類など。今が出会いのチャンスです。園芸店にLet's go!
December 21, 2016
12月20日、昨日で 渋谷区神宮前にあった Shade KEIKO YOSHIYA を閉店しました。お越し下さった皆様、本当にありがとうございました。引っ越しセールで 90% off には、びっくりでしたが。
ここ数日渋谷区にいた時間が長かったので、12月の東京の夜景。何度も見る機会があり、なかなかきれいだなあと思っておりました。
これは、Shade ストアから、ミッドタウンに向かうTAXIの中から表参道のイルミネーション、本当のサンダウンの後より、トワイライトがいいですね。
六本木ミッドタウンは、イルミネーションの名所ですね。実は、今、1960 年代に大流行したスタイリスティックスが訪日中。そのライブコンサート、六本木のBILLBORD TOKYOに行ったのでした。
ライブの様子はもう最高!(ライブの写真撮れず。写真はすべてミッドタウンのイルミネーション)でしたが、ヒット曲 Stop look listen から You make me feel brand new に至っては、溢れる涙が止まりませんでした。よく父に連れられて夜の六本木に来ていた頃、ディスコ全盛でしたので。今は亡き10歳年上の従兄もスタイリスティックスが大好きで。。。
でも、涙が止まらなかった最大の理由は、センチメントではなく、あれから45年、今に至るまでよく「頑張ってきたなあ」と、高校生の女の子だった私が、来週60歳で、ちょうど高校三年生の親です。いろいろなことを思い出していましたら、その翌日、高校時代の親友が私の目の前にひょっこり。彼女とも六本木のディスコはよく行きましたから、嬉しかった。そして、「ねえ、昨日の夜、私のこと呼んでなかった?」ですって。私、よく、そういうことが起こります。
スタイリスティックスのライブがあったビルボード東京をでると、目の前にボタニカがあります。
あれから何年経ったのでしたか。そのボタニカもコンラン・デザインとの契約が終わり、来月1月で閉店します。1月中にランチなどに寄りたいと思っていますが、今宵ちょっと寄らせていただきました。
最初にデザインをしたときと、基本のアイデアがあまり変わっていないので、嬉しいことです。
生き残った植物はこの後どうなるかしら。オリーブだけはこのまま植え続けていただくことは確認しましたが。春には、ヒラマツさんの経営で、新しい六本木テラスという名前のレストランができるそうです。
葉の形と自然と都会をイコール「=」の形にしたオブジェは吉谷博光のデザインですが、これも、撤去されるそうで、見納めです。ちょっと置く場所もないしね。私たちも要らないわー。でも、廃棄するなら、ベルゲニアの大株は欲しいなあ。それから、パニカムももったいなかなと。植物たちの行方は気になりますね。
さて!来年の3月は、目黒区 民芸館の近くにできる Shade new store の庭も作るし、中之条町「花の駅」、はままつフラワーパーク、銀河庭園、星の王子さまミュージアムと一斉に始まるので、また忙しくなりそうです。さいきん、Instagramも始めました。
December 17, 2016
先日、星の王子さまミュージアムの庭。今年最後の冬の作業の仕上げに行ってきました。
その前に関東では、11月としては本当に珍しい大雪が降り、花首を上げていたパンジーたちもそのまま地べたにペッタンコ。少しは色彩を感じさせてくれるものの、景色に色のない状態になってきました。
それだけに、建築や構造物がとても印象に残って、光の移ろいに素敵な瞬間があります。
落葉も終わって景色がむき出しになるので、庭の全体の景色が見えるようになってきます。冬の教会。本当に冬のヨーロッパのような雰囲気です。ここは、夏の間、まったく日が当たらないのですが、3年ほど植えっぱなしの寄せ植えが形を保っています。
冬も葉を残すコニファー類のほか、宿根草や一年草も、色調が暗いので、寄せ植えにもクリスマスオーナメントを足して行きます。
フランスの町並みを再現したショウウインドウのなか。よく見るとかわいい仕掛けがいっぱい!私、星の王子さまの映画にもでてきたこのキツネが大好きで!
さて、今の時期4時を過ぎると夕刻です。遅ればせながら、イルミネーションを増やしています。これも、ガーデナーの仕事。女子チームで一斉にイルミネーションをつけるのですが、これ、結構時間がかかります。
細かい飾りを庭のあちらこちらに。
バラのアーチは格好のカスケード型イルミネーションの設置箇所です。
まっくらになっても作業を続けながら...。う〜ん。これ、昼間見たら、イルミネーションのコードが嫌な感じでめだたなければ良いのだが、と、みんなで心配しながら進めました。
アジサイ’アナベル’、春になれば地際で切り戻してしまうのですが、その前には。イルミネーションの構造物として活躍。LEDがこの世に登場して、植物への負担も減ったのだろうかと、いつも心配になりますが。
これからクリスマス。大人も楽しめる、冬のヨーロッパの雰囲気をぜひ楽しみにいらしてくださいね!
そして、5時から10分おきに、フランス庭園にて、スターリーナイトも上演中、6時の閉園まで、冬らしさを味わったあと、仙石原の温泉に直行できたら最高ですが!
さて、星の王子さまミュージアムは年中無休で開園していますが、来季への助走も兼ねた休園のお知らせです。
2017年1月10日(火)〜1月12日(木) 3日間
私の公開ガーデンワークも次回は、3月の春休み前になります。春の開花を心待ちにしながら、しばらくの間はイルミネーションが活躍します。よろしくお願いもうしあげます。
December 12, 2016
日本列島こう見えて広いなあと思うのは、気候の違いです。
東京郊外の私の庭は朝夕の冷え方が都心よりは寒のですが、ここ数日、晴れた朝夕が本当にきれいな光に包まれます。朝夕にきれいに輝く花たちの写真。ついついたくさん撮ってしまいます。
パンジーやプリムラ、そのほか耐寒性のある一年草の花が冬の間もずっと楽しめるので、春よりも、むしろ、寄せ植えをの楽しみがあるように感じます。プリムラ・ジュリアン。えぇ!?200円!もちろん買いました。もちろんプリムラは、浅植え(というか、若干、高植え)をしますわよ。
最近、パンジーでも一株700円前後のものが平気でたくさんでていますよね。それでもこれから4ヶ月ほどは楽しめるので、価値があると思うのですが、この価格は久々に嬉しいです。
寄せ植えの撮影をするのに、よくバックドロップになる背景を作ります。もちろん、全部、私一人で作ります。トンカチ、ノコギリ、電動ドリルを振り回して、絵の具で仕上げて行きます。昔テレビコマーシャルのセット美術を作っていた杵柄で。
今日はノコギリが切れなくなってきて、まいったけれども。新しい歯に買い替えをしないといけないのですが。
実はこれ。15年以上も前に国バラで作ったフェンスです。無垢の杉で作ったので、もったいなくて、とっておいたもの。長い間、バラバラ事件になっていたのをDIYで組み立てました。でも、ドリルのねじを逆にセットしてしまい、なかなかビスが入らなくて困りました。使い慣れているとはいえない証拠ですが。
同じ日。今日は、星の王子さまミュージアムから写真が送られてきました。うわー!寒そう。パンジーたちが凍っています。左の雪囲いは、アガパンサスの冬越し。これで5年ほど耐えてきました。東京から1時間半ほどで行けるのに、こんなに違います。
今朝、初シモバシラだったそうです。宿根草のシモバシラは夏の姿の花もかわいいですが、このわたあめみたいな霜の姿が可愛いいです。植物の様子。常に一期一会なので、写真は価値がありますね。
今年最後の星の王子さまミュージアムの公開ワークが、12月15日(木)に開催。クリスマスと正月を迎える最後の飾り付けに行きます!雪が降らないことを祈るばかりですが、朝早くに晴れていると、最高に美しい瞬間を見ることができます。
昨日のブログでは、多くの方々に励ましのメッセージをたくさんいただき、ありがとうございました!!!