January 2017
January 09, 2017
美しい植物は、それこそ、たくさん、存在します。
でも、それは、「1日だけ」とか、「1週間くらい」という、限定つきの話の場合が多いのです。
ガーデンショウなら、それでもよいのですが、Everydays life Garden には、困る。
庭をデザインするうえでは、「庭を美しく魅せてくれる植物を選ぶ」ことが重要だと思っています。
ところが、その環境によくあって、庭を美しく見せてくれる植物は、そう簡単には見つからない。
地域の特性を知って、それを、見極めるところから、庭のデザインが決まる。
周囲の環境にあって、生き延びる植物。はびこりすぎても、サバイバルできなくても NG。きれいなのがせいぜい1週間だけで、あとは、美しく感じられないなら、それも NG。手間がかかりすぎて、周囲がそれに対応できないのも NG。
いやあ〜。難しいですね。もちろん、これは、あくまでも、私の持論なので、「私は違う!」と思う人も、ぜひ、いていただきたいです。いろいろな考え方がないと、園芸枠が狭くなってしまう。
ただもう、私が現実の庭をデザインするときは、これを考えます。という話です。
当たり前といえば、当たり前ですが。
工業デザインに始まって、グラフィック、TVCFなど、デザイナー歴自体は、40年近くなりましたが、「庭のデザイン」という仕事としてスタートさせて、ようやく、四半世紀を越した私の実感です。
こんど、久々に、自分の自由になる庭のデザインを、私が、私にデザインを、お任せするので、ああも、こうも、とワクワク悩み中です。
まず、材料費も人件費も含め、予算(150万円)が決まっていて(この予算じゃ、普通、受けない)そして、手間はかけられない。どうやったら無駄なく安くできるかを、まず、考える。でも、基礎のコンクリートを「はつる」ことが難しく人工土壌になるので、土だけは、最上級のものを。
場所は、東京の目黒区。ほぼ南向き。コンクリートに囲まれ、夏は超暑い。自分のお店。こんどは、洋服と雑貨と、小さなカフェ併設。冬の寒い時期と夏の暑い時期もお客さんがここを見る。ここを借りられるのが、1年なのか、3年なのかは、わからない。
かといって、あまりにも現実的におもしろくない庭も、困る。いつものことですが、模型を作りました。花の品種も選択肢ですが、形の維持を主に優先しつつ、宿根草をどれくらい取り入れられるか。
樹木の数の決定。入れるか入れないか。模型の時点で決定します。やっぱり樹木。入れてしまうほど、日陰の心配もあり、慎重になります。
実際に庭の位置関係。方位に合わせて、光の当たり方をシュミレーションすることもできるので、模型は本当に役立ちます。手作り手作業大好きの私ですので、この植栽模型は、全部自分でどこかしらから調達してきます。自分の庭からドライになった花を切り取ってきたり。実際に思う植物の形は市販されていないので工夫をして置き換えるのが楽しいのです。
また、夢を広げるために、いいなあ。と思う景色を本やネットのサイトから眺めてイメージを膨らませています。
私が目下、気に入りの、NOWNESSのサイトには、Piet Oudlfさん だけでなく、グレートディクスターの画像 があります。ファーガスのガイドで。また、デレクジャーマンの庭の撮影で一躍有名になったHoward Sooley が撮影した色調が素晴らしくて。
目指すは、21世紀の庭(ナチュラルガーデン)。 乞うご期待!
January 07, 2017
美しい庭の道具。それだけでも、眺めてうっとりするのは、なぜでしょうか。
高価なツールは、イギリスやヨーロッパに比べて、なかなか日本では売れにくいけれども....。
美しいツールは、実際に使うのも嬉しいですが、そこに置いてあるだけでも眺めて嬉しいような。
(こちらは、私のものではなく、写真だけ撮らせていただきました)
伝統と、手作業。人の手による美しい存在は、庭も同じような要素で繋がっているように思います。
以前、オランダに行った際、スネーブール社を訪ねました。
年末から、オランダのハンドメイドガーデンツール、スネーブール社、社長ヤンさんpresents.の動画が登場しました。
スネーブール社から送っていただいたメールから、タイトルも Highendgardening 。
すてきなコンセプトです!
そして、すてきなyoutube 画像なので、ご紹介を。シリーズで、いろいろあります。
ハッセンホフナーサリー。コントロールされた美しい自然。 そのための植物を作るナーサリーは、重要ですね。それにしても植物を撮影する視線、カメラワークが素晴らしい。スペシャルオーガニックナーサリー、Hans Kramerさんをご紹介
そして、完成された庭、その代表は Piet Oudlf 氏ですね。その影響は実に多大ですが、日本ではまだ、一般大衆に受け入れられるところまで、いけるのか、いけないのかどうなのか。
これくらいの感じだと、地味でみるばきものがないなどと言われてしまうことがあり、私などは憧れるだけですが。いつかは実現したいです。
まあ!Piet さんは大きな方でしたね。
「私の作る庭は、ワイルドに見えるが、そうではない。コントロールされた自然である」
January 06, 2017
ラナンキュラス ラックスがしっかりと発芽してきました。 これでもう安心か。あとは、順調に春を待つばかりです。あまりにも嬉しくて、さきほど撮りました。
球根を買ってきたのは、11月30日。はままつフラワーパークの売店に、この「ラックス」の球根が売っていたのです。大型の園芸店でも、あまり売っているのを見かけないので、このときは、たくさん買って(1球根=800円くらい)、幾つかは、銀河庭園へ。それから、イギリスの LADY FARM の Judy さんにも送りました。
フラワーパークの植栽工事から戻り、バタバタと忙しかった日々ですが、浜松で買ってきた球根を箱に入れてパックして、リボンをかけてクリスマスカードと一緒に、ゆうパックでイギリスへ。
植物は、普通は輸出が難しいですが、コンテンツのところに、「dry bulbs (Ranunculus)」と書いて。果たして、イギリスの検疫をちゃんと通るかどうか不安でしたが、一応「乾燥球根は送れる」と調べたら書いてあったので、パックして。(これ、結構担当者に依るので、実際は不確実な情報です)
そして、送ってから2週間ちょっと。12月24日に、Judy さんから、到着御礼のクリスマスカードが届いたときは嬉しかったです!
買ってきたばかりの球根は、干からびたゴボウのような、タコ足の不思議な物体。
それを、活性剤 V-RNA を500倍に薄めた液に漬けて湿らせた水ゴケで包み、ビニール袋かパック容器などに入れ乾燥しないように包んで一晩。
それが写真の状態。すでに、24時間ほど経って球根は、完全に水を吸った状態になっています。
それと、去年の秋にメーカーさんにお願いして植物園専用のソイル(基本的にほぼ無菌の土)を一部商品化していただいたものが出来上がってきたので、それを試験的に使ってみる目的もあって。
それで、このオリジナルのソイルに植えて約1ヶ月。最初の写真のように葉っぱが見えてきてまた大喜びというわけです。
ラナンキュラスの球根。若干、腐りやすいので、注意が必要です。昨年、はままつフラワーパークでは、10月ころに植木鉢でラナンキュラスの球根の植え付けをしてもらっていましたが、10月はまだ気温が高かったこともあり、結構腐ってしまっていました。「あ”〜もったいな!」その前の年、中之条で地植えしたラナンキュラスに至っては、やはり、春になって何も出てこなかったこともあり。
ラナンキュラスは、「一晩、水ゴケなどで湿らせてゆっくりと給水をさせてから植え付け」が基本の球根。です。アネモネもそうですよね。
この植物園用ソイルであれば、バーミキュライトや水ゴケにも意味合いが近い土なので、直に植えても大丈夫だったかもしれないのですが、なにしろ、1球800円。高いので、失敗しないように。安全策を選びました。
一見、「干からびたように見える球根」は、一度は、この「水ゴケ給水」で発芽の可能性が高まるのでやる価値は多いにありますね。ただし、気温、温度も大切。私は12月5日に植えたので、実は発芽には気温が低すぎるのではないかと少し心配でした。それで外で様子を見たり、窓辺に移したりとこの1ヶ月はずっと目を離せませんでした。
かたや、この写真は、一昨年から我が庭にいるラックス。秋のスタートと同時にたくさんの葉を茂らせていたので、ふた回りほど大きな植木鉢に植え替えをしておきましたら、これも凄い勢いで葉をひろげて。写真は11月に降った大雪のとき。
発芽までの気温が低すぎても難しいわけですが、一旦発芽した後は、寒さに当たらないと花の咲かない球根って、多いですよね。なので、ここから先は2月の寒さをくぐらせて。
そして、こちらの写真が本日の様子。葉張りが40センチほどもあり、来春への期待が高まります。
この株の去年の春の様子。このとき、植木鉢が小さくて窮屈でしたが、あまり最初から大きな植木鉢に植えると根腐れの心配があったので。
咲きはじめは色が濃くて徐々に淡いピンクになるのがかわいい
ラナンキュラス ラックス ’アリアドネ’。のはずですが、きっと肥料の関係で色が濃いのだと思います。
写真は、はままつフラワーパーク。この黄色は ラックスの’ディオネ’。だったか。ぎっしりと咲きすぎて慌てることもありますが、これが、2〜3ヶ月は連続で咲き続け、初夏になると休眠して夏越し。
秋にまた、葉がびっしりでてきて、春への期待が高まるという繰り返しなので、ラックスのいない庭は考えられないような感じなのです。園芸店ではそろそろ開花株が販売されているでしょうか。少々お高いという印象もありますが、長く、数年の間楽しめるので。価値はあると思います。
January 03, 2017
東京は、暖かで穏やかな三ヶ日でした。二日から仕事が始まってしまっていたので、のんびり庭仕事というわけにいかなかったのですが、10分でも15分でも、庭に居られた時間は穏やかで、夏のようにヤブ蚊の心配もなく、花の世話をするには心地よい気候で。アネモネの花が徐々に開花し始めました。
蕾のまま、凍ってしまうのかと思われたバラも、花びらが開いてきました。
ヴィオラの花も、毎日燦々と太陽の光を浴びて、花を咲かせています。
こんなに花を咲かせようとしているのだから、確実に、週に2〜3回は液肥を与える、その甲斐があります。ただ、アブラムシなどが出る可能性もあるので春先はちょっと考えないとですね。
今までの冬だと、寒くなってからは花を咲かせなくなるサンサシアも、11月からずっ〜っと咲いています。
イギリスではネメシア、サンサシアは、春から秋までずっと咲きましたが、日本の夏が暑いので。秋から春の花。でも、パンジーと違って寒さには微妙。秋に咲いて、春まで一旦休むことが多かったですが。
19年前に、イギリスから東京都下の今の場所に戻ったときは、屋外でのゼラニウムの冬越しなんて無理だったのに、去年あたりから、屋外でも北風の当たらない場所なら花を咲かせながら冬越しができるようになっています。
例年通りに開花して安心するのは、ヒイラギナンテン、あるいは、マホニア ジャポニカ'チャリティ’。
でも、その後ろにちらほら咲いている黄色の花、カッシア コリムボーサは、熱帯系の花で、冬越しが怪しいと言われていた。それが、まだ咲いていて。実は。9月からずっーーと咲いていました。
(秋の写真)このあと、寒波が来るそうなので、一旦地際まで切り戻し、その部分を寒さ除けを(堆肥をかけるなどして)厳寒期を越してみようと思っています。遠慮がちに切っておくと、その後春から夏にかけてシュートが伸びすぎるのが嫌なので、ざっくり地際にしています。
シュートの伸び方や、止めどなく花の咲く感じが、カッシアとちょっと似ているアニソドンテアも、カットバックに悩む品種。写真は本日撮りました。蕾のまま固まっていたバラが花を開き始めたので。
でも、今朝、りんごをバードフィーダーに下げておいたら、メジロが1時間ほど、ずっと食べに来ていました。やはり、自然界は普通に冬。食べ物が少なくなっているのでしょうね。
January 01, 2017
あけましておめでとうございます。
本年も、よろしくお願い申し上げます。
今年もさまざまなタイミング。場所、オケージョンで、輝く瞬間を作っていけるよう、頑張っていきたいと思います!
秋の日々、家の中まで朝日や夕日が入り込んで、美しく輝く瞬間があります。それはあくまでも、僅かな瞬間なのですが、その瞬間を逃さずその瞬間を味わうように、輝きに対処できるといいなと思います。気づかなかったり、チャンスがないことも多いのですが。
今年は、久々の日本国内での年末年始。掃除整理に明け暮れて、たっくさんの断捨離をしたのですが、まだまだ足りない感じです。写真に写っているのは、どれも、頂き物ばかりなのですが。持ち物を活かすのもタイミングですねえ。お正月の食器類などは。本当に年に一度の登場ですもの。
お正月飾りを、手作りしました。数日前まで、クリスマス飾りだったリースに。
年末は水引作りがマイブームでした。お年賀や飾りに使って難しい形にも挑戦。やはり、手作りは楽しいですね。
今年も、ガーデニングをはじめ、手作業の愉しみを身近なところから発見したいと思います!よろしくお願い申し上げます。