December 2016
December 10, 2016
1999年に始まり、今まで、第一回目から、休まず18年間続けてきた、国際バラとガーデニング・ショウのデザイナーズ・ガーデンの展示。
来年の国バラ 私は、出場しないことになりました。
今までの18年間、九州や北海道から、日本中、遠方から近所から、バラショウのために、わざわざ時間を割いて西武ドームまでおいでくださっていたみなさまには、心からの感謝を申し上げます。
(河合さんに捧げていただいた、ベルベティ・トワイライトも、ここで生まれ以降毎年登場してくれました。)
さて、来年度の第19回 国際バラとガーデニング・ショウは、今までとは、まったく違った内容になるようです。
実際の企画を伺うと、いわゆるイングリッシュガーデンの考え方を基本とする「バラや宿根草による、生きた植物の植栽の美の庭/The art of planting 」という考え方は望まれていない傾向なのかな。というのが私の、来年の企画への印象です。
要は、今までに私たちが作ってきたような、根っこのある、バラや宿根草を中心にしたドリーム・ガーデンではなく、バラは、切り花、生花を中心にしたり、オブジェにするとか。なにか。今までとは別の形の表現方法になるような感じでしょうか。
変革は常に必要。
ガラリと変わるバラショウ。というのも、楽しみでもあります。
それはそれで素敵だったら嬉しいし、自分が目指す方向とは、今後の国バラが違ってくるなら、まあ、それも......It's not my cup of tea. として、私は私で、自分の行きたい方向へ、望むように行けば良いと思っています。
日々、ショウの開催中も、根っこのある花たちに声をかけながら、生きた花こそが主人公で頑張ってもらったフラワーショウですが、私としては本当は、青空の下で、育ちながら、自然光や風を浴びて輝く庭が本来のものだと思います。
今後も花のイベントを開催するにしても、屋外の景色を基本にした、別のスタイルを誕生させられたらいいなあ。と。
さて、来年2017年は、群馬県中之条町「花の駅」で私がデザインする大型の新たな庭が誕生。はままつフラワーパークでは、フラワーフェスタ2017が3月中旬からスタート(温室展示と150mのボーダーガーデン藤との競演)。北海道の銀河庭園では、ゴールデンウイークから始まる新しい庭、秋には、全国緑化祭が、私の隣町、八王子で開催されます。(ここでは、地植えの本物のNEW GARDEN を作ります!)ほか、さまざまなイベントが計画されていますので、ぜひそちらも乞うご期待!よろしくお願い申し上げます! あ、そうだ。私のお店が渋谷区の住宅街にこの春登場予定ですが、こんどは、庭も作ります。
また、これからは、5月の数週間が自由になるので、イギリスや旅行にも行けそうです! と、いって、すでに7月のイギリスツアーが決まってしまっているので、今からは動かせないのですが。イギリスツアーも、ピエト・アウドルフ氏のデザインした庭ほか、盛りだくさんに回る計画です!
そして、いつも、こちらのサイトを見に来てくださり、本当に、ありがとうございます!!!
December 09, 2016
在りし日のヘレンド。のカップの方(落下事故で口が欠けてしまった)。これがもう、使えないので、代わりに今年買ったのが。
これ。今年の9月、バッキンガム宮殿で開催された女王陛下のお衣装展にて。展覧会がとっても素晴らしくて。興奮して。出口で待ち構えるギフトショップでいろいろ爆買い。なかでも。懲りもせず、また食器。外国へ行って、買ってしまって、帰りのパッキングで、一番困るのが食器、ワレモノ。無事に割れずに自宅へ。
このカップ&ソーサーは、手描きではないのですが、ちょっと見、かなり手描きっぽくて、クィーンマザーのコレクションデザイン。
これが王家好み。と思ってお茶を飲むとまた楽しいのです。チェルシーボタニカルポーセリアン。
ヘレンドに変わって、この秋の、毎日のお茶の友です。
手描きでがっくとヘタクソな感じですが、プロヴァンスの蚤の市で発見。
下の皿も同じ場所で。
キッチンは、白〜緑系。と、大昔から決めていたので、こう言ったお皿を見つけると仲間を見つけたような気になるのでした。
自分の、テイスト。隠そうとしてもでてしまいます。いや、もっとしっかりだすべきか。
来年、私のブランドのお店を、渋谷区の住宅街に移すことで、もうちょっとガーデニングやインテリアにも力を入れたいと、思っています。
今、陶芸の会社にも相談して、オリジナルが作れないか。検討が続いています。
デザイン、ものづくりの仕事に関わって、40年近く。
「デザインする。モノが完成する。少ししか売れない。在庫を山ほど抱える。赤字に悩む」の構図が一番恐ろしく、デザインはまあまあいいけど、高い。とか、言われると意欲がわきづらかったりしてね。安く作るには、大量生産、でも、量産しないものでそれを大切にする価値観も生き残って欲しい。難しいのかなあ。
そんな構図に不安があり。どこまでいけるか。と。。
アスティエドゥヴィラット。アスティエの名前を知らなかった10年近く前、ロンドン、ウインブルドンのピータシャムナーサリーで見つけ、買いました。えっ?なんでこんなに高価なのかしら?と思いつつも、体が勝手に、この皿を握りしめてレジに向かっていました。
美しい!欲しい!と、思って手に入れるもの。何年経っても、飽きることもなく。見る都度、心を豊かにしてくれるもの。そういったものとの出会いは幸せです。それは、刹那だけではない。
根っこがついて生きている花もそうだし、人工的に作られた、このお皿のようなものまで。それを生かして、自分も生かされる。そんな暮らしが、理想です。
ただし、活かされていないものは、整理整頓しないといけませんね....(汗)
December 08, 2016
年末は、誰もが走り回る時。やるべきことが、ありすぎて。考えただけでクラクラ。
それが原因で、ちょっと滅入ります。
そんな時に、気分をすっきりさせるのに役立つのが、掃除です。
無性に持ち物整理をしたくなり。こうしてゴチャゴチャしているのをなんとかしたいと思い、食器棚に目をやると、20年も30年も前に買ったものに目が行きます。しばし、そこで時間がロス。
25歳の時に一目惚れして、いつかフルセットを買うことを夢見て、実現ならなかったローゼンタールの「魔笛」のシリーズ。の、コーヒーカップについているソーサー。
ディ ツァウバーフローテ。年に、1〜2回。このソーサーに揃いのカップを乗せて、コーヒーを飲みます。それが、今月。誕生月だから。
イギリスのアンティークショップで見つけたマグカップ。こちらも破損を恐れて、年に1〜2回。
6歳だった子供との共作。これも、破損が怖くて、最近は見るだけ。
こちらは、ついにカップが破損したので、ソーサーだけを飾っているヘレンド。やはり23年ほど前にブタペストの骨董屋で買った古いもの。手描きなので、絵の感じが今のものと少し違う。
(続く)
December 01, 2016
苗を植える時、いつもそうですが、期待たっぷりに、植えますよね。心の中で「しっかり育って行くんだよ!」そういう気持ちを込めて。
それは、一株だけの時も、何千という株を植えるときも、同じです。
特に「お気に入り」を植えるときは、その思いも強まって。
(苗を植える前は、一斉に鉢のまま配置して、全体のバランスを見ます。こちらは植える前)
写真は、パンジー フェアリーチュール。このパンジーの周囲には、淡いカスタード色のチューリップを(たしか)植えた。いろいろ植えすぎて、だんだん記憶が怪しい。もしかしたら、紫色系。
苗の根が生えて伸びていく方向を見計らって有機の元肥を地中に埋めました。
なんて、微妙な色調でしょう!来春はどんな感じに!?
苗の株間、株の向き。それぞれに個性や違いがあるので、常にこれから4ヶ月か、5ヶ月後の姿を想像して、想像して。上は同じ場所のアフター、下は、ビフォーの状態。
毎年、毎年、同じ場所に植えながら思うこと。やはり、同じ庭でも、数メートル離れると、育ち方が異なります。写真を見ておわかりと思いますが、左右に高い山や丘があり、ここは谷底。水が溜まりやすく、気持ち良く育つ植物が限られます。乾燥を好む植物は育ちにくい。ベルゲニアなんて、全然だめ。
かと思うと、エリンジュームがこぼれだねで増えて、増えて。多湿を嫌うと思っていましたが、なぜか、湿った土でも、うまく増えて。いえ、しぶとく、サバイバル。
アザミの仲間は、この地域でうまくいく傾向があるかもしれません。
アリウム ギガンティウム。200球。株間を開けて。水が溜まらないように、よく土を耕しそして、根の部分を少し横に向けて。さあ、200球。全部花が咲いてくれますように。(心配です。雨が降り続けませんように)
つつがなく咲いてくれれば。
そして、1週間^2週間単位で景色がどんどん変わっていきます。
そうですねえ。みなさまがおっしゃるように、もう少し駅から徒歩で行けるとか、便利な場所に、フラワーパークがあれば、東京や大阪など、多くのみなさまに遠くからも来ていただけるのに。
はままつフラワーパーク。「フラワーフェスタ2017 」は、3月18日開始です!